黄金の羊亭新館

ガープスルナルのリプレイを公開しています

第4話【エースを狙え!?】

【お買い物と襲撃と】

GM ゲームを始める前に、特別なもので買いたいものがあれば宣言してくれ。

リネール ヘビーレザーアーマーは特別な買いものではないですね(笑)。

リューリック ハーフプレートを買います。お金が貯まり次第追加パーツを買って、いずれはヘビープレートを着たいですね。

GM OKOK。君は入院しているから、その間にサイズが合うものを用意しておいてもらうことはできる。

ディック GM、《調理》が魔化された鍋が欲しいんやが?

GM (ルールを見て)ふむふむ。鍋に入れておけば、生の材料がごく簡単なものではあるが火の通った料理になっている・・・と。値段は・・・たったの30ムーナ!?

ディック 一日3食は作りたいでな。90ムーナのものがええ。

GM う~ん。こりゃ冒険者にとっては、ありがたいことこの上ない便利アイテムだな。目的のものがあるかどうか「商人」技能で判定だ。その後、サイコロ一個振って、出た目倍の値段ものが売ってあることにしよう。明らかに需要高いだろうし。

ディック まあ、そんなもんやろ。(ころころ)う、わずかに失敗。

GM じゃあ、2食分しか作れない上に、値段もサイコロ2個倍のものしかなかったことにしよう。

ディック (ころころ)10倍やで600ムーナやな。安い安い。おっちゃん、これもろうとくで~。

一同 ・・・

 

 この買い物は後のセッションで悲劇を生むことになりますが、それはまた後のお話で・・・。

 

GM では、次にダンテスとリューリックが入院しているサリカ病院から始めようか。

リューリック リアナさんとは、あの後どうなってます?

GM 機会があれば君に会いに来る。彼女はここのサリカの病院に勤めてるから、会う機会はいくらでもあるがね(笑)。

リューリック うーん。私は、始終彼女にリードされていそうだな(笑)。

ダンテス 私の退院はいつになるのですかね?

GM 今日。今回はそこから始まる。リューリックも同じ。

ディック 快気祝いの宴会せなな(笑)。

GM 病院を出るとダンテスの彼女達がいるね。リューリックの見送りはリアナさんと野郎友達しかいないが(笑)。ダンテス先生が病院内でナンパした女性の看護師さんもいて、彼女からは花束なんかも渡される。

看護士 ダンテスさん、退院おめでとうございます。

ダンテス フッ・・・貴女に会うために、今度は足の一本でも折ってきますよ。

GM とか言っていると、看護師さんにいきなり飛んできたネットが被せられる。

ダンテス 何者だ?

女 くぅ、外したか!

ダンテス その声は・・・まさかリューリファー!?

リューリファー その通りだアレハンドロ・ダンテス! 今日こそはお前を捕らえる!

ダンテス リューリファー・・・君のことを忘れたことは一度もない。だがあれは事故だ。仕方なかったことなんだ!

リューリファー ほう。結婚式前夜に、結婚資金全てを持ち逃げしたことが、一体どのような事故なのか聞きたいものだな。

GM 背中のバスタードソードを抜いて近づいてくる。

ダンテス 逃げます。

リューリック 何だ何だ? 何が起こっているんだ? とりあえずリューリファーとやらを押さえます。

GM うん。君の体力なら簡単に押さえられるね。で、ダンテス先生はどちらへ逃げる?

ダンテス 一旦病院に入り、裏口へ向かう。

GM 裏口ね。すると君の足めがけて何かが飛んでくるよ。とっさのことだがよけることは可能。

ダンテス (ころころ)なんとか成功。

GM すると、茂みに隠れていた青い髪の女が、閉じたバトルファンを持って殴りかかってくる。

青い髪の女 ダンテス覚悟!

ジェイル お前何人の女に狙われてるんだよ?

ダンテス 1・・・2・・・たくさん(笑)。で、え~と・・・

リネール 名前忘れやがったな(苦笑)。

GM (ころころ)青い髪の少女の攻撃は外れ。でも、二撃目がくるよ。

ダンテス その前に彼女を抱きしめましょう。待ってくれ、君のことは今でも思っている。

青い髪の女 あ・・・あの・・・

ダンテス だがあの時は仕方がなかったのだ、ある組織に脅されていて、君に迷惑がかからないように私は姿を消した。信じてくれ!

ショートカットの女 その手にだまされるなクレア! 嘘八百はそいつの得意技だぞ!

GM と言いながら、ショートカットの女の子が切りかかってくるが?

ダンテス クレアを盾にします。

一同 おいおい!

GM うむ。彼女は放心しているので簡単に盾になる。・・・あ、クレアに当たった。

ダンテス (ショートカットの子を見て)ああ、君はなんて酷いことをするんだ。

リューリック 酷いのはお前だ!

GM クレアを切ってしまったショートの子、ジェシカはダンテスを睨みつける。

ジェシカ ダンテス! 貴様という奴は!

ダンテス クレアをジェシカに投げつけ、その隙に逃げます。

GM ああ、そりゃジェシカはクレアを支えることを優先するわな。なんとか逃げられるよ。

 

 ダンテス先生が逃げている間、リューリックはリューリファー押さえ、話を聞きだします。そういえば名前似てるよね、この二人。

 

リューリファー ダンテスは結婚詐欺師だ。私はその被害者。奴自身は一度捕まり既に刑期を終えているが、奴は結婚詐欺師時代のことを本にして出版したのだ。私たちはいい笑いものだよ。この怨み、奴を八つ裂きにするまで決して晴れない!

リューリック 怖い人だな。しょうがない気もするが。

ダンテス 昔は、もっと素直で可愛い子だったのに。

ディック 明らかにダンディはんのせいやろ。

 

 その後、ダンテスは自分がこの街を出たという嘘情報を街中に流し、しばらく身を隠すことにしました。

 

GM さてリネール。君は、今日も今日とて露店で怪しい商売をしている。

リネール さーて、今日取り出したるこの御札。持っているだけで虫に刺されなくなる優れものだよ(笑)。

ジェイル 薬が札になっただけかよ。

GM そんな君に、背後から声がかかる。

女エルファ 貴様、相変わらずそんなことをしているのか。

リネール クリークス・・・とうとうここまで追ってきましたか。ここでは人目に付きすぎます。もっと人のいないところで話しあいましょう。

クリークス いいだろう。

 

 二人のエルファは街外れの人工林で対峙する。

 

リネール クリークス。まだ、私を捕まえるのを、諦めていないみたいですね。

クリークス 当然だ。貴様、森で自分が何をやったのか忘れたわけではないだろう。貴様はジャングの裁きを受けるべきなのだ。

リネール 残念ですけど、私は捕まるわけにはいきません。

クリークス ならば、力ずくで連れて行くまでだ!

リネール (ニヤリ)君のほうこそ忘れたのですか、クリークス? 私は幻覚呪文の使い手ですよ? 今君が話しているのは、私の幻覚に過ぎない。

クリークス で?(一歩近づく)

リネール いや、だから、僕のことなんて放っておいて、本体を捕まえに行くべきだと思います。

クリークス それはそうかもしれないな。(もう一歩近づく)

リネール (後ずさりながら)いや、だからね。

ディック ドツボにはまっとるのぅ(笑)。

ジェイル むしろ三流の悪役か?

リネール 逃げます。

GM 移動力はこちらのほうが上だ。後ろから体当たりを仕掛ける。

リネール でも、体力は私のほうが上だったはず。

GM 体力はたしかに君のほうが上だがね、クリークスはバルディオ*1の使い手でもあるよ。しかも後ろからの体当たりは、抵抗側がー5だ。(←ルールミス。体当たりのボーナスがあるのは、「相撲」や「レスリング」)

リネール (ころころ)だあぁ、転ばされた。

GM じゃあ転んだ君の腕を取って、サブミッションを試みよう。

 

 これによりあっさり関節を外されるリネール。次は逃げられないよう、足の関節を極めようとするクリークスだが・・・

 

リネール なんとか集中維持ができた。クリークスに《幻聴》の呪文をかけます。(ころころ)成功。「こっちだ早く来い!」「誰か人が襲われているぞー」という声を響かせます。

GM クリークスは舌打ちをして、声がしたと思い込んでいる逆方向へと走り出す。ジャングの罰を、人間に見られるわけにはいかないからね。

リネール あいつが真面目な奴で助かった・・・。いや、もっと不真面目になってわたしのことを放っておいてくれればいいのだけどね(苦笑)。

 

 その後、リネールは自分がこの街を出たという嘘情報を街中に流し、しばらく身を隠すことにしました(笑)。

 

ルミノール 二人ともやることは同じですねぇ。

リューリック 嘘つきは割に合わないなあ(笑)

 

【貴族からの依頼】

GM 数巡り後、しばらく姿が見えなかったダンテスとリネールが姿を現す。

リューリック ダンテスさんを白い目で見ます。

ダンテス リューリック君。何だねその目は?

リューリック いーえ、なんでもないですよ。

ディック リネールはん、あんさんはどこいっとたんや?

リネール 露店の商品を仕入れに、ちょっとね。

ルミノール また嘘ついてるし。

GM そんなことがあってから数日後、君たちに名指しの依頼が入る。タフライという貴族からの依頼だ。

リネール 妙な名前の家ですね。

ジェイル 貴族の依頼か。名を売るにはいいかもな。

ディック しかし、なんでワイらを名指しに?

GM 依頼を持ってきた執事は、「ヴァンパイア退治で有名になった君たちに依頼したいことがあると、ご主人様がおっしゃっている」とのこと。どんな内容の依頼かは、直接主に聞いて欲しいってさ。

ルミノール 私たちも有名になったものですね。

GM ちなみに、タフライ家の家主は女性で・・・。

ダンテス さあ行きましょうか。貴族の女性と仲良くなれるチャンスです。

 

 そんなわけで、ぞろぞろとタフライ家へ向かう一行。

 

GM 君たちは、かなり成金趣味な部屋に案内される。その部屋の高級そうなソファーに座っている30前後の超美人が、タフライ家の現当主、オーヴァ・タフライ夫人だ。サリカ信者らしくバトルファンを持ってるね。

オーヴァ 今宵は、私の招きに応じていただき感謝いたしますわ。

リネール すごい名前ですね。やっぱり縦ロール(笑)?

ディック テニスのラケットは持っとらんのか(笑)?

リューリック ? 二人の話はよく分からないけど、習ったばかりの礼儀作法で挨拶をしましょう。

ダンテス 私は流し目を送りましょう(キラーン)。

GM その流し目にはまったく動じない。

ダンテス なんとぉ!?

ディック それでオーヴァはん・・・

ルミノール オーヴァはん(笑)

ディック 言うな。ワイも気付いとったが、どうしようもないわい。

リネール これで「おばさんって言うなー!」とキレたらGMを恨む。

GM 怒らないから安心しとけ(笑)。で、ディックの話の続きは?

ディック ワイらにどのような依頼があるのかと。

オーヴァ それが、この街から三日ほど行ったところににあります<忘れられた鉱山の町>リフというところに、私の先祖代々所有していた館があります。最近その館に何者かが住み着いているのです。

ディック リフ・・・

GM かつては様々な鉱物が取れて発展したドワーフの町だったけど、晩年は上級処置用の鉱物くらいしか取れなくなった。要するに傷薬しか取れなくなって寂れた町だ、とのこと(笑)。

ディック 何故いなくなったんだリフ大僧正~~!(←新暗黒竜と光の剣でリフが復活するのは、この6年後)

リューリック GM。さっぱりネタが分からないのだが?

GM 分からないなら、気にすることは無い。

ダンテス では、その住み着いた何者かを退治するなり、追い払うなりすればよいのですね。

オーヴァ はい。土地としての価値は低いのですが、あの館は私の思い出が詰まった場所・・・不遜な輩が徘徊するのは許せません! 報酬は前金で一人200。成功報酬でさらに800ムーナでいかがでしょう。

ディック 何者かが分からん以上は妥当な値段とは言えんが、そんなもんやろうな。

リネール 個人的には、前回の話に出た亜人の山賊団が気になりますが。まあいいでしょう。他の人は異論は?

一同 ありませーん。

 

 かくして、<忘れられた鉱山の町>リフに向かうこととなった一行。リューリックは、上司に貴族の依頼で悪人退治をしてくると報告。上司のヤルキーガーは「よきに計らえ」の一言で了承。

 一応定職を持っているルミノールも、雇い主であるリクエルに了承を得る。こちらの答えは「冒険により腕を磨くのも重要だ。行って来い。」という真面目なものだったが。

 

GM では、<中継都市>ジョルジュから歩いて三日。<忘れられた鉱山町>リフが見えてくる。掘った坑道が町に発展した、典型的なドワーフの町だね。

ディック そういえばオーヴァはん、なんでドワーフの町に館なんか持っとったんやろ?

GM (今ごろそこに気付いたか。もう遅いけど。)ところで、もう夜になるのだが、町の入口付近にある小屋に光が灯っているね。

ダンテス ほう、怪しいな。

リューリック 警戒しながら近づきましょう。

GM じゃあ「忍び」技能で判定を・・・って二人しか持ってないやん。こりゃ向こうも警戒してたし、気付かれるわな。威嚇の矢が飛んでくる。

ディック うお、びっくりした。

弓を持った男 何者だ! ここに何しにきた!

リネール 私たちは怪しい者じゃないですよ。

弓を持った男 怪しい奴が自分が怪しいなんて言うものかよ。特にそこの刺青(リネール)とグラサン(ジェイル)の二人は怪しすぎるぜ。

ジェイル なんだと!?

ルミノール まあまあ、私たちは、この町に怪しい者が住んでいると聞いて、調査に来た者です。

弓を持った男 フン。お前等も賞金稼ぎか。まあいい、こっちに来な。ただし怪しい動きはすんじゃねーぞ。

リューリック じゃあ、武器は構えないで警戒はしながら進みましょう。

GM 近づいてみれば分かるが、弓を構えている男は20代後半か30代の筋骨隆々な男。窓からクロスボウを構えている優男もいるね。奥にもう一人いるみたい。で、優男が言う。

優男 どうやら、彼等は人のようだな。

ルミノール 私はドワーフですが?

GM 「源人の子らの子孫」という意味で「人」だ。ちなみに双子の月を信仰している種族が「人間」。

ディック で、あんさんら一体何者や?

弓を持った男 人に名を尋ねるときは、自分達から名乗るもんだぜ。

ディック それもそうやな。

 

 謎の一団に名を名乗る一行。謎の一団は、弓使いがラルク。優男がシエル。奥にいた、一見少女がアンと名乗る。

 

ディック 覚えやすい名前やのう(笑)。

ジェイル 弓使いがラルクか・・・そのままだな。

GM ちなみにラルクがタマット、シエルがサリカ、アンがジェスタ信者。アンは一見少女だがジェスタの神聖武器、パリイングハンマー*2を抱えているあたりからして普通じゃない。色白で容貌は「美人」だが。

リネール 「小人症」*3でも取っているのかね。

ダンテス では、その少女に流し目をかけよう。

GM (ころころ)あ、(照れて)そっぽ向いた。

ダンテス なにぃ! またもや私の流し目が効かない相手とは・・・チクショウ自信を無くして部屋の隅にうずくまっていよう。

GM (違うのになぁ)

リューリック あなた方はここでなにを?

ラルク 知らねえのか? だったら商売敵になるかも知れねえ奴に、こちらの情報を漏らすわけにはいかねえな。ま、お互い仕事には不干渉といこうや。同じ獲物を追っていたのだとしたら、そんときゃようしゃしねえがな。

リネール そうならないことを祈ってるますよ。

ディック でも、ここで一晩泊まるくらいはええやろ?

ラルク 別にここじゃなくても、この町にゃ空家なんていくらでもあるぜ。泊まりてぇんだったら止めはしないがよ。

 

 皆で相談したところ、見張りを立てることを考えるなら、人数が多いほうが効率がよいということで三人組と同じ小屋で夜を明かすことに。しかし、綿密な見張り順の計画を立てるも、何事もなく翌朝を迎えた。

 

リネール 鉱山の町って言うから、てっきり「灰色の糸」ネタを使うと思ったのですけどね。*4

GM 残念ながらそれは使わない。で、今日はどうする? 三人組は、既に出かける準備をしているが。

リューリック オーヴァさんの館の場所は分かっているんだろ? だったらそこに行こう。

ディック そうやな。

 

 オーヴァに聞いた館の場所へ向かう一行。しかし・・・

 

GM (ころころ)いつのまにか昨日君たちが泊まった小屋の前に来ているね。さらに、ジェイルとディックがいなくなっている。

ルミノール あれ?

ディック で、ワイらはどこに?

GM 少し待っててくれ。さきにリューリック達のほうを処理するから。

リューリック もう一度館に向かいましょう。

GM (ころころ)また昨日の小屋の前に戻ってきた。

リネール まさか、人払いの結界?

ディック それはゲームが違うやろ。(百鬼夜翔である)

リューリック 気休めだけど、館に行きたい!と強く願って進んでみよう。

 

 という思いも虚しく、何度も館を目指した結果、リューリックだけが小屋に取り残されることに。

 

GM そんなわけで、ディックとジェイルは目指す館の前にいることに気付いた。

ディック 空間でも歪んどるのかのう。ウィザードはん、なんか分かりまっか?

ジェイル (ころころ)さっぱり分からんな。

ディック まったく。戦闘以外じゃ当てにならんウィザードじゃのう(ぶつぶつ)。しゃあない。しばらく待ってみるか。

GM すると女の声が頭に響く。

女の声 (おどろおどろしい声で)こ~の~館~に~近~づ~く~な~。

ディック なんやなんや?

女の声 引~き~返~せ~

ディック そういうわけにもいかんのや。ワイらはある人に頼まれてな、この館に住み着いた怪しい奴ってのを追い払わんといかんのや。もしお前さんがその怪しい奴やったら出てってもらえんか?

女の声 (一転して普通の声で)ハァ? 何言ってんのよあんた。誰に頼まれたか知らないけど、なんで正式な持ち主の私らがここから出て行く必要があんのよ?

ジェイル いきなり軽い口調になったな。

ディック そうは言っても、ワイらはこの館の正式な持ち主って人から依頼されたんやで?

女の声 そんなはずはないわよ。この土地は、15年前に私のご主人様が正規のルートで買い取ったのよ? あんた達の依頼人っての、物件の権利書とか持ってたわけ?

ディック あ、そういうのは確かめんかったな。

女の声 話にならないわね。出直してきなさい。

ディック そうは言うても、ワイらもガキの使いやあらへんねんで。あんさんの主人とやらが正規の持ち主なんやったら、権利書があるんやろ? それを見せてくれんか。そしたらワイらの依頼主にも意見することが出来るで。

女の声 いいわよ。

ジェイル いいのかよ?

女の声 ただし、これだけは守ることね。ご主人様には決して敵意を向けないこと。それを忘れたら、どうなっても知らないわよ。

GM そんなことを話しているうちに、リネールとダンテスも館の前に現れる。

女の声 何? また侵入者? 一度結界を張りなおしたほうがよさそうね。

ダンテス おや、この声は?

ディック おお、ダンディはんにリネールはん。実はかくかくしかじかということになってな。これから声の方のご主人様に会うで。

リネール ところで結界って言うのは?

女の声 《人払い》の結界よ。

ディック ルナルにあるんかいな?

GM 実はルナルにもあります。《人払い》の魔法。

リネール だったらその結界解除してもらえないか? 私たちの仲間が他にもいるんだけど。

女の声 別にかまわないけど、全員で一斉にかかればなんとかなるなんて思わないほうがいいわよ。先に入ってきた3人みたいになりたくなければね。

ジェイル あの3人はここに来ていたのか。

リネール 聞きたくない気もするけど、あの3人はどうなったんです?

女の声 フフフ・・・会えば分かるわ。

ディック 嫌な予感がするのう。罠の可能性も考えられるが、虎穴に入らずんば虎子を得ず。行ってみるしかないみたいや。

 

【闇の王】

 結界を解いて貰ったことにより、結界内で彷徨っていたリューリックと、解除直前に結界を破ったため、声との会話に間に合わなかったルミノールがディックたちと合流。遅れた二人に事情を話し、女の声に導かれ館の奥に進む。

 

GM 「方向感覚」を持っている人は、歩いていると明らかに感覚が狂うことが分かる。《人払い》の結界のときは君たちの感覚が館まで導いてくれたが。

リネール まさか、銀の月関係か?

ダンテス できれば奴らとは関わりたくはないが・・・。

GM しばらく進むと、館の外観から考えると明らかに広すぎる部屋に出る。大理石の床に真紅の絨毯が引いてあり、奥には高い階段が続いている。そして階段の上には玉座のようなものがあり、そこには一人の男が鎮座している。遠いせいか顔はよく見えない。その頭上にある天窓からは、昼であるにもかかわらず巨大な赤の月が見える。そして君たちの近くでは、例の三人組のうち二人、ラルクとアンが放心して座っている。

ルミノール しっかりしてください。何があったのですか?

GM 二人の顔は恐怖に引きつっている。一歩間違えるとショック死していたかも。そんな時、玉座の男が話し出す。

玉座の男 ようこそお客人。私の名前はゲペルニッチ・ファーレンハイツ。永遠の時の狭間で彷徨う者。

ダンテス 何ぃ! 奴か!

ジェイル 知り合いか?

ダンテス いや、噂に聞いただけだ。奴には逆らわないほうがいい。

GM 噂に聞いたのはプレイヤーであって、PCではない。

リネール ヴァンパイアなのですか?

GM だろうね。ただし前回のギルニスとは風格が違う。なんというか、対峙しただけで頭を深く下げたくなるような。

ルミノール ラルクさんとアンさんに何をしたのですか!?

ゲペルニッチ 私は何もしていない。やつらが私の目を直に見ただけだ。もっとも、発狂した一人が私に攻撃を仕掛けようとしたので塵にしたがな。

GM 階段の途中に人間大の砂があるのは確かだが・・・。

ディック 恐ろしいお人やな。たしかに逆らわんほうがよさそうや。

リューリック なんというプレッシャーだ。

ルミノール いかん。恐怖と使命感の板ばさみに(苦笑)。

ゲペルニッチ この度のことはすでに聞いている。この土地の権利書のことであったな。

ディック はい。かくかくしかじかで全部話すで。下手な嘘をついてばれたら洒落にならん気がする。

ゲペルニッチ いいだろう。今執事に持っていかせる。

GM いつの間にか君たちの後ろに全身包帯の小男がいる。手には書簡を持っているね。

リューリック うわ! びっくりした・・・

ダンテス その書簡を受け取りましょう。

ゲペルニッチ このような人里離れた土地だ。しかも、いつの頃からかこの館には財宝があるという噂が流れているらしくてな。正直、侵入者が多くて困っているから、近いうちに引き払おうと思っている。オーヴァとやらの問題が解決したらだがな。

ジェイル だったら、今すぐ出て行ってくれれば、オーヴァの依頼も達成できて俺たちもありがたいんだがな。

ゲペルニッチ それはできんな。オーヴァとやらが私がここにいることを知った上で何かに利用しようと考えている可能性もある。その憂いを断ち切らん限りは、どこに行こうと同じだ。そうだ、ついでに、どこか人の寄り付かない良い物件を知らないか?

ディック GM。地域知識の島周辺で、なんか分からんか?

GM うむ。シュータージェイク島という、アンリ連邦の西側にある島に、無人の廃墟があったはずだ。

ディック かくかくしかじかで、そんな物件があるで。

ゲペルニッチ ほう。後日その資料を持ってきてはもらえないか? もちろん無料でとは言わない。私のコレクションの一部から、好きなものを2つ選ぶが良い。

 

 提示されたコレクションは、両手用ハードブレイカー(強力なソードブレイカー)、防御効果を高めた老マハノチのマント、《闇視》が常にかかっており、暗闇によるペナルティを受けなくなるゴーグル、無銘の妖刀、呪われるが超強力な魔剣など激レアなアイテムばかり。

 相談の結果、前線の戦力アップのため両手用ハードブレイカーと、ディックの汎用性をさらに高めるため《闇視》のゴーグルを貰うことにする。

 

リューリック この両手用ハードブレイカーは「マスターオブリュード君」と名付けよう。

ルミノール 別に私が何も貰えなかったから言うわけじゃないですけど、ヴァンパイアと取引して大丈夫ですかね?

ゲペルニッチ 心配はいらん。血の恍惚や魂の快楽など、遥か昔に置いてきた。いまさら人を襲おうなどとは思わんよ。それに・・・

GM ゲペルニッチの手の中に、光り輝くイブニングスターが現れる。

ゲペルニッチ 500年以上前、私は私を救ったファウン信者にもう人は襲わないと誓った。奴は無闇に無害な死者を狩らないと誓った。そのときの契約の品だ。だが、奴はもう死に、私は人を襲うことに悦楽など感じぬ。…そうだな。これはもう私には必要のないもの。これは本来の持ち主の元に返すべきかもしれん。

GM 光り輝くイブニングスターは、ルミノールの手元に飛んでくるよ。

ルミノール 本来の持ち主とは?

ゲペルニッチ お前の先祖だろう。奴とお前は魂の色が酷似しているからな。

リネール それを受け取ったら「契約は解消された」とか言って、襲ってこないでしょうね?

ゲペルニッチ (苦笑して)私はもう、降りかかる火の粉を払う以外の戦いはせんよ。

リューリック どうするルミノールさん? 彼を信用するか?

ルミノール 受け取りましょう。ゲペルニッチさん。私の祖先にして、あなたの強敵(とも)の使った武器。確かに受け取りました。

ゲペルニッチ 強敵(とも)・・・か。たしかに、奴とはそういう関係だったのかも知れないな。そのイブニングスターはシャイニング・サンという名がついている。大事に扱え。

ルミノール はい。

ゲペルニッチ では、土地問題の件と、そうそう。そこで放心している二人は頼んだぞ。外に馬車を用意しておいた。あの馬車ならばジョルジュの街まで2刻(約3時間)とかからんだろう。謁見はこれにて終了する。

GM ゲペルニッチは姿を消した。すると謁見の間のようだった部屋は一変し、ボロボロの館の一室になる。

ディック ふぅ、なんかどっと疲れましたな。

リューリック それにしてもジョルジュまで2刻って、どんな馬車だよ。

ジェイル ヴァンパイアホースが引いている馬車とか?

GM ジェイルくん正解。ちなみに御者さんは狼男です。

 

 一行は馬車に乗り込みジョルジュの街を目指すことに。

 

GM 馬車が走り出すと馬車全体を闇が覆う。ものすごいスピードが出ていると思われるがよく分からんね。

 

【不死者の葬列】

GM さて、予告通り2刻ほどでジョルジュに着いたわけだが、これからどうする?

リネール まずは、ラルクとアンをアルリアナ神殿に放り込んでおこう。

リューリック まだ夕方ですよね? だったら次にタフライ家へ行きましょう。

GM うむ。するとタフライ家の執事が君たちを迎えるわけだが・・・だれか「心理学」か「嘘発見」持ってる?

リネール 私が持っています(ころころ)成功しました。

GM じゃあ、君たちを見た瞬間、一瞬執事の顔に驚愕の色が浮かんだ。すぐにポーカーフェイスに戻るが。

リネール なるほど。依頼人が実は悪事の首謀者ですか。

リューリック 依頼の件で、オーヴァさんに話したいことがあります。会わせてください。

執事 分かりました。少々お待ちを。

GM しばらく待たされたあと通された部屋は、前回とは違う。壁に槍や盾がかけられている広い部屋だ。なんか、仰々しい武装したボディーガードみたいな連中もいるがね。あ、そうだ。ルミノールさん、君の手の中にあるシャイニング・サンが輝いているよ。

ルミノール おや? どういうことですか?

GM 今はその意味はわからない。でもとにかく光っている。

ディック その効果はいずれ考えるとしてや。オーヴァはん。なんでワイらに会うのに、こんな仰々しい警備をつれとるんや?

オーヴァ 急のことだったので、席を外せなかったのですよ。ですから、あなた方にここに来ていただいたのです。

リネール なるほど。でももう全部ばれているのですよ。ここにあの館の正式な持ち主の権利書もあります。

オーヴァ ・・・クッ・・・ククククク・・・あの同族殺しのヴァンパイアめ。所詮は殺すのは同族のみか! 我等の計画の邪魔をした貴様らを、葬り去ってもらおうと思ったものを! 

リネール 計画全てを自白してくれましたよ(笑)。

ディック 良い悪役やなあ(笑)。

オーヴァ こうなったらこの場で貴様らを17分割にしてくれるわ!

ダンテス なぜ17分割?

GM オーヴァの顔がどろどろ溶け出したかと思うと、ほとんどゾンビのような顔になる。腕や足も骨と皮だけになるね。

ダンテス うおぉ! せっかくの美人がもったいない。

GM そして、両手にバトルファン構える。

リネール そういえばこいつサリカでしたっけ。回避率が高いのは鬱陶しいですね。

GM 4人の警備員や執事の顔も崩れだし、こっちは完全なスケルトンになる。全員チェインメイルで武装してるよ。

ディック 「刺し」攻撃に弱いチェインメイルに「刺し」攻撃の通じないスケルトンか。嫌な組み合わせじゃのう。

ルミノール もしかして、アンデットが近くにいればシャイニング・サンが輝くのですかね。

リューリック その詮索は後にして、今は何とかこの場を切り抜けよう。マスターオブリュードくんの初陣だ。

 

 敵の布陣は、オーヴァ一人が縦長の部屋の奥にいて、彼女をスケルトンが守るという形だ。しかも盾を構えて全力防御を行うスケルトンの隙間から、リーチの長いスピアを持ったスケルトンが配置されている。

 

ディック いやらしいが有効な配置やな。前衛のスケルトンに手間取っとる間に、オーヴァはんの魔法と後衛のスケルトンの攻撃が来るわけか。

ジェイル だが、俺の《凍傷》は、オーヴァに対してもぎりぎり有効範囲内だ。

GM しかしだな。ジェイル。ちょっと視覚チェックしてくれ。

ジェイル (ころころ)ぎりぎり成功だが?

GM ぎりぎりじゃあ気付けなかったな。君の後ろの壁に立てかけられていたスピアが音もなく浮かび上がり、君を刺し貫く。8点の「刺し」ダメージだ。

ジェイル 何?

リネール ダンシングウェポン!?

GM いや、槍は刺さったまま動かなくなる。

ジェイル 革鎧で2点とめて、「刺し」だから鎧抜けたダメージは倍か。死んではいないが、(ころころ)気絶した。

ディック なるほど、オーヴァはんの《飛ぶ剣》*5やな。しかし詠唱集中なし、10メルー近く離れとる槍に呪文がかけられるとは、なんちゅうレベルや。

 

 魔法使いが倒れたことにより、遠距離攻撃の手段を失う一行。冒険者ともあろう者が弓の扱いも知らないというのはどうかと思うが*6、いまさらそんなことを言っても手遅れ。リューリックは剣の腹で、ディックは槍を杖に見たて振り回し攻撃するも、防御に徹しているスケルトンたちには命中打がでない。オーヴァの飛ばす槍に牽制され、ダンテスやリネールも呪文の集中ができない。さらにルミノールが過去のトラウマからフラッシュバックを起こし、動きが鈍る。

 

リネール どのような映像がフラッシュバックするのです?

ルミノール 特に考えていませんでした。

ディック 数十体のスケルトンが、腕を組んでコサックダンスをしながら近づいてくるとか(笑)。

リューリック そりゃ、トラウマにもなりますね(笑)。

GM 笑っているのはいいが、君たちが入ってきた扉が乱暴に開かれたかと思うと、メイドたちが包丁を持って襲ってくる。

ダンテス こちらは私に任せたまえ。女の子達の扱いならば誰よりも得意だ。カモーン子猫ちゃーん。

GM ちなみに全員ゾンビ化してる。

ダンテス 今回はこんなのばっかりか!

 

 戦闘能力は無いに等しいダンテスだが、マントの性能がいいため防御力はそこそこある。包丁の攻撃など大したことないと踏んだのは正解で、まれにクリーンヒットでかすり傷を負う事はあるが命に別状はない。

 

ディック さすがはダンディはん。女の子の扱いにかけては一流や(笑)。

 

 そんな中、リネールはダンテスの横をすり抜けてきたゾンビメイドに刺され朦朧となり、しばらくの間戦線離脱。

 

リネール なんで成功率50%の意識回復判定に5回も失敗するんだよ(泣)

 

  このままではジリ貧だと判断したディックは宙を舞い、オーヴァに接近。魔法使いは接近戦に弱いと踏んだのだが、バトルファンに攻撃を阻まれた挙句、外傷は与えず、触れることにより命そのものを吸い取る《死の手》の呪文の前にあえなく気絶

 

リネール サリカ信者の呪文に《死の手》はなかった気がするが・・・

 

  フラッシュバックから立ち直り前線に移ったルミノールは、リューリックと協力しスケルトン部隊の左翼を撃退。ディックが気絶するとほぼ同時に、オーヴァを自分の間合いに捕らえる。隊列を崩されたスケルトン部隊はオーヴァを守るために動き出すが、意識を取り戻し回り込んだリネールがそれを阻止。ダンテスは相変わらずゾンビメイドの攻撃をさばき続けるが、生命力は着実に削られていく。

  リューリックとルミノールはオーヴァに猛攻を仕掛けるが、両手のバトルファンと《瞬間回避》の呪文によりダメージを与えられない。しかしオーヴァ側も、得意の《飛ぶ剣》で飛ばせる槍がすでになく、反撃に移れない。

 

リネール サリカ魔法に《瞬間回避》はない。こいつ本当はサリカじゃないな!

リューリック 《瞬間回避》も無限に使えるわけじゃないだろう。攻撃していればいつかは当たる!

GM 呪文のレベルが25以上ならば、疲労消費がなくなるから話は別だがね。(実際はそんなにないけど、はったりくらいは効かせないとな。)

リューリック ・・・。

気絶中ディック ところでなGM。バトルファンって重い武器を「止め」ると、壊れる可能性があるって知っとるか?

GM ・・・マジで? (調べて)あ、マジだ。

気絶中ディック 両手用ソードブレイカーってバトルファンの三倍は重量あるで。

 

 そのことが発覚した直後、オーヴァのバトルファンは両方とも砕け散る結果に・・・。しかも、次のターンリューリックの攻撃に対し《瞬間回避》を試みた直後・・・

 

GM (ころころ)ああ! 「身体感覚」失敗!? 転移のショックで目が回った?

ルミノール チャーンス! 全力攻撃で頭を狙います!

 

 この攻撃がクリーンヒット。サリカ高司祭呪文《時間逆行》を試みようとするものの、体力不足で使用不能・・・。あえなくサリカ高司祭を装っていた*7邪術師オーヴァは命を落した・・・。

 

ジェイル おお、カッコ良い設定だな。

リネール 「神学/サリカ」技能とか高レベルで持っていたのでしょうね。

 

 残るスケルトンやメイドゾンビも隊列が崩れてしまえば怖くない。一匹づつ確実に始末されていきました。

 

リューリック まずは、ガヤンに報告だな。

GM ガヤンの人が来て、屋敷を色々調べると、オーヴァ・タフライが屍の魔元帥ゾーンネルを信仰する邪術師であることが判明する。ガヤンからだけでなく、街の上流階級に侵入していた邪術師を倒したということで街からも報酬が出る。総計すると3000ムーナ(約30万円)くらい。

ジェイル まあまあの額だな。オーヴァからもらった前金とあわせると一人600ムーナ強か。

GM あとは、オーヴァはエネルギー10点分のパワーストーン*8も所持していた。現在エネルギーは空だけど、いずれ充電される。君たちが使っていいだとさ。

ジェイル それもありがたいな。呪文の使用量が一気に増える。

ディック それよりも、ワイらが有名になったことのほうが大きいやろうな。なあリューリックはん。

リューリック 私に話を振らないで下さい(笑)。

ダンテス そういえば、結婚の話はどうなったのですか?

GM カーナー家の家主さんが勝手に進めているはずだが?

リューリック 私の都合は関係ないのですか?

一同 うん

リューリック なんじゃそりゃー!!

ディック ほな、わいはゲペルニッチの旦那と約束したで、物件情報を知らべて、リフまで持ってくで。

GM 了解。

ゲペルニッチ ほう。これは良い物件だな。さっそく執事に購入の依頼に行かせるとしよう。

ディック 気に入ってもらえて、何よりですわ。

ゲペルニッチ このことは口外無用だ。私は静かに暮らしたいのでね。これは口止め料だと思ってくれ。

GM といって渡された金袋には、1000ムーナ白金貨が10枚ほど。

一同 おお!

ディック や、これはえらいすまへんな。もちろん誰にも言いまへんで。

ゲペルニッチ なんだったら、その物件と私のことを記憶から消す事もできるが?

ディック お、そらええかも知れんな。余計な気を使う必要もなくなるで。

ゲペルニッチ ふむ。

GM ゲペルニッチは立ち上がり、君に向かってくる。手には馬鹿でかいハンマーが・・・

ディック ほなさいならあぁぁぁ!

ドップラー効果を残しつつ、次回へ続く

*1:締め技主体の格闘技。

*2:籠手と一体化したハンマーで、攻撃後バランスを崩した状態でも「受け」が行える。リーチも威力も通常の両手用ハンマーと変わらないものの、扱うには専用技能が必要で、通常の両手用ハンマーと同じ武器グループの両手斧などを使うにはペナルティを受けるため、性能は微妙。上位のジェスタハンマーは強力だが、値段が高い。

*3:遺伝子疾患によって極端な低身長になる肉体的不利特徴。外見が小さいだけでなく、移動力が下がり、武器の長さも短くなる。現実では治療が必要な低身長の患者に付けられる病名。

*4:ルナルの追加サプリメント「月を追うものたち」にあったサンプルシナリオ

*5:ナイフや投槍にかけ、魔力で射出する魔法。

*6:GURPSでも飛び道具は非常に優秀な武器だが、扱いが少々煩雑なためプレイヤーから避けられる傾向がある。公式リプレイでも、第一部以外まともに飛び道具を使うプレイヤーキャラがいない。

*7:ルナル世界では各信仰の魔法を使うのに信仰心は必要なく、神殿で学べる技術である。現実でも信仰心は無くてもお経や聖書を読んでお金を稼ぐことはできるので、リアルと言えばリアル。

*8:魔法使用時の消費体力を肩代わりしてくれる魔法のアイテム。肩代わりして消費したエネルギーは、1日に2点回復する。