黄金の羊亭新館

ガープスルナルのリプレイを公開しています

第8話【全ての未来のイブたちへ~前編~】

修理屋を求めて

GM  さて、今回も様々な都合により、メンバーは三人だ。

アージス  ジークはパオラの森に置いてきたからな。

ルミノール  カガヤさんはこっちで見つけたほかの仕事が忙しいそうです。

アージス  このメンバーでは初めてだな。

GM  しかしまだ合流はしていない。で、だ。ルミノール先生は、療養している間、この<看護都市>レナに、腕のいい魔法具の修理屋がいるという話を聞く。

ルミノール  ふむ。それは、ひょっとしたらシャイニング・サンを修理してもらえるかも。早速行ってみましょう。

GM  んじゃ、レナ郊外、用がなければ誰も寄り付かないような一角にある、オンボロ小屋に着いた。

ルミノール  ノックしてみましょう。

GM  返事は無い。

ルミノール  家の周りを調べてみますが、人がいる気配は?

GM  ないね。

ルミノール  留守ですかね?しばらく待ってみましょう。

GM  日が暮れるまで待っても、だれも帰ってくるような気配は無い。

ルミノール  うーん・・・もういちどノックしてみましょう。すいませーん、魔法の武器の修理をお願いしたいんですけど!

GM  しばらくすると、返事がある。

嗄れ声  帰れ。そこいらにあるような魔法具の修理などせん。

ルミノール  あ、いらっしゃったんですね。直して欲しいシャイニング・サンは、そこいらの魔法具とは違いますよ。

嗄れ声  そういう事を言う奴が、まともな魔法具をもっとたことは無い。帰れ。

ルミノール  でもこれはホントに違うんですよ。

嗄れ声  帰れ。

ルミノール  分かりました。帰ります。でも、また明日きますので、その時はよろしくお願いしますね。

 

 そして翌日。ルミノールは再び魔法具修理屋を訪れるが、同じ問答を繰り返すばかりで何の進展も無い。その翌日も訪れるが、やることは同じ。しかも、家の前に居座るという行為までする。

 

GM  (コリャ完全に交渉?決裂だな。)しばらくすると、いくら声をかけても完全に無視されるようになったよ。

ルミノール  仕方が無いので、今日は帰ります。

 

 翌日、魔法具修理屋の婆さんが引っ越したという話が流れた。

 

ルミノール  どうすれば見てもらえたのですかねぇ。

GM  さあね(一切情報集めないで、自分だけで解決しようとしたのがいけなかったんだよ。)

ルミノール  まあ、負け惜しみじゃないですが、直してもらわなくても別にいいのですがね。

 

 誰がどう聞いても負け惜しみにしか聞こえないと思うが・・・

 それはともかく。

 

GM  魔法具修理屋の婆さんが引っ越してから数日。アージスとザインは<看護都市>レナへと戻ってきた。

ザイン  まずは、ルイーネに会いに行こう。

アージス  俺はねぐらに帰る。

GM  じゃあ、ザインから。ルイーネは玄関先で誰かを待っているように立ち尽くしている。

ザイン  声をかけます。

GM  すると、ルイーネの顔に満面の笑みが広がったかと思うと、次の瞬間にはその顔が崩れ、大声で泣き出す。そして君に抱きつく。

ザイン  抱き止めます。

ルイーネ  (泣きながら)ザインのばかぁ!ばかばかばかばかぁ!どうして何も言わないでいなくなっちゃったのよぉ!

ザイン  ごめんルイーネ。でも、君を危険なことに巻き込みたくなかったんだよ。

ルイーネ  (ぐずった声で)危険なとこ行くんだったら、私も連れて行ってくれなきゃやだよぉ・・・ザインが危なくならないように、私いろんな呪文思い出したんだからぁ・・・

ザイン  僕は大丈夫だよ。実際バグシーザー相手に、無ダメージだったから(笑)

ヴァイス  だとしても、せめて私かカレンには話をしておいて欲しかったですね。心配したのですよ。

ザイン  市長。すいませんでした。

ヴァイス  今度からは気をつけてくださいね。

ザイン  はい。・・・あ、そうだルイーネ。君にプレゼントがあるんだ。

ルイーネ  ・・・ホント?

ザイン  はいこれ。ここをのぞいて、筒を回してみてごらん。

ルイーネ  綺麗・・・ありがとうザイン・・・これ、ずっと大切に持ってるね・・・。

帰宅中アージス   プレゼント作戦、成功だな(笑)

ザイン  うるさい。

 

DANGEROUS SIGNAL 

GM  さて、次は宿に戻る途中のアージスに話を移す。

アージス  おう。

GM  君が泊まっていた酒場兼宿屋に着くと、中には、見たことのある子どもが3人いる。

アージス  子ども?誰だ?

青ルイーネ  ナバールの地下でお会いしてから、1209.334刻ぶりですね、アージスさん。

アージス  あんたらか。俺に何の用だ?

青ルイーネ  今回は、あなたにある仕事を依頼に来たのです。

アージス  仕事だと?

青ルイーネ  はい。危険はありませんが、簡単な仕事ではありません。ルイーネ姉さまをさらい、わたくしたちの元に連れて来て欲しいのです。

アージス  俺に仲間を売れというのか?

青ルイーネ  有体に言えばそうです。報酬は10万ムーナ。ここに前金の2万ムーナがあります。

アージス  う・・・その金額には惹かれる(苦笑)

市長宅前のザイン おいおい(苦笑)

アージス  いやいや。意志判定は5成功だ。(ニヒルに)俺は仲間を売るようなことはしない。他を当たりな。

青ルイーネ  情報と違いますね。あなたはお金が絡めばどんなことでもやる方かと思っていたのですが、間違いだったようです。

アージス  間違っているわけじゃないが、俺は「友人への義務感」も持ってるんだ。今の意志判定の成功度次第では依頼受けてただろうし(苦笑)

青ルイーネ  でしたら、あなたの先生が今どこで何をしていらっしゃるかの情報は欲しくないですか?

アージス  欲しいが、仲間と引き換えにというならいらんぞ。

青ルイーネ  分かりました。この件はなかったことに。

黄ルイーネ  だったら、今この場で殺しちまおうよ。

アージス  げ?

GM  そう言う黄ルイーネを、青ルイーネは手で制す。

青ルイーネ  失礼しました。妹はこういう性格ですのでご容赦を。

アージス  冗談きついぜ、まったく。

青ルイーネ  では、またいずれ。

GM  3人のルイーネは酒場を出て行く。

アージス  ザインと合流した方がよさそうだな。市長宅へ向かおう。

 

 ザインと合流したアージスは、<跳ねる飛魚亭>へ向かいルミノールとも合流。3人のルイーネと出会ったことと、彼女らにルイーネ拉致を依頼されたことを話す。

 

ザイン  それが本当だとしたら、気をつけないと。

アージス  俺が嘘をつく理由があるか?

ザイン  ない。だから信憑性があるんだ。

ルミノール  それで、これからどうします?

ザイン  まずはルイーネを守ることが先決だね。向こうの出方が分からない以上、市長の家の中に匿ってもらうくらいしか思い浮かばないけど。

ルミノール  では、市長に事情を話して、協力してもらいましょう。

GM  んじゃ、市長宅だ。ところで今ルイーネは?

ザイン  ずっと一緒にいましたが?

GM  ま、ザインが離れようとしても、ルイーネは勝手についていくからそれが自然か。

アージス  それで、市長には会えるのか?

GM  うん。

ザイン  ひょっとして、この人暇なのかな?まあいいけど。市長に事情を話します。

ヴァイス  そうですか。そのようなことが・・・。こちらにも先ほど、このようなものが届いたのです。

GM  ヴァイス市長は、一枚の羊皮紙を取り出す。それには、群島語で「明日、昼の紫の刻(正午)、ルイーネ姉さまを病院前公園の大樹の前まで連れて来ていただきたい。こちらに戦う意志はありません。ただ、話し合いがしたいだけです」で、青ルイーネと書かれている。

アージス  罠か?

ザイン  可能性は高いね。でも、罠にかけるつもりだったのなら、なんで先にアージスに拉致の依頼なんかを?

アージス  俺が「強欲」だからだろう(笑) 怪しまれないでルイーネに近づくこともできるしな。

ザイン  だとしても、迂闊すぎると思うんだけどな・・・。

 

 一行は、ヴァイスも含めて4人で相談した結果、ルイーネを連れて手紙に書かれている日時と場所に行ってみることにする。相手の真意がわからないことと、話し合いの席を蹴ることで向こうが強行手段に出ることを恐れたからである。もちろん、ルイーネの護衛も兼ねてザイン、アージス、ルミノールの三人も着いて行き、公園にはハイルミッテル家の私設特殊部隊の隊員を配置し、いざという時の備えは万端にした上でである。

 

ザイン  公園には時間前に行くけど、市長の私設部隊の人たちはいる?

GM  公園内に人は多い。私設部隊のメンツのほとんどが隠密活動を得意なタイプなんで、誰が部隊員なのか分からない。

アージス  先手を打たれて、敵に全滅させられてなきゃ良いがな(笑)

ザイン  アーカムのA級エージェントみたいにね(笑)

GM  PCが人外超人な話なら、そのパターンはお約束だがね。そんな心配をよそに、時間ピッタリに公園の南側から、三つの小さな影が近づいてくる。そして、君たちの前で立ち止まるね。

ザイン  やあ、君たち。名前は決まったかい(笑)

青ルイーネ  (苦笑して)挨拶の第一声がそれですか。名前でしたら、わたくしがルイーネ・ブラウ。

赤ルイーネ  ルイーネ・ロートだ。

ザイン  そして黄色の黄麟(笑)

GM  違います(笑)

黄ルイーネ  僕がルイーネ・ゲルプだよ。

ルミノール  ドイツ語読みにしただけじゃないですか。

青ルイーネ→ブラウ  お気になさらずに。どうせ凝った名前付けても、ややこしくなるだけですから(笑)それより、今日はわたくしたちのことを信じて来ていただき感謝いたします。

ザイン  まだ信用したわけじゃないよ。君たちはアージスに、ルイーネを誘拐しろなんて頼んだくらいだしね。

ブラウ  ええ。今回も姉さまをこちらに引き渡してもらいたいという話を伝えに来たのです。

ザイン  それはできない。さっきも言ったけど、君たちを信用できないからね。

ブラウ  もちろんその反応は予測済みです。ですが、ルイーネ姉様と引き換えに、あなたの本当のご両親の情報を提出すると言ったら?

ザイン  あ、それって全然興味ないから。

ブラウ  え?

ザイン  僕には育ててくれた母さんがいる。僕の母さんはその母さんだけだよ。血の繋がった両親が今どこで何してるかなんて、正直興味ない。

GM  するとその瞬間、君は後ろから抱きしめられる。

ザイン  え?

少女の声  ありがとう・・・

GM  抱きしめられた感触は知っているものだし、声もよく聞き慣れたもの。

ザイン  母さん?

GM  そう。君の母親。漆黒の少女ことメイアだ。

ルミノール  あ、やっぱりそうでしたか。メイアさん、お久しぶりです。

GM  メイアはルミノールの言葉を無視してザインを抱きしめている。

ザイン  母さん、恥ずかしいよ。

メイア  もう少し・・・このままでいさせてくれ・・・

ブラウ  なるほど。どうやらこちらの読みが甘かったようですね。母との再会を邪魔しては悪いでしょう。わたくしたちはこれで失礼させていただきます。次は、もう少しまともな取引条件を持ってくることにいたします。(恭しく頭を下げ)それでは・・・

GM  ブラウは《瞬間移動》、ゲルプは《飛行》、ロートは《地中歩行》を使い、この場から姿を消す。

アージス  ・・・これだけなのか?もっと危険を覚悟していたんだが。

ザイン  どうだろうね。向こうは母さんのこと知ってて、それで力ずくを避けたのかもしれない。

 

母は強し

GM  で、3人のルイーネが姿を消した後、心なしか子連れ数が少なくなった気がする。

アージス  特殊部隊の連中が帰ったのか?

ザイン  そんなことより母さん!今までどこ行ってたんだよ。心配・・・は全然してなかったけど(笑)、気にはなってたんだからね。

一同  (笑)

メイア  ・・・それは言えない。ただ・・・我はお前たちを守るために在る。それは信じて欲しい。

ザイン  ・・・うん。分かった。

ルイーネ  ザインのお母さんってことは、私のお母さんでもあるんだよね?

ザイン  どういう理屈で言ってるんだよ(笑)

ルミノール  ところで、メイアさんは、どうしてここに?

メイア  ・・・・・・

ルミノール  無視ですか。

ザイン  母さんは、どうしてここに?

メイア  ・・・偶然こちらに用があった。帰りに、お前の顔を見に来ただけだ。

一同  (笑)

ザイン  これからどうするの?

メイア  まだ、やるべきこと全てが終わったわけではない。

ザイン  ・・・そっか。じゃあ、またしばらくお別れだね。

メイア  ああ。

GM  メイアは踵を返して公園出口へと歩き出す。しかし、一瞬立ち止まる。

メイア  ザイン・・・その・・・嬉しかった。礼を言う。

ザイン  は?

GM  メイアはそのまま100メルー6秒台の健脚を生かし、この場を去る。

ルミノール  相変わらず風のような人ですね。

アージス  何となく先生に似てるような(笑)

ザイン  それで、これからどうする?あの3人の道は完全に断たれたけど?

ルミノール  どうするって言われましてもね。

アージス  向こうから連絡が来るのを待つしかないだろう。

 

 そんなわけで一行は、ルイーネの護衛をしつつ、3人のルイーネから連絡が来るのを待った。

 そして3日後・・・

 

GM  市長宅でくつろいでいると、ミュルーンの配達人がルイーネ宛ての手紙を届けに来る。差出人はルイーネ・ブラウ。

ザイン  内容は?

GM  今夜の紫の刻、街の西にある森林公園に来て欲しいってさ。

ザイン  夜か・・・。しかも、人の少ない森林公園を選ぶなんて、これは罠ですって言ってるようなものだね。

アージス  ひょっとしてあいつら、頭悪いのか?

GM  (ま、普通に考えりゃそう思うわな。)で、どうする?

ザイン  ここまで露骨に罠だと、誘導という線があるね。ルイーネを置いて僕たちだけで行ったりすると、警備の薄くなったところを狙われる可能性がある。

アージス  じゃあ、どうする?

ザイン  手紙の場所へは向かわずルイーネを屋敷に匿うか、完璧な護衛をつけた上で、ルイーネを連れて手紙の場所に行くかのどちらかだろうね。

ルミノール  ふむふむ。

アージス  それで、どっちにする?

ザイン  ・・・どうして、このメンバーの中で一番知力低い僕が作戦考えてるわけ?

アージス  プレイヤーの腕の差だ(笑)

ザイン  (苦笑して)それで、僕としてはルイーネを危険な目にあわせたくないから、前者がいいんだけど・・・

ルミノール  けど?

ザイン  このまま受動的に動いてるだけじゃ、埒があかない。こちらから打って出るのも必要だと思うんだ。

アージス  だったら、ルイーネを置いて手紙の場所に行けば良いんじゃないか?

ザイン  でも、戦力分散できるほど特殊部隊の人員って足りてるの?

GM  情報収集専門も含めれば数は多い。ただ、まともに戦えるメンバーで現状すぐに動ける人員は5人ほどだろう。

ザイン  市長宅の警備の数は?

GM  常に2人1組の10チームがいる。市長の身辺警備は3人だ。もっとも、身辺警護を除けば、ほとんどが一般人に毛が生えた程度だがな。市長自身もそれなりに強いが。

ザイン  その状態で、僕たちが抜けてあの3人を止められるかどうか・・・

アージス  相手は《飛行》や《瞬間移動》を使うしな。

ルミノール  いつ現れるかも分かりません。

ザイン  そもそも、こっちに来るのかも分からないから、閉じこもっての護衛は精神的によくない・・・となると。

アージス  打って出るのが一番だな。

ザイン  じゃあ、市長に事情を話して、もう一度特殊部隊に動いてもらおう。

GM  ヴァイス市長は快く承諾してくれる。

ヴァイス  分かりました。いざというときは、ルイーネを守ってくださいね。

ザイン  はい!

GM  で、具体的な作戦はどうする?

ザイン  前回と同じ。ただし、今回は特殊部隊の人には林の中から見張っててもらう。・・・そうだ、せっかく森が近くにあるんだから。エルファたちにも協力を要請しよう。

GM  (む?なるほど、そう来るか。となると・・・)

 

SIGNAL ATTACK

 フォレストガード隊のエルファとの交渉で、ザインは相手にとても良い印象を与え、すぐに動けるエルファ数人に公園周辺の森林を見張っていてもらうことにする。

 

ザイン  今回は下手な小細工ができないように、かなり早めに手紙の場所へ向かいます。

アージス  俺が《持続光》を使っておこう。

GM  他にやることはない?じゃあ、約束の時間だ。今宵空に輝く月は2つ。かなり暗いね。

ザイン  周囲を警戒します。

GM  すると、森の中で奇妙な光がちらほらと見える。月の光が何かに反射しているわけではなさそうだ。

アージス  特殊部隊の連中か?

ザイン  彼らが、そんな目立つようなことはしないと思うけど・・・。

GM  君たちがその光の正体を知るよりはやく、公園入口から三つの小さな影が近づいてくる。

ザイン  こんな時間に呼び出して、どんな用件?

GM  どことなくブラウは浮かない顔で言う。

ブラウ  今回は下らない交渉や腹の読み合いはなしです。ルイーネ姉さまをこちらに渡してください。

ザイン  断る。

ブラウ  ルイーネ姉さまはどうですか?わたくしたちと共に、DOLLの解放をしたいと思いませんか?

ルイーネ  え?

ブラウ  DOLLはいわばわたくしたちの弟や妹。彼らが戦争の道具に使われることを食い止めたいと思いませんか?

ルイーネ  それは・・・そうだけど・・・。

ブラウ  それには時間がないのです!シャルル様はナバール市長をたぶらかし、DOLLを使うための戦争の準備を進めています!止めるには今しかないのです!

ザイン  待てよ。本当にそれだけが目的でルイーネを連れて行きたいんだったら、どうしてアージスにさらわせようとしたり、下らない情報で僕を釣ろうとしたりするんだ?悪いけど、君たちには誠意が感じられない。

ブラウ  ・・・それは・・・。

ロート  下らない腹の読み合いや交渉は無しだと言ったろう。渡さないのならば、力ずくで奪う。

ブラウ  ロート、それは・・・

ゲルプ  悪いけどブラウ。僕たちは君みたいに気が長くないんだよ。

GM  ロートは大鎌を構え、ゲルプはナイフを抜くと同時に宙に浮く。

ザイン  僕は自分に《盾》の集中。盾はもう構えていて良いですよね?

GM  そりゃ、端から警戒してたからな。

アージス  黄ルイーネは空にいるのか。だったらルミノールに<飛行>だな。

ブラウ  ・・・仕方ありません。

GM  ブラウは杖を構える。そして、何か呟くが・・・「鋭敏聴覚」持っている人は?

ルミノール  持っているカガヤさんは、ここにいません。

GM  あ、そう。じゃあ何を言ったのかは聞こえない。ブラウはなんらかの呪文の集中を開始。周りの林からはなにやら争う音が聞こえる。

アージス  予想はしてたが、このパターン多いな。

GM  まあ、気にするな。(エルファの援軍がなかったら、この場に敵の援軍が来たんだがな。)じゃあ、戦闘開始だ。

ルミノール  まずは私からですね。アージスさんの<飛行>を待ちましょう。

ザイン  自分に《盾》は成功したので、次は《鎧》に集中します。

GM  次はロートか。彼女はニヤリと笑い、地中に沈む。

ルミノール  ジョーズアタックですか?

ザイン  足元に気を向けながら戦わなきゃならないのは、辛いなぁ・・・。

GM  ゲルプは5メルー上空で止まる。そして、ブラウは、えーっと、ルイーネを中心に直径10ヘクスの《沈黙》。

アージス  げ?

ザイン  呪文の集中が途切れた!?

ルミノール  空へ逃げたのは、このためですか。

GM  しかも、ロートが地中を歩く音も聞こえなくなる。

ザイン  最悪・・・。

GM  ブラウはさらに呪文に集中。ルイーネは、突然音が聞こえなくなったことに対応できない。じゃあ、次のターンだ。

ルミノール  《飛行》を待っても意味がなくなりましたね。クロスボウを準備して、上空のゲルプを狙いましょう。

ザイン  僕は前に出る。準備/斧・メイスでジェスタアクスを構えて、ブラウに大振り攻撃!当たりかけてます。

GM  それは、ブラウは杖で受け流した。

ブラウ  その程度で、ルイーネ姉さまを守るつもりですか?

GM  ブラウは何らかの呪文を発動。そのまま杖で殴りかかる。

ザイン  このパターンは《死の手》かな?後退して「よけ」ます。(ころころ)魔法の受動防御は有効ですか?

GM  そうだな・・・半分有効にしよう。端数は切捨てで。

ザイン  だったら成功。以前母さんの姉さんにも同じこと言われたけど、僕は確実に強くなっているんだ。あんたたちにルイーネは渡さない!

ブラウ  ならば、それを実行してみなさい!

GM  今のところロートに動きはない。ルイーネは全力防御。

アージス  俺は《飛ぶ剣》くらいしか使えんな。ゲルプを狙うか。

 

 第3ターン。ルミノールとアージスは、ゲルプに狙いをつける。ザインはブラウにフェイントをかけるが、杖術の使い手であるブラウには効果がない。ブラウとゲルプは何らかの呪文に集中。

 

GM  相変わらずロートに動きはない。

ザイン  地中で呪文の準備でもしてるのかな?

 

 ザインの予想は正しいが、それをPCが知る術はない。

 第4ターンは、PCは全員前回の行動の繰り返し。ゲルプは手の中に《電光》を作り出し、それを大きくするための集中を続ける。ブラウはさらに呪文の集中。

 

ザイン  何を使うつもりか分からないから、集中を乱したいんだけどなぁ・・・

GM  知力も高いし、「意志の強さ」もあるからね。簡単には集中は途切れんよ。ルイーネは・・・っと、ザインが心配でおろおろしている。じゃあ、次のターンだ。

ルミノール  ゲルプに向かって矢を撃ちます。(ころころ)命中しました。

GM  ふむ。クロスボウから放たれた矢は、ゲルプに当たる直前180度向きを変え、ルミノール目掛けて飛んでくる。

ルミノール  《矢返し》ですか~?だめです、自分に当たりました。しかも、ほとんどフルダメージです。

ザイン  ルイーネ、ルミノールさんに回復呪文を!

GM  と叫んだところで、《沈黙》の中では聞こえない。そもそも、君は後ろで何が起きているのか分からない。それに、そのセリフ一秒では言えんぞ(笑)。で、ザインはどうする?

ザイン  さっきのフェイントが効いてるからね。ブラウに攻撃する(ころころ)って、ファンブル!? 武器を落とした。

アージス  おいおい、大丈夫か?

ザイン  多分何とか。予備のジェスタメイスも持ってるし。

ブラウ  そんなざまで、強くなっていると言うのですか?

ザイン  ちょっと自信がなくなった(苦笑)

 

 しかも、この後ブラウの放った《閃光》により、目が眩んでしまう(抵抗自体には成功したので、失明はしなかった)。ルミノールもゲルプの放った《電光》の直撃を喰らい、気絶ダメージに突入。次いでゲルプは《飛ぶ剣》に集中。アージスは、ゲルプに《飛ぶ剣》を撃つのを諦め、《沈黙》の範囲外に出るため移動。

 

GM  ルイーネはルミノールに回復魔法かな?

ルミノール  ありがとうございます。でも、ダメージが残っているので、私は治癒の霊薬の準備をしながら下がらせてもらいます。

ザイン  僕はジェスタメイスを準備したあと、盾を構えて体当たり。

GM  あっと、それは《瞬間回避》で避けさせてもらおう。さすがに転倒すると不利だ。

ザイン  お、これは良い戦法かも。

GM  ブラウは呪文の集中をやり直し。ゲルプは《飛ぶ剣》の狙いをつけてっと・・・

アージス  俺は・・・

GM  その前に、戦場の事態が変わる。突如地面から出現した大鎌に、ルイーネの右足が切断される!

ザイン  (取り乱して)しまったぁぁ!? ルイーネッ!!

GM  残念だが、君の位置からは後ろがどうなっているかは分からない。音も聞こえない。ルミノールの目には、呆然としたままバランスを崩して倒れるルイーネの姿が見える。切断された足からは、緑色の液体が噴水のように出ている。

ザイン  (急に落ち着いて)冷静に考えれば、ルイーネは頭が良い。《瞬間移動》で市長のもとに逃げるくらいは思いつくはずだ。(食いかかるように)思 い つ き ま す よ ね G M っ ! !

GM  (気圧されて)ま、まあそうかな? もっとも、怒涛のジョーズアタックの中集中する余裕があればだけどね。

ザイン  (再び取り乱して)クソッ!どうすれば良い!?

ルミノール  落ち着いてください。幸い、まだ私は気絶していません。カバーに入ります。

 

 ザインは再びブラウにシールドチャージを行うも、プレイヤーの動転がキャラクターにも通じてしまったのか、外してしまう。しかも、反撃の《足もつれ》の抵抗に失敗し、転倒。ゲルプはアージスに魔法で射出されるナイフを飛ばすが、不発に終わる。

 

GM  ロートは、ルイーネを地中に引きずり込もうとするんだが・・・ルイーネはそれに反応できた。足もすくんでいない。なんとか《瞬間回避》で逃げたね。転移場所は君たちがサイコロ振ってくれ。

ザイン  ルミノールさんの後ろ。一番いいところ(ホッと胸を撫で下ろす)

GM  んで、ルイーネは逃げるために《瞬間移動》に集中。

アージス  俺はザインに《怪力》だな。

ルミノール  ロートに体当たり・・・いや、止めましょう。大鎌を軽々振り回す相手に体当たりは無謀です。全力攻撃技能+4で、ロートの脳を狙います。

GM  後ろからフレイル系の武器で攻撃か。《鉄の手》は無理そうだな。こうなりゃオリジナル防御呪文、《透過回避》だ。二通りの使いかたがあるけど、今回はとっさに地中に避難することで、攻撃を回避する(ころころ)成功。

ルミノール  逃げられましたか。しかし、この位置ではルイーネさんに手出しできないでしょう。

GM  むぅ・・・確かに。自分より上にいる相手に「飛びかかり」はできないだろうし、地中から体当たりしかけて、集中を乱すことくらいしかできない。

ザイン  ルイーネの知力は高い。簡単には行かないよ。

 

 ロートはGMの宣言通りの行動を行うが、ザインの言う通り知力の高いルイーネは集中を乱されることなく、無事《瞬間移動》で逃げることに成功する。ルミノールは背を向けて隙だらけのロートの脳にシャイニング・サンを叩き込むが、鎧と特殊皮膚に覆われたロートには全くダメージを与えられなかった。逆に、ロートのルイーネを逃した腹いせの攻撃で喉を切り裂かれ、死亡判定に突入するほどの大ダメージを受ける。

 

勝利の味は?

ルミノール  (ころころ)大丈夫です。まだ生きています。

ザイン  ルイーネはいなくなった。まだ続けるか?

ブラウ  いえ、目的の対象がいなくなっては、戦う意味はありません。ここは引きます。

GM  ブラウは杖を降ろし、《沈黙》を解除。君たちが止めようとしない限り、そのまま《瞬間移動》で消える。

ザイン  別に止めない。これ以上戦うと、こっちが危ない(苦笑)

アージス  同感だ。

GM  ロートは舌打ちをして、地中に消える。しかし・・・

ゲルプ  まったく、なに考えてんだよ2人とも。ここでこいつら殺しちゃえば、後々の作戦が楽になるだろ?

GM  ゲルプは《飛ぶ剣》の呪文に集中する。

ザイン  残ったのは一人。だったら何とかなるか?でも、こいつを倒すには接近戦しかない。アージス!

アージス  お前、鎧の力で飛べるだろ。

ザイン  いや。僕、高所恐怖症だから、《勇気》の呪文をかけて欲しいなと(笑) 飛行の準備はしておきます。

GM  すると、青い鎧の背中から、青い半透明の羽が生える。

ルミノール  月光蝶!?すいません、フラッシュバック起こして戦闘不能になりました!

アージス  おいおい。まずはあんたを飛ばしてから《勇気》を使おうと思ってたんだがな。しょうがない。ザインに《勇気》を集中だ。

ゲルプ  そうはいかないよ。

GM  集中に入ったアージスに《飛ぶ剣》だ。

アージス  《瞬間回避》! で、《勇気》に集中・・・

GM  続いて《氷剣》。命中。

アージス  《瞬間回避》! すまん。集中する余裕がない。

ザイン  しょうがない。《勇気》の呪文無しで飛ぶしかないのか。・・・翼に何かが触れると、それが溶けたりしない?

GM  しないしない(苦笑)。そんなことより恐怖判定だね。

ザイン  戦闘中の緊張状態だから、判定にボーナスつくし、きっと大丈夫。

 

 とか言って飛んだら、3秒間朦朧という羽目に(笑)。

 

ザイン  うわぁぁぁ! やっぱり高いところはだめだぁ! 降りたいけど下を見るのもこわいぃ!!

一同  (爆笑)

アージス  その距離じゃ、俺の呪文は届かんぞ。

ゲルプ  ほら、やっぱり今ここで殺しても、全然大丈夫じゃないか。

GM  じゃ、じっくり時間をかけて《電光》を最大サイズまで大きくして狙って発射(ころころ)って、ファンブル!?

ザイン  た・・・助かった・・・

GM  ファンブル表の結果は10・・・いかん、ここで朦朧するのはやばすぎる。

ザイン  回復させる暇は与えないよ!全力攻撃技能+4で脳を狙う!目が眩んでるし、恐怖のペナルティもあるけど(ころころ)命中!

GM  朦朧してるから、回避は全然ダメだ。《瞬間回避》も使えない。

ザイン  ダメージも大きいよ。11点の「叩き」。

GM  (計算して)少女の頭はその一撃で砕かれた。その感触は、君の手にも伝わってくる。頭を半分砕かれたルイーネの顔をした少女は、そのまま地面に落ちる。

ザイン  ・・・・・・。

GM  と、そこにゲルプの帰りが遅いので心配したのか、《瞬間移動》でブラウが戻って来る。で、状況を確認すると、見る見る顔色が青ざめていく。

ブラウ  ・・・ゲルプ?そんな・・・うそ・・・

GM  ブラウは、ゲルプの亡骸を抱き上げる。

ブラウ  嘘でしょう? ゲルプ、起きてよ。いつもの悪ふざけでしょう?

アージス  そいつはもう死んだ。あきらめろ。

ザイン  ・・・ブラウの前に降ります。ブラウ・・・

ブラウ  何も・・・言わないで下さい。ゲル・・・プは命令を無視しました。この結果は、当然の・・・報い・・・うぅ・・・

GM  後半は、嗚咽で何を言っているのか分からない。

ザイン  悪いけど君たちに同情はできない。ルイーネを狙い、怪我までさせた君たちは、僕にとってはもう敵以外の何者でもない。

ブラウ  (嗚咽の混ざった声で)もちろん・・・分かっています。

ザイン  でも、今回は見逃す。仲間を失う哀しみは、僕も少しは分かるから。いいよな、アージス。

アージス  ああ。俺は「残忍」な人でなしじゃあないからな。今こいつと戦って勝てる気がしないってのもあるが(苦笑)

GM  ブラウは、ゲルプを抱えたまま礼をする。そして、嗚咽のせいで何度か詠唱をミスりながらも《瞬間移動》で消える。

ザイン  ・・・僕たちもルミノールさんを治して、市長宅へ行こう。きっとルイーネもそこにいるはずだ。

アージス  そうだな。

GM  そのころには周辺での争う音も消えている。エルファや特殊部隊の人の話では、6体のワイトが木々の間をうろついていて、3人のルイーネが動き出したら襲ってきたそうだ。エルファの協力がなかったら、危なかったとのこと。

ルミノール  思いつきとは言え、エルファさんたちに協力頼んでおいてよかったですね。

GM  では、市長宅だ。

ザイン  (入口を乱暴に開け)ルイーネッ!

GM  突然のことに、お手伝いは驚いている。

ザイン  お手伝いにつかみかかります。ルイーネは!?

お手伝い  ルイーネ様でしたら、あなたと一緒に出かけたはずでは?

ザイン  じゃあ、市長の私室か? 行ってみます。

GM  市長の私室の前では、なにやら言い争う声が聞こえる。

アージス  あの連中がここまで来たのか?

GM  いや。声は市長と男のものだ。

衛兵A  市長どいてください。そいつはルイーネ様ではありません!いや、人間ですらない!

ヴァイス  いいえ、この子はルイーネです!

衛兵B  市長、この血を見てください、人間がこんな緑色の血を流しますか?

ヴァイス  それは・・・

ザイン  しまった。そうだった。すっかり忘れていたけど、ルイーネって人間じゃなかったんだ。

アージス  俺らは全く気にしてなかったが、ま、一般の反応はこうだろうな。

衛兵A  さあ市長、どいてください。

ザイン  (乱暴にドアを開けて)やめろお前らっ!!

GM  中では、部屋の奥でルイーネを庇っているヴァイス市長と、それに槍を向けている4人の衛兵がいる。衛兵たちは、驚いて君たちの方を向く。ルイーネは怯えた様子で、ザインにすがるような目を向けてくるね。

ザイン  (斧を構え)これ以上ルイーネを脅かすなら、僕はあんたたちを殺す。

GM  (反応判定をして)衛兵たちは君の気迫に押され、無言になる。そこに市長が畳み掛ける。

ヴァイス  この子は確かにあなたたちの知るルイーネではありません。人でないかもしれません。それでも私の娘です! それに不満がありますか!? あるのであれば、私が相手をします。前に出なさい!

ザイン  当然、僕も相手になるよ。

ルミノール  私も、弱いものいじめは許せませんね。

ヴァイス  不満がないのであれば、この部屋から出て行きなさい。そして、このことに関しては緘口令を敷きます。もしも、この指令を破れば、この街に住めなくなると思いなさい。

GM  衛兵たちは、無言のまますごすごと出て行く。市長はその様子を見た後、緊張の糸が切れたように椅子に座る。ルイーネも、恐怖の表情が泣き顔に変わり、ザインのほうに駆け出そうとするが、右足がない。もつれて転ぶ。

ザイン  その前に支えます。

GM  距離的にちょっと無理。ルイーネはカーペットの上にうつぶせに倒れ、大声で泣き出す。

ルイーネ  私、人間だもん! ザインと一緒だもんっ!

ザイン  抱き締めて、なだめます。でも、言葉はかけられません。いい言葉が思いつかない・・・クソッ!

ヴァイス  ごめんなさい。私の力が及ばないばないばっかりに・・・

ザイン  いえ。ルイーネが怪我をしたのは、僕たちの不注意です。

ルミノール  ルイーネの傷を治しましょう。

GM  傷ならもう市長が治した。いや、この場合は「直した」の方が正しいかな?

ザイン  殴るぞ!

GM  っと、スマン。

アージス  必要なのは《接合》か?そんな呪文使えんぞ。

ルミノール  私もです。

GM  市長お抱えの魔術師が使える。

ルミノール  しかし、その人に診せても大丈夫ですかね?

ザイン  ルイーネの足を治すには、診てもらうしかないよ。何とか説得してみる。

 

 この魔術師は物分りがよく、「他人と違うことのコンプレックス」を知る人物だったため、大した説得の必要なくルイーネの素性を分かってもらえる。その上で、断ち切られた部位を治すために必要な呪文《再生》を使い、ルイーネの足の治療を行ってもらった。

 

怒りの少年

GM  さて、翌日だ。ルイーネの素性に関しては緘口令が敷かれたが、人の口に戸は立てられないもので、市長宅のお手伝いさんたちの目は、昨日までルイーネを見ていたものとは明らかに違っている。もっとも、市長の娘なんで、表面上は邪険には扱ってはいない。

ザイン  ・・・・・・。

GM  周りの様子の急変についていけず、ルイーネの表情は朝から暗い。それと、先の戦いのダメージでルミノールは入院。完治までには2巡りはかかるそうだ。

ザイン  アージス。

アージス  なんだ?

ザイン  仲間や大切な人が、次々と傷ついていくのを止めるにはどうしたらいいと思う?

アージス  そりゃ、傷つく原因になるものを取り除けばいいだろうな。

ザイン  その原因が、もしも高い地位を持った奴だったら?

アージス  その地位から引き摺り下ろすか、そいつが高い地位を維持できる社会を潰せばいいだろう。

ザイン  ・・・よし。

GM  あ~・・・君たち。ルミノール先生の怪我を治すために薬草を取ってきて欲しいとの依頼が、サリカ病院から来ているが?

ザイン  そんなものは別の人にやらせといて。僕たちには他にやる事がある。

アージス  一国家を転覆させる気か。金にはならんだろうが面白そうだな。俺も手伝うぜ。

GM  は? 今から行くの? 2人で?

ザイン  ナバールへ行くのは、情報を完璧に集めた後にだけどね。どうせ力押しで攻略できる相手じゃないし、人数はそれほど重要じゃない。

GM  それは、確かにそうだけど。(そのシナリオは、もっと人数が揃っているときにしっかりやりたかったんだがなぁ。)

ザイン  待ってろよシャルル。今回の代償は高くつくからな・・・

 

ザインの怒りの声を聞きつつ、次回「全ての未来のイヴたちへ~後編~」へ続く