第12話【氷竜の住む山へ】
ゲームが始まる前に
ＧＭ で、君の新キャラは？
故アージスのＰＬ すいません。まだできていません。
ＧＭ しょうがない。先にゲーム始めてるから、聞きながら作ってくれ。
故アージスのＰＬ 分かりました。
赤毛の剣士・再び
ＧＭ さて、話は前回の続きから。何か特別なことがしたい人は？
カガヤ マリクのガヤン神殿で、信者にラジヲ体操を教えます（笑）
ＧＭ では、新たに生まれるマリクの伝説。早朝ガヤン神殿から聞こえてくる謎の叫び声（笑）
リリューク 近所迷惑ですねぇ（笑）
ルミノール 怪我人は私が治療しましょう（笑）
ザイン 僕は、ルゥの霊薬屋に行ってみるけど？
ＧＭ 宿場区の一画にある霊薬屋は閉まっている。「まことに勝手ながら、閉店させていただきます」だとさ。
ザイン 近所の人に聞いてみよう。ここの霊薬屋って、どうして閉まってるのか知りませんか？
住民Ａ ああ、ルゥさんとこかい？ 彼女、賭博好きであちこちに借金があったらしくてね。だから店閉めて夜逃げしたって話だよ。
住民Ｂ いやいや、うちが聞いた話じゃ、最近この街をうろついている帝国の連中に連れ去られたってよ。
ザイン ふぅん。借金で首が回らなくなって、肩代わりを条件に帝国の人たちについて行ったのかな？
住民Ｃ そういう噂も聞くね。
ザイン ここでの情報も途絶えたか。しょうがない。組織のコネ使って、コデアについて調べてみよう。
ＧＭ （え？ 帝国の人たち出番なし？）
ザインは＜白き影法師＞団員の代わりに行った「調査」判定に失敗。今まで得た以上のコデアに関する情報は手に入らなかった。引き続きコデアの情報を探るよう組織に依頼はしておいたものの、何も分からぬまま２巡りが過ぎる・・・
ＧＭ 今日も今日とて、ガヤン神殿から悲鳴が聞こえる（笑）
ザイン うーん・・・コデアの遺留品でもあれば、《方向探知》も使えるのに。
ノイマン さすがに、１０年前のものでは難しいのではないかのう。
ザイン 似顔絵描いてもらって、探し人の広告でも出すべきかな。
ＧＭ とか言いながら歩いていると、前方から知った人が歩いてくる。
ザイン 誰？
ＧＭ 赤く染めた髪を後ろでアップにし、やや日に焼けてはいるが綺麗な顔の宝塚系の女剣士。
ザイン え？ セキさん？
セキ ん？ ザインじゃないか。久しぶりだなぁ。
ザイン ええ、そうですね。ちょっと照れながら挨拶しよう。
ＧＭ そう言う態度をとると、ルイーネが君の裾をぎゅっと握るが？
ザイン その意味に気付かないザインじゃないけど、今は気付かない振りをする。ルイーネにセキさんを紹介しますね。僕の妹ってことで。
ルイーネ （ちょっと拗ねた感じで）よろしく。
セキ こちらこそ。
外野のカガヤ 誰？
ザイン ナバール反乱の時お世話になった人。セキさんは何でここに？
セキ わたしは元々流れ者。ふらりと立ち寄っただけだ。
ザイン そういえば、この人旅の剣士だっけ。でも、また会えるとは思ってなかったし、嬉しいな。
外野のカガヤ 鼻の下が伸びてるわねぇ（笑）
セキ せっかく再会できたんだし、今夜一緒に飲まないか？ いい酒が手に入ったから、君の部屋に持っていくよ。
ザイン やばい。部屋の場所聞かれる。
外野のリリューク いきなり警戒モードですか（苦笑）。
ザイン この程度の警戒は当然だと思うよ。今の僕たちは、迂闊に自分たちの居場所を教えることは、身の危険を招くことに直結しかねない。
外野のカガヤ 君、本当に「誠実」？
外野のリリューク これはもう、前にＧＭが言った「妄想／自分は誠実だと思い込んでいる」に特徴を変更せねば（笑）
ＧＭ あの特徴は、誠実さの欠片もないロールプレイしているのに、特徴として持っているから「俺は誠実だから反応にボーナスつくよな？」とか言う奴専用だ（笑）*1 けど、一応ザインは知力判定してくれ。でないと疑わないで部屋の場所をしゃべる。
ザイン 知力判定は成功です。せっかくですから、僕が良い店紹介しますよ。カガヤさんからおいしくて安い店とか聞いていませんかね僕？
外野のカガヤ てゆーか、何度か無理やり連れてった（笑）
ザイン その中から、覚えてる店の名前を出して教えます。
セキ わかった。じゃあ、そこに今夜ガヤンの刻の初め（だいたい午後６時）ということで良いか？
ザイン 仲間たちも連れて行って良いですかね？
セキ もちろんだとも。ナバールを救った英雄と、その仲間たちに一杯奢らせてもらうよ。
ＧＭ セキは手を振りながらその場を去る。
ザイン 考えすぎだったかな？
黒蜥蜴も再び
ザイン 宿に戻ったら、みんなにさっきのことを話します。
ノイマン ほほう。ルイーネ殿にライバル出現ですな（笑）
ルイーネ （頬を膨らます）
カガヤ それで、セキさんが怪しいってことだったわね。
ザイン 確証はないけどね。
リリューク 怪しいだけで罰するわけには行きません。今夜その店に行ってみれば全て分かるでしょう。
ノイマン 虎穴に入らずんばじゃな。
その日の夜、一行は最低限の武装をして、警戒しながら全員でセキを誘った店へと向かうこととする。
ＧＭ 店は焼き物屋。店の周辺に怪しい者は見つからない。店内にはテーブル席が４つとカウンター。入口近くのテーブル席には４人組、カウンターに２人組みが座っている。カガヤはペナルティなしで、ザインは－３で知力チェック。
カガヤ あれ？ 失敗。
ザイン こっちも全然ダメ。
ＧＭ ふむ。じゃあ、店内に怪しい様子はない。奥のテーブルにはすでにセキが来ている。
セキ おーい、こっちだ。
ザイン あ、セキさん。
カガヤ テーブルの形は？
ＧＭ 長方形。仮にセキの座っている場所が上辺とすると、左右の辺に一人ずつ、上辺底辺に３人ずつ座れる。
ザイン 僕は、セキさんの正面に座ります。ルイーネはその左隣に。
ルミノール では、私はルイーネさんの左隣に。
カガヤ 右辺に座る。
ノイマン では、ザイン殿の右隣に座りますぞ。
リリューク 私は左辺かな？
ＧＭ セキは君たちに会えたことを喜んでいるようで、上機嫌で持ち込んだ酒を振舞う。
一同 ・・・・・・。
カガヤ やばいわね。
ＧＭ （ニヤリ）で、カウンターから料理と鍋、それと炭火の入った入れ物が運ばれてくる。
ルミノール どうします？
ザイン どうしよう？ 結構行き当たりばったりにここに来ちゃったよね僕たち（笑）
ＧＭ んじゃ、全員生命力－２で判定ね。
一同 え？
ルミノール 私たち誰もお酒のんでいませんよ？
ＧＭ だね。でも生命力判定だ。
ザイン そうか！ 炭火の中に煙状の睡眠薬仕込んでる！
カガヤ なるほど。最初の知力判定は、店主が偽者と見抜けるかどうかね。
ＧＭ さすが、読みが早い。でももう手遅れ。
リリューク 敵は眠らないのですか？
ＧＭ 事前に中和の霊薬飲んでるからね。
眠りの霊薬の影響で、ルミノール、ノイマン、ルイーネの３人は深い眠りについてしまう。入口近くのテーブルにいた４人組とカウンターの２人組みも煙に巻かれ眠ってしまうが、カウンターの奥から２つの人影が飛び出す。
ＧＭ 漆黒の鱗がてらてらと光る、双頭の蜥蜴人間が２人。
ザイン シェクラシュ！
カガヤ 私爬虫類は嫌い～！
ＧＭ じゃ、カガヤは恐怖判定しといてね。さらに、偽店長もクッキングブレードを抜いて襲いかかってくる。
リリューク あなたたちは何者なのです！
ＧＭ 敵は聞く耳持たないようだ。じゃ、戦闘開始。
先手を取るのは素早いカガヤ。怖い爬虫人を無視し、刀を抜きセキを斬りつけようとするが、大振りになり外れ。行動順が同値であるザインとセキは、イニシアティブ判定を行い、ザインが先手を取ることに成功。
ザイン ルイーネを守る位置に移動。
ＧＭ （ちっ！ 目的バレバレか。）セキは一歩移動し、なにやら呪文を唱え始める。偽店長は背面からカガヤに大振りするけど、外れた。
カガヤ 爬虫類に後ろを取られた？
ＧＭ しかも、シェクラシュの内一匹は君のほうに向かってくる。
リリュークは眠っているルミノールたちを起こすため、《覚醒》に集中。しかし、接近してきたシェクラシュに集中を乱される。カガヤは側面からシェクラシュの鉤爪パンチを喰らってしまうが、負傷は軽微。
カガヤ しょうがない。まずはシェクラシュの相手をしよう。嫌な奴は先に殺っとかないとね。奥義＜血車＞（ころころ）あ、クリティカル。ダメージ３倍で２１点の「切り」。魔剣使ってるから、《氷結武器》のダメージもよろしくね。
ＧＭ なんですと！？
リリューク 相当爬虫類が嫌だったみたいですね（笑）
この一撃でシェクラシュ死亡。ザインは《盾》の呪文に集中する。
ＧＭ んじゃ、セキさんが呪文を唱え終わると、音の渦が手の中に現れる。
カガヤ 《音噴射》・・・嫌な呪文。
ＧＭ というわけで、ザイン。フルパワーの《音噴射》が当たりかけてるよ。
ザイン だめだ。回避失敗。今は鎧も軽いから、抵抗のボーナスないし（ころころ）あ、抵抗した。
ＧＭ うそ？
ザイン 僕生命力１２だから、フルパワー《音噴射》でも７が出れば抵抗ですよ。
ＧＭ 何でこういうときに限ってサイコロ運が良いんだこいつは。
偽店長はクッキングブレードでカガヤにフェイントをかけるが効果なし。リリュークは呪文の集中を諦めシェクラシュに切りかかるが、鉤爪で「受け」られてしまい、組み付かれ軟体を利用した締め付け攻撃をされる。
カガヤ 偽店長に攻撃。あ、またクリティカル（笑）
ＧＭ おいおい、冗談じゃないぞ・・・
この攻撃で偽店長気絶。ザインは《盾》を発動させ、セキに攻撃。憧れの人と同じ姿の者を切るのは気が引けたのか、峰打ちである。しかし、その攻撃は剣で受け流された。
カガヤ どうせ偽者なんだから、全力で戦いなさいよ。
ザイン 操られてるだけって可能性も捨てられないよ。
近接されると戦闘手段を失うリリュークは、慣れない喧嘩殺法でシェクラシュを攻撃するが効果なし。その後締め付けに耐え切れず気を失う。しかし、次のターン。カガヤが、リリュークに張り付いているシェクラシュの心臓だけを貫くという神業を見せ、リリュークは解放された。さらにその後、カガヤの一撃は、ザインと切り結んでいたセキの右足を切り裂いた。
ＧＭ （む？ 足が使えなくなった。形勢不利だな。こうなったら。）セキは自分の刃を首筋に近づける。
セキ？ 武器を捨てろ。でなければこの娘の命はないぞ。
カガヤ は？ 何とち狂ったこといってんの？
ザイン いや、そうか。こいつ、セキさんの身体を、シャルルのコピーが乗っ取ったんだ！
カガヤ そういえば、シャルルってそんなことができたんだっけ。
セキ→シャルルコピー 察しがいいな。ならば話は早い。この娘とそこで寝ている人形と交換しようではないか。
ザイン ・・・どうすればいい・・・考えろ僕。
シャルルコピー １０数えよう。それまでにルイーネをこちらに渡さねば、この娘の首を掻っ切る。１０・・・９・・・
ザイン ＧＭ、《鎧》の呪文って、円形のバリア状か体の表面を覆うかどっちですか？
ＧＭ ？ 表面を覆うんじゃないかな？
ザイン だったら、やってみる価値がある。《鎧》の呪文をセキさんにかけて、一撃で死ねないようにする。
ＧＭ なるほど。面白いかもね。
ザイン その前に一芝居打とう。分かった、ルイーネは渡す。
カガヤ ちょっと！ 何言ってるのよザイン！ その子のこと守るんじゃなかったの？
ザイン 仕方がないんだ。仕方が・・・とうつむく振りして呪文集中。
シャルルコピー （気付くかどうか知力で判定して）おっと、怪しい動きはしないでもらおうか！
ザイン （ニヤリ）そのセリフ、一秒かかるよ。《鎧》の発動は成功。その後の行動で取り押さえる！
ＧＭ ふむ。するとシャルルコピーはセキの首を斬る（ころころ）ダメだ。呪文のせいで力の加減を誤った。朦朧としただけ。
そのままシャルルコピーはカガヤとザインの２人に取り押さえられ、みぞおちを殴られ気絶する。シャルルコピーに猿轡をかけ簀巻きにした後、２人は皆を起こし事情を説明する。
ノイマン では、セキ殿はシャルルに乗っ取られておると言うわけじゃな。
カガヤ 何とかセキさんを元に戻して、シャルルコピーから情報を得られないかな？
リリューク せっかく魔術師の街なのですから、専門家に聞いてみては？
ノイマン わしは、情報伝達系専門ではないからのう。《魔法分析》くらいはかけてみるが（ころころ）８成功じゃ。
ＧＭ んじゃ、彼女は《完全憑依》と同じ要領で乗っ取られている事が分かる。
ザイン だったら、《精神探査》と《解呪》の呪文があれば、カガヤさんの言うとおりのことができるね（ホッと胸を撫で下ろす）
ルミノール どこかで魔術師を雇いましょう。
リリューク ルイーネって情報伝達系呪文の達人じゃありませんでしたか？
ＧＭ そうだよ。
ザイン これで、魔術師を雇う代金が浮いたね（笑） できる、ルイーネ？
ルイーネ うん。やってみる。
ルイーネの《精神探査》により、セキに憑依しているシャルルコピーは頭の中を覗かれる。
ザイン シャルル本体の居場所とか分かるのかな？
ＧＭ 炎の壁、吹雪の山、洞窟などの断片的なイメージが浮かぶ。
ザイン あとで調べてみよう。
ルイーネ 他に聞きたいことある？
ルミノール シャルルの弱点とかは？
ＧＭ たまねぎが苦手。
リリューク そんな情報はいらん（笑）
ＧＭ 抽象的な質問じゃ、返ってくる答えはこんなものだ。
カガヤ シャルルコピーはどれだけいるの？
ＧＭ 分からない。なぜなら、一度作られたコピーは、新生命の創造と金儲けという目的だけ共有して、個人個人が自由に動いているからだとのこと。もちろん協力して行動している奴もいるみたいだけどね。
リリューク 本体を倒したらどうなるかとかは分かりますか？
ＧＭ コピー全員が死ぬ。憑依された人間がどうなるかは分からない。
ザイン だったら、目的は一つだね。
カガヤ シャルル本体を叩く！
ザイン 最後に、シャルルはどんな能力を持ってるか分かる？
ＧＭ 移動系、情報伝達系、呪文操作系が得意。精神操作系や音声系もかじっていた模様。＜悪魔＞変身も習得しており、変身後の姿は三つの頭を持った黒い竜。変身後の能力は、こいつはよく知らないらしい。
カガヤ きっと強敵ね。覚悟してかからないと。
その後、ルイーネの《解呪》によりセキに憑依していたシャルルコピーは退散させられる。
一行は、倉庫で拘束されていた店長を解放し、全ては偽店長とシェクラシュ仕業だったとガヤンへ報告し、この場を後にする。
ＧＭ んじゃ、翌朝だ。
カガヤ ガヤンでラヂヲ体操（笑）
ザイン セキさんの見舞いに行きます。ルミノールさんと、ノイマンさんは図書館で炎の壁、吹雪の山、洞窟から導き出される土地を探してください。
ルミノール 分かりました。
ＧＭ じゃあ、ガヤン神殿はいつも通り信者たちの叫び声が聞こえるとして（笑）
リリューク ルミノールさんがいないので、治療は私の役目ですね（笑） 怪我人を介抱する方の身にもなってくださいよ（笑）
ＧＭ だったらカガヤを止めるべきだと思うんだが（笑） 次はセキさんが入院した、治療術師の病院。セキさんは沈んだ顔をしている。
セキ すまない。私が不甲斐ないばかりに、君たちに迷惑をかけた。
ザイン 気にしてないから元気出してよ。・・・（ボソッと）お陰でシャルルに繋がる情報も手に入ったしね。
ＧＭ （ザインの裏表、どんどん激しくなってきてるよな・・・）
セキ そう言ってもらえると助かる。何か協力したいのだが、今の私では何の役にも立たない。
ＧＭ ３０日以上人様に操られていたんで、主に精神的な面で彼女のコンディションはすこぶる悪い。
ザイン 大丈夫。あとは僕たちに任せて、セキさんはゆっくり休んでてよ。
セキ ありがとう。・・・私も、今度君たちと冒険がしてみたいな。
ザイン そのときは大歓迎だよ。
ルイーネ （拗ねて頬を膨らましている）
と、ザインがセキを口説いている間に、ルミノールとノイマンは図書館で目的のものを見つけていた。
ＧＭ 「アンリ観光案内」氷竜山。王都の北東に位置し、白竜アルブムの住まう山。年中雪が積もり吹雪いている。白竜の元へ行くには、燃え盛る炎の壁と暗い洞窟を抜けねばならならない。
外野のザイン 洞窟に竜・・・ああ、なんてファンタジーなんだ・・・
ＧＭ 何故、こんなお約束パターンで感動する？
外野のカガヤ 君のゲームじゃその「お約束パターン」ってのが滅多にないでしょうが。
ＧＭ それはそうかも（苦笑） で、かつては、幼少の王子が知恵と勇気を試すため一人で白竜の元へ向かい、その証として白竜のダイヤを受け取るという試練が行われていた。
ルミノール＆外野のザイン （爆笑）
カガヤ 何でそこで笑うのよ？
ＧＭ ２人には元ネタが分かったって事さ。
ルミノール （笑いながら）一度合流して、みんなにこの話をしましょう。
ザイン 情報の場所と見事に一致してるよね。次の目的地はここで良い？
リリューク 異論はありません。
カガヤ ところで、竜ってどこの月の種族？
ザイン 竜はどの月にも属していない。ルナル最強の生命体＜龍＞の末裔で、強靭な生命力で、遥か古代から生き続けているんだ。
ＧＭ ・・・そう言うとゴキ○リと同じだな。
一同 （爆笑）
ザイン 神聖なイメージをぶち壊さないで下さい！
カガヤ （笑いながら）ごめん。今、すっごく納得した（笑）
ザイン 納得しないでよ。まったく。とにかく、竜は源人の子が変化した者じゃない。多足のもの*2の方が、まだ僕たちに近い生き物だね。
リリューク 話し戻しますが、氷竜山へはどうやって行くのですか？
ＧＭ 王都から道が続いているとのこと。
ノイマン まずは、王都へ行くべきじゃな。
ＧＭ と、昼食を取りながら話していると、隣りの席の話し声が聞こえる。行商人風の男が２人だ。
男Ａ しかし、変だったよなムラク村の連中。
男Ｂ ああ。まるで何かに操られているみたいだったぜ。
カガヤ 声をかける。何かあったのですか？
男Ａ ああ、先日魔法具の配達でムラクって村まで行ったんだけどな、そこの連中がどうにも気味が悪くてさ。
男Ｂ 何話し掛けても同じことしか言わないし、目の焦点も合ってない。まともじゃないぜ。
ザイン ファミコン村？
リリューク コデアの計画の中に、他者の意志を奪うというものがありましたね。
カガヤ 辺境で計画を進行していた可能性はあるわね。ムラク村ってのはどこに？
ＧＭ 島の南。中央山脈の端の部分に当たる。氷竜山とは逆方向だけど、大体同じ距離になるかな？
ザイン ・・・気にはなるけど、まずはシャルルだよね。白竜様にも会いたいし（笑） ＜白い影法師＞に、連絡だけは入れておこう。
ＧＭ 了解した。人員を派遣して、調査してみるとのこと。
ザイン お願いします。
新キャラ登場Ver３
次の目的地も決まり、出発の準備に取り掛かる一行。そんな一行に怪しい影が近付きつつあった・・・
怪しいエルファ ではＧＭ。街を歩いていたら、探していた少年たちを見つけて良いのですね。
ＧＭ うん。霊薬屋に入って行く所だ。
怪しいエルファ 店から出てくるのを待ちましょう。
ザイン 『ドラゴン殺し』の霊薬ってあります？
ＧＭ （判定して）あるね。１本。
リリューク 白竜と戦う気ですか？
ザイン そんな自殺行為はしないよ（笑） そもそも、ドラゴンにこの霊薬を使う場合、ドラゴンのブレスで火を付けなきゃいけないんだ。シェクラシュ対策だよ。
ルミノール 多分、白竜は炎の息は吐きませんからね（笑）
カガヤ 爬虫人に効くの？
ＧＭ さてね。（面白そうだから、生命力判定に失敗したら、半分ダメージを受けることにしよう。）
ザイン ダメで元々。買います。・・・領収書落ちるかな？
カガヤ （苦笑して）私が買っとくわよ。
他にもドーピング系の霊薬を買い込んだ一行は、店の外へ出る。
怪しいエルファ （後ろから抑揚のない声で）ザインさんですね。
ザイン とっさに斧を抜きます。誰だ！
ＧＭ そこにいるのは、ローブを纏ったエルファ。
怪しいエルファ （やはり抑揚のない声で）いえいえ、俺は怪しい者ではありません・・・フフ。
リリューク 十分怪しい。でも、一応ザインさんを止めましょう。落ち着いてください。まずは話し合ってからです。
ザイン 斧を下ろす。でも、警戒は緩めない。
怪しいエルファ 俺はシール・ハードネスト。レナのフォレストガード隊の一員です。あなたたちの活躍を聞いて、力になりたいのでレナからやって来ました。
カガヤ 活躍？ 具体的には？
怪しいエルファ→シール ナバール解放の貢献者にして、ゲルーシャ退治でも有名ですよあなたたちは。
ノイマン 「嘘発見」をしてみますぞ。
ＧＭ 別に嘘はついていないみたいだ。
ザイン 力になってくれるのは嬉しいけど、あんた怪しすぎ。
ルミノール うんうん。
ザイン 僕たちはこれから山登りに向かう。邪魔しないでもらえるかな？
シール （よく分かってない様子で）はぁ。
ザイン ・・・・・・
シール ・・・・・・
ザインのＰＬ ・・・おい。
シール はい？
ザインのＰＬ せっかく自己主張のチャンス作ったんだから、利用してくれよ！「山登りだったら得意です」とかさ！
シール でも俺、「登攀」も「生存／山岳」も持っていないのですよ？
ザインのＰＬ それでもエルファか！ リネールですら、登攀は使えたわ！
カガヤ あんた、何ができるの？
シール 戦闘補助になる呪文をいくつか。
リリューク 連れて行けば役には立ちますね。
ザイン でも、こいつを仲間にする要因が全く無い。なんと言っても怪しすぎ！
ＧＭ まあ、警戒されるのも無理ないわな（苦笑）
シール 困りましたね・・・そうだ、俺は後から勝手に付いていく事にします。文句ありませんよねぇ？フフフ・・・
ザイン 正直嫌だし文句も言いたいけどしょうがない。もし、怪しい行動を取ったら即叩き切る！
シール ・・・ふぅ、しょうがありませんねぇ。
ザイン 溜息つきたいのはこっちだよ・・・。
＜王都＞へ
かくして、怪しいエルファに付きまとわれる羽目になった一行は、王都へと出立する。
ＧＭ その前に、＜白い影法師＞から連絡がある。レインがヴァイス市長からの書状を君に渡すために先に王都に向かったから、向こうで合流するようにとのこと。
ザイン あいつも忙しい奴だなぁ。
ＧＭ そして、影法師の隊員が準備した早馬に乗って２０日。＜城壁都市＞ドーガを抜けた所にある広大な田畑が広がる地。それが＜王都＞マルス。
カガヤ ・・・・・・え？
リリューク ひょっとしてＧＭ、言い間違えましたか？
ＧＭ んにゃ。そんな事はない。ここは間違いなく王都だが、街道沿いに田畑や民家が広がっている素朴で牧歌的な風景だ。まあ、そんな風景にマッチしない大きなガヤン神殿やペローマ神殿があるけどね。街道の先には大きなお城もある。
カガヤ ちょっと意外ね。もっと活気のある街かと思ってたけど。これじゃ田舎だわ（笑）
シール いやぁ、人が少ないって良いですねぇ。
ＧＭ 何を言う。田畑で働いている人は多いし、活気に満ち溢れておるぞ。若い人も多い。
ザイン 僕はこういう雰囲気大好きだな。いっそのこと永住しちゃおうか？
リリューク ルイーネと一緒にな（笑）
ＧＭ 調べりゃ分かるけど、アンリ連邦は各都市の自治が大きく認められている国。連邦制が取られた際、王都に人口が集中したらまずいだろうということで、わざわざこんな田舎みたいなところを王都を移動した。もちろん、全く人がいなくなっても困るから、ペローマの大研究所や国家の最高行政機関となる大ガヤン神殿などがあるし、少し南に行けばもっと都会的な旧王都があったりするが。
リリューク 戦争がおこったら、首都がこんな街じゃ危ないのでは？
ＧＭ そのために＜城壁都市＞がある。
リリューク ＜城壁都市＞を抜けられた時は、権力者は慌てふためくわけですね。
ＧＭ どうだろうね。最悪王様死んでも、各都市の市長が無事なら行政にはあまり問題ないし。
ノイマン 見事なドーナツ型じゃの。
一行は宿を決めた後、ザインはレインに会いに待ち合わせの喫茶店へ。ルミノールとノイマンは、氷竜山の詳しい情報を集めるためペローマ神殿へと向かう。リリュークとカガヤ、シールは街の見学へと出かける、
ＧＭ んじゃ、まずはザインから。約束の喫茶店に向かうと、レインが２人の田舎のチンピラ風な男にナンパされていて、困った顔をしている。
ザイン 間に割って入ります。止めろお前ら。
男Ａ あん？ 何だテメェ。
ザイン （ジェスタアクスを光らせ）殺る気か？
男Ｂ おおおおお落ち付け！
外野のリリューク あんたが落ち着け（笑）
男Ａ 俺たちゃ素手だぞ？あんたジェスタ様の信者の癖に、素手の人間に斧を振るうのか？
ザイン そのつもりだけど？
男Ｂ ち・・・畜生ぉぉぉぉぉ！
男Ａ 覚えてやがれ、このシスコンロリコンマザコンやろおぉぉぉぉ！
ＧＭ チンピラ２人は夕日に向かってダッシュする。
外野のシール 今は真昼ですよ（笑）
外野のカガヤ 君って、妹が絡むとホントに性格変わるわよね。
ザイン ロリコンはともかく、シスコンとマザコンは当たってる気がする（笑）
レイン （抱きついて）わーい、ザインありがとう。
ザイン （照れる）
ルイーネ （拗ねる）
外野のリリューク 微妙な関係ですね（ニヤニヤ）
で、３人はランチを取りながら話を進める。
レイン それで、これがヴァイス市長からの書状。大国様に渡してだって。
ザイン 大王って、連邦の一番偉い人だよね？ 今はたいした権力はないって聞いたことあるけど、そんな簡単に会えるものなのか？
レイン ハイルミッテル家当主の封印がしてあるから、それを門番に見せれば良いってさ。
そして、ザインはルイーネと共に大王に会うため王城へ。
そのころ、氷竜山について調査していた２人は、氷竜山に入るにはアンリ国王の許可が要ること。氷竜山はドラゴンロードと呼ばれる竜の結界が張られた道があり、その道を進む分には危険はないが一歩ドラゴンロードから離れれば吹雪により視界ゼロの極寒の地となり、スノー・メイデン、ウィンディゴを始めとする凶悪なモンスターの生息する危険な山であるとの情報を得る。
ＧＭ 後は、幻覚で姿を変え登山家を惑わすヤシャの亜種なんかもいるとのこと。未確認だけど、ウーティや古代の巨人族ユーミールもいるという噂もある。
シール 巨大な足跡が見つかったのでしょうね。
ＧＭ じっくり調べるなら、ルナル完訳版のモンスターデータ見ても良いよ。
ノイマン （調べて）む？ これは揃いも揃って強敵ですな。
外野のカガヤ しかも、寒い所で戦うことになるのよね。
ルミノール ドラゴンロードからは出ないことにするのが得策ですね。
ＧＭ そして、竜に会うための試練の一つめは、「偽りを見抜く目を持つべし」だそうだ。
ルミノール （メモをとって）どういう意味でしょうね？
外野のカガヤ それは今考えてもしょうがないわよ。
ＧＭ んじゃ、遊びに行った人たちはテキトーに遊んでいてもらって、ザインに話を戻そう。城へはルイーネと２人でいくの？
ザイン うん。別に危険でも何でもないだろうし。
外野のカガヤ 王様には会ってみたいけど、礼儀作法とかめんどいし（笑）
ＧＭ じゃあ、城門前。門番らしき人はいるけど、別に城に入るのを止める気配はない。城の中には受付がある。
ザイン 書状を見せて、謁見を求めます。
受付 ハイルミッテル家の使いの方ですね。どうぞこちらへ。
ＧＭ 君は謁見の間ではなく、応接室に通される。上品な調度品の中しばらく待たされると、白い上品な髭で誤魔化しているが童顔の初老の男と、ヴァイス市長によく似た初老の女性が入ってくる。大王クリストファー・ランバートと、王妃様だろうね。
ザイン 立ち上がって礼をします。ほら、ルイーネも。
クリス大王 そう固くならなくても構わない。私も堅苦しいのは苦手なのでな。
ＧＭ 大王様は人を安心させられるような笑顔を見せる。ルール的には「容貌／魅力的」「カリスマ５Ｌ」。さらに、声はやや高めの「美声」だ。
外野のリリューク 反応判定の鬼め（笑）。
ザイン ええっと、このたびはヴァイス市長から書状を承りまして・・・しまった、僕「礼儀作法」持ってない。
クリス大王 だから、固くならなくとも良いと言うに（笑） 親しき中にも礼儀ありとはいうが、姪の友人がそのような態度では、私は悲しいぞ。
ザイン 姪？
クリス大王 私の妻は、ヴァイス・ハイルミッテルの母の姉なのだが、知らなかったのか？
ザイン 初耳です。
外野のカガヤ え？ じゃあ、ルイーネっておじいちゃんが大王様の、お姫様ってこと？
ＧＭ いや、市長って言ってるから実感ないだろうけど、各都市の市長は他のファンタジーで言えば都市国家の王や女王に近い。市長の娘ってことはお姫様ってことなんだが。
ザイン なんか、急に親近感が沸いた。砕けて話せそう（笑）
外野のリリューク いずれあなたも、親族になるわけですしね。
ザイン （無視）では、クリス大王様、これが市長より預けられた書状です。
ＧＭ クリス大王は書状を読むと頷く。
クリス大王 そうか。ヴァイスは元気でやっておるか。
外野のシール 私的な手紙かっ！
クリス大王 それから、君たちへ協力するよう要請があった。これから、どこへ行くのかね？
ザイン 氷竜山へ、白竜様に会いにいきます。
クリス大王 ならば氷竜山への通行許可証を発行させよう。受付で受け取るといい。
ザイン ありがとうございます。
クリス大王 ところで、先ほどから気になっていたのだが、そこのお嬢さんはひょっとしてヴァイスの？
ザイン はい、ルイーネ・ハイルミッテルです。
ルイーネ その・・・はじめまして？
クリス大王 そうか。最後に合ったのは１０年前、君が生まれたときだったからな。覚えていないのも無理はないだろう。
と、ザインたちが王室で世間話をしている間、カガヤはナンパしてきた２人組みをぶちのめしていましたとさ（笑）
氷竜山に住まう竜
ＧＭ ひとしきり昔話を終えた後、大王様は軍資金として、ポケットマネーから５０００ムーナだしてくれる。
リリューク 向こうからしてみれば、孫にお小遣いを渡す感覚なのでしょうね。
ＧＭ 権力は高くなくても、金はあるからね（笑）
ザイン これで防寒具を買い揃えようか。氷竜山への通行許可証は？
ＧＭ もらえた。山の麓に関所があるから、そこの兵隊に見せれば良いってさ。
ザイン じゃあ、みんなと合流だ。
一行は、軍資金を使い防寒具や霊薬をそろえる。
そして、徒歩では丸一日かかる道のりを、馬車を雇い半日で移動し、氷竜山の麓へと辿り着いた。
ＧＭ 麓の兵舎には、５人の兵隊が常時警備している。
リリューク 左遷場所・・・ではないですね。山から危険な怪物が下りてくる可能性を考えると、錬度は高いでしょう。
ＧＭ その通り。氷竜山には密猟者も多いしね。
ザイン 通行許可証を見せます。
兵士Ａ はい、確認しました。道中、決してドラゴンロードから出ないように気をつけてくださいね。
ノイマン 分かっております。
カガヤ 今日はもう暗いし、出発は明日にして今日はここに泊めてもらわない？
兵士Ｂ それはもう、大歓迎です。
兵士Ｃ たまには他の人たちとも話がしたいですしね。
カガヤ よし、じゃあ軽く宴会を開こう。お酒はたくさん持ってるから（笑）
ルミノール 良いですね。
ノイマン わしは遠慮しておきましょう。（ボソッと）アルコールは身体に毒ですからな（と言いつつタバコを吸う）
一同 （笑）
そして、翌日
ＧＭ 「うわばみ」なカガヤと飲み比べた愚かな兵士たちは、全員二日酔いだ（笑）
カガヤ ふっ・・・この程度で情けない。よし、酔っ払っているうちに首を取るぞ（笑）！
シール そして首からはアメノムラクモノツルギが（笑）
ＧＭ ないない（笑） てゆーか、首を取るな。
ザイン 僕たちは誰も二日酔いじゃないよね。じゃあ、そろそろ氷竜山へ行こうよ。
兵士Ｄ （気持ち悪そうに）うっぷ・・・道中・・・お気をつけてくださいね。
リリューク はい。お世話になりました。
ルミノール 二日酔いによく効く薬を置いて行きましょう。
兵舎を後にした一行は、道沿いに氷竜山へと入った。
ＧＭ ドラゴンロード内は、アーチ上に結界が張られていて、中は適温に保たれている。結界の外は透けて見えるんだけど、吹雪のせいで視界はゼロ。見えないに等しい。
シール 海底水族館の雪山版か。
途中、ルミノールが彷徨うウェンディゴ（邪眼もち）とうっかり視線を合わせてしまったり、遭難者に変身したヤシャを助けようとリリュークがドラゴンロードから出てしまいそうになったりしながらも、一行は目指す洞窟の入口に辿り着いた。
ＧＭ ドラゴンロードは半径５メルー程のアーチなんだが、道全体を塞ぐ壁のように、炎が渦巻いている。
ザイン これが炎の壁か。
カガヤ どうやって抜けるんだと思う？
ルミノール 「偽りを見抜く目を持つべし」というのが、最初の試練だそうです。
カガヤ 単純に考えると、一部が幻覚の炎でそこを抜けることができるってことだろうけど。
リリューク 竜に会うための試練ですからね。そんな簡単なものなのでしょうか？
ザイン 他に思いつくことがないから、炎に対して「不信」してみよう。知力判定に成功すれば、炎が消えるかもしれない。
ＧＭ じゃあ、君が「不信」すると、炎の壁の一部が消えた。
一同 え？
シール 簡単すぎますねぇ。
カガヤ ・・・罠？
ザイン だとしても、今は他に見抜く手段がない。１０フィート棒で床や壁をつつきながら、先に進もう。
ＧＭ んじゃ、何事もなく進める。洞窟の中もドラゴンロードと同じ呪文がかかっているのか、多少ひんやりはしているが、それほど寒くない。で、進むといくつか小さな分岐路があるんだが、その全てに「順路」と書かれた立て札がかかっている。
一同 （爆笑）
ザイン そうか。道理で簡単な謎解きだと思ったら、ここは幼いころの王子が試練に訪れる洞窟だったけ。
ＧＭ まあ、そういう事だ。それで、順路にそってしばらく進むと開けた場所にでる。そこには４つの分岐路があって、それぞれに地、水、火、風を表す紋章がついている。そして、部屋の中央に石版があって、「我は天より落ち、あらゆるものに形を変え、また天に帰るもの。我の道に進めし者は竜の栄光を受けん」と書いてある。
ザイン これも簡単だね。
ＧＭ うん。じゃあ、地か火か風かどこに進む？
ザイン 水だ水（笑）！
ＧＭ ちぇ！
リリューク 舌打ちしても無駄ですよ（笑）
ＧＭ んじゃ、水の通路を抜けると、また石版がある。「我が求めるものは空と死」。ちなみに通路はさらに奥に進んでいる。
カガヤ 今度のは少し難解そうね。
ザイン 一応、警戒はしながら先に進みます。
ＧＭ すると、またも開けた空間に出る。その空間は中央にある底の見えない崖で分断されている。岸までの距離は３０メルーくらいかな？
ザイン が、崖！？ い、嫌だ。僕は近付かない！
ＧＭ 震えだした君の手を、ルイーネは優しく握る。
カガヤ じゃあ、私たちだけで行くね。崖以外に何か変わったところは？
ＧＭ 崖の手前に竪琴を持った女神像がある。
リリューク なるほど。ソラとシですか。
ルミノール 今回も簡単でしたね。
カガヤ で、どこが「ソ」と「ラ」と「シ」になるの？
一同 ・・・・・・
シール これは、難解ですね（笑）
ノイマン わしらは音楽的センス０じゃからのう（笑）
ルミノール ティースさんでしたら、分かったかも知れませんがね。
リリューク 確か、竪琴は中央に太い線がありませんでしたか？
ＧＭ あるけど？ それが何の音になるの？（「ド」である）
一同 ・・・・・・
カガヤ いざとなれば、ノイマンさんやルイーネが飛べるんだけど・・・
リリューク それだと、「試練を抜けた」ことにならないかもしれませんからね。
ザイン （震えながら）あ・・・あのさ、ここって幼いころの王子が試練に訪れる洞窟だよね？ だったら、間違えても大きな危険はないんじゃないかな？
カガヤ それもそうね。じゃあ、適当に音を鳴らして三つの音を探しましょう。
ＧＭ うむ。じゃあ、適当に三つ鳴らすと、女神像周辺の床がゆっくりと下に降りる。
リリューク 失敗した人を驚かすための仕掛けでしょうね。
ＧＭ うん。しばらく降りると、すぐに元の崖の高さに戻る。
カガヤ でも、ここってうっかり足を滑らしたりしたら大変なんじゃない？
リリューク 意外と、ここで怪我をしたり死んだりした王子がいたから、竜参りの儀式はなくなったのかもしれませんよ。
ＧＭ （底が見えないのは幻覚だし、落ちても途中で《浮揚》がかかるようになってるから、大丈夫なんだが。）
カガヤ んじゃ、今の音がドだと仮定して・・・
と、実験すること数時間（ゲーム内時間）。一行は正解である「ソ」「ラ」「シ」の弦を発見した。
ＧＭ 正解の音を鳴らすと、女神像の周辺の地面が浮き、対面まで連れて行ってくれる。
リリューク 一度戻ってザインさんを迎えに行かないと。
ルミノール 高いところを移動しますが、ザインさん大丈夫ですかね？
ＧＭ （あれ？ ルミノールって《勇気》の呪文使えなかったっけ？）
ザイン ル、ルイーネ、ずっと手握っててくれない？こ・・・怖くて足が動かない・・・
ルイーネ （優しく）うん。いいよ。
リリューク これでは保護者失格ですね（ニヤニヤ）
カガヤ これはこれでルイーネのハートを掴む行動かもね（ニヤニヤ）
ＧＭ （なるほど、これが目的か（笑））
震えるザインを（主にルイーネが）なだめながら、一行は洞窟の奥へと進んだ。
ＧＭ しばらく進むと、急に気温が下がり始める。周辺の岩肌には霜が降り、天井から滴る水は凍っている。
カガヤ いよいよね。別にやましいことがあるわけじゃないから、堂々といくわよ？
ルミノール 賛成です。
ＧＭ 滑る地面を注意しながら進むと、その先は白銀の世界が広がっている。巨大な帆船が丸々５隻は入りそうな白い空間にいるのは、これまた帆船より大きな白い生き物。ネバーエンディングストーリーのファルコンに似ているけど、何倍も大きい、白い体毛に覆われた中国の龍型ドラゴンだ。
白竜 （ドスの効いた低音で）ほっほっほ。ここに人間が来るのは３０年ぶりかのう。
リリューク なんか、声とセリフに違和感が（笑）
ＧＭ 低音で腹に響くんだけど、口調そのものは穏やかだと思いねぇ。よく見ると、表情も温厚そうだ。
ザイン 白竜アルブムさまですね？
白竜 いかにも。わしに何の用かの？ 残念ながらわしは他の竜と違って・・・ん？
ＧＭ 突然、白竜はザインに顔を近づける。そして、匂いをかぎ始める。
ザイン あ・・・あの、何か？
カガヤ もし「おいしそう」とか言われたら、全力で逃げるわよ（笑）
白竜 はて？ 不思議じゃ。おぬしからはメイア様と同じ匂いがする。
ザイン メイア様？ え？ 竜から様付け？ 母さんて一体何者？ うわぁ！ 今、産まれて初めて母さんって存在に疑問覚えちゃったよ？
カガヤ てゆーか、今まであの母親に対して、何も疑問に思ったことってないの？
ザイン だって、ずっと一緒にいた母さんだよ？ あれが普通だと思って当然じゃないか！
一同 （笑）
リリューク 世間知らずと言うかなんというか（笑）
シール 噂の英雄がこんな人とは。楽しいですねぇ（笑）
白竜 なるほど。お主がザイン様の名を継ぐ者か・・・うむ、良い顔をしておる。
ザイン なんかよく分からないけど、僕何かすごいこと言われてる？ 白竜様は僕のこと知ってる？
カガヤ 少し落ち着きなさい（笑）
白竜 いずれ知るときが来る。それはわしが教えても意味のないことじゃ。じゃが、安心しなされ。間違いなくメイア様はおぬしの母親じゃ。
ザイン （深呼吸して）・・・はい。
白竜 それで、話を戻すが。わしに何の用かの？
カガヤ っと、その前に（シールを見る）
シール ・・・何ですか？
リリューク はいはい、あなたは少し席を外しましょうね。別に仲間でも何でもないんですから。あ、あなたたちの重要な使命に関わることでしたら、私も席を外しますが？
ザイン その必要はないけど、あいつを見張っててくれませんか？
リリューク 分かりました。
シール 信用ないですねぇ・・・クク。
ザイン この洞窟の中に、シャルルという邪術師がいる可能性があるのです。何か知りませんか？
白竜 ハテ？ わしとて洞窟内全てを把握しておるわけではないからのう。少々待て、今調べてみる。
ＧＭ 白竜はなにやら集中に入る。
白竜 ・・・ふむ。確かに招かれざる客が洞窟内に陣取っておるようじゃのう。今映像を出そう。
ＧＭ 白竜が水晶を取り出すと、そこに映像が映りだす。広い空間の中央に白い棺状のものがあり、それを取り巻くようにスケルトン５体、ゴーレム２体、シェクラシュが６体。
カガヤ この棺の中にシャルルがいるんでしょうね。シェクラシュは「ドラゴン殺し」で弱らせるとして、周辺のスケルトンやゴーレムをまず何とかしなくちゃね。
ルミノール スケルトンにはイブニングスターは効果が薄いのですよね。
ＧＭ （は？ おいおい、カガヤとルミノールのＰＬよ。この布陣の敵相手に過去２度も全滅しといて、全く成長なしなのか？）
ザイン でも、もし僕たちが入ることでシャルルが起きるような機能がついてたら、この布陣だと前衛のスケルトンに手間取っている間に邪術師の呪文が飛んできそうだよね。
ＧＭ （ナイスだザイン！）
ザイン 前衛に時間かけてる間に逃げられる可能性もあるし、僕が戦士の霊薬を飲んで鎧の力で空を飛び、邪術師を直接叩く。戦士の霊薬は恐怖を打ち消す効果もあるから、高いところも大丈夫になる。
カガヤ 私もノイマンさんの＜《高速飛行》で飛んで、中央突破役ね。
ルミノール では、私とリリュークさんはスケルトンたちを牽制しましょう。
ザイン お願いします。ルイーネはここで竜と一緒に待ってて。
ルイーネ 嫌！ 私も行く！
ザイン だめだ。今回は今まで以上に危険なんだ。
ルイーネ だからだよ。ザインが危険な目に合ってるのに、私だけ安全な場所にいるなんてもう嫌！ 私も一緒に戦う！
ザイン 死ぬかもしれないよ？ 痛いかもしれないよ？ 激戦の中じゃ、僕はルイーネを守れない。その覚悟はできてるの？
ルイーネ （頷く）
ザイン 分かった。じゃあ、一緒に行こう。
カガヤ 白竜様、何か手伝っていただけませんか？
白竜 爬虫人も＜悪魔＞も嫌いじゃから、手伝いたいのは山々なのじゃがのう。いかんせん奴らのいる場所は狭すぎるわい。せめて、おぬしらに《祝福》*3をかけておこう。
ルミノール ありがとうございます。
ＧＭ んじゃ、この場にいる全員に《祝福》がかかった。
ザイン じゃあ、みんな。行こうか？
一同 おう！
シール 状況はよく分かりませんが、俺も手伝わせてもらいましょうか。
ザイン 構わないけど、邪魔はするなよ。
シール それはもちろん。
カガヤ 「嘘発見」（笑）
ＧＭ 嘘はついていないようだ（笑）
邪術師シャルル
一行は、白竜の案内で、邪術師たちの潜む空間の前、死角になる曲がり角まで辿り着いた。
ザイン 作戦はさっき言った通りで行くよ。
一同 （頷く）
ザイン ドラゴン殺しを焚くから、準備始めて。僕は戦士と筋力の霊薬を飲んで・・・よし、５と６だ。後、自分に《盾》と《鎧》をフルパワーで。
カガヤ 同じく戦士と筋力・・・イマイチ。
ノイマン わしが《怪力》をかけよう。そして《高速飛行》じゃ。
シール ザインさんに《倍速》。
ザイン いや、《倍速》はドラゴン殺しを使った後。突入する直前によろしく。
ルミノール この戦いは負けられませんからね。中毒になるのは怖いですが、怪力だけでも飲んでおきましょう。
リリューク 無敵と怪力を飲みました。
ＧＭ （んじゃ、６体のシェクラシュは生命力判定で（ころころのころころ）全員失敗。しかもダメージでか！）どこかに空気穴でもあったんだろう。しばらくすると煙は四散する。
ザイン シール、《倍速》よろしく。僕は鎧の力を発動させる。
シール 分かりました。
ザイン よし！突撃！
一同 おう！
カガヤ 私の方が早いけど、ザインと並んで飛ぶね。
ＧＭ 角を曲がった所は広い空間になっていて、そこには水晶で見たとおり５体の武装したスケルトンと、ゴーレムが１体。シェクラシュは６体いたが、１体を残して全員気絶中（笑）
ザイン よし、効果絶大！ 棺に直行する！
ＧＭ だが、君たちが角を曲がるとほぼ同時に、棺の蓋が開いて中から生別不明の美形が現れる。
ザイン こいつがシャルル！
ＧＭ そして、シャルルは何かを呟く。すると、え～っと、ザインとカガヤ、まずは生命力－２で抵抗。失敗すると眠る。魔法の素質の抵抗ボーナスは有効。
ザイン 抵抗は成功。《集団誘眠》？ 瞬間で？ 「まずは」ってのも気になる。
カガヤ 失敗。失速して落ちる？
ＧＭ うん。そんなに高く飛んではなかっただろうけど、勢いがあるから６メルー落下扱いね。
カガヤ 痛い！ けど、今の衝撃で目が醒めた！
ＧＭ んじゃ、そこに５体のスケルトンと、唯一意識のあるシェクラシュが。
カガヤ 来るな爬虫類！ 霊薬のお陰で恐怖判定はいらないけど。
ＧＭ あ、痛みで目が醒めても、君は今精神的に朦朧としている状態だから。そして、二人にかかっている魔法の効果が切れる可能性がある。かかっている呪文それぞれに－５のペナルティをつけて判定。
ザイン 《呪文除去》？ ・・・そうか、《連動》*4！
ＧＭ ご名答。
ノイマン む？ 《高速飛行》の効果が切れてしまいましたな。
ザイン 《盾》も《鎧》も《倍速》消えた。でも、《飛行》の効果は残ってる。ありがとう母さんの姉さん。一人でもこのまま突っ込む！
カガヤ 頼んだわよ！
ルミノール 私たちが到着するまで、後２秒はかかります。何とか持ちこたえてください。
ＧＭ では、全員移動を行って次のターン。シャルルはもう一度何かを唱える。すると、触手が蠢くような奇妙な鎧がシャルルを包む。さらに、手に豪華なバスタードソードが現れ、シャルル自身も宙に浮く。
ザイン 防衛の準備は完璧ってことか。
ＧＭ ところで、ルミノールはシャルルの鎧に見覚えがある。
ルミノール 触手がついている奇妙な鎧ですか？まさか、ギルーファ？
ＧＭ そ。奴の本当の姿にそっくりだね。
ルミノール では、この鎧がギルーファの身体になったのですね。
ザイン どんな効果の鎧かは知らないけど、このターンにシャルルの射程内に入る。大振りで攻撃！ 祝福のお陰で命中！
ＧＭ すると（ころころ）棺の中に収納されていた盾が飛び出し、その攻撃を「止め」る。
カガヤ ダンシングシールドね。
リリューク ずるい武器ばかり持っていますね。
カガヤ 朦朧からは回復。刀を構えたまま、少しずつ下がります。
ＧＭ じゃあ、シェクラシュとスケルトンたちはカガヤを集中攻撃しようか。えーっと（ころころのころころ）６回命中ね。
カガヤ だめ。数が多すぎる。いきなり気絶ダメージ。
リリューク 何とかもう１ターン耐えてください！
次のターン。カガヤは現れたリリュークとルミノールの後ろに避難。２人はスケルトンやゴーレムと対峙する。しかし・・・
ＧＭ シャルルはまたも何かを唱える。リリューク、ルミノール、カガヤは生命力－３で抵抗。
全員 失敗。
ＧＭ じゃ、君たちは睡魔に襲われ眠りにつく。あ、シェクラシュも寝たわ（笑）
ザイン こうなったら、早く術者を倒すのみ！ シャルルにフェイント。（ころころ）しまった、普通に攻撃してればクリティカル。成功度１８。
ＧＭ それは１４点見切った。
睡眠中リリューク 技能レベル高！
睡眠中カガヤ 多分、向こうもドーピングしてるんでしょ。
ＧＭ じゃ、ゴーレムとスケルトンは寝てる二人をたこ殴りかな。動けない相手には、自動的に最大ダメージだから。
リリューク＆ルミノール ギャーッ！！
この攻撃で、ゴーレムに殴られたリリュークは死亡判定に突入。判定は成功し目も覚ますが、形勢不利には変わらない。ルミノールも気絶ダメージに突入する。
そこに、２人の魔法使いが駆けつける。
シール おやおや、ピンチみたいですねぇ。近づいて《大治癒》に集中しましょうか。
ノイマン 同じく《大治癒》じゃ。リリューク殿に近づきつつ呪文集中。
ＧＭ （今までの流れで呪文の範囲は分かってるだろうに、何でわざわざ範囲内に入ってくるんだ？）ルイーネは足が遅いから、まだ後方にいる。じゃ、次のターンだ。シャルルは再び何かを呟く。ザイン以外の全員は生命力－３で抵抗ね。
リリューク 何とか抵抗！
ルミノール だめです。また眠ってしまいました～。
ＧＭ 後列の魔術師たちも全員失敗だね。
リリューク ザインさん、何とかしてください！
ザイン （何かを考えながら）とりあえず、今回は喉を狙って攻撃。
ＧＭ －４程度のフェイントなら、楽々「受け」たね。
ザイン （考え中）。
このターン、眠っているメンバーはスケルトンたちの攻撃を受け、ノイマン、カガヤは白竜にかけられた《祝福》の効果が消滅。ルミノールも死亡判定を行い、何とか成功するも、最早その命も風前の灯と言った所。リリュークは後方の魔術師たちに《覚醒》をかけるため集中。ゴーレムたちの攻撃を受け流し続けつつも、何とか集中維持を続ける。
ＧＭ じゃあ、次のターン。シャルルは何らかの呪文に集中。次はザインの番だ。
ザイン ・・・・・・。
ＧＭ ザイン！
ザイン ん？ ああ、ごめん。行動順落す。先に他の人の行動処理してて。
リリューク 本当に大丈夫ですかね。このままでは全滅コースですよ。私は《覚醒》を５ヘクスサイズでかけます。これで、全員目を覚ますでしょう。
ＧＭ うむ。まだ、精神的な朦朧からは回復してないがな。
シール 大丈夫です。俺らは知力高いですから。
ザイン よし。フェイントは止めて。喉を狙いつづける。お互いこれだけ技能レベルが高いと、攻撃がクリティカルするか、防御でファンブルするかの確率の方が高くなる。今回は普通に命中。
ＧＭ そんなこと考えてたのか。でも、君の賽の目じゃクリティカルが出るのはいつになるかな。その攻撃はダンシングシールドが「止め」た。で、次のターン。シャルルの手の中に音の渦が現れるぞ。ほら、命中。
ザイン 《音噴射》？ やばい、ここで失敗すると、必死に計算した意味がなくなる（ころころ）よし、出目は８！ 抵抗。
ＧＭ む？ こしゃくな。
ザイン 反撃で喉を狙って（ころころ）よし！ クリティカル！ ダメージ２倍！
ＧＭ いきなりかっ！
ザイン ダメージは１５点。倍にして３０点ダメージ！
ＧＭ （鎧と魔法の効果で８点止めて、２２点を倍にして４４点。生命力は１２あるが・・・）ダメだ。その一撃で首が落とされた。
一同 よっしゃ！
ルミノール いえ、私が昔戦った相手に、この状態でも戦えた奴がいました。
ＧＭ その通り。まだ終わっていない。首と共に地面に落ちたシャルルの鎧から、無数の触手が溢れ出し周辺のものを飲み込み始める！ ザインにも３回攻撃が飛んでくるよ。
ザイン 「受け」て「止め」て、後退して「よけ」た。
リリューク 鎧に飲み込まれた？
カガヤ ＜悪魔＞変身する気かもよ。
ＧＭ のん気に会話するのもいいが、触手はスケルトンや、気絶しているシェクラシュたちをも飲み込み始める。もちろんリリュークたちにもね。前にいたルミノールとリリュークは２回攻撃が行く。
ルミノール ダメです。一撃当たりました。
ＧＭ んじゃ、７点の「叩き」。
ザイン これ以上はやらせない！ 鎧の中央を攻撃！ 大振りになるけど（ころころ）クリティカル！ またダメージ２倍！
ＧＭ おいおい、またか。頼むから一撃で４０点以上のダメージは出すなよ。
ザイン それはありえませんから、大丈夫ですよ。１８点を倍にして、３６点の「切り」です。
ＧＭ えーっと、防護点で３点を止めて、３３点を５割増にして・・・嘘つき！４０点越えたじゃないか！
ザイン え？ てっきりダメージボーナスないものかと・・・
ＧＭ 実はＨＰ５０点だったって、ダメ？
一同 却下っ！！
ザイン あんたは昔クリティカルで敗れた。もう一度クリティカルで眠っとけ！
ＧＭ （このまま変身しても良いけど、ザインの賽の目に敬意を表して今回は諦めるか。白竜に乗っての怪獣大決戦はまた別の機会にしよう。）
邪なる影は消えず
ＧＭ かくして、＜悪魔＞化した姿を見せることもなく、邪術師シャルルは滅せられた。中央が破壊された触手は全て燃え上がり灰になった。
ザイン 部屋全体を掃除します。《清掃》の呪文も使って、徹底的に。
リリューク こっちは傷の治療をしますね。
ルミノール 終わったら掃除を手伝います。
ＧＭ 了解（ちぇっ。後で首を回収しようと思ったのに。）君が掃除を終えた頃に、地中から赤いメッシュの入った髪の少女が現れる。
ルミノール ルイーネ・ロート？
カガヤ ナバールの地下にいた子よね？
ザイン 生きていたのか！？
ロート あんたの母親に狙われたときは死を覚悟したが、何とか生きている。
ザイン でも、手遅れだったみたいだね。もうシャルルは死んだよ。
ロート みたいだな。だが、もうそんな事はどうでもいい。こっちの計画は第３段階に入った。
ＧＭ そう言って、ロートは地中に消える。
リリューク 第３段階？
ルミノール ドールたちの意思統一ができたということでしょうか？
ルイーネ ・・・・・・。
カガヤ ムラク村の異変と、無関係とは思えないわね。
ザイン 分からないけど、行ってみる必要がありそうだね。ムラク村に。
ＧＭ （ナレーション口調で）ムラク村の異変とロートの言う計画の第３段階との関係は？ そして、シャルル最後の協力者、魔術師コデアの行方は？ 次回、青き騎士と白き姫の、最後の戦いの火蓋が切って落とされる！
ザイン ブラウ、君との約束を果たすのは、もう少し先になりそうだよ・・・
決戦の予感を抱きつつ、最終回「イヴたちに送る鎮魂歌」へ続く
*1:「誠実」は、法を順守する真面目で固い性格を表す不利特徴。しばしば行動を制限するため不利な特徴なのだが、持っている人の誠実さを知っている人からは反応判定にボーナスが付く場合がある。過去に全然誠実なロールができていないのに、買戻しを拒否するプレイヤーがいたため、反応判定の際に妄想持ちとして扱ったことがあることをプレイヤーに話している。
*2:銀の月を崇めるヤドカリ型の種族。れっきとした源人の子の子孫であるため、人間やドワーフのような他の源人の子が銀の月の神に触れることで変化し、多足のものになることもある。
*3:サイコロの目が１つ対象に有利になり、ファンブルや敵のクリティカルを一度だけ無効化できるようになる魔法。ファンブル、クリティカル無効化が一度起こると、効果が消える。
*4:事前に、空間に魔法をかけておける魔法。条件が整うと、かけておいた魔法が時間差で発動する。
