黄金の羊亭新館

ガープスルナルのリプレイを公開しています

番外編【迷いの館の未亡人】

GM さて、みんな揃ったことで、今回の物語を始めましょう。

カムイ ところで、なんで(ウォルフのプレイヤーを指差して)こいつがいるんだ?

ダルシス 前々回に死んだはずですよね?

ウォルフ それはですねえ…(GMを見る)

GM 今回は本編から外れた番外編的な話だ。パラレルワールドだと思ってくれ。

ミスティ でも、これ役に立つんですかぁ?

GM いきなり「これ」呼ばわりか(笑)。

ウォルフ ふっふっふ、そんなこと言っていられるのも今のうちですぞ。パワーアップしたウォルフマーク2の新の実力見せてあげましょう。。

ダルシス ま、そんなことはどうでもいいから始めましょう。これの戯言は長いですから。

ウォルフ ひ、ひどい(泣)

GM アレクじゃなくウォルフがやりたいといったのは君だからな。責任は持たんぞ。

 

第一章【陰謀により道に迷う者】 

GM さて、君たちは今道に迷っている(笑)。

ミスティ いきなりですかぁ~?

GM うむ、時間もないからいきなりだ。君たちはある遺跡を調べに行った帰り道、森の中で道に迷ってしまったのだ。ちなみに夜もふけ始めているし霧も出始めた。

カムイ うーん、嫌な予感がする。森の中に怪しい屋敷とかないだろうな(笑)

GM うん、ある。

カムイ は?

GM 君たちは気付かなかったが、いつのまにか目の前に大きな屋敷が立っている(大本気)

ダルシス どうやら、今回はホラーものみたいですね。

カムイ 入りたくない(笑) 入りたくないが、ここでじっとしてても何も始まらん。

ミスティ えぇ~、入るの怖いよう。

カムイ 俺がついてるから、多分大丈夫だよ、姉さん。

ダルシス なぜ『多分』を強調する(笑)?

GM で、どうするの?

カムイ 入口はあるのか?

GM うん。目の前にでかい門がある。

ウォルフ 開きますかね?

カムイ 知りたきゃ自分で開けろ。俺はノックする。

ミスティ では、コンコンっと。

GM するとしばらくして、色白で上品な、美人の奥さんといった感じの人が出てくる。年の頃は二十歳の半ばといったところ。

カムイ これはこれは、マダム。どうです、今夜一緒にお茶など…。

ダルシス (無言でカムイを叩く)

ミスティ あ、こいつの言ったことは気にしないでくださいね?

マダム いえいえ、面白いお方で。それで、どのようなご用件ですか?

ダルシス いえ、夜道を迷ってしまいまして。麓までの道を教えていただきたいのですが。

マダム あら、それはやめておいたほうが良いですわ。

ウォルフ ほう、何故ですか?

マダム ここから麓までは半日ぐらいかかります。それにこの山には狼や熊が出るのです。夜出歩くのは危険ですよ。そうだ、今夜はどうぞ家に泊まっていってくださいな。他の冒険者の方もいらっしゃることですし。

ウォルフ ほぉ、わたくしたち以外にも、遭難者がいるのですか。

カムイ う~ん。嫌な予感しかしないが、山を降りるのも危険だしな。

ダルシス 少々疲れましたしね。

ミスティ わたしも。

カムイ しょうがないな。では、今夜はお世話になります。

マダム いえいえ、お気になさらず。では、こちらにどうぞ。

 

 こうして、恐る恐るながら屋敷の中に入ることとなったPCたち。彼らは応接間のような部屋に案内され、五人の冒険者風の人々に出会いました。

 

GM えーっとだな、サリカ神官風の女性(美人)に、リャノの戦士風の青年(魅力的)。タマットの槍使いの少女(美人)。たぶんレスティリのエルファ*1の女性(超美人)。さらに、ミュルーンの槍使い。以上の五人が先に遭難した冒険者の方々です。

カムイ ではまずサリカだな。お嬢さん、今夜一緒にお茶などどうですか?

リャノ戦士 おい! アイシャに手を出すのはやめてもらおうか。

カムイ(無視して)アイシャさんと言うのですか。いい名前ですね(笑)

リャノ戦士 人の話を聞け!

カムイ (完全に無視して)で、どうです?

アイシャ (反応判定して「普通」)うーん、あなた好みじゃないから却下。

カムイ ガーン! ふられた。

ダルシス 時々忘れるけど、カムイくん、確かまだあなた十五歳でしたね?

カムイ そうだけど、なにか?

ダルシス ……

カムイ ……

ダルシス (ふっと笑って)いや、なんでもありません。

カムイ なんだよ、今の間は(笑)

ミスティ 他の人を口説くのは、時間のあるときにしてね。まずは自己紹介しようよ。

カムイ そうだな、名前が分かったほうが、口説きやすい(笑)

一同 違うでしょ!

 

 そんなこんなで各々自己紹介を始める冒険者の方々。アイシャさんは思った通りのサリカの神官。リャノの戦士の名はウェイブ。タマット少女はオリビー。超美人エルファはカルーア。ミュルーンはキックルと名乗ります。

 

ダルシス では、ウェイブさんはアイシャさんと、他の方は三人で旅をしていたわけですね。

カルーア はい。しかし道に迷ってしまいまして。

ミスティ 鳥さん(ミュルーンのこと)は、「方向感覚」とか持ってないんですか?

キックル 持っとったら道に迷ったりせんわい。

ミスティ それもそうですね(ニッコリ)

カムイ ところでカルーアさん。今晩一緒に…。

ダルシス (皆まで聞かずにハリセンで叩く。……プレイヤーを)

ウォルフ ナイス突っ込み。

カムイ (握り拳を作って)ちぃっ、こうなったらみんなが寝静まるものを待つか(笑)

ミスティ 夜這いかけたりしたら、許さないです。

カムイ 目が怖いよ姉さん…

GM そんなことを話していると、マダムが湯気を立てたティーカップを持ってくる。

マダム どうぞ、おくつろぎください。部屋は、廊下の突き当たりの階段を上がった二階になります。

ダルシス あ、どうも。

マダム では、私は娘の世話をしなければいけませんので。

GM といって部屋を去ろうとする。ここで、ちょいとばかし‐4の修正で知力判定をしてもらおうか。

一同 (ころころ)

ダルシス 成功しました。

GM ダルシスだけ? じゃあ君は、応接間の入口が少し開いてて、小さな子がこちらをのぞいているのが分かる。

ダルシス おや? どんなお子さんですか?

GM うん、全身に包帯をグルグル巻きにして、目の部分だけ出している、十歳くらいの少女だ。

ウォルフ 怪しい…。

GM 残念ながら、君は気付いていない。そんなことをしているうちに、マダムがその子に駆け寄る。

マダム ケーラ、出てきちゃダメって言ったじゃない。

ダルシス お子様ですか?

マダム え、ええ。去年、誤って暖炉の中に落ちてしまいまして…。

ウォルフ それは大変ですね。今度わたくしが良い魔術師を紹介して差し上げましょう。

カムイ 相変わらず横柄な奴だなこいつは。だいたい、優れた魔術師の知り合いなんているのか?

ウォルフ それはもちろん。高司祭ですからな。

GM 残念だが、CPも払ってなく*2、今までに出たこともないNPCの設定は認めない。

カムイ というわけだ。残念だったな。

ウォルフ なんか、わたくしの扱い酷くありません?

ダルシス 当然の扱いでしょう。

GM マダムはウォルフに恨みがましそうな目を向けながら、ケーラちゃんを二階に連れて行こうとする。

ウォルフ 何故~。

ミスティ そんなことも分からないんですか?

ダルシス まあ、これに何言っても無駄ですからねえ(ため息)

アイシャ あの子、かわいそうね。

ミスティ でも、わたし達じゃ何も出来ないです。

ダルシス そうですね。《小治癒》や《大治癒》で何とかなるとは思えませんし*3

カムイ それを考えるのは山を降りてからだな。とりあえず、今はお茶を飲んで疲れを癒そう。

ウォルフ おお、カルシファード式の茶道ですね。

カムイ いや、そんな作法は知らん(笑)

GM では、茶を飲もうとした人は嗅覚判定‐2をどうぞ。

カムイ そういやぁ、マダムが怪しい可能性をすっかり忘れてたな(苦笑)

ミスティ わたしは成功ですです。

ウォルフ わたくしもですな。

ダルシス (ごくごく)ふう、おいしかった(笑)

一同 またそのパターンか!

ダルシス いやぁ、まさかGMが二度も同じ手を使うとは思わなかった。わたし「味覚嗅覚消失」ですからね。(同リプレイシリーズ4話参照

ミスティ ダルシスさん…は手遅れでだから(笑) カムイ、そのお茶、なんか危ないよ?

カムイ うん、確かにおいしいお茶だ(笑)(嗅覚判定に失敗した)

ミスティ あうぅ~。

ウォルフ 完全に手遅れでしたな(笑)

GM ちなみにNPCの方々は、全員飲んだ。飲んだ人は、‐2で生命力判定だ。がぶ飲みしたダルシスさんは‐4にしてあげよう。

カムイ 目標値は11か(ころころ)失敗だ。なんか今日、出目が悪いぞ。

ダルシス あなたの出目が極端なのはいつものことでしょう。(ころころ)もちろん、私も失敗です。

GM ならば、だんだん君たちは眠くなってくる。眠気に対抗しようとはしたが、もはや耐えられない。

ウォルフ むう、いかんですな。とっととたたき起こしませんと。

ミスティ 皆さんが寝ちゃったのでしたら、わたしも寝たふりするです。起こしたいんでしたら勝手にどうぞ。

ウォルフ また、わたくしひとり仲間外れですか? (半分やけになって)いいですよ、私も寝たふりします。敵の動向も知りたいですしね。

GM (そうなると…)では君たちが眠ってしばらくすると、玄関側と廊下側の両方のドアが開く。そこから2匹のゾンビが現れて、(ころころ)ミスティとアイシャに近づいていく。

カムイ 相変わらず、姉さんはゾンビに好かれる体質みたいだなあ(笑)

ミスティ 嬉しくないよぅ(半泣き) GM、カムイに《覚醒》使ってもいいですか?

GM ゾンビの歩みは遅い。余裕だね。

ウォルフ では、わたくしもダルシスに《覚醒》を…。

ダルシス あんたに呼び捨てにされる覚えは無いのですが…

ウォルフ 高司祭であるわたくしに向かって、「あんた」とは失礼な。

GM こらそこ、眠ったまま話をしない。

ダルシス 今のは寝言ですからお気になさらずに(笑)

ウォルフ ですが今回は、あなたは私に助けられるのですぞ。感謝しなさい。では、《覚醒》です。(ころころ)…あ。

ダルシス (ため息ついて)ここで失敗するかね、この男は…。

ミスティ(ころころ)わたしは成功しました。カムイ、そのゾンビをやっつけてゃって!

カムイ おう! なんか状況がよく分からんが、やってやるぜ。

GM 目を覚ましたなら、こちらは短剣を抜こうか。

 

 襲い掛かってきた2匹のゾンビに、カムイは膝立ちで対抗する羽目になる。ウォルフの《覚醒》は2度目も不発に終わり、ダルシスの参戦はまだまだ先になりそう。これはカムイ大ピンチか!

 

カムイ ふむ、敵の武器はショートソードでダメージの期待値は3~4点ってところか。立ち上がるまでもないな、ゾンビAに全力攻撃2回切り。

 

 この攻撃でゾンビA撃沈。次のターン(ミスティの≪覚醒≫で)ようやく目覚めたダルシスは、ゾンビと戦うために膝立ちになる。しかし結局、出番のないまま、ゾンビBもX字に切り裂かれてしまいましたとさ。

 

GM やっぱり、普通のゾンビ*4じゃ話にならんな。

カムイ お茶に入れられた睡眠薬といい、ゾンビといい、なかなか手の込んだことしてくれるじゃないか。

ダルシス 怪しいのは、あのマダムですね。

カムイ いや、包帯巻いた子供も怪しいぞ。

ミスティ わたしは、どちらも怪しいと思いますです。

ダルシス どちらにせよ、まずはマダムに会いに行きませんか? 子供よりは話が通じやすいと思いますし。

カムイ だな。姉さんはどう思う?

ミスティ ダルシスさんに賛成です。

ウォルフ わたくしはですね…(考え込む)

カムイ 意見が無いなら、さっさと行くぞ。この屋敷を探索しつつマダムを探すか。

GM まだ寝ている冒険者の皆さんはどうするつもりだ?

カムイ ああ、そうか。

ダルシス とりあえず全員起こしましょう。またゾンビが来たりしたら、厄介ですからね。 

GM 起こすなら、全員起きる。しかし、アイシャさんはゾンビを見てまた気を失う(笑)

カムイ 「異常潔癖症」か「死体恐怖症」なんだな(笑) 冒険者としてそれはどうなんだと思わなくもないが(笑)

ウェイブ おい、いったいなにがあったんだ。

ミスティ 実は、かくかくしかじかなんです。

ウェイブ あの女の仕業だな! 最初に見たときから、なにか怪しいと思っていたんだ。いくぞアイシャ…ってあれ?

ミスティ アイシャさんでしたら、さっきゾンビ見て気を失っちゃってます。

オリビー キックル君にカルーアさん、わたし達も行きましょう。

カムイ ちょっと待った。下手に人数を分散すると危険だ。俺たちが屋敷を探索するから、あんた達はここで待っててくれ。

ウェイブ 待てよ、どういうつもりだそれは。

カムイ 俺たち全員が生き残る、最も確実な手段だと思うが?

キックル おぬしら、ワイらを少々なめとるんとちゃうか?

GM ウェイブもキックルも、槍を構えてすごんでくるぞ。

カムイ&ダルシス (お互いにうなずき会って)

カムイ 全力攻撃フェイント即ウェイブの手首を狙って峰打ちで攻撃。「準備/刀」は成功して、フェイントの効果は11。

ダルシス 前進してミュルーンに組みつき。成功度9。

GM (苦笑して)問答無用か。確かにこういうやつら相手には有効な手段だろうが…。フェイントは2点しか見切れず、キックルは、組みつかれたぞ。峰打ちで手首ねらいは命中判定‐5ね。

カムイ それでも13以下で命中だ。手加減して体力10で叩く。(ころころ)命中して、ダメージ5点。

GM(ころころ)うん、まともに喰らって槍を落とした。全く切っ先が読めなかったから、ウェイブくん呆然としてるぞ。

ダルシス 私は組みついたのでしたら、そのまま腕関節技使います。

GM 腕じゃなくて羽だけどな(笑)

ダルシス 成功度4ですね。武器を落としてください。

GM へいへい、落とされたよ。

カムイ これで力の差が分かっただろう。あんたらが弱いとは言わんが、俺たちはあんた達より強いんだ。

ウェイブ 悔しいが事実のようだな。分かった、俺たちは何をすれば良いんだ?

カムイ そうだな、とりあえず、アイシャさんから手を引いて…。

ダルシス (ハリセンを構えて)また、叩かれたい?

カムイ (冷や汗)いや、冗談だ。

ウォルフ カムイ、そういう冗談は時と場所を考えることですな。

カムイ あんたにだけは言われたくないな。それにお前に呼び捨てにされる筋合いは無い。

ダルシス 全く、自分のことを棚に上げてとはこのことです。

ウォルフ 何故わたくしが、そこまで言われなきゃならんのですか!

ミスティ それは自分の胸に聞いてみれば?

GM (ウォルフのプレイヤーも、自キャラがここまで嫌われてるとは思ってなかったんだろうなぁ。ウォルフのせいで何度も全滅しかかってるんだから仕方ないが。)

カムイ とにかく、ウェイブたち5人はここで待機していてもらう。その間に俺たちは屋敷の探索に向かう。

オリビー でも、探索の人数は多いほうがよくありませんか?

カムイ 普通そうだが、こんな怪しい場所では何があるか分からんからな。君たちの安全を考えると、少数精鋭で行動したほうが良い。

ウォルフ そうですか? わたくしは、協力したほうがいいと思うのですが。

カムイ ああ、こんな奴の言うことは、無視していいから。

カルーア ではあなた方は、何故そのような方と冒険しているのですか?

カムイ 時計(ウォルフは「時間感覚」を持っている)。

ミスティ 荷物持ち。

ダルシス バッテリー。

GM 今、なんの躊躇いも無く言わなかったか(苦笑)?

ウォルフ ひ、酷い。

カムイ ま、そういうわけで、これはアイテムというわけだ。

カルーア なるほど、分かりました。

ダルシス このエルファの人、間違いなく「朴訥」ですね(笑)*5

カムイ ともかくだ、戦闘能力の高そうなウェイブとキックルは、他の人を守ってここに待機していてもらいたい。これも協力の形だぜ。

ウェイブ 分かった。しかし、あんたたちが怪しい行動をとった場合、敵にまわるかもしれないからな。

ダルシス 分かりました。一刻ごとに現状を報告することにしましょう。

ミスティ こっちには時計もありますです(笑)

ウォルフ 時計ってわたくしのことですか?

カムイ あんた以外に誰がいる。

ウェイブ いいだろう。だが、ゾンビの後始末は手伝ってくれないか(笑)?

ミスティ えぇ~!

カムイ ウォルフ、手伝え。

ウォルフ なんでわたくしが(ぶつぶつ)

 

第三章【対決! 最強最悪の古代生命体】 

 後方の安全を確保した冒険者一行は、屋敷の中をしらみつぶしにすることにした。しかし、まさかPCたちがNPCにこれほど強固な態度に出るとは思わんかった。クロックタワー*6のようなシナリオにしようと思ってたのに・・・。

 それはそれとして、PCたちは、まず応接間の周辺を調べることに。

 

GM 玄関とは反対側のドアを開けると、そこは食堂のようになっている。奥に厨房があるのが見えるぞ。

カムイ じゃあ、厨房に言ってみよう。さっきの睡眠薬が見つかるかもしれん。

GM では厨房だ。わりと小奇麗に片付いている。パッと見怪しいものはないぞ。

ダルシス 普通怪しい薬を目立つ場所には置かないでしょう。少々「探索」してみましょう。

GM うん、では成功度を教えて。

ダルシス じゃあ頼みますよ、ミスティさん(笑)。

ウォルフ 自分ではやらんのですかな?

ダルシス 「探索」技能は持っていない。

ミスティ(ころころ)成功度4です。

ウォルフ(ころころ)ふっふっふ、わたくし成功度6ですぞ。

カムイ その程度で自慢するところとか、相変わらず器が小さいな。

GM じゃあ二人で調べていると、地下への入口が見つかる。だが残念ながら、薬は見つからなかった。

ダルシス では、降ります。

ミスティ わぁ、待って待って、二人に《幸運分与》をかけておきますです。

GM 中は暗いぞ?

カムイ じゃあウォルフ。《持続光》をかけてくれ。

ウォルフ ダルシスだって使えるでしょう。

カムイ 前衛が疲労で戦えなくなったらどうする。

GM ライトで照らすと、そこは酒の貯蔵庫のようになっている。肌寒いくらいの気温だ。なんか、奥でごそごそといった物音がするぞ。

ダルシス ライトでそちらを照らします。

GM (さっきから一切躊躇しないな、さすが「直情」と「自信過剰」)ライトを向けられると、そいつは君に向かって突撃してくる。全長2メルーを軽く越える、脂ぎった表皮を持つそいつは…。

カムイ ひょっとして…。

ダルシス ゴキブリ…ですか?

ミスティ いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!

カムイ いや、冗談だと思うんだが。

GM うんにゃ、ゴキブリだ。

一同 なにぃぃぃぃ!!

ミスティ やだやだやだやだぁぁ!!!

ダルシス すまないカムイ君。私はこいつに触るのだけは勘弁願う。君の刀で何とかしてくれ。

カムイ 俺だって触りたくねえぇぇぇ!!

ウォルフ わたくしは後ろに下がっていましょう。

GM ふはははは、混乱しているな。ならばこちらから攻撃させてもらおうか。行け、巨大な一角ゴキブリ、名付けて「巨大一角ゴキブリ(そのまま)」よ!(ころころ)サイコロはダルシスに攻撃しろと命令している。

ダルシス うわあぁぁ、来るな触るな近寄るなぁぁ!!

ウォルフ おお、ダルシスが奇声を上げるとは珍しい。

カムイ つーか平気な貴様がおかしいわ!

ミスティ (絶対零度の声で)普段から部屋に出るから、気にしないんでしょうね。

カムイ というわけで、ウォルフ、頑張れ。

ウォルフ すいません、私が悪ぅございました。

ダルシス 「よけ」ます、何が何でも「よけ」て見せます!(ころころ)ふぅ・・・(額を拭う)

カムイ えぇい、ダルシスさんも姉さんも下がって、こいつは俺が倒す!

ウォルフ じゃあ頑張れ。

カムイ テメエも援護しやがれ!

 

 かくて始まるかムイ&ウォルフVS巨大一角ゴキブリ。ウォルフの《怪力》と《すばやさ》で、体力が15、刀技能が21になったカムイは、全身にゴキブリの体液を浴びながらも、ゴキブリを切り刻む。

 しかし!

 

カムイ 重要器官らしき場所を狙って刺す。(ころころ)ファンブル!?

ミスティ(心配そうに)カムイ、大丈夫?

カムイ 武器を落としちまった。だが、俺にはまだアルリアナ蹴打術がある!

GM ほほう、ゴキブリを蹴り殺すというのかね?

カムイ う・・・。

 

 一瞬の躊躇を見せたものの、結局「空手」技能で戦うことにしたカムイ君。クリティカルで防護点無視などを繰り出すなど、なかなかの奮闘を見せる。

 そして7ターン目・・・。

 

カムイ 蹴りが当たって9点ダメージ、どうだ!

GM あ、それで死んだわ。所詮魔法で巨大化させられた怪物だ。HP0で動かなくなる。

カムイ (肩で息をしながら)ようやく倒せたか、しぶとい奴だった。

ダルシス 苦労して倒したとこ悪いけど、しばらく近寄らないでくださいね(笑)

カムイ 分かってるよ、厨房に水くらいあるだろう。洗い流してくる。

 

 さて、カムイが体を洗っているうちに地下室を調べるミスティたち。しかし、めぼしいものは見つからない。仕方無く、次々と一階の部屋を調べていくPC一行。しかし、全ての部屋を調べ終えても、何も見つからなかった。

 

カムイ うーん、見事に手掛かりが無い。

ダルシス しかし、「屋敷」というには狭いし部屋数も少ないですね。

GM (そんなことは無いと思うが…)

ミスティ 隠し部屋があるとか?

ダルシス 可能性はありますが、まずは2階を調べましょう。

GM 2階には、客室や書斎のような個人部屋が並んでいる。まずはどうする?

ダルシス 部屋数を調べましょう。本格的に中を調べるのはその後でもいいでしょう。

カムイ じゃあ、パッと見怪しいものがないか、次々とドアを開けていこう。

GM では、10あるドアのうち、右側の真中のドアが開かない。あとは、どれも似たような部屋。

カムイ 鍵がかかっているのか?

GM みたいだね。

カムイ 姉さん、開けられるか?

ミスティ はーい、頑張りますです。(ころころ)1ゾロのクリティカルです!

GM なにぃ!

ダルシス どうやら開けられたら困る場所だったようですね。

GM 別に困りはしないんだが、この部屋の鍵を探すためには、色々なトラップを抜けなきゃいけなかったはずだったんだが・・・。

ウォルフ 全て無駄に終わったわけですな。

GM いや、さくさく話が進んだと思えば良いんだ(負け惜しみ)

 

 その後、無計画にドアを開けたカムイに向かって発動した「毒付きナイフが飛んでくるトラップ」も、‐4の知力判定(目標値6!)に成功したカムイが、刀を使って叩き落すという荒業をやってのけ、いとも簡単に無力化させられましたとさ。

 

第3章【炎の大決戦…?】 

GM ドアを開けると、そこは広い部屋になっていて、中央にマダムがいる。

マダム 思ったより来るのが早かったわね。まあいいわ、ここで私が直接手を下してあげましょう。

カムイ やっぱりあんたが元凶か。色々聞きたいことはあるが、まずは倒させてもらう。

ダルシス マダムさん、降参したほうがいいですよ。

マダム ケーラのため、そして〈心砕き〉のコーリアの名にかけて降伏は出来ません。そちらこそ覚悟してもらいましょうか。

ミスティ ケーラさんのため?

GM もはやマダムこと、〈心砕き〉のコーリアは聞く耳を持っていない。さあ、戦闘開始だ。

 

 ここで先手を取ったのはカムイ。コーリアに厄介な呪文を遣わせまいと、全力移動。ミスティは前進しながら《倍速》に集中。ダルシスは前進。コーリアは呪文に集中。

 

カムイ 〈心砕き〉か。どんな呪文を使うんだろうな。

ダルシス 楽しみですね。

 

 ウォルフは前進しながら〈怪力〉に集中。これで1ターン目が終了する。

 

カムイ マダムに手下はいないのか?

GM いないよ(今のところはね・・・)

 

 2ターン目、カムイはさらに前進。しかし、後1歩のところで攻撃はとどかない。

 

ミスティ ねえ、カムイ。その距離ってひょっとして・・・。

ダルシス 剣や槍の届かない距離で、ちょうど呪文がかけやすい距離でもありますね。

カムイ あ、しまった。

GM かかったなカムイめ!

コーリア お次はわたしの番ですね。《奴隷》の呪文でわたしの手下になりなさい!!

一同 なにぃぃぃ!!

ウォルフ なんでそんな大量にエネルギーを使う呪文が使える!

コーリア この屋敷内にいる限り、我が魔力は無限!! さあ、知力-4で抵抗しなさい。

カムイ すまん皆。俺、敵に回るかもしれない。

ダルシス まずいですね。カムイが操られたら相手は私しかできないから、後衛2人で邪術師の相手をしてもらうわないと…

カムイ (サイコロに念を込めながら)頼むぞ俺のサイコロ・・・・・・てりゃ!(ころころ)・・・よっしゃ成功!!

一同 おお!

GM うっそだろ!? なんでここぞって時のサイコロ運が異常にいいんだ君は!?

カムイ さあな、自分でもそんなことは分からんぜ。

 

 このターン、もはや勝利を確信したPCたちは、呪文の集中を解除し前進する。チクショウこいつら、人をなめやがって。「相手が勝利を確信したとき、すでにそいつは敗北している」という名言の恐ろしさを見せてやる! ・・・と、言いたいところだが・・・

 

カムイ じゃあ俺の番だな。ここで一気に方をつける。全力攻撃、まずは〈昇竜〉。

GM だめだこの「ナイフ」技能では「受け」られん。

カムイ うりゃ、8点の「切り」だ。

GM (まるっきり他人事の口調で)はっはっは、右足が使えなくなってしまったねえ。

カムイ 続いて〈降竜〉。こちらも命中。

GM (またも他人事のように)いやぁ、朦朧としちゃっている状態じゃあ「よけ」られませんなあ。はっはっは。

ダルシス ちょっとちょっと、殺しちゃまずいでしょ?

カムイ 大丈夫だ、ダメージ6点ごときで死にはしないだろう。

GM(色々と計算して)ごめん、死んでるわこいつ。

カムイ うそ?

GM こいつ、生命力8で《強化》のかかった服しか着てないからな。元々、カムイが操られてダルシスと戦っている間、ミスティやウォルフで対処できるようにデザインされてたから弱いのよ。

ダルシス ああ、情報が・・・。

GM だが、死と引き換えに最後のセリフを言わせて貰おう。

コーリア 全てはケーラのためだった、あの子を救うには〈悪魔〉と契約するしかなかった。でも、私が死んでしまったらあの子は暴走する。もう誰にも止められない・・・ガク。

カムイ なるほど、これで読めたぜ。

ダルシス 暖炉に落ちて大怪我した娘を救うため、〈悪魔〉と契約した。しかし、娘は形だけのものとなってしまった。

ミスティ でも、なんでわたしたち冒険者を屋敷に招きいれたのでしょうね。

ダルシス それを知るためにも、この部屋でいろいろ探して見ましょう。

ミスティ あう(どうやら肯定の意思らしい)

GM (いくつか判定を終わらせて)うん、机の中から日記が見つかった。あと、暖炉の中に隠し階段がある。

ダルシス まずは日記を調べましょう。

 

 日記の内容はこうだった、暖炉の中に落ち、命を落とした自分の娘を生き返らせるため、〈悪魔〉と契約をした。ここまではPCたちの推理通り。

 娘は生き返ったが、その体を維持するために、大量の魔力と、若い娘の生き血が必要だった。そのため、道に迷った冒険者を屋敷に招きいれ、生贄にしていたという。

 

ミスティ マダムさん、最期に私が死ぬとケーラさんは暴走するって言ってました。

ウォルフ 大丈夫でしょう、子供の一人や二人が暴走したところで。

ダルシス (無視して)ケーラさんの中に契約した〈悪魔〉がいる可能性がありますね。急いでケーラさんを探しましょう。

カムイ やっぱ、暖炉の奥にいるのかね?

ダルシス その可能性は高いですね、行ってみましょう。

ウォルフ 子供の一人くらいどうでもいいと思うんですがね(ぶつぶつ)。

カムイ だったらここで待ってるなり、下の応接間に行くなりしてな。

ミスティ いてもいなくてもどうでもいいですからね。

ダルシス では、暖炉の奥に行きます。

ウォルフ しょうがない、わたくしも行きますよ。

カムイ しょうがないなら、来なくていいぞ。むしろ来るな。

ウォルフ わかりましたよ、行かせていただきますよ。

ミスティ 嫌々なら来ないでください。

ウォルフ だったらどうせいっちゅーんじゃ!

カムイ 知るか、自分で考えろ。

 

 結局、勝手について行くということを選択したウォルフ。四人は、暖炉の奥の隠し階段を上っていった。

 

GM 隠し階段を上りきると、そこには人外な力で捻じ曲げられたおもちゃやぬいぐるみ、積み木などが散乱している。その部屋の奥には、一人の包帯少女が座っている。

カムイ ケーラちゃんだね?

ケーラ うん、そうだよ。お兄ちゃんたちは、新しい生贄?

ウォルフ 断じて違いますぞ。

ダルシス ごめんなさい。私たちは、あなたを倒しに来たのです。

ミスティ 〈悪魔〉を人の体から追い払う方法は、わたしたちにはないんです。

ケーラ わたしを倒す? それって遊んでくれるってことだよね、生贄のお兄ちゃんたち。

GM ケーラちゃんの体が変化し始めるぞ。

ダルシス ケーラちゃん…。

カムイ だめだな、完全に〈悪魔〉と同化しているみたいだ。すまんが、覚悟してもらう!

ミスティ それが、この子を救う唯一の手段なんだよね…。

ケーラ お姉ちゃんたちは、血を吸って殺してあげる。お兄ちゃんたちは焼き殺してあげるね、

GM ケーラちゃんの変身は完了した。全長5メルー強の双頭の大蛇。その二つの頭の分かれ目からケーラちゃんの肩から上が生えているといった感じだ。

ウォルフ ヘ、蛇ですか?

GM ああ、蛇だ。ウォルフは恐怖判定をやっといてくれ(彼は蛇恐怖症である)。さあ、ラストバトル開始だ!

 

 この恐怖判定でウォルフは4秒間行動不能に。イニシアティブを取ったのはダルシス。まずは、自分自身を目標に《すばやさ》に集中。ミスティはカムイに対しての《倍速》に集中。そしてケーラは・・・。

 

ケーラ うふふふふ~、お兄ちゃんたちを焼き殺すために《火吹き》に集中~。そして、お姉ちゃんたちは血を吸って殺す~。

GM ダルシスとミスティに左右の蛇が1回ずつ攻撃だ。

カムイ ちょっと待てマスター。まだ6へクス以上離れてるぞ?

ケーラ わたしの両手は、遠くまで伸びる~。

GM というわけで両方とも命中。噛み付きは牙が鋭いから武器扱いだよん。

ダルシス 「受け」ました。ミスティさんは大丈夫ですか?

ミスティ 大丈夫じゃないかも・・・(ころころ)やっぱりダメエェ~(半泣き)

カムイ おいコラ貴様、姉さんを傷つけたら容赦しないぞ!

ケーラ お姉ちゃん、すごく可愛いからおいしそうだ~かぷかぷ(ころころ)って2D-1でダメージ1点ってなんですか~。

ミスティ あう~、怖かったよお~(「痛覚過多」)。

カムイ てめぇ、よくも姉さんを傷つけたな!

ケーラ 傷つけてへん、傷つけてへん。

カムイ 問答無用だ、全力攻撃ダメージ+2で〈竜破墜天〉!!

ダルシス ちょっとカムイくん、落ち着いて。ミスティさんは無事ですよ。

カムイ (聞いていない)おおりゃあぁぁぁ!!! (ころころ)クリティカル! ダメージ2倍! ダメージはほぼ最大で17点!! 倍にして34点だ!!!!

GM なんじゃそりゃぁぁ!!

一同 おおおおお!!

GM ちょっと待てい、こいつの防護点は4点だから30点抜けて、「切り」だから五割増にして45点か。おいおい、かなり高めに設定したHPが一撃で半減しちまってるぞこれ。

カムイ 姉さんを傷つけるから、そうなるんだ。

ケーラ だから、傷つけてないってば。

ダルシス 2ターン目ですね。接近しましょう。

ミスティ わたしは、また噛みつかれたくないから、後ろに下がりますです。

ダルシス そうしててちょうだい。カムイくんこのままじゃ、バーサークしっぱなしだから(笑)

 

 相手が悲しい少女ということも忘れ、無茶苦茶な行動に出たカムイに、さすがに危機を感じたケーラは、噛みつき攻撃の一方をカムイに向ける。

 

ケーラ お兄ちゃんは堅そうだけど、仕方ない。かぷっと8点の「切り」。噛みつくと同時に熱を流し込み、2点の追加ダメージもあるよ。

カムイ 合計8点か。生命力は半分切ったけど気にしない! もう一回全力攻撃で〈降竜〉×2!

ミスティ カムイ、無茶しちゃだめだよぉ。

カムイ (聞いて無い)両方命中して12点が2回!

GM 見た目は頭部だけど、そこに脳は無い。「切り」だから合計で24点。ええい「妖魔夜行」かこのゲームは!

 

 3ターン目、接敵したダルシスの《死の手》により、ケーラのHPは残り一ケタになってしまう。この娘はこの娘で、3Dで14点とか出すんだもんなぁ。

 だが、このままやられては〈悪魔〉の名折れ

 

ケーラ 最初の予告通り、お兄ちゃんは焼き殺す~。

GM つーわけで《火吹き》*7

カムイ そういや、そんな呪文集中してたっけ(苦笑)。

ミスティ だから無茶しないでって言ったのに・・・

GM 喰らえ、演出以外何の効果もないが、黒い炎!! 4D+4で20点ダメージだ。

カムイ 鎧で4点止めて、16点か。敵の攻撃も妖魔夜行並みだけど、まだ死亡判定にも到達してないぜ!

ケーラ じゃあ、追撃で噛みつき~。焼き加減レアがいい感じ~。

カムイ げ!?

 

 この噛みつきでカムイは死亡判定に追い込まれるが、タフな彼は倒れない。そして、ケーラの反撃もここまでだった。余裕で気絶を免れたカムイの攻撃の前に、HP90を誇った〈悪魔〉は、わずか3ターンで倒されてしまった。

 

ウォルフ わたくしが朦朧から覚めると、全てが終わっているわけですな(笑)

ケーラ あれえ~体が動かない~

GM と言いつつ、音を立てて倒れたケーラの体は、突然ものすごい勢いで燃え上がった。周りの物に次々と燃え移るぞ。

ダルシス まずいですね、早く逃げましょう。

カムイ 悪い、俺、ダメージ受けすぎて足元がふらつく(笑)

ミスティ 急いでカムイに《大治癒》と《小治癒》2回かけるです。パワーストーンも使えば、わたしは疲労しなくて済む。

ウォルフ わたくしも使いましょう。

ダルシス では、私は下の人たちに教えてきます。

GM う~ん、みんなが屋敷内に散らばっていたら、時間制限付きで屋敷内を探索させるつもりだったんだがなあ。

ダルシス 残念ながら、皆応接間にいるはずですよ。一刻ごとの報告もわすれていませんでしたしね。

GM そうなんよな。ただ、急いだほうがいいのは変わらない。この炎、自然の火にしては回りが異常に速いから。

カムイ 傷が治ったら、俺たちも急いで外に出るぜ。

GM では、問題なく脱出できた。屋敷は燃え上がっているが、周りの木に燃え移る気配は全く無い。

カムイ マダムが「屋敷内では魔力は無限」とか言ってたからな。屋敷自体が〈悪魔〉であってもおかしくはないだろ。

ミスティ じゃあ、今日はここで野営して、明日になったら山を下りようか。

GM 夜が明けた後は、何事もなく町に戻れるね。

ダルシス 無事、終わりましたね。

カムイ ところでオリビーちゃんに、アイシャさんに、カルーアさん、今度、俺と一緒に冒険しない?

ダルシス&ミスティ いーかげんにしなさい!(ハリセンで叩く)

ウォルフ やっぱりこういうオチでしたか(笑)

 

迷いの森の未亡人ー完ー

 

*1:緑の月の祖霊を崇める長身痩躯で耳のとがった種族。他のファンタジーにおけるエルフに似ているが、精霊や妖精ではなく、文化や思想面も大きく違い、アイヌネイティブアメリカンにような自然信仰をしている。レスティリは月へと魂を導く豹と、癒しの樹木で顕わされる祖霊。

*2:「仲間」や「後援者」と言う有利特徴があり、裏方で動く相棒やパトロンをCP≒経験点を払うことで得ることができる。

*3:ルナル世界の回復魔法は、傷を治す魔法と切り落とされた腕などを治す魔法は別に存在している。火傷の痕を治すには《再生》という呪文が必要で、習得できる信仰が限られている。

*4:ルナル世界にも上位種の動く死体がいるため、下位種のこいつらは「普通」という意味。

*5:人の言うことを簡単に信じてしまう不利特徴。第4版では「騙されやすい」に名前を変えた。

*6:名作ホラーゲームシリーズ。時間経過やプレイヤーの行動次第でNPCがどんどん死亡していくが、行動次第では助けられるNPCも多い。

*7:炎のブレスを吐く、基本ルールの中では最も威力の高い攻撃魔法。