第7話「真実だけが重すぎて」
私は満足であった。
剣聖。この小さな島国でその名で呼ばれるようになってから幾つの月日がたったか。地に埋もれし流派を独自に再建し、試合いや死合いを重ね幾年月。
気がつけば私は勝利の突端で飽いていた。誰もが望む高みが私にもたらしたものはただの虚しさだけだった。
あれを拾ったのはそんな世界でだった。その時我が気持ちを誰が知れよう。あれを一目見た時、私の本能があれが危険だと告げていた。しかしその時我が歓喜を誰がしれよう。やっと天から巡ってきたのだ、私を殺しうる逸材が。
それから私はあれにすべてをたたき込んだ。他の弟子には目もくれなかった。私はあれに自らの半身を与えたのだ。
そして今、私はあれと立ち会っている。後悔はない。しかし残念でたまらぬ事はあった。それは自らの老いだ。それがなければ私は我が生涯最高の愉悦を感じれたであろうに。
そして男の願いは・・・叶った
GM: では毎回恒例の成長申請を。
ガラ: ついに念願じゃった「祝福」の条件がそろった。GM、ガラは「祝福」取れますか?
GM: まあ、邪悪なキャラではないし許可する。
ガラ: では「祝福」を。後は敵に備えて「危険感知」と「番犬」を覚えた。
ラック: わいは「槍」を1レベル上げた。
アイス: とりあえず今の状況を考えて神官貯金を崩してでも強くなります。でも接近戦にいいイメージがないので「ネット」の技能レベルを上げます。
エルナ: とりあえず「大治癒」のレベルを上げました。
そして帝都に
GM: では申告も終わったところでゲーム開始だ。
ラック: うーん心配や。ちゃんと帝都につけるんやろうか。
GM: (あっさりと)着いたよ。
アイス: え、妨害はなかったんですか?
GM: うん。あの後は何事もなく君たちは帝都に着いてしまった。
ラック: これもわいが夢の中で神様にお賽銭をあげてたおかげやな。
エルナ: そういう事は現実でやりましょうね。
ラック: 無理やな。お賽銭をあげようと思っても現実では痙攣が起こる。
GM: で君たちは帝都に降り立った。ちなみに時刻はもう夕刻といってもいい時間だ。
ガラ: ふむ、これではラックが役に立たなくなる。さっさと宿を決めねば。
ラック: 安いとこやで。
アイス: 任せてください。と言ってみましたが安い宿など判りません。
GM: 「地域知識」に成功すれば、貧しい人たちの住む辺りは特定できるけど。
アイス: (コロコロ)えーと17。
GM: ではアイス君に連れられて君たちが歩いていくと、一晩100ムーナはしそうな高級ホテルに着く。
ラック: このあほがー!アイスに向かって鳥キック、鳥パンチ!
アイス: す、すいません。
ラック: こんな宿に泊まってみい、100日分の宿代がなくなるで。
ガラ: おいおい、わしらはこれまでどんな宿にとまとったんじゃ?
激高したラックはその後、目がほとんど見えない悪条件にもかかわらず心眼(笑)によって値段の割にそこそこ小綺麗な宿を見つけるのだった。
ラック: 宿に着いたらアイスに説教や。
アイス: すいません。悪気はなかったんです。
エルナ: あの、とりあえずご飯にしませんかラックさん。傲りますよ。
ラック: さあ飯や、飯や。アイスさっさと行くで。
ガラ: 姫もだいぶんラックの操縦法を覚えたようじゃ。騎乗「ラック」に0,5CPというところか?
GM: この宿は平屋なので、食事は隣の飯屋で食べて欲しいとのことだ。
エルナ: では行きましょうか。
ガラ: 一応エルナの食事に「毒味」はしておこう。
GM: 別に普通の料理だよ。ちなみにここの食堂は「四川料理」に近い料理だからね。
エルナ: えーと辛いのはだめなんですが。
ガラ: べつに四川は辛い料理ばかりではない。魚醤油の「ユエシャン」の煮込み料理や、大陸随一といわれる水餃子など奥が深いのじゃ。
ラック: わいは麻婆豆腐、麻婆なす、麻婆春雨や。
こうして団らんの一時が過ぎていく。ガラは「毒味」を使うがこれといって反応はなく、怪しい奴もいなかったので一行は中華の神髄を存分に楽しむことができた。
ラック: ふー、食った食った。
ガラ: 部屋に帰ったら、部屋の周囲に「番犬」を発動させよう(コロコロ)よし成功。
GM: そういえば君たちって4人とも同じ部屋なの?
ラック: 部屋代を浮かすために一部屋にしたいな。幸いわいと姫さんには種族の壁があるし。
ガラ: ウィザードは子供を作ることができんから、わしはそういった行為には興味がない。
ラック: 残るはアイスやな。
アイス: 姫様に手を出すわけないでしょうが。
エルナ: ええ、信じてます。
アイス: 姫様。
ラック: これは全幅の信頼をおかれとるんやろうか?それとも異性としてみられていないんやろうか?
ガラ: そうじゃな、考えるに3:7で後者と見た。
アイス: しくしく。
エルナ: ところで明日からの予定なんですけど。
ラック: わいはとりあえず、すぐにサーライト閣下にアポを取り付けても問題ないと思う。
ガラ: いや、姫には悪いがサーライトが姫を歓迎するかどうかは判らん。ここは情報を集めるべきじゃろう。
アイス: ガラさんそんな言い方ないんじゃないですか?
ガラ: 言い方が悪かったのは誤る。しかしこちらが一方的に尋ねてきている現状では、そうなった場合悲劇しか生まん。やはり慎重に情報を集めるべきじゃ。
エルナ: そうですね。もとわといえば私のわがままから始まったことですし。
アイス: いえ、あの状況ではしょうがなかったですよ姫様。
ラック: でも情報いうても何を調べるんや。娘がおるかどうかを調べるとかではないやろ?
ガラ: とりあえずエルナの義理の両親がサーライトに話をつけているかどうか。それによってサーライトの対応も変わってくるじゃろうし。姫は元の家に関係するものは持っているか?
エルナ: GMどうなんでしょうか?
GM: 君のバトルファンとかは家紋入りだと思うが。
ラック: では明日それを持ってアイスがサーライトの関係者に会いに行けばいいんやな。
アイス: え、何故にー?
ガラ: 種族が違うわしらが行くよりも話が聞きやすそうじゃ。
ガラ: よし今のうちに「祝福」を使っておこう。
GM: 一応言っておくけど「祝福」は奇跡を起こすまでの間「呪文が持続している」と見なすから。
ガラ: うーむそれを考えると使えるのはせいぜい2人までかな。とりあえずエルナとラックにかけておこう。
その日は襲撃などもなく、一行は久しぶりに疲れをとることができた。次の日アイスは情報を得るためにサーライトの訪れた。
アイス: サーライトの私邸のほうに行ってみます。どうせ公邸は入れそうもないですし。
GM: 私邸といっても大豪邸だぞ。軍人のトップだけ会って強そうなのが大勢で守ってるし。
アイス: しかし逃げるわけにはいきませんから。裏口に。
GM: 裏口も似たような感じだよ。
アイス: じゃあその中で一番弱そうな人に話をしてみます。あ、あのー。
GM: そうすると彼は君をじろりとにらんでこう言うよ。
男: 何のようだ小僧。ここはサーライト帝国宰相閣下の私邸である。
アイス: 慌ててバトルファンを差し出します。僕はギューターズ家のものです。サーライト閣下にお目通りをしたくここまで来ました。
男: ふん。いかほどの家系かは知らんが、サーライト閣下は忙しいのだ。簡単に会えるわけがあるまい。
アイス: ではせめて中の人にそのことをお伝え下さい。
GM: 君がそういうと男たちはひそひそと何かをささやきあう。
男: 判った。ただしこちらが出てくるまでお前はそこで待っていろよ。
アイス: 判りました。
GM: しばらくすると男は一枚の羊皮紙を丸めたものを持ってやってくる。
男: 執事のかたからわたされた。
アイス: では見てみます。
GM: (おや、すぐ開けるのか。)この近くの公園で待てという指示だ。
アイス: ではいったん帰ります。
GM: (すぐには行かないのかな)宿に戻るには結構な距離があるよ。
ラックのPL:イケイケゴーゴー。
アイス: 何故か念波で死の声が聞こえてきたような。でもとりあえず戻ります。何かあった時に僕一人では対処できないんで。
ガラのPL: しまったあの時にアイスに祝福をかけてやればよかった。
GM: (手紙の人間に何かあるとは思わないのかな?)じゃあ宿までの距離を往復した頃には太陽がもうすぐ頂点という時間だね。
アイス: では皆さんに事情を説明します。
ガラ: こういった指示の場合、書かれている場所にすぐに行くべくではないか?
ラック: ま、アイスがへたれ何は今に始まったことやないが。
エルナ: とりあえず今からでも急ぎましょう。
ラック: いや、姫さんはガラと留守番や。どこで敵が見はっとるかも判らん。アイスがつけられとった可能性もある。
アイス: でもそれならなおのこと一カ所にまとまった方がいいのでは?
ラック: そうなんやがこの誘い自体が罠やった時のことを考えると、人は残しとった方がええやろ。
ガラ: いざというときは姫を抱えて脱出か。
ラック: そううなるな、お前やったら「瞬間転移」があるからな。
エルナ: アイス、本来ならあなたにこんな危険な役目を押しつけたくはないのですが。
アイス: いえ、姫様がやっとお父上と会えるようになるかもしれない時にそんなことは行ってられません。
ラック: さすがは騎乗アイス(マスターレベル)見事な操縦っぷりや。
こうしてラックとアイスはサーライト私邸近くの公園に行くことになった。
GM: 君たちが公園に行くとそこには少し年配の眼鏡をかけた人間の男性が、切り株を加工した椅子に腰を下ろしている。
ラック: 眼鏡ということは金持ちや。あの人やな。
GM: とりあえず二人とも公園に入ったなら嗅覚チェックをお願い。-5のペナルティで。
ラック: それは無理やな。
アイス: (コロコロ)あ、こっちも無理です。
GM: (ふむ僅かに残った血の臭いは気づかなかったか)では君たち二人を見て老人は手招きする。
アイス: やっぱりあの人ですね。近づきます。
ラック: わいは一応警戒してアイスの後ろからそろそろと近づく。
GM: では君たちが近づいていくと老人はにこやかな笑顔を浮かべて話し始める。
老人: ギュ-ターズ家の方ですな。私はサーライト様の執事をしておるポアソンというものです。
アイス: 「は、はいギューターズの者です」と言ってバトルファンをだします。
ポアソン: 確かなようですな。それでそちらのミュルーンのかたは?
ミュルーン: (声色を変えて)私はギューターズ様に雇われた護衛です。帝都までこちらのアイス君を護衛して参りました。
ポアソン: そうですか。ところでギューターズ家のかたが何ようでサーライト様の元へ?
アイス: えーとじつはエルナード様のことなんです。ギューターズ様からお話は聞いていませんか?
ポアソン: いえ、近頃は連絡どころか定期的に送られていた手紙も途絶えてこちらも首をかしげていたところでして。
アイス: いちおう「嘘発見」やってみます。(コロコロ)2成功です。
GM: (間者をなめるな。)特に嘘をついているようには思えない。
アイス: では話します。じつはエルナ様が謎の組織に襲われているのです。
GM: 君がそういうとポアソンは辛そうな顔をして「連中はそこまでかぎつけているのか」と呟く。
ラック: 何の話ですか?
ポアソン: エルナ様に事が及んでいるならばこちらも詳しく事情を話しましょう。
そう言ってポアソンは現在のサーライトの立場を話す。10年前から摂政になったサーライトはそれまで起こっていたいくつもの小競り合いをすべて停戦状態にして、この10年間国家の安定に努めてきた。
しかしここに来てサーライトの政策が仇となった。大規模な軍縮を危惧した郡部のタカ派が帝国との国境の駐留軍を使いクーデターを起こしたのだ。しかもその状況に呼応するかのように帝国の各地で謎の組織による軍ハト派の暗殺が起こり、現在帝国軍は混乱状態にあるというのだ。
ポアソン: その謎の組織は「空の七月」と言うらしいのですが。
アイス: 我々を襲った連中もそういっていました。
ポアソン: なんと、ではやはり連中の目標はサーライト閣下の地位を揺るがせることなのでしょうか?
ラック: それは何とも言えませんが、彼らが危険なのは確かです。
ポアソン: ところで姫様は今どちらに?
ラック: 現在は我々の仲間が安全な場所で保護しています。
ポアソン: こうなっては一刻も早く姫様を正式に保護せねばなりませんな。
GM: そう言うとポアソンは君たちに一枚の地図をわたす。
アイス: これは?
ポアソン: この書状をもっていけば、帝国城にも簡単にはいることができるはずです。
GM: 会話の途中だけどラック君。周囲を警戒してたよね?
ラック: 今でもやっとるで。
GM: なら視覚で振ってみて。
ラック: (コロコロ)5成功。ミュルーンの視覚をなめるなや。
GM: では茂みの中からポアソンさんの方向に矢が向いているのが見える。
ラック: 体で斜線を遮るで。
GM: では矢は君の方に撃たれるので自分で何とかしたまえ。
ラック: 毒とか塗られてても嫌やし幸運をつことこ。(コロコロ)一回目で成功や。
GM: では君の盾ががっちりと矢をブロックする。それと同時に茂みの方が激しく揺れる。
アイス: 追います。
ラック: あほ!今はポアソンさんが大事やろうが。
GM: 彼は無事だ。しかし青い顔をしている。
ラック: しょうがないやろ襲われたんやし。けどまずいな、連中に話を聞かれた可能性があるで。城の前やからと言っておとなしくする連中ではないやろう。
GM: (君たちから話を振ってくれるとはありがたい)ではポアソンさんもラックの言葉に頷きながら、こう切り出す。
ポアソン: もう一つ道はあります。
アイス: 隠し通路ですか?
ポアソン: ええ、この公園の隅にある紫色の小さな石に「祈り、唱え、詠唱し、念じよ」と言えば。
ラック: 死体が灰になるわけやな(笑)
アイス: 「おおっと」とその石が言うんですね。
GM: ゲームが違う。
ポアソン: いえ、道が開きます。この通路は宮殿からの隠し通路なんですが、ただ非常用ですので警備のガーディアンがいたりして危険が伴いますが。
ラック: けどその通路のほうが総合的に見れば安全そうやな。
アイス: 確かに、そちらの通路の方がいいですね。
GM: 君たちがそういうと、彼は懐から革袋を差し出す。
ポアソン: これで準備を整えてください。くれぐれも姫様を安全にサーライト閣下の元に。
ラック: 革袋の中身は?
GM: 1000ムーナ貨幣が5枚。
ラック: 5000ムーナ!?ははー。このラック天地神明に誓いましてエルナ様を無事お連れする所存であります。
アイス: それはポアソンさんに言ってるんですか?それとも革袋にいってるんですか?
ラック: 両方や。むろん革袋のほうにウェイトがあるんやが。
GM: 話がすむとポアソンさんは帰ろうとするけど。
ラック: 送っていこう。
アイス: そうですね。また襲われないとも限らないですし。
ラック: それもあるけどポアソンが屋敷に入れば間違いなくサーライトの関係者やからな。
GM: ではポアソンさんを送っていくわけだね。途中に変わったことはないか3D6を振ってみて?
ラック: 9やけど。
GM: では無事屋敷に着く。ポアソンさんは門の直前で君たちと別れるけど、彼が屋敷に入っていくのは確認できる。
ラック: じゃあガラたちと合流や。
エルナ、ガラと合流したラックたちはさっきまでの経緯を話し地下通路に潜ることを提案した。その後2人の了解も得れたため、一行冒険に備えては買い出しに行くことになった。
ラック: とりあえず買い出しも誰か一人で行くほうがええな。リスクの分散や。
ガラ: やはりお主じゃろう。
アイス: とりあえず「戦士」と「怪力」のエリクサーは欲しいですね。
ガラ: あとはロープなどの必需品。「持続光」を使った木の棒なども欲しいな。
エルナ: あと私とガラさんのパワーストーンも大きいものに変えたいですよね。
ラック: (小さい声で)これはわいの金やない。これはわいの金やない。これはわいの金やない。よし自己暗示終了や。買い物に行ってくるわ。
ガラ: 何故か急に不安になったわい。
一人買い物に行ったラックはきっちりと買い物を短時間で済ませ、パーティの財布係の面目を保った。これによって戦士と怪力のエリクサーが2本ずつ。各種探検用具。そしてガラ、エルナのパワーストーンの巨大化(3点から5点)が成功した。
GM: ちなみにラック君が買ったのは簡易エリクサーだから。
ラック: 簡易エリクサー?
GM: 「戦士」「怪力」のエリクサーを薄めたものだと思ってくれ。効果は通常の半分。持続時間も1時間だが値段は安い。僕の世界では本物の「戦士」「怪力」はガープス・マジックに乗っている価格の3倍程度の値段だし、作るのも難しい。そのかわり効果は強力だ。
ラック: 通常のものに比べて、使い時が難しいな。
ガラ: 頭がいるな。さて、では行くか。
GM: ラック君の買い物が早く済んだので、時間はまだ夕方だ。
ラック: さっさと行くで、「持続光」にも限りはあるんやから。
エルナ: 私は万が一のことを考えてフードを被って行きます。
GM: 君の顔はよく目立つからね。
アイス: では出発です。
GM: 公園行くと辺りに人影はない。子供のおもちゃが置き去りだったりするからさっきまで遊んでたのかもしれないね。
ラック: 石のとこまでいくで。
ガラ: 一応周囲を警戒しておこう。「暗視」持ちのわしがここでは1番の目になるしの。
GM: とくに周囲に怪しいものはないよ。
ラック: ではみんな集まったらキーワードを唱えるで「祈り、唱え、詠唱し、念じよ」
GM: ではラック君がそういった瞬間。君たちは巨大な空間に転移する。
試煉の間
アイス: うわ。いきなりやな。
エルナ: どんな空間なんですか。
GM: 地下だろうかひんやりとした空気が漂っている。天井までは10メルー以上あるね。そして周辺の壁は巨大な一枚岩だ。部屋の広さは100メルーはある。
ラック: なんちゅう巨大な空間や。
GM: そして君たちはその巨大な部屋の中心にいる。そしてそこから14の方向に白い道ができている。
ガラ: なんか中途半端な数じゃな。
GM: それぞれの道は壁の隅まで続いている。そしてそれぞれの道の果てにはレリーフがあるんだ。「神学」で振ってみて。
エルナ: 4成功です。
GM: 成功さえすれば判る。まずその中の8個はいわゆる8大神だ。そしてその横が緑と植物が描かれている「緑の月」複雑な色彩で描かれている「彷徨いの月」前衛的芸術を思わせる「銀の月」白一色描かれている「白の月」そしてレリーフが削られたかのような漆黒の闇が「黒の月」だ。そして部屋の天井中央には光をだす白い壁がはめ込まれてあり部屋は昼のように明るい。
ガラ: とりあえずレリーフを調べてみよう。
GM: そうすると声が聞こえる「汝らの道を照らすのはなんぞ」
ラック: 「道を照らす?」わいは彷徨いの月か?
アイス: 僕はガヤン様ですね。
ガラ: そうなるとわしは白の月。いやこの場合皇帝の血筋が質問に答えるのが筋ではないか?
エルナ: では私ですか?
ラック: ちゅうことはサリカのレリーフやな。開けてみるか?
アイス: 一応調べてみましょう。レリーフに手は届くんですか?
GM: 巨大なものだからね。君ぐらい身長があれば届く。
アイス: では調べてみます。
ラック: おい、不用意に触るんやない!
GM: (もう遅いよ)ではアイス君はレリーフにふれた瞬間周囲を巻き込んで転移する。
エルナ: 私たちもですか?
GM: 当然。そんなに離れたところにいないだろうしね。
ラック: アイスめ~。また厄介ごとを。
GM: 君たちが着いたのは先ほどの部屋より二回りは小さい部屋だ。中心部にはサリカ神を模った金属像がある。
エルナ: 一応サリカ様を拝んでおいた方がいいんでしょうか?
アイス: 調べてみましょうか?
GM: 君たちがそんなことを話しているとサリカ像は口を開くね。「汝らサリカの試煉に挑戦するものか」と問いかけてくる。
ガラ: ふむ。ここはイエスでいいんではないかの?
エルナ: はい、そうですサリカ様。
サリカ像: では我が試煉をうけよ。
ラック: サリカの試煉て何やろ?稲刈り勝負とかかな。
GM: なんでやねん。ではサリカの像が光り、右目と左目から二枚の絵が映し出される。(と言って床に置いてあった本を取り出す)
アイス: 間違い探しですか!?
エルナ: 確かにサリカ様の本質には「記憶」というものがありますが。
サリカ像: この2枚の映像のうち左には30カ所の間違いがある。双方を記憶し見事間違いを答えてみよ。
GM: と言うと火時計のような12個の炎が。ラック君はフラッシュバックの可能性があるね。
ラック: そう簡単には(コロコロ)炎怖いよ、怖いよ(笑)
ガラ: ああ、ラックが使い物にならなくなった。
GM: では3人でやってくれ。制限時間は3分。ただしエルナは「記憶力」の判定に成功すれば(成功度×20秒)余分にみれる。
エルナ: (コロコロ)1成功です。+20秒ですか。
GM: ではスタートだ。
エルナ: 画面が大きいですから。各人でみる範囲を分担しましょう。私は上辺りをみますから、アイスは下辺り、ガラさんは上辺りをお願いします。
アイス: まかせて下さい。
ガラ: それなりには働こう。
3人で一度に本を見ることもあってこの間違い探しは難航した。そして3分がたった。
GM: (本を閉じて)では各人が答えを言う前に知力判定をしてくれ。その成功度がキャラクターとして判った数だ。
アイス: (コロコロ)よし5成功です。
エルナ&ガラ:3成功。
GM: では11からスタートだ。合計が30以上になれば大成功だな。
3人はお互いの記憶を補完しあい答えを出していく20個など簡単かと思われたのだが・・・。
エルナ: 他にありませんか?
アイス: 木の数が違うは言いましたよね。
ガラ: もうネタ切れじゃ。
GM: では16個か、惜しかったね。それだけの答えを聞くとサリカ像は「汝らまだ修行が足りぬ。しかし評価には値する成果である。よってこれを与えん」と言って持っているバトルファンを落とすね。
ラック: リターナーか?
GM: いや上質のもだけどリターナーではない。君たちがそれを手に取ると景色がぶれても解いた場所に戻る。
ラック: はずれやったか。次どうする。
ガラ: おう、復活したかラック。
アイス: やはり帝国に関係がもっとも強いのは「ガヤン」ではないでしょうか?
ガラ: 確かにそうじゃろうな。
エルナ: ではガヤンのレリーフにいきますか。
ガヤンのレリーフにふれた一行は前回と同じようにとばされる。そこにはガヤンの像が置かれていた。
ガヤン像: 汝らはガヤンの試練を受けに来たものか。
アイス: そうです。
ガヤン像: ならば我が質問に答えよ。
ラック: ここはアイスの出番やな。
ガヤン像: 質問は二つだ。一つ「何故人は人をを殺してはいけないのか?」もう一つは「法が正しく使われる世界とはいかなる世界か?」
アイス: え・・・と。
ラック: なんかアイスには荷がおもそうなんやけど。
ガラ: わしもそう思う。こういうのは小細工無しでずばっと来られる方がつらいからの。
GM: ちなみに制限時間は3分ね。
アイス: えーと。何故人を殺してはいけないのか・・・人道に反しているからで。法が正しく使われる世界、法によって人が正しく導かれる世界かな?
ラック: いやそれは不味いやろ。一般論ならともかくガヤンに対してでは答えが薄っぺらすぎる。
エルナ: そうですねそれに、2番目の質問の答えは逆に言えば法によって人が管理された社会になりませんか?
ガラ: そんな社会は願い下げじゃのう。
GM: 時間はあまりないが。
アイス: だめです。僕にはこれ以上思いつきません。
ガラ: それではわしが代わりに答えようかのう。
ガヤン像: 答えは何か?
ガラ: おそらく法律家としての答えじゃろうから・・・人を殺してはならない理由は罰せられるからじゃ。
アイス: ものすごく薄いじゃないですか!?
ガラ: まだ続くわい。では何故罰を受けるかと言えば、人が人を殺してきたからじゃ。かつて人が人を殺しても罪に問われない時代があった。しかしその時代の人はおそらく殺されないことに人生の大部分を費やしたはずじゃ。
ラック: 護衛を雇わなあかんし、体も鍛えなあかんな。
ガラ: それだけではない。他人が自分を平気で殺す状況では友情も恋愛もままならん。そんなくだらない状態を防ぐために「俺はお前を殺さないから、お前も俺を殺すな」と言う約束が生まれた、これが法の原点じゃ。故に人を殺すと言うことはその約束を破ることになる。約束を破ることはすなわち自分もまた約束を破られるかもしれない憂き目にあう。
アイス: えーと、つまり。
ガラ: 人を殺すことはいや、法を守らないことは「自分を守ってくれるもの」自ら破棄することにすぎん。
GM: (少々長いが及第点をあげよう)
エルナ: 法はつまり「やられては困ること」を示した集合体なんですね。
ガラ: その通りじゃ。そしてそれを破った時にどうなるかを示したものでもある。
エルナ: では法が正しく使われている世界とはそこに住む人々が困らないで暮らせる世界です。でもそれだけじゃ楽しく生きることはできません。だからサリカ様や他の神様たちがいるんです。
GM: (うんじつにいい答えだ。これをアイス君が答えていればハードブレイカーも夢ではなかったのに。)では君たちの答えを聞いてガヤン像はしゃべり出す。
ガヤン像: 汝らまた未熟なれどその思いは確かに受け取った。その熱意の報酬を受け取るがいい。
GM: と言ってガヤン像は銀色のネットを落とす。
アイス: まさにガヤンネットですね。
GM: 特殊な金属でできているため通常より軽く、射程も伸びるよ。
アイス: これからは正式にネット使いになろうかな。
GM: でネットを受け取るとサリカの時みたいに元の場所に戻るんだけど。
ラック: 違ったみたいやで。
ガラ: 残るはわしらか。しかし正直言って「白の月」や「彷徨いの月」の試煉なんぞ想像がつかん。
アイス: ガヤンだと思ったんですけどね。
GM: (君たちがある勘違いをしてるんだけどね)さてね。
エルナ: (メモを見ながら)あの声は「汝らの道を照らすのはなんぞ」と言っていましたよね。
ラック: そんな感じやったで。
エルナ: 普通この状況なら「汝らの道を照らす月はなんぞ」ではないでしょうか。
ラック: そうやな。ちゅうことは月やなくて。
エルナ: 単純に道を照らしているもの。つまりあの天井ではないでしょうか。
ラック: よーし。ならわいが調べてくるわ。
ガラ: くれぐれもイカロスにはならんように。
GM: 上に向かって飛ぶのね。一応一回だけ飛行チェックをおこなってね。
ラック: 成功や。
GM: 君がその石にふれるとパーティは細い通路にとばされる。
ラック: わいも?
GM: 全員。通路はさっきと同じような石だけど、先に続いているし灯りはない。
ラック: ビンゴやな。けどあのスイッチ飛べん奴ではおせんで。
GM: (調べれば壁沿いに螺旋階段があったんだけどな)さて通路は君たちがでた場所から真っ直ぐ伸びている。どうするかね?
ラック: 行くしかないやろ。
ガラ: そうじゃな。帰るる方法がない以上はそれしかあるまい。
GM: では君たちが真っ直ぐ進むとやがて円形の部屋に出る。部屋と言っても直径20メルーはあるがね。ところで先頭は誰?
ラック: 本当はわいが行きたいんやが暗がりでは力がでんからな。しんがりやな。
ガラ: それを考えると戦闘は暗視をもっとるわしかな。
アイス: では僕は姫様を守るように真ん中です。
GM: では先頭のガラ君部屋にが入ると、石造りの壁がせり出してきて通路と部屋を塞ごうとするんだけど。
ラック: 分断するための罠か?急いで走るで。
アイス: でもこれ自体がパーティを部屋に追い込むための罠なんではないでしょうか?
GM: かもしれないが早く決断しないと完全に閉まるよ。
エルナ: アイスも手を取って部屋の中に急ぎます。
アイス: ひ、姫様。
ラック: 気にするなや少年。どう考えても迷っとるお前を先導する以外の意味はないで。
GM: では最後だと思われるアイス君は敏捷度判定ね。
アイス: 成功です。
GM: では閉まりきる直前に中にはいることができた。ちなみに部屋の中には君たちが入ってきた通路がふさがれたのと同じ扉のような壁が他にも2カ所ある。
ラック: 合い言葉を言えばどちらかが開くんやな。とりあえず部屋の中をまんべんなく調べるで。
GM: (さてこの後の判断は大事だぞ)二つの扉には左側に「剣」右側に「盾」の紋章が書かれており、君たちが入ってきた扉の対角線の位置に「守護するものが進むべき通路はなんぞ」と書かれている。
アイス: 守護、ジェスタですよね。
ラック: どう考えても盾やけどな。
エルナ: でも簡単すぎませんか?
ガラ: そうじゃな。
4人はしばらく話し合うがきっちりとした答えは出てこない。
ラック: これ以上話してもしょうがないで盾のほうにいこうや。
GM: 盾の扉の前に立つんだね。君たちが扉までやってくると、大きな音をさせながら扉は開く。
アイス: 何かが出てきたりとかはないですか?
GM: 別に。
ガラ: では警戒しながら進もう。
GM: (多少警戒してもこいつらじゃな)では君たちが通路を進み出すとさっきの通路と同じように壁が部屋と通路を隔て始める。
ラック: 何かつっかえ棒になるようなもんないか?
エルナ: 武器とかを使うと壊れそうですし。
ガラ: しょうがない。真っ直ぐ進むしかあるまい。
GM: では君たちが真っ直ぐ進むと。突然、目の前に光がともる。
アイス: 出口でしょうか?
真実だけが重すぎて
GM: そんなのんきなものではないね。目の前には金と銀の甲冑を着た騎士。それとポアソンが立っている。
アイス: ポアソンさん!?
GM: そう、彼は確かにポアソンさんだ。ただその挙動にはは全く隙がない。
ラック: とりあえず槍は構えとくで。
GM: 慌てふためく君たちの行動を見ながら金色の方が笑い出す。
ゴールド: はっはっは、兄さん見てみなよあいつら僕たちを倒すつもりだぜ。自分たちが今どんな状況かも知らないでさ。
アイス: うわ、むかつく。
GM: そうすると銀色の甲冑の方が金色の方を見ながらこうしゃべる。
シルバー: よさないかゴールド。彼らはエルナ姫を守る警護として当然のことをしているだけだ。
GM: で君たちに対してシルバーが話しかける。
シルバー: 悪いことは言わない。降伏したまえ。ポアソンと君たちが呼んだ者がここにいるだけで、どういう状況か察することは出来るはずだ。
ラック: つまりわいらはだまされたんやな。
GM: 君がそういうとゴールドの方が楽しげに続けてくれる。
ゴールド: そうさ本当のサーライト家の執事はポアソンが処分してくれたよ。仲間に襲わせることで、被害者のふりをするのもよくある手だろう?
アイス: じゃあこの遺跡?は。
ゴールド: 帝国ゆかりのものではあるよ。もっとも帝国の城なんかにはつながっていない。代わりに僕たちの配下がびっしりと詰まってる夢の城さ。ついでに言っておくけどさっきの質問の答えは「どちらでもない」だよ。ジェスタのレリーフを模した武器「パリイングハンマー」は両手武器だろう。どちらにも進まなければ真ん中の隠し通路が開いて逃げれたのにねぇ。
アイス: くそー、むかつく。
ガラ: 確かにこの男は癪に障るな。しかしこれだけ大声でしゃべっているなら「怪力」「瞬間転移」に集中できませんか?
GM: 可能だよ。
ガラ: では、集中を。でもこの呪文で助けられるのは巧くいっても姫様だけなんだよな。
ラック: それでええ。姫さえ助かればわいらを「人質」にしたりするかもしれんし。
GM: ただ君が呪文に集中し始めるとシルバーの方がこう言うけどね
シルバー: 止めておけここには転移を邪魔する結界が張ってある。死にたくなければ使わんことだ。
ガラ: 見抜かれた!?やばい打つ手がない。
GM: ガラが呪文の集中を止めるとシルバーはこう言ってくる。
シルバー: 悪いことは言わない。降伏したまえ。我々は何も君たちを皆殺しにしようと言うのではない。エルナ姫をサーライトとの交渉の道具に使うだけだ。むろん諸君の命は保証する。
ラック: そこの金ぴかを見てると信用できんな。
シルバー: しかし君たちに選ぶ権利はあるまい。
アイス: でも、そんな簡単に降伏なんてできるか!
GM: 君がそういうと今まで黙っていたゴールドが口を開く。
ゴールド: じゃあこうしよう。僕に一太刀でも傷を負わせたら、君たちをここから帰してあげよう。むりならさっさっと降伏する。これでどうだい?
アイス: この台詞って2秒以上かかってますよね。
GM: うん。
アイス: じゃあその間に「閃光」に集中。台詞が終わると共に発動して突っ込みます。
ラック: 止めるんやアイス。
アイス: いえこのやり方ならいけると思います。突撃するのはゴールドの方で、連中は武器は持っていないんですよね?
GM: シルバーの方は刀袋を背中にしょってるけど、ゴールドは無手。
アイス: (コロコロ)「閃光」成功。ゴールド覚悟。
GM: ゴールドも突然の閃光で驚いたようだ。慌てて目を覆う。
アイス: もらったー。
ラック: 何でアイスの台詞の1つ1つが死亡フラグに聞こえるんやろう?
GM: では攻撃する直前に爆発が起こるから(コロコロ)君のダメ-ジは11点ね。
アイス: な、何故にー。(コロコロ)あ、転倒しました
ガラ: 爆発?プファイトか。
エルナ: アイスに「大治癒」を。
GM: 甘い。こいつはこの後に、普通に攻撃ができるんだ。(コロコロ)転倒しているアイスに右ストレート。
アイス: (コロコロ)受けれません。
GM: じゃあ9点のダメージだ。
アイス: さっきのダメージと併せて、気絶です。
ガラ: 秒殺か。とんでもないな。
ゴールド: さて不意打ちなんかしてきたんだから当然戦うんだよね。
ラック: (小さな声で)今更「降伏します」言うていけると思うか?
ガラ: (小さな声で)わしが戦うから負けそうになったら横やりを入れてくれ。一太刀あびせそうなのは「祝福」と「幸運」があるお主しかおらん。と言うことであたふたしたふりをしてラックに「痛み止め」を自分に「素早さ」をかけます。
GM: (それぐらいはお見通しなんだが)じゃあその間にゴールドはシルバーの背中にあった刀を借り受けるね。
エルナ: カルシファードブレードですか?
GM: そうなるな。ゴールド曰く「試し切りには丁度いい」とか。
ガラ: さて運はどちらか。
かくして始まったガラVSゴールドだが序盤はかなりいい戦いになった。明らかにカルシファードブレードを扱い切れていないゴールドに戦闘面では互角のガラ。しかし敵の「爆裂」を警戒して今一歩が出せない。しかし数度の斬り合いの後、ゴールドはそのカルシファードブレードの恐るべき力を解放する。
ゴールド: いけ!スチールハート。
GM: とゴールドが言うと彼のカルシファードブレードは生き物のように伸びて君の盾を貫こうとする。
ガラ: (コロコロ)止めました。なんだあれは?
GM: (さてどうなるかな)では盾によって止められた刀は、盾と融合するようにして君の盾を食べる。一瞬で君の盾は1/3程になってしまう。
ガラ: ぐは!これは次は全力防御した方がいいかな。
GM: ではこちらは冷静にフェイントを(コロコロ)8成功。
ガラ: そこでその目ですか!だめだ全然見切れてない。
GM: ではそこから即攻撃。(コロコロ)命中コ-ス。
ガラ: 「瞬間回避」(コロコロ)だめだ。持続呪文が災いした。
GM: では袈裟切りでダメージが23点。
ガラ: いかん死ぬ。
ラック: 袈裟切りやったら盾の残骸が邪魔するんちゃう?
GM: そういえば1/3の盾があったか。(コロコロ)ふむ邪魔されたね。では腕にそのダメージだ。
ガラ: 腕が落ちた。痛みでもうろう&転倒。
ラック: この瞬間や。全力攻撃や槍を構えなおしたから、ぎりぎり届く。
GM: でも移動後攻撃だよ。
ラック: 幸運(コロコロ)成功や。ダメージは10点。
GM: ではゴールドの二の腕あたりにブッスリと刺さってしまうな。
ゴールド: 貴様!
ラック: これでわいらを解放するんや。
GM: 君がそういった直後に遺跡が揺れだす。
ガラ: なんじゃ?
GM: そうするとポアソンが血相を変えて知らせてくるね。
ポアソン: 帝国軍に感づかれました。
シルバー: く、サーライトめ。
アイス: サーライト閣下が助けに来てくれたんですか?
GM: 君がそういうと、ゴールドが笑うね。
ゴールド: 助ける?あいつは僕らと同じ者を手に入れるために、僕らが邪魔なんだよ。君たちも気をつけるんだね。
GM: そういうと3人はかき消える。
ラック: さすがはエルナはんのパパ。
GM: (さてそれはどうだろう。)
一行は帝国軍に介抱され、サーライトと面会を果たす。
GM: 帝国軍を引き連れて、サーライトらしい男が現れる。
サーライト: 悪いが君たちを利用させて貰った。おかげで連中を一網打尽にできたよ。
ラック: 娘まで利用するかこの男。
GM: サーライトは甲冑を脱ぎ。エルナに頭を下げて一言こういう。
サーライト: 今まで我が娘の影武者大儀であった。
一同: 影武者~~~~!!!
GM: というわけで鬼引きのまま次回に続く。
夏野コーパル宵待草(ネタばれ注意)
夏野: 早いものでもう7回目です。
コーパル: しかしまだ1/3なんだよね。
夏野: しかも今までの展開的にここまでが「プロローグ」だという話もありますが。
コーパル: まあそれっぽいね。この物語を3部構成だとすれば、次回で第1部が終わりになるかな。
夏野: さてシナリオについてですが、今回のシナリオでは「空の7月」と「サーライト=ティーグ」と言う大ボス候補がそろって姿を現しましたがそこらへんはGMの思惑通りなんですか?
コーパル: 難しいね。結局のところこちらがどれだけ考えても、PCたちの思惑までは読めないからね。下手をすればガヤン像の辺りで全滅してた可能性もあるし。
夏野: やっぱりあの場所は試煉に失敗すると殺されたんですか?
コーパル: サリカはともかくガヤン像は攻撃してきた。しかしあそこはガラ、エルナを誉めるべきかな。
夏野: ガラの台詞はある有名な刑事事件で裁判官が読み上げた文章の焼き直しです。むしろその後のエルナの台詞を誉めてください。
コーパル: まあ、いいけど。ともかく次回で話は大きく動くわけだ。