黄金の羊亭新館

ガープスルナルのリプレイを公開しています

第1話「全ては唐突に」

 少年はただ少女の手を握って走った。本来であればその行為は僅かばかりの葛藤と、少年の思考を停止させるほどの暖かさを与えてくれるはずだ。

 しかし今の少年の心にそれが入る余裕はない。少年の心には熱い鉄の蓋がされていた。

 ここに逃れるまでにどれほどのものを失ったか?どれほどの幸運と機転が必要であったか?次に発見された場合、自分たちが助かるのにどれほどの奇跡が必要であるか?

 不安、恐怖、絶望、葛藤、それら全てを鉄の蓋で覆い、少年はただ走った。今少年を支えているのは繋いだ手からあふれ出す、僅かばかりの希望だった。

 その希望はほんとうに僅かで、少年の心から恐怖を取り除いてくれなどはしなけれど、それでも・・・少年は走った。

 残された誓いを守るため。


第一話「すべては唐突に」


GM: ではゲームを始めます。

一同: (拍手)

GM: ありがとう。ではゲーム開始だ。ルークスの片田舎にある小さな宿屋からゲームは始まる。

PL1: そこに僕は宿泊しているわけですか?

GM: そうなるね。君たち二人はある使命のために各地を放浪しているのだが、今日も徒労感を癒すために宿屋にいるわけだ。

PL1: すいません。名前の確認させてください。

PL2: 見てなかった?

PL1: ええ・・・この名前ならラックかな?

PL2: こっちはガラかガラッテと呼べばいいかな?

PL1: ガラでいいですよ。

GM: 名前の確認もまだだっのか。仕切り直したほうが良いかね?

ラック: (GMを無視して)あかん!このままやったら何時までたっても故郷に帰れん!

ガラ: ラック。そう焦るでない。確実に目的には近づいておる。

ラック: そうか~?わいはそうは思えんけどな~。

GM: さ、さすがは上級者。変わり身が早いなー。さて、君たちがそんな風に愚痴をこぼしていると、宿屋に転がり込むようにして二人の男女が入ってくる。

ラック: なんや~?

GM: 一人は小柄な少女だ。顔を隠すためかローブをまとっているが、その間からは鮮やかな金髪が見える。もう一人は騎士だろうか?ガヤンの紋章が入った鎧を身にまとった童顔の少年だ。

GM: (残るPLにむかって)というわけでゲームに参加していいよ。

少年: (GMに頷いてから)追われているんです。助けてください!

ラック: (即座に)金はくれるんか?

少年: えーと・・・GM、僕たちの所持金は幾らぐらいですか?

GM: う~ん。君たちは突然襲撃されたわけだからね。とりあえず初期財産+(3D×10)ムーナ持っていることにしよう。

少年: コロコロ・・・僕は210ムーナ持っています。

少女: コロコロ・・・私は250ムーナ。

ラック: よっしゃー。その話乗ったで。ボンと嬢ちゃんはこのラックが守ってやるわ。

ガラ: ラック。詳しい話も聞かずにそんなことを決めるではない。そもそもワシらには使命があるじゃろう。

ラック: (遠い目をしながら)しょうがないやろうガラ。ワイらかて霞を食っとんやない。おまんまを食べるためにはジェニがいるんや。

ガラ: (ラックをじろりと睨み)成る程、ところでお前のその胸にある財布には幾ら入っている?

ラック: あほ!貯めとるジェニはジェニやない。青春の汗や!

少女: えーと、それで我々の護衛はしていただけるんですよね。

ラック: 当たり前や。ジェニをくれるんやろう。それ以外の理由なんていらん。

少女: あ、ありがとうございます。私はエルナード=ティーグ、このものは私の護衛をしてくれているアイオス=ジェラードです。

アイス: アイオスです。アイスと呼んでください

ガラ: うん?ティーグ?

ラック: 自己紹介やな。わいはラック・スラスト・ブルーバードや、かっこええ名前やろ。こっちのドワーフはガラッテ・ベルダンベールちゅう偉そうな名前のジェスタの戦士や。

ガラ: おい!

ラック: 訂正、そうは見えんやろうけどジェスタの魔術師や。

ガラ: 違う!


そして初戦闘


GM: 君たちがそうやって騒いでいると、突然酒場の中に6人の男が入ってくる。彼らはみな武器で武装しているが、一人をのぞいては剣士や騎士と言うよりは野党みたいな連中だ。

ラック: 姫さんたちを追ってきた連中に気づかれたみたいやな。それにしてもここをかぎつけるなんて、凄腕の連中やで。

GM: いや、二人が中に入ってからだいぶん時間がたってるしね。

ガラ: つまり我々がこんな話をしている間に、見つけられたわけか。

GM: そういうこと。さて一番最後に入ってきたのは、立派な皮鎧を着込んだ騎士だ。手には斧を持っている。

ラック: たぶんジェスタの騎士やな。それにしても立派な皮鎧・・・どんなんや?

ガラ: きっと「バーバリ」とか「アルマーニ」と刺繍されているのではないかと。

ラック: ブランドレザーか、クリーニングが大変やな。きっとドライクリーニングやで。

GM: (二人を無視して)でその彼が一言「捕らえろ」と叫ぶと男たちは君たちに群がる。

ラック: (焦った感じで)ちょ、ちょっとまってや!

GM(ジェスタノ騎士?): >なんだ貴様らは?

ラック: この子たちの知り合いや。

アイス: え?

ジェスタの騎士: そうか、ならば奴らも捕らえろ。

ラック: 問答無用かいな!?

ガラ: らしいのぉ。ではわしはエルナードをつれて店の奥に非難する。GMそれぐらいの時間はあるじゃろう?

GM: そうだね。店の入り口から君たちのほうに来るまで1ターンかかるから、その間の行動を各自で自己申告してくれ。

エルナード: 指示に従います。

アイス: 姫様を守るために立ちふさがります。

ラック: わいも前列やな・・・ところで援護は?

ガラ: 元を正せばおぬしの招いた事態。それぐらいの兵士なら何とかできるじゃろう?

ラック: くっ、ええやろ。わいの力みとけ!ちゅうわけで援護よろしくな。

ガラ: ふむ前半に強がりが、後半に真実が出たな。

GM: では君たちの行動も終わったところで、こちらの行動だ。(簡単な見取り図をクリアヘクスボードの下に敷きながら)ジェスタの騎士は指示を出して待機。残った5人のごろつきだけどラックにはナイフを持った男が二人と、バスタード・ソードを両手で持った男の3人、アイスには槍と斧で武装した2人が向かってくる。

ラック: 3人か、ごろつきでもわいの実力はわかるんやな。

GM: いや君が「不幸」だからなんだが。


 かくして戦闘が始まる。ラックは敵が来るまでの待つ戦法をとった。じりじりと距離を縮めてくる3人。それに対してラックは机を盾にして三人を迎え撃つ。少しずつ緊張感を増していく空間。


GM: ではナイフを持った二人組は君にそのナイフを投げつけてくる。

ラック: ナイフぐらい(コロッコロ)・・・よし一発目は盾で「止め」たし、2発目は槍で「受け」たで。

GM: ではそこを狙って、君と机を挟んで対峙していた剣持ちが君を攻撃してくる。

ガラ: 机は?

GM: 彼は机に乗った状態で攻撃してくる。高いところからの攻撃なので回避にはペナルティがあるよ。

ラック: こちらの防御を使わせてからの本命かいな。雑魚のくせに生意気な。GM後退して「よけ」るで。

GM: (地図を見ながら)この位置だと椅子が邪魔をして後退はできないよ。別に戦闘前に椅子を片づけたりはしていないだろう?

ラック: じゃあ軽業でバク宙しながら後退する。こうすれば問題ないやろ?

GM: じゃあ判定をお願い。

ラック: ここでこそ、わいの「幸運」の出番や。

アイス: あれ?GM「幸運」と「不幸」は重ねて取れるんですか?

GM: 僕は認める。そもそもこのゲームの不幸は「都合の悪い偶然」だからね。「都合の良い偶然」と「不幸」の組み合わせは認めないけど。ラック君は日頃不幸を受けることでいざという時の幸運を貯めてるんでしょう。

ラック: (コロコロ、コロコロ)・・・よし二回目で軽業は成功や。「よけ」も成功しとる。次はわいの番やな。机にのっとるんやったらその男の右足首に槍を刺すで。敵から見たら地面すれすれや、よけにくいやろ。コロコロ・・・命中や。

GM: >む、確かによけにくい、しかも後退したら机から落ちるし。(コロコロ)・・・だめだ足を貫かれた。

ラック: ダメージは5点や。

GM: >それだけ受けると、足が使えなくなって、あーあ転倒だ。では右方向に・・・しまった仲間がいる(笑)

アイス: カンフー映画でよく見る光景ですね。

GM: >(コロコロ)・・・君がそんな事を言うから出目までお約束になったよ。転倒する際にきっちり仲間を巻き込んでしまった。


 かくてラックは順調に2人の雑魚を撃ちはらった。しかしアイスは雑魚二人に苦戦する。武器のダメージが少ないために決定打を与えられない。そうなると1対2の戦力差がじりじりと迫ってくるのである。

 ラックが援護に向かおうとするのだが、残ったナイフ持ちが防御に徹しているためなかなか倒すことができない。

 しかしこれまで黙っていた後衛からの援護が戦況を一転させる。


エルナ: ラックさんに倍速を掛けます。この距離だと掛けられるかどうか五分五分ですが(コロコロ)・・・成功です。

ガラ: やるの、お嬢ちゃん。ではわしも「閃光」じゃ。コロコロ・・・成功。

GM: く、この酒場は横幅が10mないから全員間近で受けたことになるか・・・ああ、せっかく机をどけて立ち上がったナイフ持ちが目が見えなくなった。アイスと戦ってた槍持ちもだ。

ラック: 勝機や。

アイス: 感謝します。ジェスタの人。

ガラ: こら小僧。わしはジェスタではないぞ。


 この援護によって戦局は大きく傾いた。アイスは目の見えなくなった男を一撃で昏倒させ、もう一人も駆けつけたラックによって倒される。

 ラックは目の前のナイフ男を倒した後で、目が見えなくなったもう一人のナイフ男を倒そうとするがエルナードに止められたため、標的をジェスタノ騎士に変更する。騎士もジェスタ・アックスで反撃するのだが、閃光による技能低下と市街地での行動のため金属鎧を装備しなかった事が災いし意外とあっさりやられてしまう。

 指揮官を失って雑魚が右往左往する中をかいくぐりメンバーは裏口からあっさりと脱出をはたした一行は、村はずれのサリカの祠に身を隠した。


マイ・ネーム・イズ・ティー


ラック: さて話を聞かせてもらおうか?おまえらは何であんな奴らにおわれとるんや?

エルナ: それは・・・

アイス: 姫!

エルナ: よいのですアイオス。この方たちは我々を助けてくれました。それにこの方たちに護衛を頼むのなら、ある程度は知っていてもらわないと。ガラッテさんはお気づきのようですが、私は「サーライト=ティーグ」の娘なのです。

ガラ: さて本当に知っているかどうかはダイス目次第なんだが、ころころ・・・地域知識で3成功。

GM: ならサーライトが帝国内でどんな地位についているか、彼の功績などは知ることができる。

ガラ: 情報はオフィシャルのものと同じですか?

GM: いや現在の彼は摂政の地位にいる。

ラック: 摂政ゆうたら皇帝を傀儡にして政治を思うままにする仕事や、あの陰険策士にはぴったりやがどうしてそうなったんや?

GM: うむそれはだね・・・


 そもそも話に出てくる帝国とは大陸の1/3を占めるトルアドネス帝国のこと。今から30年ほど前にそれまでの古い国家群を帝国の建国帝が打ち倒して作った大帝国である。

 しかし建国帝は草原のゼクス帝国を攻める途中に戦死。その後は建国帝の末弟が2代目皇帝として国の基盤を作って生き現在に至る。

 もちろん皇帝1人では国は成り立たない。皇帝を支える5人の重臣と、周囲を抑える4公国があってこそ帝国の繁栄があったのである。

 その繁栄波風が立ったのは今から10年ほど前。重臣の一人であり帝国経済の要ペテル=トルア治めるウォルフリー・ベイトの招きを受けていた2代目皇帝ナーデベントが避暑先で事故に遭い大けがを負ってしまう。

 しかもその際に重臣の一人宰相のサンバートも死亡。屋台骨を二本も失った帝国は大きな混乱期に入るかと思われた。

 これを収集したのがエルナの父親であるという、帝国軍を束ねる「サーライト・ティーグ」その人である。

 軍事力を効果的に使って混乱を収拾した彼は、以後体調の優れぬ皇帝に変わり摂政として国政の大部分を取り仕切っている。


GM: と言うわけ。

ラック: うわー、なんとまあ。

ガラ: サーライトが摂政か・・・勤まりそうだ。そうなると帝国は現在、がちがちの軍国主義ですか?

GM: いや、もともと帝国は軍事よりだし。まあ少しは軍人の力が強いかもしれないが、この10年大きな戦争は起こっていない。

ラック: なんかかえって不気味やな。力を蓄えてるんかな?

GM: (さすがに鋭い)さてね。

ラック: しかし驚いたー、ほんまもんの姫さんかいな。でもそれにしちゃ護衛が貧相やな。あの演出過剰で黒幕意識過剰なあの美形策士ならもう少しまともな護衛を付けるやろ。

アイス: (ラックを睨み)何か言いました?

エルナ: (アイスを無視しつつ)しょうがありません脱出してきたのですから。

ラック: 脱出?


 ここからエルナードは回想を始める。幼くして義理の両親に預けられていた彼女だが、両親は出生の秘密をエルナに話していた。そのためエルナは自分の真の父親に会う日を夢見て生きていた。

 エルナが12歳になったとき、両親はエルナを全寮制のサリカの神学校に預ける。エルナはそこでじつの父に会う日まで成長するはずだったが、彼女が神官位を貰うためサリカの神殿に行った帰りに事件は起こる。エルナの乗る馬車が襲撃されエルナを長年守っていた守護騎士が襲撃に巻き込まれ命を落としたのだ。

 直感的に自分の出生に関わる事だと思ったエルナは急いで実家に戻るが、義理の両親はすでに危険を感じ取り一つのポ-チを残して身を隠していた。そしてエルナ自身も身を隠すために逃避行を始めたのだった。


ラック: 成る程、大変やったな。ところでそっちのボンは何なんや?

アイス: 僕は姫の学校の守衛をやっていまして、襲撃にあわれた時にたまたま一緒だったのでそれ以来姫の護衛を。

ガラ: 成り行きか。

ラック: まあええわ。それで姫さんはこれからどうするんや?

エルナ: どうするとは?

ラック: 親父さんに会いに行くんか?それとも身を隠すんか?いっそ帝国の敵国に自分の秘密を売るのも手や。

エルナ: それはまだ決めれません。ただ協力者を得るつもりです。

ガラ: 協力者がいるのか?

エルナ: GM、ポーチの中にあった手紙には協力者を書いてたんですよね。

GM: うん。いざという時は隣町のラカンという人物を頼れとあった。後はティーグ家と思われる紋章の入った守り刀と宝石。

ラック: とりあえずは隣町までの護衛やな。

ガラ: ラックの独断とはいえ一度受けたからには仕事じゃしな。最善を尽くす。

GM: で話がすんだところ悪いんだけど、聴力判定してみて。

エルナ: 6成功です。

GM: では君にはサリカの祠に近づく、複数の足跡が聞こえる。

ラック: 追っ手や、隠れるで。

アイス: 迎え撃つんではないんですか?

ラック: あほ。金にならんわ。ガラ、わいらの姿消す魔法とかないか?

ガラ: 「幻影」なら覚えているんだが、これではすぐにばれるのう。

GM: 室内の照明は君たちが新しく点けない限りは天井のランタンだけだから、ちゃんと調べない限り判らないだろうけど。

ガラ: やらんよりはいいじゃろう。ではわしが幻影の壁を作るからその中に隠れるんじゃ。ついでにわしの脱いだ鎧も隠してくれ。

GM: そう言えば鎧を脱いだ後の君は何を来てるの?

ガラ: ローブです。あ、顔はフードで隠します。

GM: では君たちが隠れたすぐ後に、3人の男が祠に入ってくる。3人とも騎士風だ。

ガラ: 年寄りの演技をします。巧くいけば年取った魔法使いに見えると思うんです。

GM: 成功度は?

ガラ: (コロコロ)・・・4成功です。(しゃがれた声で)おやおや、こんな寂れた祠に騎士様がなんのようじゃ?

GM(騎士): ここに4人組がこなかったか?

ガラ: はて4人組?

騎士: 犯罪者なのだ。青いミュルーン、若いガヤンとサリカの信者。あとドワーフジェスタでおそらくは高司祭だ。

ガラ: さて、わしは見ておらんが?

GM: 君がそう言ったなら、騎士は無言で君のローブをめくろうとするよ。

ガラ: その腕を「瞬間回避」します。コロコロ・・・成功。出現場所は2歩後ろですね。身体感覚も成功です。

GM: 騎士たちは、ただの老人だと思った老人が目の前で消えて、後ろに現れたため唖然としている。

ラック: (しゃがれ声で)今聞いた犯罪者の中にこのような術を使う者もおるまい。それにお主らの目でもここに何もないのは判るはずじゃ。それでもこのじじいに暴力をふるうのなら、貴様らの体は石となるぞ!

GM: +3の修正で「言いくるめ」振ってみて。

ガラ: コロコロ・・・5成功ですが。

GM: では騎士たちは青くなって我先にと逃げだすね。

ガラ: ではある程度時間がたってからみんなを呼びます。

ラック: よし巧くいったな、ずらかるで。

ガラ: その前に祠の中心にわしが横になって眠っている幻影を作ろう。連中が引き返してくると困る。

GM: ち、気がついたか。


 結局このガラの幻影のせいで捜索隊の足並みは乱れ、その間に一行は町を抜け出したのだった。

 こうして始まったこの冒険。行く先もまだ見えないけれどさてさてどうなるのやら・・・

 

第2話へ 

 

 ここから先の文章にははっちゃけた内容や本文のネタバレが多分に含まれております。注意してお読み下さい。

夏野コーパル夢談義

 9月某日K県の僻地、バー○ヤン

夏野: すいません、呼び出したりして。

コーパル: 別にいいよ。このところあきらかにオーバーワークだったから。骨休みだ。

夏野: はて?秋口に蔓延する病気なんてありましったけ?

コーパル: ほら「FFオン○イン」の追加ディスクがでたじゃないか、あれで忍者のレアアイテムが増えてさ。今日もさっきまでパーティで潜ってたんだよ。

夏野: 仕事にオーバーワークしてください!

コーパル: いや、それは無理だ。

夏野: 即答するし・・・まあいいです。とりあえずリプレイの感想などをお願いします。

コーパル: 誤字と脱字が多いね。

夏野: それは無視してください。あるいは運命と思ってあきらめてください。

コーパル: 運命にあらがおうよ。

夏野: (遠い目をしながら)そうやってイカロスは天空より落ちたんですよ。ま、それはそうとしてゲームの話をお願いします。

コーパル: ・・・ごめんよく覚えてない。

夏野: あんたGMでしょうが!

コーパル: そうは言ってもねー。第一話はパーティを引き合わせることがメインだったからそれほどきっちりと作ってたわけではないんだよ。

夏野: 強制的なシナリオにも見えますが。

コーパル: 一応PL全員の意向は反映させてるんだがね。難しいね。

夏野: ではシリアスモードになったところで各キャラクターの能力などを話したいと思います。その前に何か頼みますか?

コーパル: あ、僕はエビチリとビールね。

夏野: 今から理論立てた話をするときにアルコールはだめでしょう!

コーパル: 大丈夫、多少アルコールが入ったほうが、はっちゃけられる。

夏野: え?これ以上はっちゃけるんですか?

コーパル: もちろん。それがこのコーナーの売りさ。

夏野: コーナー?まあいいでしょう。では各キャラですが、まずはアイオス:ジェラードですね。

コーパル: 偉そうな名前だね。アイオスはギリシャ神話の盾を持つ英雄だけどジェラードは何?

夏野: あれは語呂ですね。アイオスの愛称と重ねるとアイス・ジェラード(氷菓子)となります。神殿での研修を終えた後護衛として配属されたサリカの神学校でエルナ巡り会った哀れな奴です。データはこちら。


アイオス=ジェラード (♂  外見:16歳。栗色の髪の美少年)

ST:11 DX:13 IQ:13 HT:11

有利な特徴:ガヤン入信者 魔法の素質2  我慢強い 意志の強さ1LV 魅力的容貌

不利な特徴:敵・謎の結社/ときどき 正直 義務感/仲間 誓い/姫を守る盾となる

癖:目上の人には敬語 エルナを姫と呼ぶ 早起きは苦手 うっかり屋である 食事には気を遣う

技能:ソードブレイカー(打突型)14 破砕受け7 盾14 脱出12 地域知識(帝国)13 法律12 嘘発見12 犯罪学12 ランニング8 探索13 呪文:痒み ひきつり 不器用 素早さ 光 持続光 閃光(これらを13LV)

移動力:6 よけ/受け/止め:5/7/7 防護点/受動防御:2/5

武器:ソードブレイカー(叩き/1D+2)

防具:ヘビーレザー、ミディアムシールド 能力CP:80 特徴CP:4 技能/呪文CP:19/7 CP総計:110


夏野: ちなみに元々は「両手用打突型ソードブレイカー(特注)」を持って毎ターン破砕受けを行う戦士型ガヤンの予定でしたが様々な理由により、現在のアイオス君の形になりました。GM、なにかお言葉を。

コーパル: PLがまだ不慣れな子だから、他のPLに押されるのはしょうがない。けど彼の「うっかり」はすでに嫌な行動レベルだと思う。

夏野: それについては次回以降で明らかになります。では次にエルナード:ティーグ女子です。

コーパル: 彼女の名前のいわれが判らないな。

夏野: 資料によるとPLは「好きなロシアの三流コメディ映画のヒロインからとった」と言っていますね。

コーパル: ごめん判らない。

夏野: 僕も判りません。とにかくとびきりの美少女な上にティーグの血を引いているらしいこのシナリオのキーパーソンガールです。それではデータです。


エルナード=ティー ( ♀ 外見:15歳。金髪碧眼。童顔の美少女) ST:9 DX:11 IQ:14 HT:10

有利な特徴:サリカ神官 魔法の素質3  美声 容貌美人 カリスマ1L 動物共感

不利な特徴:敵謎の結社/ときどき 慈悲深い 内気/軽度 癖:行動が人より遅い ティーン小説愛読家 日記を付けている 日記は人に見られたくない 年上の男性は苦手

技能:バトルファン12 準備/バトルファン11 サリカの舞10 社交11 礼儀作法15 外交14 帝国語13 カルシファード語13 エルファ語13 応急処置13看護13 記憶術11 乗馬(馬)14 ランニング7

呪文:体力賦与 生命力賦与 小治癒 大治癒 空気浄化 空気作成 生命感知 敵感知

移動力:5 よけ/受け/止め:4/6/7 防護点/受動防御:2/6

武器:バトルファン(切り/1D-3、叩き/1D) ×2

防具:ヘビーレザー 能力CP:45 特徴CP:35 技能/呪文CP:20/10 CP総計:110


夏野: 次はラックですね。ミュルーンにしては珍しくミドルネームがあります。

コーパル: ラック(幸運)スラスト(刺突)ブルーバード(青い鳥)完全にキャラクターを表しているな。

夏野: 後々の展開を考えてみるとビッグマウス(ほら吹き)やダブルマウス(二枚舌)でも良かった気がしますが・・・幼い頃大火事に遭い両親を消失。それ以来悩まされているフラッシュバックと悪夢からの解放を求めてガラと旅をしています。データです。


ラック=S=ブルーバード (♂ 外見:年齢不詳の青毛ミュルーン)

ST:9 DX:14 IQ:12 HT:12

有利な特徴:ミュルーン基本セット 槍の達人 幸運1L 美しい体色1L

不利な特徴:収集家・古銭 けちんぼ 不幸 フラッシュバック・火災 悪夢

癖:おどおどしている奴が嫌い 銭と古銭は常に目の届くところに 節約大好き 一日一度は古銭を磨く ジェスタの消防士を尊敬している

技能:槍15 盾16 格闘14 荷重飛行13 滑空13 ランニング12 隠匿11 演技11

移動力:7 よけ/受け/止め:5/7/8 防護点/受動防御2/5

武器:槍(刺し/1D+2、両手なら2D-1)

防具:ヘビーレザー、ミディアムシールド

能力CP:75 特徴CP:22 技能/呪文CP:13 CP総計:110


コーパル: 最後に君のキャラなんだが・・・存在そのものがフェイントだよね。

夏野: いや、ただのドワーフウィザードですよ。

コーパル: ウィザードはいつからパーティ一高い防御力を誇り、メイスで武装するようになったんだろう?後、毎度のこととはいえ君は変わった名前を付けるよね。

夏野: ガラッテは太陽の騎士「サー・ガーウェイン」の愛剣ガラッテン(英名ガラティン)からつけました。ベルダンベールは同じ円卓の騎士の名前をそのまま(英名ベルディエール)もらってます。鎧は低体温や色白などのウィザードの特徴を隠すためです。

コーパル: ではまだでていない君の師匠の名前も円卓の騎士?

夏野: はいアーサー王の親族(実の息子とするのが一般的)でありながら反乱を起こし、アーサー王と共倒れになった裏切りの騎士モードレットです。ガラはその師匠から「龍と遭遇しその情報を集めろ」という無茶な命令を受けて世界各地を放浪しています。

コーパル: なるほどそれで君の後援者/使命は-10CPなのか。

夏野: データ作ったのはあなたのはずですが・・・ではデータです。


ガラッテ=ベルダンベール (♂ 外見:20歳。片手のドワーフウィザード)

ST:11 DX:12 IQ:14 HT:10

有利な特徴:ドワーフ基本セット ウィザード基本セット 使い魔・蛇のアンス(魔術具として使える 体力を使用可能 使い魔が傷つくと自分も傷つく)

不利な特徴:片手 低体温 好奇心1L カフェイン中毒 お祭り好き 義務感仲間  後援者:師匠(モードレット)+使命(龍と遭遇する)

癖:年寄りのしゃべり方 お茶セットを常に持ち歩く 一日2度はお茶を飲む 魔術師らしくない格好を心がける 使い魔は鎧の中に入れる

技能:メイス12 盾14 斧投げ12 神秘学14 歴史12 考古学12 身体感覚10 探索13 言いくるめ13 演技12 地域知識(帝国)13 動植物知識12 ランニング7

呪文:体力賦与 生命力賦与 小治癒 大治癒 韋駄天 痒み ひきつり  不器用  素早さ 怪力 光 持続光 閃光 念動 浮揚 飛行 高速飛行 瞬間移動 水探知 食料探知 方向探知 盾 矢よけ 幻影(移動系 治療系に+1)

移動力:3 よけ/受け/止め:2/6/7 防護点/受動防御:4/6

武器:小型メイス(叩き/2D-1)

防具:スケイルアーマー、ミディアムシールド

能力CP:65 特徴CP:6(不利が-50CP) 技能/呪文CP:16/23 CP総計:110


コーパル: こうして見るとやはりこのパーティは重量がない今年のライ○ンズのようだ。

夏野: しかしですねそれでも日本一になったことを考えると・・・

 やや脱線しつつ次回に続く。

 

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