第二話【時の彼方の幻術師】
前回のシナリオはどう考えても失敗だったため、ＰＣたちが得たＣＰは活躍の目立ったミスティが３で愚行が多く全く誠実でなかったウォルフは１。他は２となった*1。ミスティは《韋駄天》*2《べたべた》*3《倍速》*4を習得し、他は成長なし。
また、相談の結果、ウォルフのＰＬが自分が「誠実」を演じるのが難しいとのことで、「誠実」を「嫉妬」に変更する。
第一章【ウォルフ、捕まる】
ＧＭ では、第２話を始めます。前回の事件から十数日後。朝、みんなで跳ねる飛び魚亭で朝食を食べているところから始まる。…の前にウォルフ。君に渡しておくものがある。
ウォルフ なんですかな？
ＧＭ はいこれ（メモを渡す） ここ数日の君の行動だ。無くしたら、その部分の記憶は忘れてしまったことになるから気をつけてな。あと、口にするのは良いけど、他のＰＬには見せないように。
ウォルフ ふむふむ。…ＧＭ、字が汚くていくつか読めない字がありますぞ…
ＧＭ う…それは、読むときに僕に確認してくれ（笑） とりあえず、今は二日前の夜のことを読んでおいてほしい。
ウォルフ 分かりましたぞ。喧嘩を止めて腕を怪我した部分ですな。
ＧＭ そうそう。で、君たちが朝食を食べていると、入り口からガヤン信者が３人入ってくる。ダルシスとウォルフは知っているが、左目地区分神殿のログナー神官と、その部下のレマンダとセイヤーだ。
マック セイヤー！（謎の掛け声）
ダルシス おはようございます、ログナーさん。デイネールの件で何か進展がありましたか？
ログナー いや、違う。ウォルフ君、ちょっと、右腕を見せてくれないか？
ウォルフ 嫌ですな。何の権利があって、そんなことを…
ＧＭ じゃあ、ログナーは無理やり腕を掴む。
ウォルフ 振りほどく。成功度１。
カムイ じゃあ、俺もウォルフの腕を掴む。
ダルシス 私もです。
ウォルフ なんですか、みんなして！
カムイ 心に邪なものが無ければ、右腕を見られるくらい平気なはずだ。
ウォルフ 右腕は怪我しておるのです！
ＧＭ しかし、３人がかりで押さえ込まれては逃げられない。ログナー神官は、君の右腕の傷を見て言う。
ログナー ウォルフガンク・フォード。君をレファット・ファーマー殺害の容疑で逮捕する。
ウォルフ なんですとおお！？
ＧＭ 君には黙秘権が以下略。
ダルシス 以下略すんな（笑）
ＧＭ 以下略したのはＧＭで、ログナーは最後まで言ったぞ（笑）
マック ウォルフ、下手な演技は止めて、とっとと白状しなよ。今の腕の傷を見られるときの嫌がり方は普通じゃなかったよ（笑）
ログナー とにかく、ガヤン神殿まで来てもらおう。レマンダ、セイヤー、ウォルフを連行しろ。
ダルシス 私も手伝いましょう。
ミスティ …あれ？ この導入、知ってるような…
ＧＭ あ、気付いた？ 前にミスティとカムイが別人格の時にやったことがあるよ（笑）
ウォルフ では、２人は真犯人を知っているのでしょう！？
カムイ ウォルフのプレイヤーがいなかった時だから、やったのは３つくらい前のキャラの時か？ （わざとらしく）そんな昔のことなんて覚えてねーなぁ。
ミスティ わたしは本当に覚えてないです（笑）
ＧＭ 導入が同じなだけで、展開や犯人も同じとは限らないけどね。ともかく、ログナーたちはウォルフを引っ張っていくが… 他はどうする？
ミスティ 好奇心もあるし、ついていくです。
カムイ 姉さんが行くなら俺も行くけど、まずは朝食が終わってからだな。
マック ボクは行かん。
ウォルフ 何を言うんだ我が友よ！（笑）
マック 地位も無く借金だらけの友達なんかいらん（笑）
ＧＭ とか言いながら付いて行くならともかく、本気でそのロールをするなら、「義務感」を買い戻してからな。
マック 仕方がないから、ついていくよ。
ＧＭ じゃあ、来るのは、ミスティ、ダルシス、マックね。
カムイ 俺は、飯食ってからダッシュで追いかける。
マック 吐いても知らないよ（笑）
ウォルフ ガヤン神殿に着いたら叫びますぞ。わたくしが一体何をしたんですか！？
ログナー つい今朝がた、入信者のレファット・ファーマーが殺された。その第一容疑者が君なのだよ。
ウォルフ 証拠はあるんですか！？
ログナー 君の腕の傷と、さっき君の部屋で見つけた凶器の短剣だ。
ログナー神官は語る。今朝宿直をしていたセイヤーは、交代の時間になってもレファットが来ないので、彼の部屋まで呼びに行ったのだが、何度呼んでも返事がない。不審に思ったセイヤーは、ログナー神官を呼びマスターキーでレファットの部屋の鍵を開けてもらったところ、ベッドの上に血まみれでこと切れているレファットを発見。
急いでヘフナー高司祭を呼んで《過去視覚》*5を、エネルギー２倍消費で、その場にいるログナーとセイヤーにも見えるようにかけてもらった。
カムイ で、その時映ったのがウォルフだったと。
ＧＭ 交代時間の直前に、セイヤーとレファットが部屋の前で一言二言会話してるから、犯行の正確な時間がわかったのよ。
《過去視覚》に映し出されたのは、ベッドの上に寝転がっているレファット。彼は何かに気付いたように起き上がり、ドアを開ける。ドアの前にいたウォルフが部屋に入る。レファットとウォルフは何か会話をする。レファットが後ろを向く。
その瞬間、ウォルフが隠し持っていた短剣でレファットを切りつけ、ベッドの上に押さえ込む。ウォルフはレファット喉に短剣を突き立てる。レファットは最後の力を振り絞って、近くにあった果物ナイフでウォルフの右腕を切るが、傷は浅い。レファットは絶命し、ウォルフは部屋を出る。
ここで呪文の効果時間は切れる。
ウォルフ その話が本当ならおかしいですぞ。犯行後部屋には鍵がかかっていたんでしょう？ どうやって、わたくしは鍵を閉めたのですかな？
カムイ 《念動》で内側から鍵をかけるとか、いろいろできるだろう。
ウォルフ 例えそうだとしても、動機がありませんぞ、動機が。なぜわたくしが、たかが入信者を殺す必要があるのですかな？
ダルシス 今のあんたは、その入信者以下なのをお忘れなく。
ＧＭ ちなみに、ダルシスは知っているが、前回のウォルフの失態をヘフナー高司祭に報告したのはレファットだ。
ダルシス ああ、あるじゃないですか、動機。
ウォルフ そんなこと、わたくしは知りませんぞ！？
カムイ 口ではどうとでも言える。動機も十分、証拠もばっちり。もう言い逃れはできないぜ、ウォルフ。素直に白状すれば、罪は軽くなるんだろう、ログナーさん？
ログナー そうだな。最悪死罪のところを、最悪永久労働までは減刑できるかもしれん。
ウォルフ しかし、やっていないものはやっていないのでね。嘘だと思うなら、《精神探査》*6でもなんでもかけてみりゃいいでしょう。
ログナー なるほど。君が呪文の教官をクビになった理由がわかったよ。私は魔法を使えんが、その手の呪文は防ぐ手段も多く、必ずしも真実が聞けるわけでもない。
カムイ 墓穴を掘ったなウォルフ。あまりに自信たっぷりに言うから、呪文もかけてもらえねぇ(にやにや)
ウォルフ ニヤニヤしてないで、あなたたちも何か言ってくださいよ！
ミスティ ガヤンさん、この人が犯人だと思います！（笑）
ウォルフ なんでですかー！（笑）
ミスティ 何か言ってと、言われただけですから（笑）
カムイ ま、俺としては、お前が犯人でもおかしくないと思ってるからな。最初にＧＭに渡されたメモに、お前が犯人で、今回はサブマス*7を頼むとか書いてあったかもしれないし。
ウォルフ おお、そう言えば、メモをもらっていましたな。えーっと、わたくしは、その時間１００メルー通りの見回りをしていましたな。ここにいない以上、殺しはできませんぞ。
ログナー 証拠なり、証人は？
ウォルフ それはありませんが、魔法で調べてくれれば…
ダルシス （大きくため息）あんた、さっき言われたこと、もう忘れたの？
ウォルフ ああ、そうでしたな。それに、この傷も、２日前に１００メルー通りの酒場で付けられたものでしてね。
カムイ そのメモ見ての発言も、本当かどうかわからないんだがな。
ウォルフ いや、そんなことありませんぞ、ちゃんと書いてあります。ほら。（メモを見せようとする）
ＧＭ だから他のプレイヤーには見せるなって言っただろうが！
ウォルフ おお、忘れておりました。
カムイ 一瞬だったから読めなかったな…見せるふりをして、実は全然別のことが書いてあるという、高度な作戦かも知れない（笑）
ログナー なるほど、そこまで言うなら仕方がない。
カムイ １巡り（１週間）以内に、無実を証明するんだよな？
ログナー うむ、よく知ってるな（笑） ただし、１０００ムーナの保釈金と、バドッカから絶対に逃げない。神殿からの呼び出しがあれば、必ず従うとの誓いは立ててもらうがな。
カムイ あれ？ 俺の前の人格の時に、保釈金なんて払ったっけ？
ＧＭ いや、あまりに態度が悪いし、信用もできないから（笑）
ウォルフは他のＰＣ（主にマック）に頼み込みお金を貸してもらい、何とか１０００ムーナを集めることができた。
これで、一巡りの猶予が与えられたわけだが…
第二章【名探偵ミスティ】
ウォルフ では、わたくしの無実を晴らすために、行きますぞ、みなさん。
ミスティ えぇ～、わたし、仕事があるのにぃ。
ダルシス 私だって暇じゃないのよ。第一、あなたを助ける義理はないわ。
カムイ みんな、俺の前の人格の時と比べると、えらく非協力的だな（笑）
ＧＭ 性格の違いだろう。あの時の君のキャラは、本当に誠実な熱血漢だった。
ウォルフ しかし、もしわたくしの無実が証明されなければ、保釈金は帰ってきませんぞ？（←実際は有罪になっても返って来きます）
ダルシス 手切れ金。
一同 （爆笑）
ウォルフ ぬぅぅ…しかし、シナリオ失敗でまたＣＰもらえなくなりますぞ！？
ＧＭ だから、それはお前が決めることじゃない（怒）
ウォルフ わかりました。どうか、愚かなわたくしめに、あなた方の偉大な力をお貸しください。
ダルシス そこまで卑屈だと逆に嫌味ね。
カムイ まったくだ。
ウォルフ じゃあ、どうすればいいんですか！
カムイ＆ミスティ＆ダルシス 普通に頼め！
ＧＭ ハモったな（笑）
ウォルフ おお、そうですな。どうか、みんなの力を貸してくださいとお願いしますぞ。
カムイ へいへい、わかったよ。ただし、夕方からは店の仕事があるから、それ以外の時間だけな。
ミスティ カムイ、なんか前回と性格違ってない？
カムイ キャラが掴めてきた感じかな。俺は、腕は立つけど軽い男のイメージだ（笑）
ＧＭ 前回は、悪い意味でウォルフの独壇場だったからな（笑） あ、そうそう。
ログナー もし、ウォルフの言う事が事実だとしたら、《過去視覚》をごまかす手段があり、真犯人もいることになる。それらを解決できれば、謝礼を出すと約束します。
マック よっしゃ、ボクもやる気がわいてきた（笑）
ダルシス しょうがないか。それらの調査ってことで、私も動くわ。
と、言うわけで、捜査開始。
カムイ＆ミスティ姉弟は、ウォルフが今朝方自主的に見回りをしていたと言う１００メルー通りに、ウォルフを見た者がいないか。ウォルフは喧嘩を止めた酒場に。ダルシスはレファットの交友関係を調べに。マックは伝令ギルドへ噂話を聞きに行った。
カムイ まず、あいつが自主的に見回りってのが信用できん（笑）
一同（ウォルフ含む） うんうん（笑）
ウォルフ 高司祭じゃなくなったのがショックで、朝まで飲んでいたのを見回りと誤魔化したのかもしれませんなぁ（笑）
ＧＭ そこは、少しでも良いことしてガヤンに復帰させてもらおうと見回ってたとかじゃないの！？
ダルシス やはり高司祭の器ではありませんね（笑）
カムイ 朝方の１００メルー通りは人が多いのか？
ＧＭ いや。朝まで飲んでた酔っ払いが路上で寝ていたりするけど、人は少ない。
ミスティ じゃあ、調べても無駄じゃない？
カムイ かもな。でも、やることはやってみることだ*8
ＧＭ では、ダルシス。ガヤン信者によるレファットの評価は真っ二つ。嫌な奴、偉そうな奴、殺されても仕方がないと言う者まで。
ダルシス もう一つは？
ＧＭ 気前のいい、気さくで優しい奴。この意見はもっぱら女性のガヤンだね。
ダルシス なるほど。女好きだったわけだ。私も声をかけられていたかも。
ＧＭ かけられていただろうね。「冷淡」な君は相手にしなかったかもだけど（笑） ただ、男女問わず、捜査官としての腕はみんな認めている。独自の情報網があり、迷宮入りしかけた事件を解決したこともある。
ダルシスはさらに、生活ぶりは住み込みのガヤン信者にしては相当贅沢で、パトロンがいたとの噂や、レファットと特に親しかった、ボナミ・ヘザンという神殿で下働きをしている平信者の情報を入手。
ＧＭ 一般的に得られる情報はそれくらいだけど、レファットに関して、捜査中のことだから何も話せないと言うチームもある。
ダルシス それは？
ＧＭ 闇タマット『蜘蛛』の捜査をしているチームだね。
ダルシス レファットが、その組織と関係がある？
ＧＭ （反応判定*9は「悪い」）それも教えてもらえない。
一方、ミスティ＆カムイ姉弟は、通行人に話を聞くが、予想通り収穫なし。マックも情報屋の登場判定に失敗してしまい、ミュルーンギルドの伝令を頼まれてしまった。
ウォルフは居酒屋の主人に話を聞くが、知らぬ存ぜぬ一点張りで、何の情報も得られない。
ウォルフ おかしいですな。このメモが間違いないなら、ここの主人が腕の手当てをしてくれたはずですが。
ミスティ ＧＭ。聞き込みが終わったら、殺人現場を見てみたいんですけど？
ＧＭ ガヤンの見張りが付くけど、許可してもらえる。「探索」で判定ね。
ミスティ やったぁ、成功度８！ …あ、なんとなく思い出してきた。確か、ここの暖炉から何か見つかるんじゃなかったっけ？
ＧＭ いや、かつてはそうだったかもしれないけど、今は無い。
カムイ おお、前とは本当に違う展開になってきたな。
ＧＭ 今回は床に開けられた、数ミリの穴が見つかるだけ。
ミスティ ん～～？
カムイ よく見つかったな、そんなもの。
ミスティ 成功度８だから（ニッコリ） でも、この穴なんだろう？ ねえ、ガヤンさん、この下の部屋は何ですか？
ガヤン （反応判定して、「最高」）この下は倉庫ですね。案内しましょうか？
ミスティ お願いしまーす（ニコニコ）
ＧＭ では、もう一度「探索」だ。
ミスティ 今度は成功度６。
ＧＭ だったら、倉庫の木箱や、建物に使われている材質とは明らかに違う材質の、植物の欠片が見つかる。（ころころ）ただし、なんなのかは分からない。
ミスティ ん～、分からないならいいや。後で、ぺローマ神殿*10に行って鑑定してもらおっと。次に、レファットの死体を見たいんだけど？
ガヤン 許可は出ると思いますけど、子供が見るものじゃ…
ミスティ 大丈夫ですよ、見慣れてますから。
ＧＭ それはそれでヤバい発言だな（笑） 死体を調べるなら、「診断」だけど？
ミスティ １失敗…いや、「幸運」*11使います。６成功。
ＧＭ ほほう。そこまで成功するなら、喉への一撃は深いし、致命傷のように思えるけど。首の後ろの目立たない場所に、針を刺した痕がある。「毒物」、「医者」、「犯罪学」あたりで判定してみて。
ミスティ 他は無いから、「毒物」で成功度３。
ＧＭ だったら、そこから植物系の神経毒が打ち込まれた可能性があるのがわかる。恐らく、生前に。
ミスティ じゃあ、《過去視覚》で見た、喉を刺される前に、毒を使って殺されていた…？
ＧＭ とどめは、喉への一撃かも知れないけどね。
ミスティ これは、ログナーさんに知らせなきゃ…
ＧＭ しかし、男の刺殺死体を調べる、超が付くほどの美少女ってなんか怖いぞ（笑）
カムイ 大丈夫、大丈夫、普通そんなもんだって。
ＧＭ 何が普通なんやら（笑） ともかく、神官に伝えるのね。神官は青い顔して、本当なのかねとか聞いて来るけど？
ミスティ わたしの「診断」が正しかったらなんですけど、ガヤンさんはこの死体を調べなかったんですか？
ログナー う…うむ… 高司祭殿の《過去視覚》で、はっきり見てしまったからな…
カムイ それでいいのか、警察組織…
ログナー むぅ…ぐぅのねも出ない… ともかく、これは大きな発見だ。君を疑うわけでは無い（反応判定で「最高」）が、検死官に徹底的に調べさせよう。
ミスティ お願いします（ニコ） じゃあ、わたしは仕事に戻る前に、ぺローマに植物片の鑑定をお願いに行きます。
カムイ しかし、ずいぶん行動的だね、姉さん。
ミスティ 刑事モノとか好きなんですよ（ニッコリ）
ウォルフ ふ…さては、わたくしに惚れましたな。
ミスティ （絶対零度の声で）あ、急にやる気なくなった。この植物片も捨てちゃおう。
ウォルフ あああ！ ごめんなさいいい！！
ぺローマ神殿に寄ったミスティは、植物片の鑑定を依頼。まだ若い男性のぺローマ信者は。「何が何でも一日で調べてみせます」と、妙に張り切っていた。…バドッカの男はみんなロリコンのようである… ちなみに、料金はウォルフに請求が行くようになった。
ＧＭ さて、そろそろ昼過ぎだが…
ダルシス 仕事に行く前に、明日ボナミって人に会えるように手配してもらうよう、ガヤンに頼んでおく。
ＧＭ 了解。それくらいのアポなら、とっておいてもらえるよ。
ウォルフ あ、でしたら今からわたくしがボナミに会いに…
カムイ＆ミスティ＆ダルシス 行くな！
ウォルフ な…何故ですかな？
ダルシス 本当にわからないなら、あんた正真正銘の大馬鹿ね…
ウォルフ 何もそこまで言わなくても…
一行は、他に進展もなく翌日を迎える。
ＧＭ じゃあ、まずは朝早く、君たちが朝食を食べている時にログナー神官がやってくる。
ミスティ 検死の結果はどうでした？
ログナー あなたの言うとおりでした。ザムーラ*12産のガンバーという植物から採れる毒が、殺害に利用されていたみたいです。しかも、《過去視覚》で見た時間以前に。
ウォルフ おお、では、わたくしも無罪放免ですな。
ログナー いや、あの《過去視覚》の映像の謎が解けるか、君のアリバイが証明されない限り、君が事件に関わっている可能性は否定しきれない。捜査の期間はもう一巡り伸ばすから、引き続きそちらの調査もしてほしい。これは、正式なガヤンからの依頼だと思ってください。
ＧＭ と言って、ログナーは１０００ムーナを君たちに渡す。
ログナー まずは前金です。成功報酬として、もう２０００用意してあります。
カムイ なんで敬語なんだ、あんた？
ＧＭ いや、君が無作法過ぎるだけだろ（笑）
ログナー ミスティ殿の捜査の腕前に、感服しているのです。
ミスティ えへへ～（照れてる）
ＧＭ で、次はぺローマ神殿。ミスティ、ぺローマ信者の代わりに、目標値１５でサイコロ振って。
ミスティ ４成功です。
ＧＭ だったら、あの植物片はザムーラ産のボーハインという植物であると分かった。枝の両端を切って綺麗に磨くと、潜望鏡みたく枝のもう一方の端の先の風景を見ることができるようになる、珍しい植物だ。
ミスティ これも、ザムーラですか… どんな店で取り扱ってるかわかりませんか？
ぺローマ この手のものは、シュナイト商会がよく取り扱っていますね。
カムイ ノイエ*13ん家の商会だな。たしか、港の方に本社があったハズ。早速行ってみよう。
ミスティ わたしも行きますです。
マック ボクも行く。お金も入ったし、港で買い物したい。
ＧＭ いたのか、マック（笑）
３人は港で買い食いししたり、漁師たちの宴会に混ざろうとしたり（ミスティ）、海の男の帰りを待つ奥さんをナンパしたり（カムイ）、胡散臭い投資の話に心惹かれたり（マック）しながら、ザムーラ産のものを取り扱っている店にたどり着いた。
カムイ 誘惑の多いところだ。さすが港。
ミスティ すいませーん、わたしたち、ガヤンの依頼で調べものしてるんですけど、ボーハインやガンバ―の取引先について教えてもらえませんかぁ？
男性店員 （反応判定はやはり「最高」）あ、その二つなら、リーさんの担当ですね。でも、彼今、昼食に出かけてまして… 行きつけの食堂にいるんじゃないでしょうか？
マック じゃあ、リーさんの特徴と人相を聞いて、行きつけの店に行ってみよう。
ミスティ （食堂に着いて）すいませーん、リーさんいらっしゃいますかぁ？
食堂のおばちゃん リーさんかい？ さっき、出て行ったよ。もう店に戻ったんじゃないかねぇ。
マック 店に戻る。
男性店員 あ、リーさんはさっきタバコ買い二出かけましたよ。
カムイ 近所のタバコ屋の場所を聞いて、そこに行きます。
タバコ屋 リーさんなら、さっき財布忘れたと言って…
一同 サマルトリアの王子かてめーはあああ！！（笑）
そんなハプニング？がありながら、何とか財布を咥えた野良猫を裸足で追っかけていたリーを発見。猫に《集団誘眠》をかけ財布を取り戻し、ボーハインとガンバ―のお得意先の名を聞き出した。
名前は「イリュージョン劇場」。「魔法と幻覚の世界へ案内します」という売り文句の、結構人気の劇場で、四巡りに一度、主にボーハインの取引があるそうだ。
カムイ 魔法と幻覚の世界って、この世界じゃ多分そのままの意味だろうな（笑）
ＧＭ 一応言っておくけど、ＰＣは当たり前のように魔法使うけど、魔法の素質持っているのって数百人に一人くらいだから、本格的な魔法って実は結構珍しいからな、この世界（笑）
一方、ダルシスはボナミと接触。レファットがよく利用していた情報屋、早耳フリッツや、行きつけの娼館のジェシーという名のお気に入りの娼婦のことを聞き出した。
そして夕食時、一同『飛び魚亭』に集まり、作戦会議をすることに。
カムイ 娼館の方は、俺に任せてくれ。
ダルシス 適任ですね。フリッツさんの方は、ミスティさんと、護衛に鳥さんに行って貰いましょう。私はイリュージョン劇場に行ってみます。
ミスティ あ、わたしも劇場行きたい。明日一日お店休みにして、午前中に劇場。午後からフリッツさんのところに行くね。
ウォルフ あのー、わたくしは何をすれば…
ダルシス 自分で考えてください。と、いうわけで、今日のところは解散で。
カムイ じゃあ、俺は早速娼館に行くか。
ミスティ カムイを睨みますです。
カムイ あくまで情報収集だってば（笑）
姉の視線を背後に感じつつ娼館のある歓楽街に向かったカムイ。幸いログナーからの前金でお金はあるため、ジェシーを指名することに。
カムイは「性的魅力」でジェシーを誑し込み、情報を聞き出すことに成功。
ジェシー 彼はいつも、何かに追われていたわ… 早く闇の十字架を潰さないと、俺の命が危ないとか、ガヤンの中にも敵がいるとか…
ウォルフ 宿題の提出が明日までとか…
一同 （爆笑）
ＧＭ いや、その話がマジなら、すぐ帰ってやってくれ（笑） そのせいで同好会*14が潰れるとかになったら困る（笑）
ウォルフ いや、さすがに冗談ですぞ（笑）
こんなキャラやってるけど、プレイヤーの成績は悪くない。少なくともＧＭよりは良い。
で、カムイはジェシーと明日の夜もう一度会いましょうと言われ、娼館を後にする（カムイは容貌「魅力的」である）
そして翌朝、ミスティとダルシス、マックはイリュージョン劇場へと向かう。ウォルフも付いて行こうとしたのだが、ダルシスに来るなと言われてしまった。
ＧＭ イリュージョン劇場は、朝の公演の準備で忙しそう。
ダルシス 適当な人に声をかけましょう。すいません、私ガヤンの者なのですが。この劇団でボーハインという物を扱っている件で少しお伺いしたいことが。
ＧＭ そういうと、ちょっと待たされて、３０半ばくらいの黒髪の二枚目な男が出てくる。
ダルシス 二枚目ね。私には関係ないか。
ＧＭ 男はセルジオ・クーパーフィールドと名乗るね。ボーハインの取り扱いの責任者らしい。
セルジオ あなた方のような美しいお嬢さんが、なぜボーハインなんぞに興味を？
ミスティ ＧＭ、よくそんな恥ずかしい台詞をスラスラ言えるね。
ＧＭ 練習したからな（笑）
ダルシス 劇場とボーハイン、ガンバ―の組み合わせがイマイチ繋がらないのですが、これは、どのようなことに使っておられるので？
ＧＭ ボーハインは、潜望鏡みたいに使える話はしたよね？
セルジオ この特性を生かして、舞台裏から壇上の様子を確認しつつ劇を行うためです。ガンバーは香料になるので、演出の一環として使っております。それが、何か？
ダルシス 殺人現場で、ボーハインの破片が見つかったのですよ（「正直」）
ＧＭ （あー、それを言っちゃうかぁ。）
セルジオ ほう、そんなことがありましたか。
ダルシス それらが最近盗まれたなんてことは？
セルジオ いや、ありませんね。まあ、うちが一番の取引先かもしれませんが、扱っているところは他にもあるでしょうから、そちらではないでしょうか？
外野のウォルフ 「嘘発見」でもしてみては？
ダルシス その手の技能は「尋問」しかないんだ。それは今使えないだろうし、あとは、「指揮」「戦術」「地域知識」「犯罪学」。
外野のウォルフ なぜ、そんな奴が神官になれたのでしょうな…
外野のカムイ たぶん、全員が何でお前が高司祭になれたのかの方が不思議に思ってるぞ。
ＧＭ 行動力と、戦闘力と、指揮力はウォルフより上だしな。
ミスティ わたしが持っているから、使いますです。（ころころ）２成功。
ＧＭ （ころころ）嘘を言ってるようには見えない。
外野のカムイ 微妙なところだなー。抵抗されたか、本当に関係ないか…
セルジオ 他にないのでしたら、朝の公演の準備に戻らせてもらってもよろしいですかな？
ダルシス はい。ご協力ありがとうございます。
ミスティ あ、朝の公演はいつからですか？
セルジオ もう半刻もしたら始まりますよ。よろしければ、どうぞ、これをお使いください。
ＧＭ と言って、タダ券２枚くれる。
マック ２枚って…ボクの分は？
セルジオ 男に渡すタダ券はありません（大真面目）
一同 （笑）
カムイ こいつ、ただの女好きか（笑）
ミスティ カムイがそれを言う？（笑）
時間が余った女性コンビは、せっかくだからイリュージョン劇団の公演を見て行くことに。
ＧＭ 中々年季の入った建物なんだけど、整備は行き届いている感じ。２００人くらいは入れる客席の先に、直径８メルー（メートル）はある円形の舞台がある。女性ダンサーのダンスショーの後、その壇上で、恐らく魔法の《幻影》と思われる映像が流れ、今でいうアテレコみたいな感じで物語は進んでいくね。人に演技させるのとは違って、幻影だからかなり人間離れした演出もある。
カムイ 無音映画みたいなもんか。
ＧＭ まさにそんな感じ。最新鋭のＶＦＸを多用したものね。今回は冒険活劇なんだけど、太陽の騎士テック・マーレンがドラゴンに乗って巨大な〈悪魔〉*15と戦うみたいな。
ミスティ それは、ドキドキしながら見ちゃうかも…
ミスティとは違い、ダルシスは真面目に捜査に関わる何か発見が無いかと思っていようたが、何も得られず。この映像自体がヒント（と言うか、答）だったりするんだけどね。
第三章【犯人はお前だ！】
ミスティ じゃあ、情報屋のフリッツのところに行きます。ログナーさんの前金のおかげで、情報料も払えそう（笑）
カムイ 前回報酬なかったからなぁ…
ＧＭ 成功報酬でとか、格好つけて言ったのは君たちだからな（笑） 情報屋が上手く見つけられるかは「裏社会」ね。
ミスティ （ころころ）成功でーす。すいません、情報買いに来たんですけど。
フリッツ おいおい、そんなストレートな聞き方すんなよ（笑） で、何が聞きたいんだ？
ミスティが聞いたのは、もちろんレファットのこと。なんでも、レファットは裏で闇タマットの『蜘蛛の網』という組織と繋がりがあったらしい。
『蜘蛛の網』最近バドッカ内で大きくなった闇タマットで、そこからの依頼で、レファットは古くからあるバドッカ５大闇タマットの一つ『闇の千の目』の傘下の『闇の十字架』という組織を潰そうとしていたとのことだ。
ミスティ 『闇の千の目』は、前回も名前が出ましたね。レファットさんは、その『闇の十字架』に殺されたんでしょうか？
フレッツ さあな。そこまでは分からんよ。おっと、そうだ、ついこのあいだ、あんたと同じようにレファットのことを根掘り葉掘り聞きに来た奴がいたぜ。
外野のカムイ 根掘りってのは分かるけどよぉ、葉掘りってどういうことだぁ！？
ミスティ （無視して）誰ですか？
フレッツ えっと、誰だったかなぁ…（と言いつつ、手を出す）
ミスティ 追加料金のこと考えてなかった！ 後７０ムーナしか持ってない… …フレッツさんに７０ムーナ渡しつつ、手をぎゅっと握って、うるうるした目で見つめます。
一同 （爆笑）
ＧＭ （反応判定して、結果はやはり「最高」）
フレッツ （顔を赤らめながら）あ、あーっと、そうだ、セイヤーって言ってたな。悪いがこれ以上は俺の命に関わる。色仕掛けじゃ流石に答えられん。バドッカから逃げてしばらく生活できるくらい金払ってくれるなら、話は別だが。
ミスティ あう～…さすがにそんなにお金は無いです。ありがとうございました、フリッツさん。と言って、戻りますです。
ウォルフ ふふふ。しかし、今セイヤーと言いましたな？ 謎は全て解けた！
ＧＭ まずは、じっちゃんの名にかけないと。
ダルシス 一応聞くけど、どんな推理？
ウォルフ 《幻覚変身》でセイヤーがわたくしに化けてレファットを殺したのですよ。それなら、《過去視覚》も簡単にごまかせる。鍵は、それこそ《念動》で後から掛けたりできますからな。
マック 《幻覚変身》ならセイヤーである必要もないけどな。
ミスティ それに、レファットは《過去視覚》以前に殺されてたのに、動いています。
ＧＭ 目先に入った情報だけで推測するのは、止めといた方がいいぞ。腕の傷のこともお忘れなく。
ウォルフ むぅ… では、セイヤーの腕に傷が無いか確かめに行きますぞ。
ＧＭ だから、目先の情報に囚われすぎだと言ったばかりだろうに… そもそも、まだミスティと合流してないから無理だ。
特にすることのないウォルフは、再び件の酒場へ行き、自分のことを尋ねるが、主人にしつこいと怒られてしまう。
ウォルフ おかしいですな。傷の手当までしてくれた人が、わたくしのことを覚えていないなんて。
マック 影が薄いからじゃないか？
ウォルフ しかし、わたくしは「美形」ですぞ？ 簡単に忘れられるとは思えませんが…
カムイ お前の得意な「嘘発見」はどうした？
ウォルフ おお、そうでしたな。使っておりませんでした（ころころ）２成功ですぞ。
酒場の主人 （ころころ）あんたの、ことなんて、まったく、おぼえて、おりませんなー（超棒読み）
ウォルフ 続いて「尋問」！ 成功度２！
酒場の主人 わ…わしは別に、件の喧嘩の後、セイヤーとか言う奴が来て、君の腕の傷を根掘り葉掘り聞いて行って、口止め料貰った、なんてことを秘密にしているわけじゃないですじょ？
一同 （笑）
ＰＣたちは、『飛び魚亭』に集まり、情報を交換する。
カムイ 怪しいのは、やっぱりセイヤーだな。
ダルシス 私は、彼についてどれくらい知っていますか？
ＧＭ セイヤー・ロクファール入信者、４０歳。アンディと似たような能力で、なぜこの歳で入信者なのか疑問だったりするけど、奥さんを早くに亡くし、娘との二人暮らし。娘さんは病弱で、その薬を買うためにかなり生活を切り詰めているらしい。
マック （ウォルフの肩を叩いて）お前、自首しろ。
ウォルフ は？
マック お前が自首すれば、誰もセイヤーを疑わない。そうすれば、彼は貧乏ながら幸せな生活を手にできるはずだ。
ウォルフ わたくしの人生はどうなるのですか！？
マック 小さな幸せのために死ね（笑）
カムイ 俺も、その方が良いと思うぞ（笑）
ＧＭ 自首させなくても、簀巻きにしてこいつが犯人でしたと突き出せばいいんじゃない？
ウォルフ ＧＭまで、そういうことを…
カムイ こいつをいじめるのはこの辺にしてだ、明日はセイヤーに話を聞いてみようぜ。
ミスティ じゃあ、今日はお金があるし、仕事した後プチ宴会して寝ま～す。（ビール髭作って）ぷっはー！ この一杯のために生きている（笑）
翌日、ウォルフを除いた一行はガヤン神殿へ向かい、セイヤーに話を聞こうとする。薄々自分が疑われているのではないかと思っていたセイヤーは、ＰＣたちに声をかけられた瞬間、脱兎のごとく逃げ出した。
この語、他のガヤン信者も巻き込んだ追いかけっこが始まるかと思いきや…
ミスティ 念のため《集団誘眠》の集中しててよかったです。円周の先っぽにかかるようにして（ころころ）成功度４です。
セイヤー （ころころ）ばた、ぐーぐー
てな感じで、あっさり捕らわれることに。
ダルシス では、ログナー神官のところに連れて行きます。かくかくしかじかで、捜査の結果、こいつが真犯人、またはその協力者である可能性があります。
ログナー なるほど。では、「尋問」してみよう。（オープンダイスでころころ）
ダルシス これはクリティカル*16といいますね（笑）
カムイ さすがだな（笑）
ＧＭ まあ、いいや、全部話そう。彼の話をまとめると、まず、レファットに手を下したのはセイヤーじゃない。彼は、ある組織の刺客を手引きしただけ。殺害方法も、《過去視覚》をごまかす方法も知らないみたい。
ミスティ （メモを見て）『闇の千の目』か『闇の十字架』かな？
ＧＭ （こっそり「心理学」で判定）ミスティちゃんや、「闇の十字架」の名を出した時に、セイヤーの顔色が変わったよ。
ミスティ その『十字架』のアジトの場所は？
セイヤー 教えるけど、頼みたいことがあります。
カムイ 守れる範囲なら、聞いてやる。
セイヤー 私の娘を助けだして欲しいのです。娘は病弱ながらイリュージョン劇場で役者をしているのですが、奴らはそれを利用して人質に… 私が捕まったことが奴らに知られれば、見せしめに殺されるかも知れない…
カムイ 娘さんは美人か？
一同 おいおい（笑）
カムイ いや、美人じゃなくても助けるよ？ でも、美人なら俺のやる気が上がる（笑）
ＧＭ データは無いけど「美声」は持ってそうだな。せっかくだから、「魅力的」くらいにはしておくか（笑）
カムイ 俄然やる気が出てきたぜ！（笑）
ミスティ まったく、カムイは…
マック で、アジトの場所は？
ＧＭ イリュージョン劇場から、アジトに通じる道があるそうだが、どこかは知らないらしい。知っているのは、セルジオという男と、その部下のアルリアナ信者のスピカ。セイヤーの娘は、イリュージョン劇場のどこかにいるらしい。
ミスティ セイヤーから娘の私物を借りて、《方向探知》と《追跡》ですね。
ログナー 我々も捜査に協力したいのはやまやまだが、人手不足でな… 報酬は約束するから、そっちの方は頼むぞ。
ダルシス 大丈夫、任せてください（「自信過剰」）
シナリオは途中だが、ゲーム自体は二日にわたって行われていたため、ここでＰＣたちは２ＣＰを得る。
ダルシスが将来的に《闇視》*17を覚えるために、《光》《持続光》《閃光》《光条》を習得。ウォルフは剣技能を１４に。ミスティは《念動》《矢よけ》を習得。カムイは格闘動作*18をいくつか伸ばす。
ゲームに戻り、まずはセイヤーの娘の私物を借り、《方向探知》をかけ、いつでも探し出せるようにした後、一度度合流。作戦を立てることに。
相手は闇タマット。セイヤー逮捕の情報をいち早く察知し、今のアジトを捨て雲隠れされるかも知れないが、真昼の突入では無関係な人も巻き込む恐れがある。
その２つの要素がＰＣたちを悩ませる。
第四章【潜入開始】
ウォルフ どちらにせよ、時間が無いのは確かですな。
カムイ 魅力的なお嬢さん（セイヤー娘）の命にもかかわるからな。ただ、うだうだ考えるのは嫌いだ。昼でも夜でも好きにしてくれ。
ＧＭ 名前が無いと面倒だな。セイヤーの娘の名は、ソニアにしようか。
ダルシス 一般人を巻き込みたくはないので、やはり夜にしましょう。こちらには、「暗視」持ちの優秀な盗賊もいます。
ミスティ ふふ～ん（自慢げ） じゃあ、今のうちに寝ておきましょう。
ＧＭ では、時間を進めて夜だ。イリュージョン劇場の閉館の時間だね。
カムイ ようやく、まともに敵と戦えそうだな。
ミスティ なんか、嬉しそうだね。
カムイ 俺は、戦闘以外じゃイマイチ活躍できないからな（笑）
ＧＭ 「性的魅力」で、女の子誑し込んで情報引き出してたやん。
ダルシス 何の役にも立っていないウォルフよりマシですよ。
ウォルフ ひ…ひどい…
カムイ …あ、しまった、ジェシーともう一度会うって約束忘れてた（笑）
ＧＭ 今更だな（笑） で、どうする？
カムイ 仕方ない、今度会ったら謝っておこう。
ＧＭ いや、そっちじゃなくて（笑）
ミスティ ここまで近づけば、《方向探知》がソニアさんのところまで案内してくれるはずです。
カムイ 最優先は、ソニアお嬢さんの保護だからな。間違えるなよ、みんな。
ミスティに導かれ、イリュージョン劇場へと潜入するＰＣたち。ウォルフ以外は「忍び」技能持ちかつ、ウォルフも技能なし地で「忍び」に成功。誰にも気づかれず、控室らしき場所の隠し扉の先にある、ソニアが囚われていると思われる部屋の前にたどり着いた。
ミスティ 《生命感知》しますです。
ＧＭ 室内には３人いるね。部屋自体は５メルー四方くらい。
ミスティ それぞれの距離は？
ＧＭ ２メルーも離れてないよ。
ミスティ うーん… 疲れるけど、ここで戦って大きな音を立てると誰か来るかもしれないから、《集団誘眠》！ （ころころ）成功度５。
ＧＭ （ころころ）扉の奥で、２人が倒れるような音がした。
ミスティ …一人残ったか… カムイ、お願い。
カムイ さすがに光が無いと厳しいな。ウォルフ、《持続光》をかけてくれ。
ウォルフ わかりましたぞ。
カムイ そして、扉を開ける！
ＧＭ すると、眠った見張りらしき者２人と、ベッドの上で眠っている、ソニアと同じ人相の女の子が。
カムイ ああ、一人は最初から寝てたのか（笑） 眠ったまま運んでもいいけど、急に起きて騒がれても困るから、起こすか。
ダルシス そうですね。
カムイ じゃあ、ゆっくり起こしますね。大丈夫です、お嬢さん。俺たちは、セイヤーに頼まれてあなたを助けに来ました… 「性的魅力」技能使っていい？
ダルシス この状況であなたという人は…
カムイ いや、頼りになる男性をアピールして、安心してもらうための作戦だから（笑）
ＧＭ 本当かよ（笑） まあ、いいや、振ってみて。
カムイ （ころころ）おお、７成功です。
ＧＭ あらら、ソニアちゃん、君にうっとりした視線向けてるぞ。
ソニア 分かりました、どうか、私を助けてください。
カムイ 任せてください。さて、一旦脱出するぞ。ソニアさんは衰弱してるだろうから、俺が背負っていく。
しかし、ここで失態をしてしまう。
ＧＭ 地下室から劇場に戻り、裏口への通路を歩いているとだ。通路の先から声がする。
声 おい、やっぱり光が見えるぞ。誰か侵入してるのかもしれん！
カムイ しまった！ 《持続光》消してない！
マック 何人近づいてきてるか、分かる？
ＧＭ 聴覚判定して。成功？ だったら、裏口への通路の先からは４、５人。後ろからも３，４人は来てる。
カムイ まずい、挟み込まれる！？
ダルシス 手近な部屋に隠れます。
ウォルフ 《持続光》は解除しておきますぞ。
ＧＭ （地図を見て）近くの部屋は衣裳部屋だな。隠れる場所には事欠かんね。
カムイ 見つかったら、最悪部屋の前で各個撃破だな。
ＧＭ さて、外の声によると、相手は何グループかに分かれて各部屋を探すことにしたみたい。しばらくすると、君たちが息を潜めている部屋にも、２人入ってくるね。
ウォルフ ふっふっふー、では、衣装の影から出ていきますぞ。
一同（ＧＭ含む） え！？
ウォルフ 注目しておりますな？ そこで《閃光》！ （ころころ）成功ですぞ！
一同 あほかー！！
ウォルフ な…なんでですかな！？
カムイ 今の状況考えてみろ！ 俺たち全員お前の方見てるぞ！？
ダルシス しかも、光を放てば、私たちがここにいますと言っているようなものですね（ため息）
ウォルフ うおお！ そ…そうですな…
この《閃光》で、ミスティとソニア、入ってきた２人は一時的失明。ダルシスはクリティカルで抵抗したので、とっさに目を閉じたことにする。カムイ、マックは抵抗したため、しばらくの間敏捷－３という結果に。
ダルシス 今のうちに逃げましょう。集まってきた相手にも《閃光》を使えば、何とかなるかも知れません。ミスティさんと、ソニアさんは私が手を引いていきます。
ＧＭ しかしだな、カムイ。入ってきた３人のうち、アルリアナ信者らしき女性がいるんだが、彼女、美人だぞ？
ミスティ こら、カムイこんな時に！
カムイ いや、こんな時にでも、目が行っちゃうから、１５ＣＰももらえちゃうんだよなぁ… 意志判定失敗*19。大丈夫ですか、お嬢さんと、声をかけてしまう（笑）
カムイはこの行動のせいで、部屋から出るのが遅れてしまう。そこに、さらに警備員らしき２人が入ってくる。
廊下に出たほかのＰＣも、敵に《閃光》を警戒されてしまい、挟み撃ちの形になる。手近な部屋に入り、《持続光》を使った後、入り口でダルシスが敵を迎え撃つことに。
４人に囲まれる結果となったカムイは壁を背にし、全力防御で耐え抜く作戦に。
ＧＭ ダルシスたちが逃げこんだ部屋は、仮眠室のようだ。警備員２人が近づいて来るよ。
ダルシス 待機します。
マック ダルシスの後ろで、僕も待機。
ウォルフ わたくしも待機ですぞ。
マック 下がっててよ。邪魔になる。
警備員が間合いに入った瞬間、マックは槍で攻撃。《閃光》の効果で敏捷が－３されていても、技能レベルは１５。問題なく命中させ、警備員Ａは気絶する。ダルシスも警備員の攻撃を受け止めた後、腕関節技。さらにそこから《死の手》に持ち込み、警備員Ｂも気絶。
ウォルフ ダルシスを後ろから突き飛ばしますぞ！ 体力判定の成功度は２！
一同（ＧＭ含む） はあ！？
ウォルフ ここでダルシスが倒れれば、入り口が開きますからな。
ＧＭ （大きくため息）後ろからなんで、ダルシスは柔道－５で判定。負けたら転倒する*20。
ダルシス あら？ 負けました。
ウォルフ さあ、ソニアさん、今のうちに逃げましょう！
ダルシス あのさ、敵はまだ廊下にいるの、忘れてない？
ウォルフ ぬおお！？ そ…そうでしたな…
ＧＭ その二人の警備員は、廊下でクロスボウを構えている。廊下に倒れ込んだダルシスにむけて、撃ってくるぞ。（ころころ）両方命中。
ダルシス ダメ、転んでるから避けられない。
ＧＭ ８点と７点。もちろん、「刺し」ね。
ダルシス （怖いくらい冷静に）ぴったりで死亡判定ですね（ころころ） 何とか生きてます。
ミスティ ダルシスさんに《矢よけ》と《大治癒》！ これで魔法は打ち止め！ っていうか、気絶する！
カムイ 姉さん！？
ＧＭ 残念ながら、君は向こうの様子は分からない。
ダルシスはウォルフの《大治癒》×２と《覚醒》で目をさまし、《矢よけ》の効果が聞いているためクロスボウ使い２人を難なく無力化。その間約６ターン、４人相手にひたすら耐えていたカムイも生命力がマイナスに突入するが、駆けつけてきたダルシスとマックの２人との連携で敵を撃退。
ウォルフの《大治癒》で傷を癒したカムイは姉を背負い、イリュージョン劇場から脱出。ガヤン神殿へソニアを連れて行くことに成功した。
ウォルフ ふう、何とかなりましたな。
ダルシス （淡々と）ウォルフの頭を掴んで壁に叩きつけて《死の手》。言い訳できるように、手加減して２Ｄにしておきましょう。
ウォルフ な…何をするのですかな！？ わたくしがいなければ、あなたの傷は治らなかったのですぞ！？
ダルシス その傷がついたのは、あなたのせいなのですが、分かっているのですか？
カムイ こいつ闇タマットのスパイなんじゃないか？ 前にＧＭが渡した紙に、そう書いてあってもおかしくない。
ＧＭ （僕もそんな気がしてきた（笑））
ダルシス （やはり淡々と）もういい。こいつ殺しましょう。
マック 一見冷静だけど、こりゃ無茶苦茶怒ってるね（笑）
ミスティ そりゃそうだよ。
ウォルフ わたくしを殺せば、殺人罪になりますぞ！？
ダルシス 私の《死の手》なら傷も残らない。殺した後さっきの奴らの武器で適当に致命傷に見せかけた傷をつければ大丈夫でしょう。闇タマットと戦って、名誉の戦死をしたってことにしておいてあげます。（声がマジ）
ウォルフ 誰か止めてくださいよー！
カムイ いや、止める気無いよ。マジで。つーか、お前…というか、お前のキャラ、この状況で意地でも謝らないのは、何かそんな不利特徴でもあるのか？
ウォルフ あ、そうでした！ もう謝っても許してもらえないような気がして…（汗） ごめんなさい！ 活躍したかっただけなんです！ 今度から、作戦思いついたら必ず相談しますから！
ミスティ 「嘘発見」！
ＧＭ 嘘ついて無いんじゃない？（投げやり）
ダルシス じゃあ、放しましょう。…本当にスパイだったりしないでしょうね、ＧＭ？
ＧＭ さあ、それは僕の口からは言えないなぁ。
もちろん、そんな事実はありません。
第五章【決戦！闇の十字架】
カムイ さて、これからだけど。さっきのアルリアナのお姉さんに、アジトのことを聞いてみないか？
ミスティ 美人に会いたいだけでしょ、カムイは。
カムイ いやいや、スピカってアルリアナ信者が、セルジオって奴の部下だったはずだ。きっと何か情報持ってるよ。
ミスティ 「嘘発見」！
カムイ （ころころ）顔に美女に会いたいと書いてある（笑）
ミスティとウォルフの疲労はかなり大きいが、回復を待っていては敵に時間を与えてしまう。ソニア救出の報酬代わりに治癒の霊薬*21を受け取り、２人の体力を回復させた後、再びイリュージョン劇場へ。
ＧＭ １時間も経ってないからな。中の様子はさっきのままだ。
ダルシス 気絶している人は、止血くらいはしておきましょう。彼らは闇タマットとは関係ないただの警備員かも知れない。
ＧＭ オッケー。
カムイ じゃあ、アルリアナのお姉さんを拘束して、姉さん、回復を。
ミスティ するけど、ナンパは禁止（声が冷たい）
カムイ う…わ、分かったよ…
ＧＭ では、アルリアナのお姉さんは目を覚ます。
アルリアナ あ…あんたたち、何者だい！？
ダルシス ガヤン神殿だ（「正直」）
ウォルフ わたくしが《精神探査》して、「尋問」しますぞ。
アルリアナ信者は、カムイの予想通りセルジオの部下のスピカ。
口は堅いが心を読まれてしまっていては意味がない。ソニアが捕まっていた劇場の地下がバドッカの下水道に繋がっており、下水道の中に「闇の十字架」のアジトがあること。アジトまでの道が書かれた地図が、セルジオの私室の道具箱の底にあること。セルジオの私室の場所まで、全て知られてしまう。
下世話なウォルフが、スピカとセルジオが男女の関係ではないかと聞こうとするが、すでにウォルフを殺害することに何の躊躇もなくなっているダルシスが、後ろで指を鳴らしていたため中断することに。
ＰＣたちは、闇タマットの一員であるスピカは拘束したまま衣装室に押し込み、セルジオの私室へ向かい件の道具箱を発見する。
ミスティ 重要なものが入っているなら、罠があるかもですね。罠発見しますです。
ＧＭ 罠解除はこっちで判定っと。（ころころ）下手に開けると、発火のマジックアイテムが発動して、中のものが燃える仕組みになってる。さらに、二重底にはガンバ―の毒が塗られた針が仕込まれているだけで、安心安心。
マック 十分危険じゃい！
ダルシス ずいぶん厳重ですね。
ＧＭ そりゃ、闇タマットのアジトの地図が入ってるからね。もっとも、暗号化されていて分かりづらいから、「暗号解読」か、「地域知識」「裏社会」－４で判定ね。
ミスティ＆ダルシス 成功してます。
ＧＭ バドッカ下水道の地図だと分かる。片方の印は、おそらくこの劇場だろう。
マック じゃあ、もう一方がアジトかな。
そして、ＰＣたちは再び劇場の地下へ向かう。そこを「探索」し、隠し扉を発見した。
ＧＭ その先は下水道になってるね。すさまじいにおいが漂ってくる。
ミスティ うぅ～くさーい。
ダルシス そうですか？ 私は何も感じませんが。（彼女は「味覚嗅覚消失」だが、本人はそのことに気付いていない）
ＧＭ そのまま進むなら、ダルシス以外は生命力判定。失敗すると気持ち悪くなって、敏捷力と知力にペナルティね。
一同 成功
ＧＭ むう、つまらん。ただし、下水道を出ても体と服をちゃんと洗うまで、反応判定に―２ね。
カムイ 言われなくても事件が終わったら洗うよ（苦笑）
ミスティ 闇タマットも、よくこんなところに住んでいられるねぇ～。
マック じゃあ、「方向感覚」を持ったボクが、地図を見ながらみんなを案内する。
ＧＭ ほいほい。下水ネズミや白ワニ、生ごみ魔に遭遇することもなく、地図の印の場所に着いたよ。
ウォルフ そのあたりを「探索」。成功度５。
ミスティ わたしも同じですです。
ＧＭ 合わせて成功度１０か。じゃあ、探して数分もしないうちに、壁にスライドする部分が見つかった。
ミスティ 罠発見して開けます。
ＧＭ 罠は無いし、普通に開く。奥に続く通路があるね。壁に魔法でもかかってるのか、中は明るい。３，４人は並んで行けるよ。
カムイ じゃあ、俺と、ダルシスさんと、マックを前にして進む。
ＧＭ 暫く進むと、正面と左右にドアのない入口があるんだが、その正面と左から系６人、中途半端に武装した男たちが入ってくる。
カムイ 中途半端に武装って、どういう事だ？
ＧＭ すぐにここの入り口を見つけられたから、フル武装する時間がなかったのよ（笑） 完全武装していれば、スケイルアーマー着てたんだけど、こいつらはクロースアーマー。４人は突き刺し用ブロードソードにミディアムシールド。２人はクロスボウを装備だ。
ダルシス セルジオの顔は見たはずですが、いますか？
ＧＭ いないね。
ミスティ （クロスボウを構えつつ）だったら、魔法は温存した方がよさそうです。
マック 左の２人はボクに任せて。正面は頼む。
ダルシス わかりました。
カムイ 一人で大丈夫か？
マック 大丈夫、大丈夫。僕は盾があるから、クロスボウも止められるからね。
カムイ そうなんよなぁ。俺のチェインメイルは刺しに弱いし…
ダルシス 連発はできないので、撃たれるタイミングを見計らって全力防御をしましょう。
カムイ なるほどね。
ＧＭ いきなり戦う気かいな。
カムイ 聞いてくれるなら話もするけどな。相手が闇タマットなら、切ったところで後腐れないしな。覚悟しやがれ！
ＧＭ なるほど、じゃあ、戦闘開始だ。まずはイニシアチブだ。
マック ボクからだな。敵Ｄ（正面から来たのがＡ～Ｃ、左から来たのをＤ～Ｆ）のみぞおち（重要器官）を狙って…ファンブル～！？
一同 （笑）
マック 武器を落としちゃったよ…
ＧＭ 次は僕だな。（サイコロで決めて）Ａがカムイ、Ｂがダルシス、Ｃのクロスボウがカムイ、ＤからＦがマックに攻撃だな。（サイコロたくさん振って）Ｂ以外は全部命中。
ダルシス （冷静に）ラッキー。
カムイ クロスボウは「よけ」て、Ａの攻撃はカキン！（「受け」に成功した擬音）
ＧＭ 避けたクロスボウの矢の先は壁か。
ミスティ さすがに、２度も射線上に突っ立てるなんてことはやりませんから（ニッコリ）
ＧＭ 前世でやって死にかけたもんな（笑）
マック クロスボウに止めを使うとして、２回「よけ」は厳しいなぁ。一回は後退して（ころころ）おお、よけてるよけてる。クロスボウは「止め」…って、またファンブルー！？
一同 （爆笑）
ＧＭ 「止め」をファンブルしたなら、盾が非準備状態になるね。刺しの５点だ。
マック かなり痛い。
カムイ おいおい、本当に大丈夫か？
マック さっさと、そっちを倒して来てくれると嬉しい（笑）
このターン、ダルシスはＢの右腕に組み付き、カムイはＡにフェイント。次のターン、Ａは能動防御に―６ものペナルティを受けることに。ミスティはクロスボウの狙いをつける。
ウォルフは…
ウォルフ 右側の入口の方に移動しますぞ。
カムイ おいおい、そっちから敵が来たらどうする？
ウォルフ 最悪自分に《すばやさ》かけて戦いますぞ。しばらくは耐えられるでしょう。
ダルシス まあ、期待しないでおきます。
ＧＭ ふむ… ウォルフ、ちょっと聴覚で判定。
ウォルフ そういえば、わたくし鋭敏聴覚なんぞを持っておりましたな。（ころころ）成功度５です。
ＧＭ じゃあ、右側の通路の先で、誰かが走り去っていく音が聞こえる。
カムイ しまった！ こいつら囮か！
ＧＭ 残念ながら、ウォルフ以外はそれに気づいていない。
２ターン目。マックは槍を拾うが、Ｄ、Ｆの攻撃を受けてしまい負傷。ダメージ自体は大したことなかったが、残り生命力が３分の１を切り「よけ」が難しくなる。
Ａの攻撃は刀で受けられ、Ｂは左手でナイフを抜こうとするが、失敗。クロスボウ使いたちは、ブロードソードを抜く。ダルシスはＢの関節を極め、次のターンからは《死の手》連発を宣言。
カムイ さっさとＡを倒して、右の部屋に行かなきゃな… Ｃは普通のブロードソードなら、なんとか耐えられるだろう。全力攻撃ダメージ＋２で、喉を狙って攻撃！ （ころころ）命中したけど２Ｄ＋３で６点だとぉ！？
ＧＭ いや、確かに低いけど、そのダメージでも転倒してるわ。
ミスティはマックに対し《大治癒》の集中。
そして、ウォルフだが…
ウォルフ 自分に《すばやさ》をかけて、走って右側の通路の先に向かいますぞ。
一同（ＧＭ含む） 待て待て―！
カムイ せめて、この先で誰か逃げてるくらい言って行けよ！
ミスティ この位置（ウォルフより３メール―ほど前）だと、わたしもこれ（ウォルフのこと）がどこに行ったか見えないんですよねぇ～。
ウォルフ いや、逃げるということは、大した相手ではないでしょう。わたくしが捕まえて見せますぞ。
カムイ そのことを伝えていけと言っとるんじゃ！
ウォルフ いいえ。わたくし一人で解決して見せますぞ。何も言わずに行きます。
ＧＭ まー、ロールプレイとして間違っているとは言えないからなぁ。君、名誉重視持ってるし（苦笑）
ウォルフ 汚名挽回（わざと間違えてる）のチャンスですぞ！
ダルシス 名誉のためなら、なおのことしっかり事件解決しなきゃらならないでしょうに（ため息）
３ターン目、マックはＤを攻撃するが、「止め」られる。カムイたちの方は押しているから分かりづらいが、こいつら剣１５、盾１６レベルの優秀な戦士。無暗に武器を振り回すだけでは勝利は無い。マックは、今回は目の前の敵の攻撃は全て捌き切る。
Ａは膝立ちになり、Ｂは全力攻撃でナイフを振り回すも、組み付かれている上に逆腕のペナルティがかかっては当たらない。さらに、Ｃはダルシスを攻撃しようとするが、誤爆して仲間のＢを切りつけてしまう。
ダルシス 役立たずとなったら、仲間でも殺しにかかるか（笑）
カムイ さすが闇タマット。血も涙もない連中だぜ（笑）
ダルシスの《死の手》は傷ついたＢにとどめを刺し、次はＣと相対。カムイは全力２回攻撃でＡを狙うが、なんと技能レベル１７で初撃を外してしまう。２度目の攻撃は命中したが、２Ｄ＋１で５点というダメージ。
カムイ なんで逆で出てくれないんだー（笑）
ミスティ もしかして、アレのピンチに駆けつけたくないんじゃない？
ウォルフ まだピンチになったわけではありませんぞー！
ミスティの《大治癒》は不発。マックの攻撃はやはり「止め」られる。
ウォルフは、右の通路の先に、黒髪の二枚目男、セルジオと二人の護衛を発見。
ウォルフ 護衛もいるのですかな！？
ミスティ むしろ何故いないと思ってた！？
カムイ それに気づいたら、さっさと戻ってこい。
ウォルフ いえ、わたくしの今の剣技能は１８。護衛２人にも負けませんぞ。
４ターン目、マックは槍を振り回すばかりでダメージを与えられない。
マック うっとうしいなーこいつら。
カムイ フェイント*22くらいかけたらどうだ？ 槍技能１８なんだろ？ 俺らの中で一番高いじゃん。
マック それで１ターン無駄にするくらいなら、攻撃した方が良いよ。
ＧＭ それで一撃も当てられてないんじゃ、説得力ないぞ。
Ａ，Ｂは気絶。Ｃはダルシスに捕まり、Ｄ～Ｆはマックに傷を負わせる。
カムイ 本当はセルジオを追いたいんだけど、俺は知らんからなぁ。Ｄに対して全力攻撃。フェイントからの〈降竜〉だ！ フェイントの効果は期待値で１２*23。
ＧＭ ダメだ、４しか見切れない。
カムイ そして〈降竜〉！
ＧＭ 食らった。フェイント８も食らってると、防御に２点ボーナスついても無駄だわ。
竜の絵を背景に放たれる真っ向唐竹割りにより、Ｄは脳に１３点ダメージを受け一撃で死亡。ミスティはマックに《大治癒》。
均衡が崩れたアジト内の戦いは、（マックはあまり活躍しなかったが）その後数ターンで決着がつく。
そのころ…
ＧＭ さて、セルジオたちもウォルフに気付いた。一人しか来ていないなら、振り返って相手をする体勢になろうかな。セルジオの装備は質のよさそうなシャストア*24のマントと同じく質の良さそうなレイピア、ヘビーレザーで、護衛２人は他と同じ。
ウォルフ ならば、わたくしも立ち止まって、自分に《盾》をかけますぞ。
これにより、剣と盾は１８レベル。「受け」、「止め」は１５という、戦士としても非常に優秀な数字になるウォルフだが、２ターン後…
ＧＭ さて、このターンでレイピアの射程に届くわけだが、セルジオがマントを翻すと、３人に増える。
一同 へ？
ウォルフ ど…どういうことですかな？
ＧＭ ３人のセルジオによる、波状攻撃だ。（何かをメモしつつ）一撃目は喉を狙ったマント。次は、右腕を狙ったファーント（踏み込み突き）。最後が重要器官を狙ったファーント。どれを「受け」て「止め」て「よけ」る？
ウォルフ 順番に「受け」、「止め」、後退して「よけ」ますぞ。
外野のカムイ 待て待て、護衛がいるのも忘れるな。
ウォルフ しかし、どうすればいいのやら…
セルジオ この場に男しかいないのは残念だが、さぁて、皆様お立合い。この幻術師セルジオ・クーパーフィールドの幻影劇。どの私が果たして本物だったか…
ＧＭ （メモを広げて）３番だね。
外野のカムイ つまり他は全部幻影か。中々かっこいいな、こいつ。
ウォルフ 後退しての「よけ」ですからな。目標値は１４…
ＧＭ 待て、《すばやさ》と《盾》の疲労はどこから出した？ 体力残り２か３だろうから、「よけ」は半分になってるはずだぞ*25。
ウォルフ あ、そうか。じゃあ、目標値１１。出ない数字ではないですが、かなり厳しいですな…
外野のマック あーあ、こりゃ死んだな。
外野のダルシス まあ、自業自得ですよ。結局相談もしないで。
外野のミスティ これが死ぬことより、ボスに逃げられるのが悔しいなぁー。
ＧＭ その前に、命中判定だ。目標値１３だから、運が良ければ外れるかもね （オープンダイスでころころ）…あ…
外野のダルシス １、１、１。問答無用のクリティカルですね。
一同 （爆笑）
ウォルフ 何故このタイミングでー！？
外野のカムイ つか、口上まで垂れた幻影劇の意味が無ぇ（笑）
ＧＭ えーっと、（ころころ）クリティカル効果*26は１４か。
外野のカムイ （ルールブックを見て）四肢を狙っていたら、その部分が使えなくなる。他は２倍ダメージだと。
一同 （爆笑）
外野のミスティ 殺る気満々ですね、ＧＭ（ニッコリ）
外野のダルシス いくら殺したいほど憎い奴とは言え、これは酷い。
ＧＭ いや、そう思っていたのは君でしょうが（笑） ダメージは１Ｄ＋４だけど…（いっころ）
一同 ６ー！！（爆笑）
ウォルフ １０点が倍で２０点。ヘビーレザーで２点止めて、１８点が倍？
ＧＭ 重要器官だから３倍だ。
外野のマック ５４点だね（笑）
ＧＭ いや、妖魔夜行でも、こんなダメージはそうそうでないぞ（笑）
ウォルフ 死亡判定は何回ですか？
外野のカムイ 生命力の６倍ダメージで自動死亡だったはず。このダメージならそこまで行ってないか？
ウォルフ 生命力は９ですな。ろっくごじゅうしで… ちょうど死んどりまんがな～！
一同 （大爆笑）
ＧＭ こっちは逃げることが主目的だから、気絶させたらトドメ刺さないでとっとと逃げるつもりだったけど、こりゃしゃーないなっと。
ウォルフ死す！ しかし、ＰＣたちは最後にいいもの見せてもらったとばかりに大はしゃぎ。
と、ウォルフが下水道で一人死んでいるころ、アジト内でも動きがあった。
ＧＭ 正面通路の奥から、ガシャンガシャンという音が聞こえてくる。
カムイ なんだ、ゴーレムか？
ＧＭ いや、フルプレートアーマーを着込んで、インペイラー*28を持った男が現れる。テンターリ・ケストナーと名乗るね。
テンターリ 貴様らのような若造どもに、『闇の十字架』がここまで追い詰められるとはな… だが、俺がいる限り『闇の十字架』は不滅！ 貴様らを月へと送り、再び組織を蘇らせて見せよう！
ダルシス セルジオがボスだと思っていたけど、違ったみたいね。
ＧＭ 『闇の十字架』について、もっと調べていたら名前が挙がったんだけどね。セルジオは、本部組織の『闇の千の目』から派遣されてきた協力者。
ダルシス まあいいわ。テンターリ・ケストナー！ ガヤンの名において、あなたを逮捕する！
ミスティ ダルシスさん、かっこいー！
マック うーん、ウォルフとは大違い。
カムイ てか、こいつ今まで何やってたんだ？
テンターリ 鎧を着てた（えっへん）
一同 威張るな！（笑）
と、軽いノリで始まったラストバトルだが、このテンターリ…
カムイ ちょうど良い間合いだな。この技の威力なら、プレートアーマーごと叩き切れるはずだ！ ダメージ＋２で天落轟破流奥義〈龍破墜天〉！！ （ころころ）ダメージは３Ｄで１３点の切りだ！
一同 おお！！
テンターリ ３点通って、「切り」だから４点か。結構痛い。
一同 なにいいい！？
ミスティ 防護点１０！？
ＧＭ へヴィプレートの下にチェインメイル着こんで、さらに本人も頑強持っている感じだね。
ダルシス 妖怪並みね… でも、《死の手》の前には防護点なんて関係ない。組み付きます。成功度７。
テンターリ 遅いな。「格闘」で成功度９だ。
ダルシス 思っていたより素早い！
ＧＭ では、目の前にいる隙だらけのカムイに攻撃。（ころころ）１２点ダメージだ。
カムイ ごふぅ！？ 残り生命力１…なんて馬鹿力…！
ミスティ カムイ、下がって！ 《大治癒》が届かない！
カムイ 言われなくても、こいつの装甲を抜くには〈龍破墜天〉しかないからな。間合いを取らないと。
と、予想外の強敵。
いや、１２点ダメージは２Ｄで９が出ただけで、基本は２Ｄ＋３の攻撃なので、異常な威力でもないし、この重装備自体は体力１４あれば可能だし、ダルシスの組み付きに勝てるのも、五分五分の確率だったりするのだが。
しかし、この１ターンの攻防で、ＰＣたちに緊張が走る。
カムイは距離を取り、この手の怪力キャラは魔法に弱いだろうと、ミスティはある行動の後、得意の《集団誘眠》の集中に入る。テンターリは「意志の強さ」も持ち、その対策もばっちりだったのだが、２ターン後…
テンターリ ふふふ。予想通り距離を置いたな。インペイラー突撃の準備は終わった！ 立ち上がってきたカムイに突撃じゃー！
ミスティ あ、カムイ守るために、カムイの前に《べたべた》使ってたけど、覚えてる？
ＧＭ …忘れてた。もっとも、僕が覚えててもテンターリには分からないことだけど。
ダルシス 全力で走っている時に、《べたべた》に突っ込んだら足がもつれて転びませんか？
ＧＭ ぐ…そうなるよな… 体力－５で判定して…（ころころ） ぬわー！べちーん！（つんのめって転ぶ仕草＆擬音）
一同 よっし！
カムイ ただでさえ、起き上がりづらそうな重武装。さらに《べたべた》の上でこけてしまったら身動き取れないだろう（笑）
テンターリ くそ～ こんなかっこ悪い負け方俺は認めんぞォ～！（ＣＶ安井邦彦風に）
カムイ 一気にコメディタッチになったな（笑）
ダルシス （淡々と）この状態なら、簡単に触れられるでしょう。《死の手》で気絶させます。あとは、こいつと、気絶しているだけの雑魚をふんじばって、ガヤンに突き出すだけですね。
ウォルフの霊 おーい、わたくしのこと忘れていますぞぉ～
カムイ で、ここで気付くわけか。あれ、ウォルフの奴どこ行った？（笑）
エピローグ【大団円？】
ミスティの「追跡」技能で、ウォルフの足跡を追った先で、ＰＣたちはウォルフの亡骸を発見する。
ダルシス ＧＭ、ウォルフを殺したのがセルジオだと分かっていいですか？
ＧＭ 確定はできないけど、綺麗に心臓を刺し貫いているのはレイピアだし、推測はできるでしょう。
カムイ きれいな顔だろ？ 死んでるんだぜ、これで（笑）
ミスティ 心は汚いけどね。
マック あ、だから心臓は傷ついてるのか（笑）
ウォルフの霊 死んでるからって言いたい放題ですな（笑）
ＧＭ いや、生きている頃からそうだっただろう（笑）
ダルシス 状況を確認しようか。ウォルフが突然黙っていなくなったと思ったら、その先で、恐らくセルジオに殺されていた… アジトの場所がばれたから、セルジオと合流して逃げようとしたら、セルジオに粛清された？
カムイ つまり、ウォルフは闇タマットだったんだよ！（手をワキワキ）
一同 なんだってー！？
カムイ あの状況で何も言わずにいなくなるって、不自然すぎるからな。今までの行動から、そう考えるのが自然だと思うぞ（笑）
ウォルフの霊 否定できませんなぁ（苦笑）
ＧＭ 名誉のために一人で行動したら、悪名が付いたな（笑）
ダルシス ログナー神官にも、こいつは多分闇タマットのスパイでしたって伝えておきましょう。
下水の臭いが服に染みついた一行は、人通りを避けつつガヤン神殿に向かう。
ログナー ウォルフも『闇の千の目』の一員だったか。殺し屋ミリスを逃がしたことも、デイネールを殺そうとしたのも、組織の指令だったのかもしれん。
カムイ 俺たちは、まんまとそれに乗せられたわけだ（笑）
ログナー 《過去視覚》をごまかす際に、なぜ奴が選ばれたかなど、謎は残るがな。
ミスティ （どうでもよさそうな口調で）最初から、アレは粛清対象だったんじゃないですか～？
ＧＭ ちなみに、捕えられたテンターリやスピカによって、《過去視覚》を誤魔化す方法は明らかになっている。広域の《幻影》で殺害現場の映像を作っていた。それだけ。時間をはっきり証言してくれる協力者がいるからできる芸当だね。
ミスティ 劇場で見た、あれかぁ。
ダルシス そんな単純な方法に気付かなかったのか、私は…
カムイ 深く考えすぎだからいけないんだよ。直感で動くくらいでちょうどいい。
ミスティ カムイの場合、直感じゃなくて欲望で動いてるけどね～（ため息）
カムイ 赤の月の信者だからな（笑） 姉さんだって好奇心で動くじゃないか。
ミスティ それを言われると反論できない（笑）
ＧＭ ともかく、実行犯には逃げられたし、ウォルフには余計な疑いがかかってしまったわけだけど、君たちは闇タマット傘下の組織を潰し、真相も解明した。ガヤンやバドッカ市から２０００ムーナの報酬が出るよ。『闇の十字架』アジトから押収した活動資金８０００ムーナの一部が回されただけだけど（笑）
マック アジトを探索してたら、その金ネコババ出来たかのか。
ダルシス そんなこと、私が許しませんよ。（「誠実」ではないが、彼女も「名誉重視」である）
カムイ 闇タマの資金にしちゃ、えらい少ないな。
ＧＭ 『闇の十字架』はレファットにほとんど潰されていたからな。起死回生を狙って、セルジオに来てもらって、暗殺稼業で金を稼ごうとしたけど、君たちにとどめさせられたんだ。
マック 闇タマット潰していたって、レファットって実はいい奴だったんだな。
一同 お前は今までの話を聞いとったんかい！
ＧＭ なお、君たちに掛けられていたデイネール殺害疑惑だけど、ウォルフに騙されてた可能性が高い件と、今回闇タマットを潰したことによって、まだガヤンの許可がいるけどバドッカから出ることはできるようになった。
カムイ そりゃ助かる。早く無罪放免になりたい（苦笑）
ダルシス その為にも善行を積んでいきましょう。
カムイ そういえば、ソニアはどうなる？
ＧＭ セイヤーは無罪というわけにはいかんから、施設に入るだろうね。
カムイ 彼女、家に来てもらわないか？ 日常生活ができないほど弱いわけじゃないんだろ？
ミスティ 簡単に言うけどね、カムイ、女の子はペットじゃないんだよ？
カムイ いや、分かるけどさ。ここまで関わって放っておくのも後味悪いし、魅力的なお嬢さんだし。
ダルシス それが本音でしょう？（ため息）
ミスティ そりゃ、出来ることなら助けてあげたいですけど… ＧＭ、「診断」してみるけど、ソニアさんって、どんな病気なんです？
ＧＭ （まいったな、彼女のデータ無いぞ… ここはすっきり終わらせられるようにするか）「診断」してみりゃ分かるけど、彼女、『闇の十字架』に毒を盛られていたみたい。
カムイ セイヤーに協力させるため？
ＧＭ テンターリから聞けるし分かるかな？ そうみたいだね（と、言うことにしておこう）
ダルシス そうなると、医者もグルですね・
カムイ 闇タマットの医者だから闇医者ってか。
ＧＭ そっちの方は、ガヤンが調べてくれるってさ。
カムイ とにかく、ログナーに知らせるぞ。セイヤーは情状酌量の余地ありだ。
ログナー そのようだな。さすがに無罪放免とはいかないが、罪は軽くなるだろう。
カムイ セイヤーさん、その間お嬢さんのことは任せてください！
セイヤー 君たちの仲間をハメようとした私に、ここまでしてくれるなんて… ありがとう…ありがとう…！
ミスティ あいつ仲間じゃないですから（ニッコリ） じゃあ、セイヤーさんが出てくるまで、家で面倒見ようか？
カムイ よっしゃ！
ミスティ ただし、手を出すのは禁止！
カムイ う…分かったよ… でも、彼女が俺を好きだった場合、それを止めることはしないよな？
ミスティ こんな男は止めときなさいって言う。だって、カムイは絶対本気の女の子は泣かせるタイプだもん。
カムイ 否定できない（笑）
ウォルフのＰＬ ところで、私はどうすれば？
ＧＭ ああ、そうだった。
ウォルフのＰＬ ルナルにも生き返りの魔法ってありますよね？
カムイ お前のために、金や労力使ってそんな高度な魔法をかけてやろうとは思わんぞ。
ミスティ 復活の霊薬がこの場にあっても、絶っっ対使ってあげないです。
ＧＭ そんなわけなんで、続けるなら新キャラになるよ。
ウォルフのＰＬ わかりました。
ＧＭ では、今回の卓はこれでおしまい。お疲れ様でした。
一同 お疲れ様でしたー。
第二話【時の彼方の
*1:ＧＵＲＰＳでは例えシナリオが成功しても、ＰＬがＰＣの特徴通り演じられていなかった場合、シナリオで得られるＣＰを減らすことを推奨している。
*2:)移動力を上昇させる魔法。
*3:範囲内の地面を粘着性にする魔法。踏み入れた者は足が地面に引っ付いてしまう。
*4:１ターンに２回行動できるようになる魔法。強力だがペナルティも結構多い。
*5:時間を遡り、範囲内で起きた出来事を見る魔法。
*6:《読心》の強化版。対象が考えていいなくても、対象の知っている、術者の調べたいことを読むことができる。
*7:ゲームマスターのサポートをするプレイヤーのこと。重要なＮＰＣを演じたり、不慣れなゲームマスターにアドバイスするなどがメインだが、時にはＰＣに混ざり黒幕を演じることも。
*8:「やれるだけのことはやってみる」の言い間違い？
*9:特に重要でない人物が、ＰＣたちにどんな印象を持ったかサイコロで決める判定。顔が良かったりするとボーナスが付く。
*10:知識と理性を司る青の月の神。信者は学者や研究者など。
*11:一時間に一回、判定のサイコロを３回振り直せる有利特徴。
*12:リアド大陸南部の常夏の島。
*13:ノイエ・シュナイト。ルナルサーガリプレイ第２部の主人公。
*14:文芸部の名を借りた同好会として活動していた。
*15:黒の月に棲む精神生命体。ルナルの生命体に憑りつき実体化する。
*16:判定で３か４を出して成功したこと。大成功とも。
*17:完全な闇の中を見通すことができるようになる魔法。
*18:戦闘行動のオプションのようなもの。
*19:不利な特徴の中には、そんなことをしている場合じゃない時などに、意志力で抑えようとすることができるものがある。
*20:ルールミス。「押し」に対する抵抗は、「レスリング」か「相撲」技能。
*21:様々な効果を持つ魔法の薬。治癒は負傷や疲労を治す効果がある。
*22:相手の回避にペナルティを与える行動。
*23:刀技能は１７だが、格闘動作でフェイントは２１レベルになっている
*24:物語と伝承を司る赤の月の主神。信者は吟遊詩人や芸人、小説家など。
*25:疲労やダメージが蓄積すると、移動力とよけが半分になる。
*26:攻撃時のクリティカルには、様々な効果が付く
*27:ＧＵＲＰＳの追加ルールの一つ。ＰＣたちは妖怪となり活躍する。ルナルと比べ、ダメージダイスで振るサイコロの数がかなり多い。
*28:タマット信者の神聖武器。先制の突撃に全てをかけた攻撃が可能な長槍だが、その突撃が威力があるだけでよほど運がよくなければ当てられない上、外したら隙だらけ。それ以外も長槍型の他の武器と比べ、短くて弱いくせに重くて必要体力が高いという、どうしようもない神聖武器。ただし、敵が使ってくる場合、突撃のラッキーヒットが怖い武器となる。
