黄金の羊亭新館

ガープスルナルのリプレイを公開しています

第4話「“闇”の遺跡」

<白い影法師>再び

GM  さて、トレジャーハンター編の4回を始める。

ジャン  今回は、新しい人がいますね。

新キャラのPL  よろしくおねがいしまーす。

GM  でも、君の登場はまた後でね。

新キャラのPL  はーい。

GM  前回君たちは、翼人の族長に頼まれ、部族に伝わる禁断の秘宝ハトゥル像を帝国の手に渡る前に確保してくれと頼まれたんだが・・・

レイツェル  確保どころか、帝国の人たちに渡してしまいましたね(苦笑)

ロジャー  それにしても、あのファーンブルグとか言う奴は気に入らん。

ジャン  またその話ですか(笑)

ロジャー  だって、俺より美形なんだよ! 俺より金持ちなんだよ! しかも美女をはべらせてんだぜ!? 男だったら誰でも嫉妬するじゃねーかよ!

一同  (笑)

ジャン  気持ちは分かります(笑)

レイツェル  そういえば、ベッツさんは?

GM  ベッツはファーンに頼んで、自分の死体の回収に向かっている。

ロジャー  多足のものの冷凍保存装置よりは、帝国の魔法技術のほうが、よっぽど信頼できるだろうからな。ま、奴らが信用できるかどうかは微妙なところだが。

GM  で、君たちは山の下まで<朱雀>で送ってもらい、1巡り後には鉄道馬車を使ってスターライト研究所へと戻ってきた。前々回からは5巡りほど経ったね。

メアリー  色々あったけど、影絵草も見つかったし、また一歩「迷いの森」に近づいたわね。

レイツェル  私たちは「迷いの森」より、元に戻る手段が欲しいのですけどね・・・

ジャン  1年は50巡りですから、俺たちが元に戻れなくなるまであと45巡りか。

GM  で、研究所に戻ると、ロビーに黒髪ツインテールのかわいい女の子と、目つきの悪い、赤メッシュの入った金髪少女、それに人相の悪いエルファがいる。

ジャン  よ、レイン。

レイン  や、ジャンくん。待ってたよ。

ロジャー  (すかさず)レインさんですか。良い名前ですね。俺・・・いや、私の名はロジャー・へイカスト。どうです、これから一緒にランチでも(歯をキラーン)

新キャラのPL  わー、ダンテス先生みたいです(笑)

レイン  わ、お兄さん結構タイプ。でも、ザインには劣るかな?

ロジャー  ザイン・・・誰かは知らんが、俺のライバルになりそうだな(笑)

レイン  (手をパタパタと振って)違う違う。ザインはあたしの兄さんだよ。って、そんなことより、翼人さんの遺跡に行ってたらしいけど秘宝はどうなったの?

ジャン  (目をそらして)いや・・・それは・・・

レイツェル  (同じく)見つけるには見つけましたが・・・

レイン  (ロジャーの手を握って、かわいい声で)お兄さん、教えてくれない?

ロジャー  よっしゃ、一部始終話してやろうじゃないか!

一同  (爆笑)

 

 ロジャーはレインに、前回のセッションの内容を詳しく伝える。

 

レイン  ええー? 取られちゃったの?

ジャン  すいません。

レイン  あいつら頭良いし、人員も豊富だしねぇ。それに、ジャンくんたちの体のこともあるし、しょうがないか。あいつらなら、治せるかもしれないし。

ジャン  俺たちのことまで話したんですか!

ロジャー  いや、ついうっかり色香に惑わされて(苦笑)

レイツェル  ところで、レインさんは何故奴らのことに詳しいのです?

レイン  んー、教えると、国同士のゴタゴタに巻き込まれる可能性あるけど、いいの?

ロジャー  帝国に協力するって約束した以上、もう半分巻き込まれてるよ(苦笑)

レイン  だったら、いくつか頼みを聞いてくれるなら教えるね。まず、あたしたちの正体は口外しないこと。(悪戯っぽく笑って)そしてぇ~、帝国の人たちの動向を、こっちに流すこと。

ロジャー  スパイになれってことか。

レイン  有体に言えばね。約束してもらえるなら話すって、シャストア様に誓うよ。

一同  信用できんわっ(笑)

レイン  ちぇ。じゃあ、ジェスタ様に。ザインが信仰してるし。

ジャン  俺たちもジェスタ様に誓って約束する。

レイン  OK。あたしたちは<白い影法師>っていう国家機関に属しているの。

ロジャー  国の命令で奴らについて調べてると?

レイン  国の命令って言うか、帝国の偉い人から頼まれてかな? この国に入ってきた目的を探り出して、危険であれば阻止して欲しいってね。ファーンの産まれたティーグ家は、昔っから権力を得るためなら何でもやるような人たちだったらしいからね。

ロジャー  ファーンブルグやハトゥルについて、あんたたち・・・いや、お嬢さん方が知っていることを教えていただけませんか?

レイン  いいけど、そっちの情報と交換ね。あなたたちはどこまでファーンの目的を知ってるの?

ジャン  ティーグ家の再興が目的ということと、ハトゥルの力を使えるなら使う。危険なら封印すると言っていましたね。

ロジャー  どこまでが本当かは知らないけどな。

レイン  “結社”て名前は言ってなかった?

ロジャー  聞かなかったな。

ジャン  <聖なる母の結社>のことですか?

GM  残念ながら、君は<聖なる母の結社>など名前も知らない。

ロジャー  その“結社”というのは?

レイン  実は、あたしもよく知らないんだけど、アレイシ・・・じゃなくて、帝国の偉い人が危険視しているのは、ファーンブルグ本人より、その“結社”みたい。

ロジャー  「よく知らない」ね・・・この子もどこまで本当のこと言ってるのか分からんね(苦笑) 他にこちらから出せる情報は無いな。

ジャン  あ、一つ聞きたいんですけど、あのエルファさんって誰ですか?

レイン  ああ、アンディのこと? その帝国の偉い人の飼ってる犬。調査に協力してもらってるの。

レイツェル  犬なんて言って大丈夫ですか?

レイン  ああ、アンディは群島語分かんないからさ。(突然、小声の古代神聖語で)ま、それがホントかも分かんないけどね。

ロジャー  ? 今、何て言ったんだ?

レイン  (古代神聖語で)こいつも何考えてるかわかんないしねー。調査と称して、こっちのスパイしてる可能性もあるし。

レイツェル  通訳しま・・・

レイン  (群島語で)あ! 待った待った! (神聖語で)アンディに何話してるか分からないように言葉変えたんだから、少しは察してよ!

レイツェル  す・・・すいません。

レイン  (群島語で)ま、いいけどね。こっちのことはこっちでなんとかするから。んじゃ、ファーンたちの監査の件はよろしくね。住所教えとくから、何か分かったら手紙送って。

ロジャー  これが帝国との技術の差か(笑) あ、それと、俺たちは俺たちでやることがある。こちらから進んで奴らの情報を集めることはしないぜ?

レイン  OK。それで良いわよ。こっちは見返りに、ジャンくん達の体を元に戻す方法を見つけたら教えるから。

ジャン  お願いします。

レイン  後、これあげる。

GM  レインは、綺麗な装飾が成されたラージナイフを取り出す。

ロジャー  これは?

レイン  霊体も切れる魔法のナイフ。危険なこと頼むんだから、こっちも少しは誠意見せないとね。 じゃ、行くよアンディ、ローザ。

アンディ  おう。

赤いメッシュの少女→ローザ  ああ。

GM  レインたちは立ち去った。

 

忘れられた鉱山の町

ロジャー  さて、色々頼まれちまったが、俺たちは俺たちでできることをするまでだ。

GM  ところで、ロジャーは今深刻な問題を抱えている。

ロジャー  生活費だな(苦笑)

ジャン  前回報酬もらったじゃないですか。

ロジャー  それがだな。借金返したり道具や武器の一式揃えたり酒飲んだり春を買ったりしたせいで、ほとんど残らなかった。

ジャン  自業自得ですよ。特に後者は(笑)

レイツェル  私がお金を貸しましょうか?

ロジャー  女性から施しは受けん!

ジャン  だったら俺が・・・

ロジャー  年下から施しは受けんっ!!

一同  (笑)

メアリー  だったら、仕事しない? 今度は古代遺跡の探索。

ロジャー  おっしゃ、任せとけ!(即答)

レイツェル  新しい遺跡が見つかったのですか?

メアリー  見つかったというか、「迷いの森」の書物に遺跡の場所の記述があったの。

ロジャー  どんな遺跡なのかは分かるのか?

メアリー  大体はね。メディウス帝国時代の研究所の遺跡で、例の森を抜けるための薬の精製を行ってたらしいの。

レイツェル  そこに行けば、残りの材料があるかもしれないと?

メアリー  完成品があるかもしれない方かな? 材料は全部集まったし、作り方も分かるんだけど、完成までにまだ時間がかかるから。

ロジャー  メディウス帝国の遺跡だったら、おまえらの体を戻す方法があるかもしれないしな。

ジャン  ぜひ行きましょう!

レイツェル  私も行きたいですね。

ロジャー  可能性の話だからな(苦笑)

レイツェル  私は、単純に遺跡に興味があるだけです。

ロジャー  あ、そう(笑)

ジャン  で、遺跡の場所は?

 

 メアリーの話によると、<忘れられた鉱山の町>リフの近くに、その遺跡はあるのだという。

 リフはかつて鉱山の町として栄え、今ではゴーストタウンとなっているドワーフの町。町の中には無数の坑道があり、その坑道のうちの一本がその遺跡に面していることが、研究書を読み解く中で分かったのだ。

 

ロジャー  入るためには、通路を掘らなきゃならんわけか。

メアリー  うんにゃ。専門家に爆破してもらう。そのために、火薬を取寄せてもらったの。

ジャン  ああ、前回ゲルーシャに奪われた・・・

メアリー  うん。でも、予定分は手に入ったから大丈夫よ。で・・・

GM  廊下の向こうから、一人のドワーフがやってくる。

メアリー  彼が爆発物のスペシャリスト、<炎使い>ゴーンさんよ。

ゴーン  よろしく。

レイツェル  おお、昔の私の分身ですね。*1

ロジャー  こちらこそよろしくな。俺たちは、遺跡の先行調査をすればいいんだよな?

メアリー  うん。どんな遺跡なのかは分からないからね。今回あたしはついて行けないけど、よろしくね。特別ボーナスも出るから。

ロジャー  俄然やる気が沸いてきたぜ(笑)

GM  お前って、ロマンのために遺跡に行くのか金のために遺跡に行くのか分からなくなる時あるよな(苦笑)

ロジャー  バカだなGM。ロマンのために遺跡に入って、それで金も増えるなら最高じゃないか!

GM  あ遊び人的思考だよなそれって(笑)

ロジャー  否定はしない。だが、忘れるなGM。遊び人ってのは、悟りの書がなくても賢者になれるんだぜ(笑)

一同  (笑)

 

 <炎使い>ゴーンを連れた一行は、探索に必要な道具を整え、遺跡のあるという廃坑の町リフへと向かった。

 

炭坑のメイド

GM  では、君たちはつつがなくリフについた。典型的なドワーフの半地下都市なんだが、人がいなくなって久しいので、荒れ放題。

ジャン  人気も無いですし、不気味な場所ですね。

GM  とか言いながら歩いていると、誰かがいる。小さな体に、フレイルとミディアムシールドを背負って、メイド服を着た色白の女の子だ。

新キャラ→女の子  キョロキョロしながら歩いてます。

レイツェル  ・・・亀?

ロジャー  てか、何でこんなところにメイド服の女の子が?

ジャン  俺に聞かれても、分かりませんよ。

レイツェル  女性の扱いは、ロジャーさんに任せます。

ロジャー  おいおい(苦笑) ま、話し掛けてみるけどな。お嬢さん。

女の子  (驚いて)わっ? びっくりしましたです。

ロジャー  突然呼び止めてしまい、失礼しました。私の名前はロジャー・ヘイカスト。あなたのお名前は? 何故こんなところに?

ジャン  俺としては、何でメイド服なのかの方が聞きたいです(笑)

ロジャー  お? 性的魅力の成功度は6だ。

女の子  抵抗はファンブルです(笑) はわぁ~・・・なんて素敵なお方・・・でもだめ、私にはウィズ様が・・・

一同  (爆笑)

ロジャー  しまった。とんでもない娘に声かけちまったかも知れん(笑)

女の子  はっ! そうでした。私はエリィ。エリクシア・エリクシ・・・いえ、エリクシア・アーリフトです・・・(頬を押さえて照れながら)きゃっ。言っちゃった。

ロジャー  何なんだこの子は?

レイツェル  おお。ロジャーさんが女性相手に戸惑ってる(笑)

GM  読書好きなロジャーなら知ってると思うが、ウィズとかアーリフトって名前には心当たりがある。ウィズ・アーリフトと言う、有名なノンフィクション小説家がいる。というか、いた。現在行方不明。

ロジャー  その小説家の追っかけか? そんな子がなんでこんな寂れた場所に? しかも何でメイド服で?

女の子→ エリィ  メイド服は、私たち魔術師の正装ですよ?

ジャン  何でですか(笑)

ロジャー  全てがすごく間違ってると思うが、どこから突っ込んで良いか分からんから、黙っていよう(苦笑)

レイツェル  ウィザードなのですね、彼女。

エリィ  私はウィズ様に会うために、時空を越える手段を探して旅をしています。ここに古い遺跡があると聞いて、ひょっとしたらその方法が見つかるかもしれないと思ってやって来ました。

ロジャー  PL的には何がしたいかよく分かったけど、キャラクターにはさっぱりだろうな。やべぇ、この子電波系だ(笑)

ジャン  ああ、俺たちもここの遺跡の探索に来たんですよ。

エリィ  まあ、本当ですか? でしたら、私もご一緒させてください。

ロジャー  ここにおいて置くよりは、安全・・・か? 魔術師だったら、いろいろ魔法つかえるだろうけど・・・

エリィ  (ロジャーの襟を掴んで)さ、遺跡があるならさっさと行きますよー!

ロジャー  え? あ、ちょっと、お嬢さん?

エリィ  ずーるずーる(ロジャーを引っ張る擬音)

ロジャー  お? お? お? この子、こんなナリで俺より力があるのかよ!?

レイツェル  ああ、ロジャーさんが連れ去られていく(笑)

 

 かくして、メイド魔術師を仲間に加えた(?)一行は、遺跡の入口があるという坑道へと向かった。

 

レイツェル  では、ゴーンさん。お願いします。

ゴーン  分かりました。あなたたちは下がっていてください。

GM  ゴーンは、爆破地点周辺を色々と調べた後、爆弾をセットする。そして・・・

ゴーン  任務了解(スイッチを押す)

GM  どかーん(擬音)

一同  自爆すんなー!

ゴーン  一つ言っておく。死ぬほど痛いぞ。

ロジャー  だったらするな!(笑)

GM  今のは冗談だ。ゴーンの設置した爆薬は、見事坑道の壁を砕き、奥への道を作った。

ロジャー  先に進むぞ。

GM  うむ。開いた穴を通って抜けた先は、超がつくほど巨大なドーム。400メルー四方はあるんじゃないかな? 天井そのものが光を放っているのか、周囲は明るい。目の前には三つの大きな長方形の建物と、その隙間から、100メルー四方はありそうな正方形の建物が見える。

エリィ  はわぁ・・・すごいですねー。

ロジャー  ああ。こんなものは見たことが無い・・・

GM  とか言ってると、突如ドーム全体に「ケタケタケタケタ」という、無気味な音が響き渡る!

ジャン  斧を構えて警戒します!

レイツェル  音に聞き覚えは?

GM  ない。強いて言うなら、笑い声に似てたかな?

ジャン  何かがいるってことですかね?

ロジャー  それを知るためにも、探索してみようぜ。

 

死人の潜む遺跡

 

 一行は、とりあえず手近にあった、左側の長方形の建物へと向かってみる。

 

GM  20階建てくらいの建物だ。2階より上には窓はあるけど、1階には入り口も窓も無い。

レイツェル  はい?

ロジャー  透明な扉でもあるのかね?

エリィ  壁をぺたぺた触りながら歩きまーす。

 

 しかし、何も見つからない。建物の17階にひび割れがあるが、登る手段も無い。

 仕方が無いので一行は、中央の長方形の建物に向かうが、同じく入り口は見当たらない。

 さらに、右側の建物へと向かった所で・・・

 

GM  右側の建物の右手に回った所に、人型のものが何体も倒れている。遠目からみても干からびているのが分かる。

レイツェル  死体ですか?

GM  そんな中に、死体の近くでしゃがんで何かしている少年がいる。

ジャン  近づきます。どうしたのですか?

ロジャー  あ、待・・・

GM  (ロジャーが制止する前に)近づいてきたジャンに、少年はいきなり飛び掛ってくる! 少年の手から鉤爪が生え、右手首を攻撃。ダメージは8点の「切り」。不意打ちなんで、回避するには知力判定ね。

ジャン  回避は失敗しましたけど、ダメージは1点だけです。

少年  ぐぁ! こいつ、何て固さだ!

GM  少年は突如ザンバラ髪の老婆になったかと思うと、地中に沈む。神秘学判定に成功すれば分かる。あいつは、ヤシャと呼ばれる上級のグール(人食いの化け物)だ。

ロジャー  たしか、地中を移動して犠牲者を襲うモンスターだよな。厄介な。

レイツェル  ジャンさん、怪我を見せてください。

GM  とか話していると、倒れていた、干からびた死体が動き出す! そいつらは目が漆黒で、数は8体で、手には鋭い爪が生えている。

エリィ  ゲルーシャ・ゾンビですー!

ロジャー  しまった。囲まれた!

 

 襲ってくるゾンビどもを相手に、ジャンはシールドチャージを繰り返し転倒させて行く。ロジャーはスピアを両手で構え、長いリーチを生かしゾンビどもを近づかせない。エリィは盾を構えた後ロジャーに援護呪文を飛ばす。ゴーンも、21レベルの《火炎噴射》で炎の剣を作り出し、ゾンビどもを焼き始める。

 そんな中レイツェルは、よせばいいのにゾンビの前に立ち、ビームの威力を試すための集中に入る。

 

ロジャー  おーい。そんなところに立ってると、攻撃されるぞ。

レイツェル  大丈夫ですよ。盾も構えていますし。

 

 とは言え、そんなに盾技能が高いわけでもないレイツェルは、ロジャーの心配通りゾンビの爪に切り裂かれ気絶する。

 そこにゾンビが群がろうとするが、駆けつけたジャンが何とか阻止。

 エリィもフレイルを振るい、接近されたロジャーは、レインからもらったゾンビにもダメージボーナスを与える効果*2もあった魔法のナイフに持ち替え、なんとか一行はゾンビどもを撃退することに成功した。

 

エリィ  レイツェルさんとジャンさんの傷を治しますね。

ロジャー  君がいてくれて助かったよ。回復呪文使えるやつが、真っ先に気絶しちまったからな。

エリィ  この程度でしたら、おやすい御用ですよー。

レイツェル  接近されてから射撃呪文は無謀ですねぇ。

ジャン  でも、何でこんな所にゲルーシャがいるのでしょうか?

ロジャー  確か、以前ゲルーシャに火薬を奪われたことがあったんだよな? しかも、古代の遺跡に入るために火薬が必要だと。

レイツェル  奴等の言う遺跡とは、ここのことだったのですね。

ロジャー  だが、俺たちが入ってきた場所は塞がっていた。

ジャン  他に入口があるのかもしれませんね。

ロジャー  後は、何でこいつらが死んでいたかだな。

レイツェル  診断してみましょう。

GM  原因は失血死だね。首に2つの刺されたような跡がある。

エリィ  ヴァンパイアですか?

ロジャー  可能性はあるな。ヤシャの件もあるし、ここは一端退いた方が良いかもな。一度入口に戻るか。

GM  と、そのとき、例のケタケタ笑いが聞こえてくる。

ジャン  誰だ!

 

 しかし、返事は無い。

 気になりつつも、一行は爆破した入口に戻ってきたのだが・・・

 

GM  爆破した穴は無くなっている。

ジャン  誰かが埋めたのでしょうか?

ロジャー  「埋まってる」じゃなくて、「無くなってる」って言ったよな。

GM  うん。穴があったはずの場所が、回りの壁と同じようになっている。

エリィ  閉じ込められちゃいましたね・・・

ロジャー  どういう原理かは知らんが、そのようだな。ゴーンさん。もう一度爆破を試みてくれませんか?

ゴーン  任務了解。

一同  だから自爆すんなー!

 

 しかし、残っていた爆薬では壁を壊すことはできなかった。

 一行は、他の出口を求め、正体不明の吸血鬼とヤシャが徘徊する遺跡の中を探索することに。

 

エリィ  あの建物ですねー、窓から入れませんか? 私は、《飛行》の呪文が使えます。

ロジャー  試してみる価値はあるな。全員に《飛行》は疲れるだろうから、一人を飛ばして後はロープで登ったほうが良いだろう。

ジャン  まずは俺が行きましょう。2階に行きます。

GM  窓は閉まってるが?

ジャン  割って入ります。

GM  思いっきり叩いても割れない。窓というより、壁の一部が透明になっているだけみたいだ。

ロジャー  17階のひび割れから、中に入れないか?

ジャン  行ってみます。

GM  ひび割れは人一人が通るには十分な幅がある。中はビジネスホテルのダブルルームのようになっている。もっとも、数百年の歳月のを思わせるほどボロボロだがね。

エリィ  ホテルですか? こんな地下に泊まってどうするつもりだったのでしょうね?

ロジャー  それも含めて、調べるしかないな。ジャン。杭を打って、ロープを固定してくれ。くれぐれも警戒を怠るなよ。

ジャン  分かりました。

 

 ロープを登り何とか建物の中に入ることに成功した一行は廊下へ出て、まずは上へと向かう。途中何度か例のケタケタ笑いが響くが、それ以外は特に何も起こらない。

 

GM  18階までは似たような廊下が続いたが、19階からはドアの間隔が広くなっている。具体的には4部屋しかない。

レイツェル  VIPルームとかスイートルームとかいう部屋でしょうね。

GM  奥の部屋のドアの前に、表札らしきものがある。名前は「デミトリ」。ちょっと、歴史技能で判定を。

ロジャー&レイツェル&エリィ  成功しました。

GM  ふむ。ならば、メディウス帝国8賢者の一人に、デミトリというドワーフウィザードがいたのを思い出す。

ロジャー  まさか、伝説の8賢者の研究室か?

ジャン  ここはホテルじゃないのですかね?

レイツェル  ホテルの一室を買い取ったのかもしれませんよ。

エリィ  よくわかりませんから、入ってみまーす。

 

 ドアには鍵がかかっていたのだが、ジャンの高性能クローアームで鍵を壊して部屋に侵入。

 部屋の中は、多くの書籍が並ぶ書斎のようだった。

 500年前の帝国の書籍が見つかったことで狂喜乱舞するレイツェルを横に、エリィとロジャーはめぼしいものが無いか部屋を探索する。

 

GM  デミトリの日記手帳らしきものと、大量の羊皮紙の束が見つかる。ただし、ボロボロで触ると危ないかも。

レイツェル  私が《修理》*3を使いましょう。

GM  ふむ。ならば、羊皮紙の束には巨大な龍の首型のなにかの設計図のようなものが浮かび上がる。首だけで100メルー以上もあるような代物のようだ。

ロジャー  これは、なんだ?

エリィ  龍のロボットですか?

レイツェル  外の大きな建物で造っていたのでしょうかね?

ロジャー  まあ、今考えても何も分かるまい。手帳のほうを見るぜ。レイツェル、訳してくれ(笑)

GM  手帳の見開きには「偉大なる帝国と8賢者のために」と古代神聖語で書かれている。内容はただのプライベートの日記のようだ。今日はオルバスとどこで会ったとか、ビクトルと食事をしたとか。ちなみに、オルバスとかビクトルも8賢者の名前だ。

ジャン  リリスはいないのかー?(笑)

GM  名前は初代からとったからねー。で、日記の最後のほうの下りに、「我々はとんでもないものを呼び出してしまったのかもしれない。奴等は危険すぎる。」

ロジャー  奴等?

エリィ  複数形ですね。たくさんいるみたいです。

レイツェル  そもそも、なにを呼び出したのでしょうね?

 

 ここで考えても仕方がないと、一行は他の部屋を探索するが、他に目ぼしいものは見つからず、1階へと向かう。

 

GM  1階にはレストランやロビーだったのであろう空間がある。で、外からは分からなかったが、出入り口のドアもある。ドアの上には、古代神聖語で「開けゴマ」とある。

エリィ  唱えれば開くのかな? おーぷんせさみー(笑)

GM  すると、ドアは左右にスライドする。

ロジャー  入るには合言葉が必要だったわけか。

 

“it”

 

 一行は中央の建物の前で同じ合言葉を唱えてみる。すると、見えなかったドアが開いた。

 VIPルームなら、何か貴重な情報を持った者の部屋があるかもしれないと、一行は上へ向かう。

 魔力で動くエレベーターがあったのだが、動かない。例の不気味なケタケタ笑いが不定期に聞こえる中、階段を上り19階へ向かう。

 と、その時・・・

 

GM  全員知覚判定してみて。

レイツェル  私が8成功しました。

GM  ふむ。ならば、レイツェルには不気味な空気の漏れるような音が後ろから聞こえた。

レイツェル  ふむ、こっそり後ろを見てみますが?

GM  何もいない。

レイツェル  ふむ? 一応、みんなに知らせます。

ロジャー  ヤシャか? 踊り場で《番犬》をかけて、少し様子を見るか・・・

GM  ならば、ケタケタ笑いが聞こえた直後、《番犬》の範囲内に敵意を持った何かが入り込んで来る! ただし、姿は見えない。

ロジャー  (槍を構えて)どこだ!? 何がどこに来てやがる!?

エリィ  怖いですぅー!

GM  レイツェル以外は知覚判定。

ロジャー  幸運を使う。5成功だ。

GM  ならば、レイツェルの首筋に、細い管に刺されたような跡が浮かび上がっている。レイツェルに刺された感覚は無い。

ロジャー  麻酔効果でもあるのか? とりあえず、傷痕近くを掴む!

GM  管のようなものを掴んだ。

ロジャー  管をたどって、手応えがあった場所にナイフを突き立てる! ジャン! ここを攻撃しろ!

ジャン  分かりました!

GM  ジャンの斧と、ゴーンの炎でしばらく殴っていると、見えない“なにか”の動きは止まったようだ。ただし、それでもその“なにか”は見えない。

ロジャー  砂でもかけて、形を見てやる。

GM  するとそこには、2本の触手を持って、全身に不気味な窪みを持った丸い化け物が浮かび上がる。触った感触は空気の入った柔らかいボールのようだ。

ロジャー  こいつが、ゲルーシャどもの血を吸った奴か?

レイツェル  でも、ゲルーシャたちは右側の建物で倒れていましたよ。

エリィ  たくさんいるかもしれないです。

ロジャー  こんな奴がか? 勘弁してくれよ・・・

 

 愚痴った所で何も解決しない。一行は《番犬》の効果が続いてる今の内に休憩。疲労が回復した後、再び上を目指す。

 19階のVIPルームを探索した一行は、警備隊長の部屋でボロボロの日記を見つける。

 例によってレイツェルの《修理》で修復し、内容を読む。

 

GM  日記の内容は、研究員が研究所、例の正方形の大きな建物のことだが、そこの警備のために異界から姿の見えない怪物を召喚した。

ジャン  しかし、制御できなくなって・・・というパターンでしょうね。

GM  てか、制御しようとしていたのかさえ不明。召喚されてから、研究員が次々と行方不明になるわ、干からびた変死体は発見されるわ、研究の責任者は、重要な人材や資料と一緒にとっとと逃げるわで、警備隊長たちはここに取り残されたらしい。しかも、内側で問題が起こったときのために備えられていた防御システムが作動し、ドームの外に出られなくなったらしい。

ロジャー  俺たちも、そのシステムのせいで外に出られないわけか。脱出の方法とかは書いてないのか?

GM  「東館。つまり、右側の建物の1020室の研究員が、脱出の手段と化け物に抵抗する術を知っているから、これから残された者全員で研究員の元へ向かい、脱出作戦を立てる」と書いてあるが、脱出方法などは不明。ただ、「見えない化け物の特性として、理由は分からないけれどケタケタ笑いが聞こえた直後にしか襲ってこない」と書かれている。

ロジャー  だったら、奴等から身を守る手段があるな。

ジャン  どのような?

ロジャー  ケタケタ笑いが聞こえたら、全身をまさぐる! まるでたこ踊りのようにっ!

一同  (爆笑)

エリィ  かっこ悪いですぅ(笑)

ロジャー  俺もそう思うが、今の状況で格好なんて気にする余裕は無いだろう。

 

 ケタケタ笑いが聞こえるたびに奇妙なたこ踊りを行うへんてこな一行。しかし、そのお陰で右側の建物の中で二度にわたる見えない“なにか”の襲撃をつつがなく撃退することに成功した。

 そして、一行は書記にあった1020号室の前に立った。

 

GM  1020号室のドアは開け放たれている。中には2体の古い死体というか、骨があるね。

ロジャー  数百年前あいつらに殺された死体かね?

レイツェル  部屋には他に何があります?

GM  ボロボロの机の上にある、ボロボロの羊皮紙。それと、死体の近くに転がっている綺麗な手投げ斧と、ヘッドフォンみたいな謎のアイテム。

ジャン  斧は魔法の斧ですよね?

GM  まぁね。技能とダメージに+1のボーナスがかかっていて、《電撃武器》が使えるようになる手投げ斧だ。ただ、ジェスタアクスじゃないから、「準備/斧・メイス」技能は使用不可。

ジャン  十分です。持っていきましょう。

ロジャー  《電撃武器》か。いかにも古代の武器って感じだぜ。*4

ジャン  この斧はサンダートマホークと名付けましょう。

レイツェル  私は、羊皮紙に《修理》をかけていましょう。

GM  うむ。すると、羊皮紙にかつて書かれていた文字が浮かび上がる。どうやら、ヘッドフォンの使い方らしい。その効果は、耳に装着することで、見えない“なにか”の接近を、音であらわしてくれるアイテムだそうだ。

ロジャー  エネミー・ゼロかっ! きっと、敵がいる方向によってって音が違うんだろうな。

GM  知ってんのか? あのマイナーゲームを?

ロジャー  おうよ!

 

 その後しばらく、2人のエネミー・ゼロの思い出話が続くが、もちろん割愛。

 羊皮紙には他にも、このドームから脱出する方法と研究所の地図が書かれていた。

 それによると、研究所地下にドームの防御システムの起動装置があり、システムを切れば外に出られるようになること。それと、研究所の西側に、転送系の魔方陣があるとのこと。どこへ繋がっているかは分からないが、魔法陣のサイズと複雑さからして、近距離移動のものではないのは確からしい。

 

GM  研究所に入るには、研究員に支給される手帳の見開きに書いてある言葉を唱えれば良いとかも書いてある。

レイツェル  この部屋に手帳は?

GM  無いね。

エリィ  でも、最初の部屋に手帳はありました。(メモを見て)「偉大なる帝国と8賢者のために」って書かれてました。きっとこの言葉です。

 

 他に目ぼしい情報も見つからず、研究所へ向かってみることにする一行。

 ヘッドフォンを戦闘力の高いジャンに装着させ、さらにケタケタ笑いが聞こえた後のたこ踊りも忘れないようにし、慎重に研究所へと向かう。

 

GM  では、研究所の前だ。幅200メルー、高さ100メルー以上の建物だね。地図によると、君たちが今いるところの目の前に入口が現れるみたいだ。

ロジャー  さて、問題は地下に行くか転送魔方陣の部屋に行くかだな。

エリィ  距離はどっちが近いです?

GM  ほとんど同じ。

 

 《番犬》を張り休憩しつつ、研究所の前でどちらに向かうかを話し合う一行。

 一行は地下の防御システムに行くには、システムを切った後、一度研究所から出て外に必要があるため、二度手間になりかねないゆえ、転送装置に向かうことにする。幸いウィザードや魔術に深いペローマ信者もいるため、もし魔法陣が外に出るようなものでなかったら、すぐに地下に向かう作戦である。

 

エリィ  では、入口を開けますよ。「偉大なる帝国と8賢者のために」

GM  うむ。すると、何もなかった場所にドアが出現する。それと同時に、ジャン。君のつけているヘッドフォンが、研究所内の四方から“なにか”がいる気配を告げる。ただ、まだかなり遠い。

ロジャー  駆け抜けるぞ。躊躇していると、逆に危険だ。

レイツェル  分かりました。

 

 ケタケタ笑いが聞こえる度に“なにか”の気配が近づいてくる中、一行は魔法陣のある部屋へと走る。途中、古い死体が所持していたヘッドフォンを二つ入手。ロジャーとエリィがそれぞれ身につける。

 そして、魔法陣の部屋の前に辿り着いた。

 

ジャン  ドアを開けます!

GM  部屋は10メルー四方もある巨大な部屋だ。そして、天井全体から“なにか”の気配が!

ロジャー  ヤバイ!?

GM  君たちが天井に目をやると、そこには何百本という触手を持ち、全身にイボがある、巨大で不気味な不定形の怪物が! 天井の中央には巨大な瞳があり、君たちをギョロリと睨む! はい、-2で恐怖判定。

ロジャー  大丈夫だ。こいつは何だ!?

ジャン  俺も平気です。ジェスタアクスを構えましょう。

GM  すると、その怪物は大音量のケタケタ笑いを響かせ、無数の触手を君達に向けてくる。

エリィ  ケタケタ笑いの正体です!

ジャン  だったらこいつを倒せば! 天井にいても、武器は届きますか?

GM  長さ1以上なら。

ロジャー  おいおい。無茶すんなよ!

ジャン  だったら部屋に入って攻撃! クリティカル、ダメージ2倍で20点ダメージ!

GM  おお? 一撃でHPの10分の1が削られた。

ジャン  よし。こいつ思ったより弱い。後少しで倒せます!

GM  (は? 何言ってんだこいつは?)

 

 その直後、無数の触手に刺され血を吸われ始めるジャン。それによりバーサークしたジャンは、全力攻撃を繰り返す。

 他のメンバーも、ジャンを放っておくわけにはいかない(エリィは“なにか”が近づいてくる中一人でいるのが嫌だっただけかもしれないが)と、各々の武器を構え部屋に入り、怪物を攻撃。着実にHPを削っていくが、全員触手に刺され血を吸われ始める。

 そして、HPが0になった怪物は動きを止め、急速に萎んでいったが・・・

 

ロジャー  また目の前で仲間が殺されちまった。

エリィ  初登場で死んじゃいましたぁ・・・(泣)

レイツェル  私も死にました。

ロジャー  戦えば死人が出るかもしれないって分かってんのに、何で戦っちまうんだよ!

GM  無策で特攻する奴がパーティに1人でもいれば、そりゃ戦闘の率は高くなるだろうよ。

ロジャー  今回の場合、入り口から弓矢を撃ってりゃ被害は抑えられたかも知れないな・・・

ジャン  今更言っても、仕方ありませんよ。

GM  いや、あんたが言うなよ。無策に突っ込んで行った張本人が。

ジャン  GMが、最初の一撃でHPが10分の1に減ったっていったから攻撃続けたんじゃないですか!

GM  おいおい。勝手に聞き間違えておいて僕のせいにするのか? そんな風に聞いたのは君だけだったのは、さっき確認しただろ。*5で、どうする? “なにか”の親玉が死んだせいか、周囲に“なにか”の気配はないが?

ロジャー  魔法陣の作動はできるのか?

GM  魔法陣の中央に、水晶がある。神秘学の知識があるロジャーになら分かるが、魔法の素質が持つものがあれに触ると、魔法陣が発動するはずだ。

ロジャー  どうせ、魔法陣の効果が分かる二人は死んでるんだ。発動させる。

GM  うむ。するとだ。部屋全体の魔法陣が光りだし、水晶から黒いエネルギーが噴出す!

ロジャー  なにぃ!? 転送じゃないのか!?

GM  転送には違いない。だって、異界のゲートの開閉のための魔方陣だから。そして、その黒いエネルギーは・・・(そうだな、レイツェルはすでに半分人間じゃないし、一度チャンスは与えた。となると、エリィか。)エリィの(サイコロを振って)右腕に入り込んだ! で、死んだと思ったエリィがむくっと起き上がる。

エリィ  ・・・あれぇ?

ロジャー  エ・・・エリィ? 何とも無いのか?

エリィ  何とも無いって・・・何がですか?

ロジャー  右腕とか。

GM  右腕には、八本首の龍の痣が浮かんでいる。

エリィ  にゃー! なんですかこれはぁ!?

ロジャー  邪王炎殺黒龍波か。最近のGMの趣味じゃ、暗黒吸魂輪掌波かもしれんがな(笑)

GM  その痣からはとんでもないエネルギーが溢れている。具体的に言うと、追加疲労点とHPが20点ほどと、使い捨ての魔力が100点。他にも色々と効果があるけど、また次回で。

エリィ  こんな腕じゃ、お嫁にいけないですよー!!

ロジャー  心配してるのはそっちかい!(苦笑)

 

次回へ続く

*1:リプレイ化されていない単発セッションでの話。

*2:「切り」や「刺し」攻撃は、装甲を抜けた分のダメージがそれぞれ1.5倍と2倍になる。通常、ゾンビや機械はその影響を受けない。

*3:破損した物体を直す魔法。

*4:《電撃武器》はガープスマジックには載っておらず、拡張版のグリモアに載っている魔法。グリモアは大判サイズでしか売っていない上、TRPGの人気がない時期に発売されたため入手し辛い。

*5:カットされた戦闘中の話。