黄金の羊亭新館

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第12話「甘くて冷たい名探偵」

GMは考えていた。次回のセッションは奇跡的な巡り合わせでいつもの倍近い時間が取れる。ならばシナリオもそれ相応のものを用意せねばいけない。

考えた末にGMはミステリーを選んだ。いつもの時間では消化しきれないこういった類のシナリオこそ長時間のセッションにふさわしいと考えたのだ。

「時間ぎりぎりまで使っての難解な謎解き。これこそが今回のセッションにふさわしいだろう。」

そう考えたGMはまさかそのシナリオがあんな事になるとは思ってもいなかった。

 

第12話「甘くて冷たい名探偵」

 

GM: では成長を報告してくれ。

アイス: 偉大な野望のために貯金です。

ラック: 嫌な予感がするで。

アイス: ふっふ、秘密です。

エルナ: 私は「感情察知」を習得しようかと思ってCP貯めます。

GM: そういえばそんな話もあったな(3話参照)

ラック: わいは「鍵開け」をのばしたで。

ガラ: 「見せかけ」を覚えた。ここまでくれば意地でも「鎧」を覚えてやる。 lang=EN-US

GM: まあ、がんばりたまえ。

ケンゼン: そろそろ「カルシファードブレード」を上げるために貯金をし出したぜよ。 

ゴウダン: 私は「モーニングスター」を上げた。これで16LVなのだが近頃「ブレイバー」ばかり使っているので17LVにはしたいところだ。

GM: では成長は終わりだね。さて君たちは前回世にも奇妙な体験をした。 

ラック: そうや慰謝料。

GM: それも含めて今回の話だ。とりあえずメロウド氏は3日間の連続した記憶がある。 

エルナ: クロスさんのおかげでしょうか?不思議な人です。

アイス: は、不思議属性。やばいです、ミステリアスなタイプは警戒してませんでした。 

ラック: やめとけ、わいの記憶が確かならあいつは最終的に500CPオーバーの化け者やで喧嘩するだけ無駄や。

GM: そういうメタ情報はやめてね(笑)さてメロウド氏は君たちにあったらまずは詫びてくる。勿論慰謝料も払うそうだ。

ラック: まあまあ、きにすんなや。たいしたことやないやろう。ところで幾らくれるん(笑) 

GM: 一人あたり500ムーナ。勿論彼のポケットマネーだ。その後に彼はバーベナたちエルファにも謝罪する。その後エルファの裁きは受けるそうだ。

エルナ: それが当然でしょうね。

アイス: ところでエルファの皆さんは銀の箱がなくなったことをどう思ってますか?僕らの責任にされると困るんですが。

GM: 彼らの話だと寝ている間に、あの箱についての情報が頭に流れ込んできたらしい。だいたいの顛末は知っているそうだ。

エルナ: じゃあこちらで補足しておきましょう。「じつはクロスという人が・・・」 

GM: 君たちが補足すると彼らも納得するようだ。そして君たちに感謝の証としてアイテムを送りたいそうだよ。

ラック: タダか?

ガラ: (苦笑しながら)まあ、送るんだからタダじゃろう。

ラック: でも世の中には送料とかあるで(笑)

GM: (無視して)「緑の主」を模倣して作った軽くて頑丈なスケイルメイルと、撃った矢に「氷結武器」がかかるクロスボウ、最上質で確かさ+1の剣のどれがいい?

アイス: む、むちゃくちゃ良い物ばっかりですね。

エルナ: そんな良い物頂けません。

GM: 君たちがそういうとバーベナが断りを入れてくる。

バーベナ いや、君たちには言っていなかったがあの箱が「円環を汚す物であった場合破壊しろ」との任務も我々は帯びていたんだ。それを被害なくやってくれた君たちへの報酬だ。これぐらいは当然だろう。

ラック: そうや、そうや。

エルナ: そういうことでしたら喜んで頂きます。

 

一行は慎重に議論を重ね、ケンゼンの防御力強化のためスケイルメイルを獲得した(若干一名剣を売り払ってみんなで分けるという意見を出した者もいたが)

 

ゴウダン: そういえばメロウド氏は何故今回の騒ぎを起こしたのだ?

GM: (やっとその話を聞いてくれたか)メロウド氏によるとある研究所から送られてきた資料を見たことが今回の発端らしい。それには「月が落ちてくる世界」についての詳細なデータと映像が添付されていて、それを見てから月が落ちてくる悪夢にうなされるようになって今回の事件を起こしたらしい。

ラック: また月か・・・いったい何が起こっとるんや。

ガラ: わからん。しかしこの胸騒ぎは何じゃ。

GM: (二人ともナイスロールだ)

ケンゼン: ほんとになんぜよ・・・すまんたぶん「月に至る子」関係の話なんだろうけどそこら辺には手をつけてなくて。

PL一同: 読め!

GM: まあ読まなくても君たちが、答えにたどり着けば自ずから真実は見えてくるよ。さてこれからどうするかね?

エルナ: 気になるのはその研究所です、私には「サーライト閣下の真意を知る」という目的がありますから。それを知ることが手がかりになるような気がします。

ゴウダン: なるほどGM、その研究所の場所は?

GM: (本当はここから郊外に行ったところなんだが、行きやすくするために場所を変えるか)ここから帝都に帰るまでにある。

ラック: それなら寄っていったらどうや?わいらの体がどうなったかもわかるかもしれんで。 

アイス: 姫様、そうしましょう。

エルナ: そうですね。では皆さん研究所に向かいましょう。

ゴウダン: その前にメロウド氏に一筆書いてもらおう。それがあるとないとでは我々の扱いが違うだろう。 

 

一行はそのまま謎の研究所に向かう。

 

賢者の室

 

GM: では君たちが2日ほど進んだところで、件の建物が見える。研究所の名前は「ラムバート」世界の成り立ちについて研究しているらしい。

ラック: 成る程「世界の成り立ちをもっとも美しい言葉で表す」研究やな。 lang=EN-US

GM: 世界が違うって。

ガラ: おや、ネトゲーだけかと思ったら意外と最近のネタにもついてきますねGM。 lang=EN-US

GM: (無視して)さて君たちは中に入るのかね?

エルナ: そのつもりです。

GM: 建物は窓のないコンクリートの固まりみたいな作りだ。インターホンがあってそこで話ができる。 lang=EN-US

ケンゼン: おお、ハイテクぜよ。

ガラ: 魔法テクノロジーじゃな。

 

インターホン?で中の人と話をする一行。そこでこの建物が「一日に一度しか開けることができない」特殊な様式であることを知る。それでもいいから開けてくれと頼む一行だが、研究者達はメロウドの一筆に興味を示さない。

仕方なく自分の体のことを打ち明ける一行だが・・・

 

研究者: それならOKです。是非お入り下さい。

エルナ: とりあえず許可は出ましたね。

ラック: うーん、かえって不安やな。

GM: では壁の一部がせり上がり、中から二人の男が出てくる。二人とも白衣を着ていて一人は禿頭でもう一人はなかなかの美形。で、はげのほうが君たちに話しかけてくるんだ。ちなみに二人とも年は30ぐらい。

ライト: すいませんな私はこの研究所の護衛を行っているライトです。こちらは後輩のブレーカー君。

アイス: ライトにブレーカーわかりやすいな。

ライト: では研究所の中に。

 

一行は二人に案内されて研究所内部に、ところが途中の通路でスイッチを切り忘れていたのか防犯装置が作動してしまう。(ラックの不運とその後のパーティの最悪のダイス目による)

これにより聞いているとひどい「不快感に襲われる音波」に遭遇する一行。大半のメンバーが「生命力判定」に成功してひどい目には遭わないのだが・・・

 

アイス: はは、ファンブルです。

GM: では君は気が狂いそうな頭痛に襲われる。

アイス: ギャー、ゴロゴロ(のたうつ擬音らしい)

ラック: 生きとるか?

アイス: 生きてるから悶えるんでしょうが!

GM: ではアイス君の近くにブレーカー氏が近づき何かの呪文を使ってくれる。そうするとアイス君の耳が聞こえなくなる。

ガラ: 「耳封じ」か流石はガヤン。

 

この後施設内を案内される一行。そのまま研究所の所長に面会しようとするが、所長はまだ仕事が終わっておらず、一行はあてがわれた部屋で休憩を取っていた。そして事件はその時起こった。

 

GM: では君たちが休憩していると、向こうの方で「グワー!」と言う声が聞こえたよ。 

ラック: なんや!?見に行くで。

ケンゼン: ちゃちゃ、合戦ぜよ。

アイス: ああ、ケンゼンさんが回を重ねるたびに物騒になっていく。

ガラ: 嘆いとる暇はない、さっさと行くぞ。

GM: 君たちが声の下ほうに行くと、職員達が通路のかぎを開けている。 lang=EN-US

ゴウダン: さっきの悲鳴は?

職員: わかりません、我々も急いで駆けつけたんですが、このかぎを開けるのに手惑いまして・・・

GM: かぎは最新式のダイヤルロック。ごつくて回転させるのも時間がかかる。防犯上は最高だろうがね 

ラック: 今回は思いっきり誤算やな。

 

そしてかぎが開いた後、一行を待っていたのは自室でメッタ刺しにされて殺された研究所の所長。そして血だらけで倒れていたブレーカーだった。

 

エルナ: 吐き気を押さえながら、この光景を目に焼き付けます。

GM: OK。

 

エルナの好判断から直ちに捜査を開始しようとする一行だが

 

ライト: あなた方は部外者です。ここは私に任せて頂きたい。

 

と言うライトの申し出を断ることができず、彼の「過去視覚」が終わるまで待つことになった。

 

GM: しばらくするとライト氏が戻ってくる。

ラック: で、誰が二人を殺ったんや?

ライト: 殺したのは剣ですね。

アイス: いえ、それは凶器でしょう?

ライト: ちがいます、犯人は剣なんです。

 

ライト氏の話によれば、所長の部屋にはコレクションとして刀剣が並べてあったのだが所長とブレーカーの二人が会話をしている時に、突然その剣が宙に浮き。まずブレーカーを一突き。その後に残った剣が所長をメッタ刺しにして、ドアから抜けていったという。

 

ラック: 「踊る剣」か。

ケンゼン: それを言うなら「踊る人形」ぜよ。

ガラ: いや、この世界にはそのままの呪文があるんじゃ。

アイス: じゃあそれが犯人ですか?

ガラ: いや、あの呪文は持ち主に命じられる事で剣が意志を持つかのように動き出す。犯人は存在する。

ゴウダン: では犯人捜しだな。

ラック: そうやな、ライトはんには悪いけど好きにやらしてもらおう。

 

こうして一行はライトの捜査の裏をかきながら、情報を集め出す。しかし殺されていた所長(本名ワット)は資金の不正流用や、職権乱用など裏で悪事をはたらいており。殺されてもおかしくない人物で、犯人の絞り込みは難しいと思われた。一行は一旦与えられた部屋に戻り、推理を展開することにした。

 

ケンゼン: じゃあわしは、手当を受けているブレーカーの周りを警戒するぜよ。どうも頭を使うのは苦手ぜよ。

GM: (ち、よけいなことを)

ラック: なんかあったら逃げるんやで。

エルナ: さて情報を元に考えていきましょう。とりあえず助手のアンペアとボルト。この二人には動機があります。

ゴウダン: 共同研究者のソケットとその助手のホワイトも怪しいな。

ガラ: つまり、めぼしい研究者は全部じゃな。全員の共謀と言うことも考えられるぞ。 lang=EN-US

ラック: それならわいらの気分はオリエントやな。

ゴウダン: それにあの被害者のブレーカーが犯人という可能性もあるぞ。

ガラ: いや「踊る武器」は敵を攻撃する呪文じゃからそれは無理じゃよ。

GM: (と、思うよな普通は・・・)

 

甘くて冷たい名探偵

 

アイス: あのー。じつは気になることがるんですが。

ラック: なんや、言うてみ。

アイス: ブレーカーさんはガヤンの高司祭でしょうか、それとも神官でしょうか? 

エルナ: ライトさんの部下なら普通に考えて、神官でしょうね。

ガラ: まあそれが普通じゃろうな。

アイス: だったらおかしいんです。「耳封じ」の呪文は高司祭の呪文です。

ゴウダン: それは本当か?

アイス: (マジックを見せて)ええ、ここを見てください。

GM: (おや、気がつかれたか?)

ラック: ほんまや。これはおかしいな。

アイス: それだけじゃないんです。彼が高司祭なら「飛ぶ剣」の呪文が使えます。この呪文を使えばあの事件を演出できますよ。

エルナ: 成る程、自分を襲ったのは飛ぶ剣ですか。その後は「念動」で剣を動かせばいい。 

アイス: はい、自分で使うならとばす剣の先を削るなり、服の下に防具を着込むなりできますから。

ラック: けどあいつは背後から攻撃されたんやろう?そんなこと可能かいな? 

ゴウダン: エルナ、犯行現場を思い出してくれないか?

エルナ: わかりました。(コロコロ)きっちり成功です。

ラック: おお、まるでどこぞの探偵学園。

GM: (気づかれるかな)では君の記憶によると、現場はこんな感じだった(マップを書き出す)

ガラ: ちょっと難しそうじゃな。

アイス: いえ、この配置なら問題ないですよ。彼がある特徴を持っていたら可能です。 

ラック: ・・・・!!成る程。確かにそのとおりや。

ガラ: すごい。今回のアイスは人が変わったようだ。

ゴウダン: それならあの男を放置しておくのはまずいな。

エルナ: そうですね。行きましょう。

アイス: ちょっと待ってください。ラックさん。予備のランスを貸してくれませんか? 

ラック: かまわんで。何に使うんや?

アイス: じゃあそれにタオルを巻き付けて固定した後に、ガラさんに「幻覚かぶせ」で偽の先端をかけてもらいたいんですが。

ガラ: それはかまわんが。

アイス: じゃあラックさん。ブレーカーとの会話になって、適当な時期になったらこの槍を彼の後ろから投げてください。

ラック: ああ、成る程な。

ガラ: むむ、今回のアイスはどうしたんじゃ?突然変異か。

ゴウダン: とりあえず急ごう。

 

一行は部屋の前で待機するケンゼンと合流し、ブレーカーが治療を受けている医務室に急いだ。

 

アイス: ガラさんは医務室の前で待機していてください。

ガラ: ううむ、今回のアイスには従おう。

GM: 医務室にはライト氏とワットの元助手のアンペアがいる。

ライト: どうしたんですか?皆さんおそろいで、今はブレーカーの治療中ですよ。 

ラック: そのブレーカーに聞きたいことがあるんや。

GM: 君がそういうと、ブレーカーは君の方を見る。

ブレーカー: 何でしょうか?

ラック: あんた、高司祭やな?

ブレーカー: いえ、私は神官ですが。

ラック: じゃあ何で「耳封じ」なんて使えたんや?

GM: 君がそういうと、ライト氏もつられて聞く。

ライト: そうなんだ、それは私も気になっていたんだ。

ブレーカー: じつは友人の高司祭から教わりましてね。もちろんこの事件が解決すれば、呪文は忘れるつもりでしたよ。

ラック: ではわいは、そーと奴の後ろの回り込む演技を(コロコロ)「演技」で3成功。 

GM: (さてどうなるかな)

ゴウダン: ならその高司祭から「飛ぶ剣」を教わってないか?その呪文があればあの事件が演出できる。 

ブレーカー: 何のことでしょう?まったく記憶にないですが。

ラック: じゃあわいは奴の斜め後ろから槍を投げるで(コロコロ)成功。ちなみに山投げで速度を加減をする。

GM: では彼はその槍を受け止める。

ブレーカー: おや、今度は無理矢理倒すつもりですか?

ラック: ビンゴや!あんた視野が普通の人より広いな。犯行現場であんたが倒れとった位置やったら今回みたいに槍も取れるし、目も見える。つまり呪文の対象にもできるわけやな。

GM: では彼はギリッと歯ぎしりをして、すごい顔で睨んでくるぞ。

ブレーカー: いい加減にしろ、私に恨みでもあるのか!

エルナ: ブレーカーさん。我々の仲間が一人足りないと思いませんか。じつはその一名はあなたの部屋に行ってもらってます。彼は外見は戦士ですが、本当は優秀な魔術師です。今頃あなたの部屋に行って証拠を見つけていると思いますよ。ワットさんの隣部屋であれば隠せるはずです。「踊りだす剣」を。

ラック: おお、流石は姫さんびしっと決めてくれた。

GM: では彼は手にした槍をライトの心臓あたりにかざしてこういう。

ブレーカー: ばれてはしょうがない。しかし君たちはライトの命を犠牲にしてまで、私を逮捕できるかね。 

ケンゼン: まずいぜよ!

アイス: 無視してライトさんを庇います。あの槍には仕掛けがしてありますからね。 lang=EN-US

ラック: このための仕掛けやったんか?今回のアイスはすごいで・・・てかあいつは本物か? 

ガラ: そういえば(アイスのPLが)今日ぎりぎりに来ていたような、まさか途中ですり替えが。

ゴウダン: いろいろ言う前に取り押さえろ。

GM: くそ、(コロコロ)「飛ぶ剣」は成功。しかし先端がそれでは・・・いかん鎧すら通り抜けなかった。

この後ブレーカーは持っていた暗器で接近戦を開始するが、多対一ではいくらなんでも分が悪い。あっという間に追いつめられる。

 

ゴウダン: (コロコロ)命中だ。

GM: それは受けたが・・・武器壊れるな。こうなれば仕方あるまい、彼は自分の右目に指をつき入れる。

ラック: なんや、降伏の合図か?

GM: その降伏方法は嫌だな(苦笑)だがそうではないぞ、彼が指を突き入れると右目が黒い光を放ちだして彼の姿を変化させていく。その姿は金属製のディスプレーサー・ビーストと言った感じだ。

ゴウダン: すまんが元ネタがわからん。

GM: D&Dのモンスターなんだがね。わかりやすく言うと黒い金属で覆われた黒豹だ、肩口のあたりから5本の金属製触手をはやしている、体長3メルーほどの。

ケンゼン: おお、強敵の匂いぜよ。

ブレーカー: はははは、見たか!これこそが黒の月たる悪魔と、空の力を融合させた究極の力。我こそは「全てを破壊する者」フル・ブレイカーだ!!

GM: さて戦闘を開始しようか。

 

戦闘はケンゼンとゴウダンをラック(痛み止めドーピング)を前列に他のメンバーを後列にして開始した。しかしブレーカーもフル・ブレイカーの異名にふさわしく触手の三回攻撃(先端は鋭い剣状)で開始早々ケンゼンに大ダメージを与え、さらなる力を発揮する。

 

GM: ガバッと黒豹の口が開き、電撃がゴウダンに放たれる。君の盾は金属製だよね?それだと「止め」もできないし金属鎧の受動防護点は無効。

ゴウダン: (コロコロ)それは無理だな。

GM: ではダメージは12点。金属鎧の防護点は1点ね。

エルナ: さすがに強いですね。

GM: それと君たちの後ろにいるライトさんが前に出ようとするよ。

ガラ: それは止めますよ。あの人が戦闘向きでないことは明らかです。

ライト: 止めないでくれ!あれの先輩として奴を倒さなければ・・・

アイス: みんなで倒すんです。ガヤン様だって1人ではなく8人の仲間がいたじゃないですか。みんなができることをやれば倒せます。

ガラ: うーん、どう考えてもアイスの言葉ではないな。おそらくガヤン様が乗り移っているんじゃ。

ラック: 成る程、そう考えると謎は解けるな。

 

この後、ラック、ガラ、ケンゼン、ゴウダンの4人で前線を回転させる戦術により後列メンバーは室外よりサポートを、前列は迎撃に徹し被害を最小限に食い止める。

じりじりとPC有利に構築される戦線。しかしやはり今回の主役はアイスだった。

 

アイス: ネット投げます。

GM: 狭い室内ではペナルティがあるぞ。

アイス: 問題ありません。きっちり狙いをつけました。狙いは触手です(コロコロ)クリティカル。

一同: (爆笑)

GM: ばかな、こんな場面でそんなおいしいことが起きるわけないだろう。

アイス: でも出てますよ。しかも1、1、1の純正クリティカルです。

ガラ: 間違いない。今のアイスはガヤン様の化身じゃ。

ガラ: そうやな。今の間に拝んどこ。

GM: ならそれで2本の触手が持ってかれた。くそ、こうなればこっちも奥の手だ。触手をアンテナにして電撃を増幅、雷の刃とする必殺「ボルト・スラッシュ」受けてみよ(コロコロ)12点の切りだ。いつもどおり金属鎧の防護点はあてにならんぞ。

ラック: ふー、もしも回復してなかったら死んどるな。

ガラ: こっちもじゃ。さて観念してもらおうか(コロコロ)命中。

GM: く、ああネットさえなければ。

ガラ: ダメージは11点。

GM: まだいける。

ケンゼン: それならこれはどうじゃ。(コロコロ)命中ぜよ。

GM: くそ、ダメージは。

ケンゼン: 12点の切り。

GM: ・・・その一撃で終わりだ。

フルブレイカー: ばかな・・・この体が滅びるだと!そんなわけがない。

ラック: さあ、アイス締めの一言を。

アイス: えーと、悪魔でも何でも滅びない肉体はありません。だから人は限られた時間を精一杯生きるんです・・・こんな感じですかね?

ガラ: そこでわしらにふるな!

ラック: ちゅうか、指名されての台詞もこなすとは・・・なにもんや!?

アイス: いい加減にしないと怒りますよ。

 

かくしてブレーカーは滅び、事件は早々に解決した。しかしGMは次のシナリオを頭の中で考え始めていた。

 

予期せぬ出来事によって大幅な時間短縮がなされ、大いに時間を余らせるPL一行。そこでGMは少しのインターバルを取った後に、続くシナリオを決行することにした。

 

12話-B「深き場所で歌う歌」

 

GM: てなわけで次回だ。

ガラ: はや!

GM: なにせ前回から30分しかたってなからな、「タイム○ンジャー」の最終回をみんなで見ただけだ。

エルナ: あのビデオの意味は何ですか?

GM: 何もない。しいていえば適当な時間を埋めるためのものが他になかったのだ。さて前回「空の七月」の一人を倒した君たちだが、この後どうするかね?

ラック: もちろんブレーカーの荷物を調べるで。

エルナ: そうですね、ライトさんに許可を取れればそうしましょう。

GM: (許可を取らなければ、後で問題になったんだがね)ではライト氏も君たちの申し出を承諾する。 

ライト: あなた方には世話になりましたからな。これぐらいはお安いご用ですよ。 

 

そうして一行は調査を開始する。そして彼が残した文章から、この近くの山に何かがあることを突きとめる。

 

エルナ: 研究員の人に話を聞きましょう。

研究員: ああそこですか、それはローレライですね。

ラック: ローレライ

エルナ: あの伝説の?

ケンゼン: 終戦の?

GM: ふ、誰もXとは言ってくれないか。月は出ているか?

ラック: ええからさっさと話すんや。

GM: くそ、研究員は続けるぞ。

研究員: ええ、そこに行くと聞こえるらしいんですよ。別の世界からの声が。 

アイス: 異世界からの電波ですか?

研究員: わかりません。そこには所長しか行くことはできない決まりでしたから。 

ラック: じゃあ、ここでの研究は所長以外できんのか?

研究員: そうですね。そのことで共同研究員のソケットさんとも揉めることが多かったようです。我々は所長の情報を分析するのが大半の仕事でしたから。

ゴウダン: その資料を見せていただぐことはできないか?

研究員: 表面の部分でしたらかまいませんよ。

エルナ: そういえばこの研究所のパトロンは誰なんですか?

GM: (やっとそこに触れたか)君がその質問を職員はきょとんとするぞ。

研究員: おや、てっきりそれはご存じだと思ってましたが。この研究は帝国の支援を受けておこなっています。 

アイス: つまりパトロンはサーライト閣下!?

ラック: 何を今更。このての怪しい研究や、ロボットの開発は個人か国か、怪しいパトロンが相場やろ。 

ガラ: では資料を見せてもらおうかの。

 

一行はかなり前に帝国に送られ、重要性の薄くなった資料の閲覧を許された。その資料には「平行世界にあるルナルワールドがこちらの世界と干渉している可能性」が指摘されていた。

 

ラック: 成る程な。これがわいらの世界の危機か。

ケンゼン: ちゃちゃ、挑みがいがあるぜよ。

エルナ: でもサーライト氏は何故このことを公表しないんでしょう。世界中の力を結集すれば対策もあるかもしれないのに。

ガラ: それをすれば大混乱が起こるじゃろうからな。治世者としてはそんなことはできんじゃろう。 lang=EN-US

ラック: でも前回のガヤンのお偉いさんはここからの情報でおかしくなったんやろう?そこいらへんどうやねん助手?

助手: 詳しくはわかりませんよ。ただ所長はお偉いさんから密命を貰っていたって噂ですが。 

アイス: また謎です。

ゴウダン: あるいはの謎自体が密命か?

ラック: そうやな。謎や秘密は金になるしな。にしてもブレーカーが死んだんは大きかったで。

アイス: 金を取るつもりだったんですか?

ラック: それだけやない。情報やって金になる。存在そのものが金になることもなる。生きてさえあれば後になって味方になったりパトロンにもできる。でも死んだら終わりやろ。

ガラ: しかしあの時はしょうがなかろ。

ラック: わかっとる。問題は今や、ところでGM、ライトはんはどうしとるんや? 

GM: ライトは現在近くの神殿に報告のため外出中だ。

ラック: ならその間は、所長はんのところに忍び込み放題やな。

ゴウダン: そうだな。例の洞窟についての情報も手にはいるかも知れん。

ラック: ちゅうわけで頼んだでアイス。

アイス: 任せてください。

ケンゼン: ちゃ?いつもなら「ガヤンが~」と言う男がまともぜよ。

アイス: 確かにガヤン様の信仰は大事ですが、姫様を支えることはもっと重要です。僕は姫様のやろうとなさっていることの手伝いがしたいんです。

ラック: うーん。台詞の切れもええな。

ガラ: どうやら前回と同じでスタンドがついとるようじゃ。

エルナ: アイスお願いしますね。

アイス: 任せてください姫様。

ラック: 不安や、何もが巧くいきすぎとる。具体的にはアイスが。

 

だが今回のラックの心配は杞憂に終わった。アイスはライトに所長の部屋の管理を任されていた研究所職員と交代して、僅か数十分で洞窟への地図を手に入れそれの複製を手早く作ると何事もなく交代した。(このときサーライトとの関係書類も探すがでてこなかった)

 

アイス: 地図の写しです。

ガラ: 認める必要があるようだな。今回のアイスは優秀だ。

ケンゼン: かなりひどい言い方ぜよ。

アイス: まあ、前回までがひどかったですしね。

ラック: うお!自分のことを冷静に見れとる。まさに今のアイスは完璧超人や。 

エルナ: なんて心強いんでしょうか。

GM: 君たちがそんなことを言っていると、ライトさんが帰ってくる。報告の結果明日には帝都から人が来るそうだ。

ラック: ちゅうことは決行は今夜やな。

ケンゼン: じゃあ戦に備えて、これからすぐに睡眠ぜよ。

GM: (うーむ、所長の洞窟探査に同行者がいたことまでは突きとめられなかったか)じゃあ今夜はすぐにに休むんだね。

 

こうして草木も眠る時刻に一行は洞窟に向かうことになる。

 

いざ洞窟へ

 

GM: 地図があるから方向係の人間は2回ほど「知力-2」でふってね。 lang=EN-US

ガラ: まあ順当に行けば、暗視をもっとるわしじゃろう。

ラック: しもた!なんでわいはここにおるんや。目が見えへんやないか。

アイス: 大丈夫です。僕とガラさんが前と後ろにいて「持続光」をつけておけばかなり明るいはずです。 lang=EN-US

GM: (その代わり洞窟に人がいれば、君たちが来るのはわかるんだが)まあそれをやればほぼ暗闇のペナルティはないよ。

ラック: 今回のアイスはほんまに役に立つ。

ケンゼン: ちゃちゃ、まったくぜよ。

ガラ: 判定は2回とも成功じゃ。

GM: では洞窟は見つかる。むき出しの岩場にある洞穴といった感じだ。 

ゴウダン: 高さは大丈夫か?

GM: 天井まで3mはないね。君やケンゼン君が武器を振り回すのにはぎりぎりだ。 

ゴウダン: これは中がこれ以上低くない事を祈るしかないな。

 

一行はガラをゴウダンを先頭にケンゼンとエルナを中列にラックとアイスをしんがりに置いて移動を始めた。

 

GM: 地図によればこの洞窟はほぼ真っ直ぐの一本道。途中に所長では開かなかった部屋や罠があるようだけど、罠については地図に避け方が乗っている。

ラック: なら簡単やな。開いてない部屋を開けながら最奥を目指す。

ゴウダン: 成る程。まさにダンジョン攻略の基本的なやり方だ。

アイス: いえ、まずは最奥に行ってからのほうがよくありませんか?

ガラ: まずは一番美味いモノをというわけじゃな。

ケンゼン: わしはその食べ方が好きぜよ。

エルナ: どちらの意見も言い分があるように思います。

ラック: やったらここはアイスの意見やないか?

ガラ: そうじゃな。こう言う時には星の巡り合わせがいい方にかけてみよう。 

GM: (む、そうくるか。)では君たちは最奥を目指すんだね。

 

パーティは最奥を目指して突き進む。

 

GM: しばらく行くと、左右に道が分かれている。地図によれば右だけど、左側からは黄金色の光が見えるよ。

ケンゼン: やばい、ラックを押さえるぜよ。

ガラ: わしも手伝おう。

ラック: こらこら、別にわいは「守銭奴」やないで。これが明らかに罠やっちゅうことはわかる。いくら金が欲しくても、命の代わりにはならんやろう。

ケンゼン: ラックは「守銭奴」だと思ってたぜよ。

ガラ: わしも時々勘違いするわい。

GM: (左に行けばゴーレム三体が出迎えてたんだけどな)ではまっすぐ行くのね。 lang=EN-US

その後も2度ほど通路に罠がしかけられていたが、単純な罠であったため被害は少なく一行は最奥に到着した。

 

GM: では最奥に行くと、そこには人影がある。一人はローブを被っていて姿はよく見えないが、もう一人はミュルーンだ。

????: ち、予定より早いか。さすがに爆発まではできなかったか。

???2: ここはわいに任せて、お前は二人にそれを。

GM: ミュルーンがそういうと、ローブを被った男は姿を消すよ。手には何かを持っていたみたいだけどね。

ラック: 同じミュルーンに敵がおったとは。

GM: 君がそういうと、彼は翼をはためかせながら槍を取り出す。

クいック: お前のことは仲間からきいとるでラック。わいの名前はクイック。クイック=レインボースラストや。

エルナ: 「七色の突き」ですか。

ゴウダン: 成る程。「突き」と「月」を掛けているんだな。流石はミュルーンだ。 

クイック: それだけやないで。

GM: クイックがそう言うと、地面を揺るがせながら強大な青銅の足形が走ってくる。足部分だけで2メルー近くある巨大なのが2体?だ。

クイック: ほんまはお前らが欲にかられた時にはこいつらが相手するはずやったが、まあええ。さて「空の七月」の力を見せてやろう。

ラック: クイック、話あう気はないか?わいらが戦っても何の利益もないやろ? lang=EN-US

クイック: 悪いけどそれはできんな。なにせお前らはうちの上司連中が敵視しとる。さて行くで!

GM: ということで戦闘開始だ。

 

戦闘開始直後、クイックは謎の光を放ち硬直。その隙を狙って攻撃を行おうとしたガラだが閃光で鈍った腕が僅かに的を外す。

ケンゼンはレッグゴーレムを迎撃に、アイスとエルナそれにガラは呪文に集中。ラックはクイックに向かう。

 

ラック: クイックになんか変化はあるんか?

GM: とくにないね。

ラック: なら攻撃・・・いやまだ「痛み止め」をもらってないからフェイントや(コロコロ)よし11成功。 lang=EN-US

GM: (コロコロ)見切ったよ。ではこちらの手番だ。ゴウダンに対して「多段突き」だ。三度の素早い突きが君を襲うぞ。

ゴウダン: うーむ、(コロコロ)「受けて」(コロコロ)「止めて」(コロコロ)最後が食らった。

ガラ: 大丈夫。その技は威力が低い。

GM: (でもこいつの武器は最高なんだ)では8点の刺しが内蔵にドスリだ。 

ゴウダン: ぐは!

ラック: 話が違うでガラ。

ガラ: うーむ。独自の技能か?

 

この後もクイックは「突き返し」や「二連突き(軽拳の槍バージョン)」などでメンバーを苦しめる。

一方の後列サイドでは今回もアイスが光っていた。久しぶりに盾とソードブレイカーを手にしたアイスはレッグゴーレムの攻撃を確実に捌き、攻撃を防ぐ。ケンゼンはレッグゴーレムにダメージをあたえるが、自身もゴーレムの攻撃によって少なくないダメ-ジを受けてしまう。ゴーレムの足があまりに大いために刀による受けができないのだ。

 

GM: 蹴りは13点のダメージだ。

ケンゼン: く、(コロコロ)転倒ぜよ。

エルナ: ケンゼンさんに「大治癒」を。

 

状況的にやや不利の後列、一方の前列側は手数によってクイックを圧倒しようとするのだが。

 

ラック: (コロコロ)命中するで。前回で「受け」は使ってたやろう?どうする。 

GM: よけるよ(コロコロ×3)成功。

ラック: まてまて、なんでや一番最初に幸運は使ったやろう。

GM: 誰もこの力が「幸運」なんて言ってないがね。さてこちらも全力を出すか。全身の力で槍をひねりながら打ち出す「捻り突き」受けてみよ。

ラック: なんか受けるとやばそうやな。止めるで。

GM: ではすごい力が君の盾に加わる。槍なら弾かれる可能性もあるだろうね。 

ラック: やっかいやなほんまに。

 

戦線は膠着状態。ここでガラが前に出てくるが、中途半端な戦力が災いしてクィックの槍の犠牲になり大ダメージを受ける。

しかし孤軍奮闘していたアイスがここで大金星を上げる。

 

アイス: では命中。ダメージは8点です。

GM: うーむ。前回のケンゼン戦でのダメージがなければまだいけるんだが・・・それでやられたね。

アイス: もう一体は僕が防ぎますから、ケンゼンさんはクイックを。

ケンゼン: ちゃちゃ、まかせるぜよ。

ラック: これでいけるで。

GM: (そろそろ実態を出すか)では君たちの目の前で彼がまぶしい光の繭に包まれる。

ラック: させるか。全力2回攻撃や

GM: その程度ではこちらの繭は突き破れんよ。

ゴウダン: ではこちらはダメージ+2で(コロコロ)14点だ。

GM: う、それは食らうよ。

ケンゼン: ではこっちもそれで行くぜよ(コロコロ)13点ぜよ。

GM: (うあ、あぶない)それも受けたけど、まだ繭はわれないぞ。

ケンゼン: なら倍速ターンでもう一回。(コロコロ)命中コース。

GM: だ、ダメージは?

ケンゼン: 12点ぜよ。

GM: その程度ならまだまだ・・・ああ、だめだ。

 

かくしてクィックは真の姿を見せる前に倒されてしまった。

 

GM: 繭がなくなった後には一本の槍が残っている(ああ、正体表した後ならかき消えたんだけどね・・・) 

 

深き場所で歌う歌

 

ラック: では見させてもらおうか。ローレライを。

GM: 君たちが手をかざすと、そこから映像が流れ込んでくる。

エルナ: どんな映像ですか?

GM: 近づく月、溢れる悪魔達、そして暴徒とかす民衆。それは君たちのよく知る世界が滅んでいく様子だ。

アイス: あの世界ですね?

ケンゼン: あの世界?

GM: そうだね。君やエルナがかつて見たことのある世界だろう。そして映像の最後に声が聞こえる。「これを見ている人々よ。これはあなた方のすぐ隣の世界で起こっている現実なのです。この世界とそちらの世界はいずれ共振を起こします。それを止める手段は・・・銀の・・・サーライト・・・」

ラック: いいとこなんやからもっとがんばれ!

ケンゼン: こういう時は右斜め45度ぜよ。

GM: そこから先は写らないよ。でもケンゼンが叩いたなら、石の中心部から手のひらぐらいの宝玉がこぼれる。

ラック: これは何や?

GM: それは次回と言うことで。

 

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閣下と臣民のお部屋

閣下: くるしゅうない。

夏野: なんですか?

閣下: ごめん、忘れて。

夏野: ま、まあいいですけど。さて今回は前後編ですね。

閣下: アイスの天下だったね。

夏野: どうしたんでしょうね本当に。

閣下: まあ、のせるとこわいタイプだとは思ってたけどこれほどとはね。

夏野: でも前半部分はまだ推理としては2流だったのでは?犯人に逃げ道はありましたよね?

閣下: あそこから次の事件を起こしてもブレーカーにたどり着く糸が増えるだけだったのだよ。だから逮捕されるのを待つよりはと思ったんだ。

夏野: なるほど、それで後半ですが。

閣下: パス。

夏野: え!!

閣下: 偉くなったんだから当然の権利だ。

 

 閣下ますます胸を張って終わる。

 

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