黄金の羊亭新館

ガープスルナルのリプレイを公開しています

第6話「金と銀」

エルファとして生まれた彼女は幸せだった。

なぜなら弱い自分を守ってくれるすばらしい人々が周りにはいたからだ。勿論それに甘えることはよいことではないと思っていた。でも周りに頼りになる人々に囲まれて彼女は心強かった。

やがて彼女はその中の一人と結婚する。それからまもなくして彼女は次の時代を生きる命を授かった。

その子は彼女をますます幸せにした。なぜならその子は幼い時から天才といわれるほどの能力を持っていたのだ。

だから自分の夫が息子ができた直後に、狩りに出たまま帰らなくても。息子のぬきんでた能力をみた周囲の人々の負の感情も、彼女を不幸になんてできなかった。

ただ彼女は息子の願いを叶えてやりたかった。息子が時々眠りながら言う「兄さん」という人物に彼をあわせてやりたかった。そうすれば自分はもっと幸せになると思っていたから。

そして彼女の息子は「兄さん」と会うことになる。自らの集落を炭に変え、母と呼ばれた存在を握りつぶしたその日に。

  

GM: では成長報告からお願い。

エルナ: 前回の経験から人と話すことがどれだけ重要か判ったので「内気」を克服しました。それからGMに質問なんですが私の顔は元に戻るんでしょうか?

GM: 前回の戦闘の後、君の顔を変化させた魔術師が「解呪」を試みてくれるけど。

アイス: しかし彼女はソーサラーでしょう?

GM: いや、あの後ガヤンやペローマが調べてみても彼女がソーサラーである痕跡はない。勿論替え玉計画の罪には問われるが、戦闘の後の彼女は何か憑き物が落ちたように晴れやかだよ。

エルナ: 彼女に悪意がないなら、お願いします。

GM: (では難易度を決めて・・・おいおいこの難易度本当かね。)彼女の解呪は失敗した。何でも失敗した呪文が思いの外強力に作用しているらしい。

ガラ: うーむ、作為的な気がするが。

GM: (まじめにやっても難易度が13じゃ、しょうがないのよ。)君が見た限り彼女が手を抜いた様子はない。

エルナ: では別の魔術師のかたを探すしかないんですね。でも、もしだめだった時のためにCPを貯めておきます。あと新呪文として「倍速」を覚えました。

アイス: ううん、姫様が美しくなった。これは嬉しいような、でも僕の知ってる姫様ではないような。

GM: エルナの顔つきは変わらず、各部位がグレードアップした感じだから。数年ぶりにあった女性がすごく綺麗になっていた感じかな。

ラック: 顔ぐらいで忠義が揺れるようではナイト失格やな。

アイス: そ、そんなつもりでは。成長は「探索」と「犯罪学」のレベルを上げました。残りのCPは神官のために貯金してます。

ラック: わいは槍のために貯金や。あー利息くれへんかな。

ガラ: できるんならそのCPを海外為替にでも投資したらどうじゃ?わしは「幻覚かぶせ」「毒味」「水浄化」を覚えた。

 

事件の真相

 

GM: では前回の後どうなったか、について話していこう。あの後死亡したカルシファードの剣士以外の偽物グループ逮捕された。ただその後の混乱を収拾するのに丸一日かかったけど。

ラック: そういやあの偽物は何者やったんや?

GM: 本名をクロンドールと言って帝国でガヤンの高司祭をやっていた男らしい。ところが帝国内部で権力争いに破れ、その後はお決まりの転落人生。そんな時に今回の替え玉計画を魔術師に持ちかけられて協力したそうだ。

ガラ: あの魔術師は?

GM: 彼女の本名はビィオ。子供の頃に負った顔の怪我を完治するためにウィザードになったが呪文では何故か完治させられなくて、気がつけば怪我を完治させる手段のためならば何でもやるようになったそうだ。今回もカルシファードの剣士に伝説の魔導書を条件に協力していたそうだ。

アイス: ということはあのカルシファードの男が黒幕ですか?

GM: そうといっても彼はもう死んでいるしあいにくと「死人との口」のエリクサーもこの神殿にはない。

ガラ: 奴の寝泊まりしていた部屋はどうじゃ?

GM: 捜索が行われるよ。探索を持っている人間は加わっても良いけど。

ガラ: (コロコロ)おや、0成功。

アイス: こちらは5成功です。

GM: (それだけ成功すればいいか)では男の使っていた部屋の床板がはずれる。そこから計画書のようなものと、紋章が刻まれた短刀が見つかる。

エルナ: どんなものですか?

GM: 計画書は今回の偽物計画が事細かに書かれたものだ。ただ、この計画の理由や関係者の名前なんかは書かれていない。唯一計画書の結びに「ゴールド&シルバー」と書かれている。で短刀のほうは無色の7つの月が鞘に描かれている。

アイス: 無色の7つの月?紋章学で調べてみます(コロコロ)2成功。

GM: 君が知っている限り、そんな紋章はないはずだ。

ラック: ゴールドはともかくシルバーには心当たりがあるんやけど。後七つの月とかも。

エルナ: 今回の事件も私を狙ったものなんでしょうか?

ガラ: 引き金はそうかもしれんが、すべてではなかろう。しかしゴールドか。

アイス: 光速拳とか打ってきそうですね。

ラック: うーん。別のベクトルでアイスは立派に成長しとるようやな。

ガラ: これからの襲撃に備えてわしは移動の前に「治癒」のエリクサーを買っておこう。

アイス: 僕の分もエリクサーお願いします。

エルナ: 私の分も。

ラック: わいにはおみやげを(笑)

 

ちなみにこの買い物は捜査の後、一同はクロック・ゼイ両名から2000ムーナのお礼を貰ったため懐に余裕ができたことから行っているのである。金品以外にもアイスはクロックから上質のソードブレーカーを譲り受けることもできたのだが、アイスは打突型ソードブレイカーを使っているためクロトンの偽物が装備していたチェインメイルを代わりに貰った。

そして装備を整えた一行は帝国に向かう。

 

帝都へいたる道

 

GM: 帝国の帝都ディネス=トルアまでならいろいろと移動手段があるけど、どうやって行く。

ラック: でもなサーライトはんところやったらザノス=トルアじゃ。あ、今は摂政なんか。

エルナ: 帝都に行くのが正しいですね。

アイス: たくさんムーナを貰ったことですし、多少高くても早いルートが良いです。

ラック: 「けちんぼ」チェック(コロコロ)うむ失敗。ではアイスを殴りつけておこう。

アイス: な、何故に~。

ラック: すまんな。「多少高くても」いうお前の言葉で発作が起きたんや。

ガラ: ではラックの金はわしが払おう。

ラック: 姫さんのためやどんどん使え、飛行船とかええな(笑)

GM: 流石に飛行船はないが。この辺りだったら高速馬車というのがある。こまめに馬を乗り換えることで通常よりずっと早くつける馬車だ。ただ料金は帝都まで一人200ムーナはかかるけど。

ラック: よしそれや、それで行こう。

ガラ: 毎度の事ながらこの鳥は。誰の金じゃと思ってる。

GM: 高速馬車の場合主要な町を通過するルートと、山間を駆け抜けるルートがある。両方とも3日ほどで首都までつけるけど。

ラック: 山間部で。

ガラ: そうじゃな襲撃されてもそのほうが安全じゃな。

アイス: なんで襲撃されることが前提なんですか?

ラック: あのな、計ったように事件が起こるんやで。どう考えても待ち伏せやろ。

ガラ: ふむ。前から気になっとったんじゃがエルナ殿、お主の持っておる守り刀を調べさせて貰いたいのじゃが。

エルナ: ええ、どうぞ。

ガラ: GM守り刀に「魔力感知」をおこないます。(コロコロ)クリティカルではないけれど成功。

GM: 守り刀には何かの魔法がかけられている。

ガラ: やはりか、前回の襲撃といいこちらの行程が奴らにばれとる可能性が高いと思っていたのじゃが。

エルナ: その剣から私の場所を?

ラック: そうかもな。でもそうやとすれば急がないかんな。ゆっくり行っきょったらグランパックみたいなまねされるで。

 

かくして一行は山岳ルートで帝都へ急いだ。中継地点までは割と楽に進んだのだが。

 

GM: ではここでまた馬車を変えることになる。ところでエルナ君。1D6を振ってみてくれ。

エルナ: なんですか?6ですが。

GM: では君はグランパックから今までの間に6人ほどの男にデートに誘われた。

エルナ: 全部お断りしますよ。

アイス: 当然です。

ラック: 何でアイスが言うんや?しかし考えてみれば今の姫さんの外見は男殺しの凶器やな。

ガラ: 異性に対してはまさに抜き身の刀じゃな。これはアルリアナの神殿で異性の扱い方を教えて貰った方がよいじゃろうな。

ラック: 騎乗(男)とかやな。

アイス: 何を下ネタ言ってるんですか?

ガラ: うん?わしは男を巧く乗りこなすという意味で言っただけじゃが。

ラック: うん、アイスも思春期なんやな。

アイス: ち、違いますよ。

エルナ: 判っていますよアイス。あなたが単純に私の身を案じてくれていることは。

アイス: 姫様。ありがとうございます。

ガラ: うーむ、騎乗(アイス)は完璧じゃな。

ラック: あの技能は難易度が(プチ易)やからな(笑)

GM: で君たちは街道沿いの村で休むことになる。ちなみに高速馬車の料金に宿代は含まれないから。

ラック: なんやて!詐欺や!もしもガラの金でなかったら告訴してるとこやで。

GM: 高速馬車を使うような身分の人は宿代をけちらないよ。ちなみにこの村は馬車の通り道だけあって、宿泊施設や娯楽施設は豊富だから。

ラック: 安い宿や、絶対に安い宿。

アイス: でもあまり安い宿にしても体調を崩してはまずいですし、普通ぐらいがよいのでは?

ガラ: この村の宿泊施設は高速馬車用なんじゃろう?なら標準以下の宿はないんではないか?

GM: うん。しかも山間にあるから食費とかは高め。

ラック: くそー、木賃宿や、木賃宿に行くで。

アイス: 木賃宿って何ですか?

ガラ: いわゆる素泊まりの宿じゃな。ただ完全な素泊まりではなく調理器具や釜は置いてあってな、自炊する場合は宿屋に燃料代(木賃)を払って自炊するんじゃ。

GM: 悪いけど木賃宿はないよ。ここの宿泊施設は中流階級以上を対象にしているから。

ラック: くそー、野宿や野宿。

 

ラックは強行に野宿案を進めようするが、馬車での疲れをとりたい他のメンバーはラックの宿代を何割か負担することで、ラックの気をなだめ何とか今日の宿を取る。

 

笑う熊

 

GM: では君たちは無事襲撃を逃れ、山間の村にたどり着いた。サグルカと言われるこの村は今日の朝出た村と同じように馬車の中継地として機能している。

ガラ: では昼食をとってさっさと帝都に向かおうかのう。

GM: それについてだけど、御者さんがもう少し移動を送らせたいそうだ。襲われた馬車の手入れもあるらしいし。

ラック: しょうがないな、ゆっくり待つか。

エルナ: では移動する前に、馬たちにお礼を言います。あなた達のおかげで助かることができました。ありがとうと。

GM: 馬たちも君の感謝の気持ちがわかるのか嬉しそうに鳴く。

アイス: なんかジェラシーを感じます。

ラック: 文句があるんやったら馬以上の働きをするんやでアイス。

 

一行はゆっくりと夕食をとった後、軽く村の散策をしてから馬車に戻った。

 

GM: 君たちが馬車に戻ると、御者さんが困った顔をしながら村の人と話している。

エルナ: どうしたんですか?

御者: ああ旦那がた。じつは困ったことになったんでさぁ。

ラック: どうしたんや、借金か(笑)

御者: いえそうじゃないんですが、どうもこの後の通路に熊がでる見たいなんでさぁ。今のところ被害は出ていないらしんですがね、万が一のことがあっちゃいけねえから熊よけをこの馬車につけようかという話になっちまってて。

ラック: そうすると出発は?

御者: 今からでも次の町までぎりぎりの時間でさぁ、それで熊よけをするとなると出発は明日になりますかね。

ラック: うーむ、作為的な臭いがする。はなから襲撃が失敗に終わってもええように二段構えの作戦でわいらの時間ロスを狙とる奴がおるんやないやろうか?

GM: (ふっふっふ。大当たり!)

ガラ: まだ確証はできまい。ところででるのはどんな熊じゃ?

村人: それが人後をしゃべる熊なんずら。

ラック: 人語をしゃべる。おそらく黄色くて赤いチョッキを着てて蜂蜜が好きな奴やな。いけるで(笑)

村人: そんなんじゃないずら。普通の熊なんずらが、俺たちが逃げると人間みたいな声で笑い飛ばすづら。

アイス: そんな生物いないと思うんですけど。

ガラ: 調べてみようではないか。「動植物知識」(コロコロ)あ、失敗。

GM: 判らないね。いるかもしれないけどいないかもしれない。

ラック: けどな。昨日の毒事件もあるし宿に泊まったら泊まったで何があるか判らんで。ここは強行軍を進める。

エルナ: 私も自分のせいで多くの人に迷惑がかかることは、早く終わらせたいです。ですので御者さんに馬車をだしてくれるようにお願いします。ところで御者さんの名前はなんていうんですか?

GM: えーと、ブローツさん。

エルナ: お願いしますブローツさん。私たちは急いでるんです。馬車をだしてくれませんか?

GM: (PCのいうようにエルナの容貌はもはや凶器なんだが)では君に頼まれたブローツさんは動揺しながらこういう。

ブローツ: そ、そりゃいけるなら運びますがね。でも万が一のことがあったらお客さんに申し訳がないです。

ラック: その時はわいらが時間を稼ぐから、姫さんだけ馬車で逃げればええ。わいらは護衛やさかいな。気遣いは無用や。

ブローツ: 判りました。ただくれぐれも無茶はしないでくださいね。

 

一行はブローツを説得し移動を再開するのだった。

 

GM: では馬車は順調に村を出て、林の中に入る。しばらくすると前方の茂みの中から一匹の熊が。

ラック: 駆け抜けるんや!

GM: 君たちの指示通り馬車が駆け抜けようとしたその時、熊がとんでもない大声で吼える。(コロコロ)それで馬たちも歩みを止めるよ。

ラック: くそ、戦術のうまい熊や。

ガラ: こうなった馬車からでて、熊を馬車に近づけないようにするしかあるまい。

アイス: 手伝います。

GM: そうすると、その熊がいきなりしゃべり出す。

熊: 真面目だねお兄さんたち。じゃあ僕も真面目に仕事をするか。

GM: その声と共にいきなりもう一体の熊が出てくる。

ラック: なんや何や?

熊: はっはっはっは。驚いた。僕の名前は夢幻のバイアルス。空の7月の一人といえば判ってくれるかな。

ガラ: ふむ、熊がメンバーとはあの組織もよほど人材が不足しておるんじゃのう。

ラック: そんなこと言うてる場合やない。わいも戦うで。

 

かくて戦闘が始まった。謎の熊×2VSパーティかと思われたこの戦いだが、バイアルスは次々と茂みの中から熊を呼び出す。

 

アイス: きりがないです。

ラック: 全くや。(コロコロ)よしマックスダメージや。いくらなんでもこれで終わりやろう。

バイアルス: 愚かだね鳥の人。僕が壇上に上がった時から、勝負は決まってるんだよ。

GM: (にやり)うん。君に刺された熊は霧になって消えるね。

ラック: 幻覚?そんなあほな。じゃあこの熊に受けた傷はなんなんや?

ガラ: おそらくシャストアの必殺技「完璧幻覚」じゃ。それにしてもこのやり方は効率が悪いが。

アイス: じゃあ僕は次のターンから不信をやってみます。

ガラ: 止めておけ。呼び出す速度から言ってあやつの幻覚は高レベルじゃ。

GM: でも宣言した以上は次のターンは不信ね。

 

未知の幻覚によってパーティは大混乱に陥る。しかしそれを救ったのはエルナの一言だった。

 

エルナ: でもあの熊がバイアルスではないんですね。

ガラ: 幻覚に意志を持たせる。そんな呪文もシャストアにはあったはずじゃ。

エルナ: じゃあ本体はどこに。そうだ彼は壇上に上がったと言いました。なら。

ガラ: GM、周囲に小高い場所はないかな。

GM: 君の左手に大きな切り株があるよ。

ガラ: ならその上の空間に向かって斧の狙いをつける。

エルナ: 切り株からの視線を塞いで、ガラさんの行動を見えなくします。

ガラ: 命中。ダメージは11点。

GM: くそー、シャストアのマントと相性の悪い攻撃を。(コロコロ)だめだよけれない。気絶してしまった。

ラック: よっしゃみんな逃げるで。一分間逃げ切ったら幻覚は消えるんや。

 

かくしてラックのせこい作戦で戦闘は速やかに解決した

 

金と銀

 

GM: 君たちが戻ってくると、切り株には15才ぐらいの美形の少年が倒れていて、それを二人の甲冑騎士が助けてる。

ラック: まさか銀色。

GM: 片方はね。もう片方は金色の甲冑だ。と言っても磨き上げられたシックな金だが。

ラック: 金!あかんデストラップや。

GM: 金色は君たちに向かって優雅に一礼をする

金色: お初にお目にかかる。我が名はゴールド。バイアルスは貰っていくぞ。

ラック: うーん。勝てる気がせんな。

ガラ: 全くじゃ。

アイス: しかし、でも。連中は許せません。

ゴールド: そう焦るな少年。このままお前たちが帝都に来ればいずれ我らと戦うことになる。

アイス: なら決着はその時ですね。

ラック: ああ、急にめまいが。何で嘘を言わんのや!

アイス: 無理です。正直ですから

ラック: 黙ることはできるで。

アイス: あ。

GM: それだけ喋ると二人はかき消える。

ガラ: うーむ、強敵の予感だ。

ラック: まあ、いざという時は大見得切ったアイスが何とかしてくれるやろう。

アイス: すいません。自信ないです。

ラック: ほんまに正直やな~。

 

謎に包まれる敵組織。「空の七月」とはゴールドとシルバーの実力とは?すべては次回に続くのである。

 

第7話へ

 

夏野コーパル長話(ネタばれ注意)

夏野: 第6回です。

コーパル: もう半クールか。そろそろ宿敵が現れてもいい頃だね。

夏野: そこであの金ぴかブラザーズですか?

コーパル: 金ぴか言うな!

夏野: いや面倒ですし。いいじゃないですか金ぴかで。

コーパル: いやイメージの問題とか。

夏野: 大丈夫です。これを読んでるNASAさんや読者も「ああ、金ぴかね!」と納得してくれるはずですよ。

コーパル: そういえば本当にこの雑談を裏話として載せてるんだね。

夏野: ええ、とりあえずまだ苦情は来てません。さて今回の話ですが。

コーパル: さっきも言ったが帝都に向かう中で「空の七月」との対決がより鮮明になっている。

夏野: そうですね。それと忘れてはならないのが「馬車バトル」です。

コーパル: スピーディな展開とは裏腹に死ぬほど時間がかかった。そういえばカーブの「曲がれぇ!」はなんかのネタ?

夏野: ええ、頭文字がDですね。

コーパル: ふーん?何にしても帝都まであと少しこのセッションで言えば第1部ももう少しで終わりだ。

夏野: まだ先は長いですがね。

コーパル: ではこの続きは僕の家で話そうか。さっきから店員さんがにらんでるし。

夏野: 注文しなけりゃ客ではありませんから。

 

第7話へ